キュゥべえである毎日   作:唐草

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「愛していました」

 

 球体関節人形の天使に体をバラバラにされて、あわや山の中で第一発見者の悲鳴と共に見つかるのかとも思っていたが、別にそんなことはなく普通に結界の中で体が再構成された。

 そして、ただいま絶賛落下中である。水中のような円柱状の空間で、浮遊感を味わいつつ落ちている感覚だ。兎も追いかけていないというのにこの仕打ち。ええい、夢オチはまだか。

 ぐるぐるとドット絵風のメリーゴーラウンドが背景を駆け回って、円柱状の空間の上下に広がっている。

 何気なく腕を見てみると、輪郭線と影のない水彩画のような配色をしていた。形もかなり崩れているし、子供が描いた下手な絵みたいだ。僕から見て上には、水色の空間が途切れ、白い光が零れていてなんとなく、一つの区切りみたいに見える。あの向こうが三次元でこちらが二次元世界とか、そんな設定もアリかもしれない。

 毛の量が圧倒的に少ない片翼の天使のツインコンビが、黒い翼っぽいものを生やしたテレビ、ハコの魔女ことH.N.エリーをくるくると回転しながら持って迫ってくる。

 

「えーと、Ich……あ、ちょ、変わるんじゃねえよ。読めないだろ」

 

 戯れに画面に書かれていた魔女文字を読もうとしたのだが、チャンネルがすぐに変わって片翼の天使(使い魔だったんだけど、名前忘れた。ダニィとジャッキーだっけ)に囲まれたツインテールの女の子のシルエットが浮かぶ。

 背景のメリーゴーラウンドの回転の速度が上昇して、空間の色が水色から青へ、そして黒へと変わっていく。

 さて、どうしようか。

 マミちゃんはおそらくまだ戦えるコンディションじゃない、ほむらちゃんはまどかちゃんが来てないからきっとここにいない、ハルカちゃんに織莉子ちゃん、キリカちゃんの三人にはリサイクル方式教えちゃったからパトロールして魔女探す必要ないし……、杏子ちゃんはそもそもマミちゃん死んでないから見滝原に来ているかどうかもわからない、さやかちゃんだってあれだけ僕が言ったんだ、今日契約したなんてことはないはず……。

 詰んだ、出れない。

 いや待てあすみちゃんがいるじゃないか、彼女ならきっと……きっと……うん、小学生に夜中起きだして魔女退治しろっていうのはアレか。誰かボスケテ。

 黒い背景に、どちらかというと馬よりカモシカっぽい感じのメリーゴーラウンドがピンク色に染まり、砂嵐のテレビを乗せて上下に揺れる。僕の近くでやたらと影の部分が多い片翼の天使が持つテレビも砂嵐、隙間なくテトリスのように埋め込まれたテレビにも砂嵐。

 おい、砂嵐しかねえぞ。どうなってんだ。僕が昔見た映画とか映せよ。今はなんとなくアタック・オブ・ザ・キラートマトが見たい気分だ。

 気持ち悪い笑みを浮かべる天使の手を離れて、エリーが笑いながらこちらに寄ってくる。キャハハハハって、そんなに僕が童貞なのがおかしいか。

 エリーのテレビ画面にノイズが走り、ひどく不鮮明な映像が映し出された。

 賽銭箱の隣に座り込みながら、ゲームをしつつ話し込む、まだ中学生くらいの男女だ。

 

「……だから、ドイツの縞パンが一番いいのよ」

「あ?下乳さんがジャスティスに決まってんだろぶっ殺すぞ」

「下乳さんは……ちょっと、初期の高慢さが鼻につくじゃない」

「だがそれがいいんだよ」

「どん引きです……」

「オウケィその喧嘩十二円で買った」

「ちなみにその十二円は」

「僕の今の全財産だ」

「どん引きです……」

「表出ろフレンドリーファイヤしてやんよ」

 

 ていうか、僕だった。僕と、イマジナリーな友達の彼女だった。これまたピンポイントで嫌なところを抉ってくる奴だ。僕じゃなかったら即死かもしれない。

 どうやら、目も何故か閉じれないみたいだし、暇つぶしがてら見るのも悪くないかもしれないかな。

 ていうか、どんな会話してるんだか。

 画面の中の僕と彼女がピコピコとゲームをやりつつ談笑していると、突然画面が早回しのように高速化して、空が赤くなって僕らが帰って夜が来て朝が来て僕らが来て帰ってともの凄いスピードで動いていく。そのうちに緑だった神社の林が赤色や黄色に変わって枯れ落ちて雪が降り積もり、雪が溶けてまた林に緑色の色が付く。

