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……よし。みんなうまく隠れたな。
俺はそう思っ………。
「いざ、ジンジョーにしょ〜ぶ!!!!!」
「………ハァ」
俺はため息をつく。
「しょーぶったらしょーぶ!!!」
さっきまでの体術は何だったのか。
手裏剣を投擲する眼前の子供。
俺は身を屈めて躱す。
「忍者心得其の一。『体術』。教えてやる」
俺は腰のポーチをまさぐる。取り出したのは。
『イチャイチャパラダイス』
俺の愛読書であり、バイブルだ。
「お前ら程度なら、本読みながらでも問題ない。殺すつもりでかかってこい」
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やっぱナメられてんね。
ま、ナルトの実力ならしゃあない。
俺は、手裏剣を投げると同時に走り出す。
思いっきり、股間目掛けてパンチを繰り出す。身体を捌かれた。
今度は股間目掛けて、思いっきり三日月蹴り。コレは受け流された。
受け流された力を利用して、身体をクルリと回転させる。
そのまま股間に回し蹴り。それを掴んで止められたら、今度は目に向かって手裏剣を投げた。
コレが戦いの基本。
股間と目を狙う。
人間としての弱点は、上忍だろうが下忍だろうが同じ。
男は股間を狙われるのを、本能的に嫌がる傾向がある。
男としての弱点を正直、狙わなきゃ勝てん。
あ。完全に後ろに回られた。
「ナルト!逃げなさい!!アンタ死ぬわよ!!!」
え?
「遅い!木の葉体術奥義!!『千年殺し』!!!!!」
ギャアアアアアア!!!!!
俺の喉から悲鳴がほとばしる。
俺はぶっ飛んだ。数十mも。
………人間じゃねぇだろ。
水に向かって投げ出された俺は、そのまま轟音と共に水に沈む。
うぐぅ!!!!!
あ。
グゥウウウウウウ。
そんな事を考えていたら。
腹が、減った。
テン、テン、テン。
うぐぅなんて思うから、それ関連で思い出してしまった。
お腹が空いて力が出ない………。
だれか、だれか!
新しい顔持ってきて!食うから!!!
なんてくだらない事を思いつつ。
どうにか陸にあがった俺に、カカシ先生は容赦ない。
「昼までに鈴取れなかったら、メシ抜きだぞ?」
「ちくしょう!そんな事わかってるよ!腹が減っても戦はできるぞ!」
グゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウ
ちなみにウソだ。
今、俺には気力しかない。
気力のみで踏ん張ってる状態だ。
だれか俺を褒めてほしい。
「『影分身の術!!!』」
普段なら20人以上に分身できるのに、今は13人までにしかならなかった。
でもそれでいい。11人をカカシ先生に向かわせて。俺は。
「忍者は裏の裏を読めって、アカデミーで教わったよ」
ポーチの中を探る。
探し物はすぐに見つかった。
本を読んでるカカシ先生は若干困惑してる。
ポーチの中から出したのは、『携帯食料』。
カカシ先生の目が見開かれた
「今、食うのは認められてるんでね。期間が言われなかったからさ。数日〜数週間、かかる任務もあるだろ?そのための備えもしとけよって事かなって思って、一応持ってきてたんだよね」
フツーに嘘だ。こんな任務だって知ってたから、持ってきてた。
だが、こう言うとコレも『忍具』扱いになる。
「俺は、『準備』は怠らない男なんだよ。それで拾える命があるなら、どんな事でも全力でやる。それが俺の忍道だ」
俺は携帯食料を
腹に血が行き、眠くならないぎりぎりの量を。
急に動いても、リバースしないぎりぎりの量を。
「ふう。人心地ついた。そんじゃ、さっきまでの俺とは思うなよ!!!」
あ。影分身、全部倒された。
こっから仕切り直しだな。
「『影分身の術』!!!」
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さっきの『術』か。
俺はそう思った。『多重影分身の術』。
残像ではなく、実体を生みだす『禁術』だ。
かと言って、なぁ。
いくら生み出そうが、ナルトが何人になっても俺の敵じゃない。
あ。後ろに回っていったぞ。
………コレ、利用できるな。
後ろを完全にとらせて。
「……なにィ!?後ろ!?」
「忍者ってのは後ろとられたらダメなんだろ?さっきの分身でこっそり一体だけ川下から背後に回らせたんだよ。さっきケツやられた分!ここで一発!殴らせてもらうぜ!」
右足と左足にそれぞれ取りつかれた。もう思いっきり、拳を振りかぶってる。正面から、堂々と、男らしく。身動きがとれない!
「うおおおおおおおお!!!!!!」
眼前の男が雄叫びをあげる。
そして!!!!!
ボン。『影分身の術』が解除された。
「え?どういう事だ?」
俺がわけもわからず混乱していると。
ナルトはものスゴい勢いで離れて距離をとる。
「やり〜」
ナルトの手中がチャリンと鳴る。
慌てて腰を見ると、鈴が1つになっていた。
次話で解説しますね。
取れた理由。