迷う心の在り処   作:ユイトアクエリア

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ここが彼の帰るべき場所なのだろうか?


66:Num hic domus eius est?

仮面が落ちた彼の姿は、ルイナスそっくりであった。

 

『ルクシス...知らない名ですね。あなたたちは?』

『ボクも知らない...』

 

ほかの3騎士も、ふるふると首を振る。

 

『やっぱりだ。そこにいつもあるという性質上、記憶に残らない。光の名を冠しているからこその因果だな』

『それで、あなたはどうやってここに?』

『光ある所に影ありき。しかしここには影しかない。俺が生まれた意味は分かるな?』

『ですが、ここは閉じられた聖域。入ることはできません』

 

言い切った忘却神をビシッと指さし、「違うな」と叫ぶルクシス。

 

『聞いてなかったか?俺は()()()()と言ったんだ』

『生まれた...ここで?どうやって?』

『初歩的な事だ。そこにあったものを再利用すれば、魂だけを下すことは可能さ。あとは肉体が崩壊しなければ、晴れて定着する』

『回りくどい。簡潔に話せ』

 

アモーリスが剣を突きつけると、失礼と言ってその剣を叩き落す。

叩き落した反動でそのままアモーリスの背後を取ると、耳元で囁いた。

 

『お前たちのガワを乗っ取ることも可能、って事だ』

 

アモーリスの反撃の前に身を剥がしたルクシスは、再びオブリビオニスの足元まで戻り、片膝をつく。――形だけ。

 

『光の騎士として、手元においてくれないか?』

『...それはできません』

『...なぜ?』

『自分の口から言ったでしょう。「光はどこにでもある」と。そのようなどこにでもいるような騎士...いえ、人形崩れに、護れるものなどありません』

 

はっきりと言い放つオブリビオニスに続くように、ドロリスが声を上げた。

 

『だったら、ボクと勝負だ』

『何故?』

『...君が真似ている彼が、ボクにそう挑んだからだ。ボクに勝って、証明してよ』

 

そう言って、ドロリスはギターを取る。

『...いいだろう。ガワだけ真似ても何もできないことを教えてやる。俺がこいつの力を使いこなしていることの証明だ』

 

ルクシスも同じくギターを取った。

 

『オブリビオニス様。始めましょう』

『...いいでしょう。あなたの力、見せていただきます』

 


 

「うまく決まったかな」

 

マイクに乗らないように、小声で会話をする。

 

「うん、かっこよかったよ」

「そりゃどうも」

 

あの時と同じ、背中合わせになってギターを構える。

なんだか、すごく懐かしい。

しかし感傷に浸る暇はない。

今回のセットリストは激し目な曲しかない、よって休みなどない。

 

「大丈夫。碧くんならできるよ」

「...ボーカル様のお言葉は頼もしいね」

 

キーボード側を見れば、祥子と目が合う。

次いで、イヤモニからカウント音が聞こえる。

 

「始めよう...今宵のマスカレードを...!」

 




実質第2章最終回みたいなもんです
OPと同じ構図を最終回でやるイメージ

率直に言って

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