 

「───え?何だって?」

 

 何度か季節が廻り、ようやくちゃんと見ることができるようになって、夜の闇の中で携帯を摘んでいる画面の中の僕が、難聴系の主人公みたいなことを言い出していた。

 

「聞こえなかったらそれでもよかったんだけど、悦の場合は違うでしょう?」

「そりゃあね。最近流行ってるんだろう?こういうの」

「パンデミックね。鈍感系の主人公ばっかよ、最近は。ファック」

「悪いもんじゃないんだけど……やっぱり同じようなものばっかり見てるとね」

「流行ったものをトレースしてるだけだもの。作品の質も似てくるわよ」

「そういう多くの人を敵に回す発言はやめておこうぜ。……で、さっきのことだけど、もう一回聞いてもいいかな。聞き間違いだったり誤解だったりしたら自意識過剰野郎の汚名を背負うことになっちゃうから」

 

 ああ、そういえばこんなことあったな。僕が思い起こす限り、最後の彼女との記憶。……つまり、僕が見ていた幻想がぶち殺される場面だ。

 聞き返したら終わり。

 彼女はいなくなってしまいましたとさ。

 

「……ちゃんと聞いてくれるまで、何度でも言うわよ。……いや、何度も言いたくないんだけど」

 

 彼女が返答する。

 …………………………………………あるぇ?何で消えてないの?

 目玉がぎょろぎょろと動いている気がして、本能がこれ以上見ないでおけと忠告している。だが、目は閉じれない。耳もふさげない。

 

「……月が、綺麗ですね」

「…………そうかい、僕からはよく見えないや」

「私はあんたが好き」

「……僕は、そうでもないかもしれないね」

「愛してる」

「……うん。僕はきみに愛なんか持ってない」

 

 おい何だよこれ僕はこんなこと言った覚えなんてないしこんな言葉聞いたこともないはずだしどうなってるんだよ意味もわけもわからないよふざけるなよどういうことだよ一体何なんだよ。

 

「……それでも、僕と友達でいてくれるかな」

「始めっからそのつもりだったわよ、言いたかっただけだし。告白がうまくいかなかったから友達やめますだなんて、どれだけ身勝手だと思われてるのかしら」

「……セックスフレンドからよろしくお願いしますって言ったらどうする?」

「ぶっ殺した」

「既に行動終わってるぞおい……」

 

 再び映像が早回しになって、季節が回転しだす。さっきから聞こえる魔女の「キャハハハハ」という笑い声が一層大きくなり、耳に残る。僕は今そんな面白い顔をしているだろうか。

 彼女はあの時消えたはずだ。

 そもそも、あの日あの時あの場所では彼女に会ってすらいなかったはずだ。

 記憶が捏造されていた?何のために?

 いよいよ胡蝶の夢や世界五分前仮説が現実に数メートルだけ近づいてきたところで、早回しにされていた映像がゆっくりになり、音声も聞き取れるようになってきた。

 

「……ね、私のこと、好き?」

「それほどでもない」

「……うん。悦ならそう言うと思ってたわ。普通なら、一定基準以上の容姿の女の子に告白されたら受けるとはいかないでも、キープくらいはすると思うけどねー」

「だって、きみは僕の友達だろう?」

「はぁ、そうよね。じゃ、さよなら」

 

 彼女が一体どこに隠していたのか、鉈にも似た刃物を取り出した。

 

「ちょっと何言ってるかわかんないですね」

「それはそうよね。頭のおかしいメンヘラが言ってることなんて、理解できたら悦の頭を疑うもの。お使いの脳味噌は正常よ」

 

 画面の中の彼女がくるくると、明らかに銃刀法に違反していそうな刃渡りの大きい刃物を投げてはキャッチしている。刃の方を掴んだ手からは血がだくだくと流れていて、腕や指を伝って地面に落ちる。

 

「でも、理由は理解できなくても行動くらいは理解してもらわなくちゃ。簡単な話よ、愛人の子はいらない、好きな人にはフラれました、私が生きているとこの間までお婆ちゃん(故)に保護されていた妹に被害が向かいます。だから、自殺します。……ね?簡単なことでしょう?」

「…………」

「あんたに無理矢理付き合うのを迫ったって、それは私の望んだ関係にはならなさそうだし。こう見えて私、結構ロマンチストなの。あーあ、あんたが私の家のしがらみとが全部解決してくれて、そんでもって私に惚れてくれたらヒロインみたいだったんだけど、高望みしすぎよね。分相応。ちゃんと身の丈くらい弁えないと」

「…………」

 

