碧くん総受けです(?)
全部解決した時系列、ギャグなので頭空っぽにして読んで。
「碧くん、ハッピーバレンタイン!」
「...え?」
事務所のスタジオに入って開口一番に「え?」って発したことはないと思ってる、Maybe。
満面の笑みを浮かべて直方体の包みを渡してくる我らがフロント初華さん。
「...はっぴーばれんたいん?」
「今日は2月の14日だよ?バレンタインチョコだよ?」
「いや待って、一旦落ち着いて」
「私は落ち着いてるよ?」
あれ?なんでこんなに好感度高いんだ?あれ?
誰かと間違えて...いやさっき間違いなく碧くんって言った。
いや、何かの間違い...祥子宛のやつ...じゃない、しっかり包みに碧くんへって書いてある。
「えっと...初華さん」
「なに?」
「一応確認だけど、もらっていいの?」
「うん!碧くんのために作ったから!」
「...じゃあ、いただきます。ありがとう」
自分の中では笑い返したつもりだけど、どうなってたかは知らない。
でも合わせ練習中、初華さんが滅茶苦茶大喜びでギター弾いてたのは分かった。
休憩時間。
「碧、もらって」
「...これは?」
「チョコ。作ったから」
「...ありがとう」
俺、明日死ぬんかな。
なんか、2人から貰えてるんだけど、夢か?夢じゃないな?
「碧に感謝を込めて、作った。いつも、ありがとう」
「...大したことは、してないんだけどな」
「それでも、ありがとう」
元からなにかと好感度は高めだったような気もしなくはない、勘違いだと思うが。
でも今日は一段と高い。なんでだろう?
「おや、先を越されてしまいましたね。私からも、どうぞ」
「...ありがとう、いやその」
「お礼なら1か月後に3倍で大丈夫ですよ」
「...善処する」
この時点で3人に3倍ずつ...9倍?
もってくれよオラの体どころの騒ぎじゃねえんだけど?
で、俺にチョコをくれた2人の調子が上がってました。
なんで?
練習終わり。
「あおこ~ちょっといい?」
「はいはい、なんでしょ」
「ほい、ハッピーバレンタイン」
上等な紙袋をポンと渡される。
「...ちょっとって言うか、かなりいいやつじゃないですかこれ」
「この前の撮影帰りに見つけてさ、あおこにあげようと思って。手作りの方が良かった?」
「...もらえるだけで十分嬉しいですよ、ありがとうございます」
なんだ?マジで何だ?
バレンタインなのは分かってる。
ムジカが俺一人だけ男なのもわかってる。おかしいけど。
なんでこんなにもらえるの?義理チョコ?友チョコ?
それなら納得するけど、手作りの3人は何故?
「分かんねぇ、何が何だか」
事務所のラウンジで頭を抱える。
と、横に気配。
「どうしました?」
「いや急に好かれてる気がして」
「気のせいではないと思いますわ。信頼を寄せてるのは確かですもの」
「いやまぁ、それは嬉しいんだけど...祥子さん、それは?」
「チョコですわ」
なんでだよ。
信頼の証でそうはならんやろ!なってるけど!
「...くれるの?」
「えぇ、あなたのためのものですから」
「...ありがとう。あの、ちゃんとお返しはするので」
「あまり期待はしないでおきますわ」
「...そうして」
帰宅後。
それぞれから貰ったチョコをいったん並べ、しばし考える。
俺は一体何をした?
どうして急にチョコがもらえるようになった?
確かに1年と少しぐらい様々な苦難を共にしたとは思うが、それはそれとしてチョコをあげる理由になるのか?
まぁ人によってはなるんだろうけど、分からない。
番組のドッキリ?それとも全部マシュマロの類?
いやない、少なくともにゃむがくれたのは俺でも見たことある高級店の紙袋。
中身もちらっと見えたがちゃんとチョコだった。
他の人のもチョコであると言質は取れている。
本当にドッキリか?
だんだん怖くなってきた。
とりあえず、初華がくれたのを1つ、おいしい。
激辛ソースを混ぜた奴とかではないらしい。
続いて、睦のを1つ。
やはりおいしい、なんか柑橘系っぽい香りもする。
そして、海鈴のを1つ。
やっぱりおいしい、ガトーショコラの類かな。
にゃむは既製品とはいえ、おいしい。
いちごチョコってどうしてこんなにおいしいんだろう。
祥子のやつは少し形が崩れているが、手作り感があってそれが味になる。
そしておいしい。
分からない、本当にわからない。
俺は一体何をした?
ルイナスが何か言った?ない話ではないがあり得ない。
どうしてこんなに、俺は愛されているんだろう。
とりあえず、お返しは3倍を5人に、15倍返しってことで...体もたないよ。
なにこれ