 画面の僕が絶句する。鉈を持った彼女に飛びかかって凶器を奪うでもなく、立ちつくして間抜けに口を開けていた。

 本能が汽笛を鳴らして脳味噌をぐにゃりと曲げてここから先を見ないよう聞かないように努めようとするが、大した効果は見受けられない。

 

「……いえ、言い訳はよしましょう。単純に、生きるのが辛くなっちゃったのよ。現実って、こんなはずじゃないことばかりでしょう?……謂われのない迫害も、伝わらない恋情も。悦の前で死ぬのはちょっとした復讐……ってわけじゃなくて、私が生きていた最後の瞬間を見て欲しいだけ。すごく迷惑な自己満足ね、要するに。あ、だからといってあんたに容疑が向かうことはないわよ。遺書も残してきたし、悦が『メンヘラが何か自分勝手なこと言って自分勝手に自殺しました』って言えば大丈夫」

 

 画面の僕は、動かない。

 

「あ……あ、ああああ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

 自分の喉から普段は絶対に出さないほどの声量が出る。

 彼女の持った刃が喉に近づいて、少し離れる。

 彼女が涙を流しながら笑って、最後にと僕に言った。

 

「……じゃあね。久遠奏は、花菱悦を愛していました」

 

 鮮血が飛ぶ。

 彼女の体が倒れて、石畳が真っ赤に染まる。

 切り裂かれた喉からは小規模な噴水のように血が噴き出していて、

 早送りにしているのか、血液がどんどん乾いていって、赤黒く変色している。画面の僕はぴくりとも動かずに、既に血の気のない真っ白な彼女の姿をただじっと見ていた。

 

「……そうだ、ドラゴンボールを探さなきゃ」

 

 焦点が合ってない目をぐるりと動かして、画面の僕が言う。そして、完全に血の乾いた彼女を持って、林の中へと入った。柔らかい土の上に彼女を置くと、画面の僕は一旦家へと帰ってスコップを取ってくる。そして、土を掘って、彼女を埋めた。

 作業が一段落した画面の僕は、僕の記憶と相違ない、ボロボロの神社の前にスコップを置いて、家から持ってきたらしいカラフルなチョークと水彩絵の具を使って赤黒い血の跡を上書きしていく。

 幼稚園児が描いたようなしっちゃかめっちゃかの絵が出来上がって、画面の僕が言う。

 

「……あれ?奏はどこに行ったんだ?」

 

 僕の口からぽつりと言葉が漏れた。

 

「嘘だ」

 

 いやこの魔女は本当のことしか映さない。

 

「嫌だ」

 

 だが現実だ。

 

「あ……あ、あ……」

 

 叫んでも嘆いても現実が変わらないのはよく知ってるじゃないか。

 ハコの魔女が嘲るように嗤う。

 

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 もう、何も考えられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───とでも言うと思ったか?」

 

 はっはっは、あの程度で精神崩壊とかしてたらちょっと豆腐メンタルすぎないだろうか。こいつのおかげちょっと当時の僕には刺激が強すぎてお蔵入りとなってしまった記憶を全部思い出してしまったとはいえ、今の僕はR-18な作品でも鑑賞することができる年齢なのだ。何も問題はない。

 喉に痛みは感じないが、少しガラガラした感触が残った。誰も見ていないからといって、ふざけて叫びすぎたかな。

 魔女がいらついたような、妙な鳴き声を発すると、使い魔が五人のグループで現れて僕の体を引っ張る。引っ張られた左右の腕と左脚、それに頬がびよんと延長された。おい、ちゃんと右脚も引っ張ってやれよ、仲間はずれにするなよ。いじめ、カッコ悪い。

 しっかし、痛覚がないからなのかもしれないが、全く痛くない。……というか、むしろ妙な感覚が癖になりそうでわりと楽しい。

 

「ふぃふぃふへひょひっひゃっひぇひゃへ……」

 

 ……頬を伸ばされているから、まともに喋れない。しかも、若干伸ばした部分がちぎれそうな感じになっているし。どうしたものか。

 

「うおぅっ!?」

 

 突然、青いレーザーっぽい光が使い魔たちを消し飛ばして、引っ張られていた場所がゴムのように戻って皮膚にぶち当たる。……痛覚なくて良かった。

 消し飛ばされた使い魔たちは弾けて白い粉になって僕に降り注ぐ。使い魔の粉とか呼ぶとアイテムっぽいけれど、消し飛ばされた使い魔の肉塊なんだよな、これ。

 僕の目の前を青いレーザーが通り過ぎていって、僕の下にいたエリーを撃墜する。プラスチックの破片のように見える魔女の欠片が飛び、空気の泡らしきエフェクトが出た。……多分、土煙みたいな?

 輪郭線が元通りに戻って、平面から立体へと帰ってきた僕は二次元には行けないのかと少し残念に思った。いや、まどマギ自体が二次元だけどさ。

 魔女から吹き出た虹色のノイズ……血液っぽいものだとは思うけれど、それを纏いながら白いマントに身を包んだ青髪の魔法少女が……なんでさ。

 

「えー。ちょっと、あれだけ言って、結局原作と同時期に契約って。えー」

 

 愚痴、言わずにはいられない。弁舌には多少の自信があっただけに、僕は無駄に正義感溢れる一人の少女の精神すらねじ曲げられないのかと少し落ち込んだ。

 ……しかし、本来ならここでまどかちゃん、ほむらちゃんと続けて接触して、織莉子ちゃんに仕込みを大分終えてから制約させるつもりだったから、当初計画していた予定が大分崩れることになるな……。マジでどうしよう。

 エリーがあたりにばらまいていた虹色のノイズを消し去り、自身の画面から大量の使い魔を出して応戦しようとするが、五秒待つまでもなく使い魔たちがぶつ切りにされた。

 エリーの画面にマミちゃんの顔が映り、シャルロッテの大口が迫ってマミる。人によってはトラウマものの光景だろう。だがさやかちゃんはそもそも画面を見ておらず、容赦なく背後から剣で殴りつける。……あ、斬らないのね。そうだよね、西洋剣って元々そう使うものだし。

 

「これで……とどめだあああっ!」

 

 吹っ飛んでいったエリーにさやかちゃんが剣を投げつけて、見事画面に突き刺さる。やはり魔法少女になるとコントロール性能は上がるらしい。

 剣先と友達になったエリーはそのまま慣性とも仲良くなったようで、剣に背中というか画面を押されるままに、いつできたのか不明瞭な床へと叩きつけられる。黒い血しぶきが奏の喉の比ではないくらい噴水状態になり、魔女の力が及ばなくなり重力にのし掛かられたメリーゴーラウンドが床へと音を立てて落下する。黒い血の噴水に紛れて上へと吹き飛んでいった黄色っぽい塊が、黒い血の雨に紛れてべちゃりと小気味悪い音を立てて着地する。着地というか、墜落?

 その黄色い塊……エリー本体からも黒い血液がぶしゅりと噴出して、ゆっくりと暗幕が下がるように青い空間が下がって夜の暗い空が見えてくる。グリーフシードも同じ速度でどこからか落下してきていた。一体どこから出てくるんだか。

 僕とさやかちゃんは夜空が見えていたはずなのに、いつの間にかおっさんが満足に切り盛りできなかった小さな廃工場の中にいた。また結界の仕業か。もう正直この空間異常には慣れたかもしれない。

 

「いやあ、遅くなっちゃってすいません。危機一髪ってところでしたね」

 

 さやかちゃんが剣と何故かへそと肩の部分が開いた女子中学生が着るにはどうかと思うような魔法少女ルックを見せつけてくる。

 さて、何を言ってやろうか。今後の方針はきちんと決めないと、進む方向間違えて後ろに向かって全速前進なんてことになりかねない。

 ……そうだ、思いついたぞ。魔法少女組の中でさやかちゃんに一番効きそうな手。決まったらさっそく仕込みをしないとね。

 

「……さやかちゃん、その服装は、やっぱり」

「あーははは、その、心境の変化ってやつですか?やっぱり他人に戦わせているだけじゃ駄目かなあって……」

 

 彼女が頭を搔いて照れ笑いを浮かべる。多分そこ照れるところじゃないぜ。

 

「…………」

 

 無言でさやかちゃんを睨んで、できる限り悲痛そうな表情を浮かべようと努める。頑張れ僕、笑うんじゃないぞ。

 

「……え、えと……ちょっと、ど、どうしたんですか……?」

「……いや、気にしないでくれ。これは僕の内面の問題だし、わざわざ言う必要もないだろうから。自分の中で整理を付ける必要があるだけだよ」

 

 突き放すように言って、逆にさやかちゃんの興味を引く。押すなと言われたボタンほど押したくなり、開けるなと言われた扉ほど開けたくなるのと同じ理屈だと思う。

 

「……あ、もしかして心配してくれてるんですか~?大丈夫ですよ、さっきの魔女にだって危なげなく勝てたんですし、これってひょっとしたら戦闘センスがあるとか、そういうことじゃないですかね!」

「……きみは少し世界を綺麗に見過ぎているかもしれないね」

「へ?どういうことですか?」

「きみが純粋な良い子だってことだよ」

 

 いや~そんなことないわけでもないかもしれないですけど~、と言って照れるさやかちゃんを見ながら、彼女の根本を考察してみる。マミちゃんを『正義の味方』と評したり、僕が神妙な顔をして睨んでいたら心配してくれたのかと思うのは、彼女が善意を信じているからだろう。おそらく、彼女の思考の中の明確な悪人以外の一般人は、きっとちょっとした主人公レベルの善意を持っているのだろう。

 『他人の評価が上がるから』や『見返りを求めて』ではなく、『人として』とか『見過ごせないから』とか、そういった理由で人助けをするのだと思っている。

 ───つまり基本的には性善説なのだ。だから、相手を怪しいと思わない限り疑うようなことはしないし、世の中がもっと汚いということを見ようともしていない。警戒していない相手の真意なんて知ったこっちゃねえ、と。

 ……おそらく、仁美ちゃんの横恋慕に気付かなかったのもこれが原因じゃないかと睨んでいるんだが、どうだろうか。友人だと思って、その恋情を気にしてもいなかったのだろう。

 ……どこまであってんだろ。赤筆先生答え合わせしてください。

 

「えっと……この後ですけど、どうします?あたしも一応戦闘能力あるんで、また魔女に会わないようマミさん家まで送ってってもいいですけど……」

 

 確かに見滝原には魔女がやたらめったらと多いし、今後の仕込みのためにも魔女と遭遇したときは彼女と一緒にいた方がいいのかもしれない。

 ───が。

 

「……いや、やめておくよ。助けてもらったうえにそこまでしてもらうのも悪いしね」

 

 僕だって、傷ついていないわけじゃないんだ。

 できれば今は、一人になりたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




やっとテストが終わりました。
気分がいいので何か別の一発ネタでも書いてみたい気分です。


-第一発見者の悲鳴
週に一回殺人事件に遭遇する空手家の人も悲鳴を上げる。

-兎も追いかけていない
-夢オチ
不思議の国に落ちるときには夢の中で穴に落ちなければいけないらしい。

-ダニィとジャッキー
ジョースター家の犬と、最近息子が逮捕された映画俳優。
ちなみにハコの魔女の使い魔はダニエルとジェニファー。結構違う。

-詰んだ、出れない
ツンだ、デレない。

-ボスケテ
ボス決して走らず急いで歩いてきてそして早く僕らを助けての意。

-テトリス
何回かやるとBGMが脳内で延々と再生される。

-アタック・オブ・ザ・キラートマト
映画と思って見なければ非常に面白い。

-キャハハハハ~童貞
童貞が許されるのは小学生までらしいが、そんなことななったら学校の中退者が何人出るか……。

-ドイツの縞パン
-下乳さん
ブラック会社に勤めて何でも口に放り込む行儀の悪い子にお仕置きをする女の子たち。男性陣もかなり好きだが、個人的には誤射の人が一番だったりする。

-僕じゃなかったら即死
ヘルメットがあっても、段差から落ちたり蝙蝠の糞に当たっただけで即死する奴もいる。

-え?何だって?
突発性難聴症。仮病の場合もある。

-幻想がぶち殺される
右ストレートで頬をぶち抜かれていないだけマシとも言える。

-あるぇ?
もしかして:あれれ~?

-月が綺麗ですね
夏目漱石が訳した I love you 。ちなみに、どうでもいいが夏目ハルカの苗字は夏目漱石とヤマブキシティのジムリーダーから。
さしたる意味はないけれど。

-ぶっ殺した~既に行動終わってる
ブッ殺すと心の中で思ったならその時スデに行動は終わっている。
タピオカパン。

-それほどでもない
謙虚さは大事です。

-お使いの脳味噌は正常
今現在はそうでもないかもしれない。

-やめろやめろやめろやめろおおおおお
主人公渾身の演技。苦手な演技も特訓すればということで。

-花菱
連載当初から考えていた主人公の苗字。
限りなくどうでもいいが、花菱草の花言葉は「私を拒絶しないで」だったりする。

-ドラゴンボール
あの世界では結構人命が軽い。

-いじめ、カッコ悪い
だが真のいじめっ子は格好など気にしない。

-愚痴、言わずにはいられない
まだ成人していないので酒は飲めない。

-後ろに向かって全速前進
戦略的撤退とも言い換えていいが、要するに逃走。

-主人公
お人好しばかりでなく、打算や計算で人を助ける主人公がいてもいいと思う。

-赤筆先生
何年経っても年を取らないらしい。
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