迷う心の在り処   作:ユイトアクエリア

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現実逃避MyGO二次2話目
...と思ったけど別に逃避することないよね、今の雰囲気。

12話もなだらかに終わればいいなぁと、それでは。


2.日常と雑談と生活リズム

「はぁ...」

 

最近、体が重い。

別に、日頃の生活がきついわけじゃない。

強いて言うなら、高校生の起床時間に俺の生活リズムが合わないだけで、それ以外は何もない。

 

「それをきついと言うのでは?」

 

右側から声を掛けられ、同時に頭の上に何かを置かれる感覚。

それを掴みながら目線を向ければ、俺の手の中にあるものと同じものを飲んでいる海鈴の姿。

 

「...椎名のやつじゃないのこれ」

「今日は欠席らしいので」

「押しつけ先に迷ったのか」

「失礼ですね。日頃の労わりですよ。それに、この間のサンドイッチのお礼も兼ねてます」

「律儀だな。そういうことなら頂くよ、ありがとう」

 

背面のストロー袋を取り外し、そのまま飲み口側を軽く叩いてストローを取り出す。

それを伸ばして紙パックに突き立て、口に運びながら時計とクラスの状況を見る。

 

現在時刻は8時40分。

椎名ならこの時間にはもう来てるだろうし、欠席ではないにしろ、朝のホームルームには間に合わないだろう。

それにしても。

 

「...すっくね」

「奇遇ですね。私もそう思います」

「だよねぇ」

 

HRの始まりは45分なので、そろそろ寝坊組が来る頃かな。

とか考えながら今のクラス人数を数えると、10人ほどしかいない。

このクラスは30人編成なので、20人があと5分の間に滑り込むことになる。

 

「んな無茶な...」

「早起きができないか、アラームに裏切られたのでしょう」

「悲しきかな...」

 

と、前のドアが開き、担任が姿を現す。

 

「では、私はこれで。今日はバイトですか?」

「うん。また後で、かな?」

「はい、また後で」

 


 

「終わっ、たぁ...」

 

6限が終わったチャイムで教室内の空気が弛緩する。

張り詰めていた息を吐いて、背中を背もたれに押し付けて伸ばして一息。

視界に入った時計を見て、急いで準備をする。

 

「...っと、遅刻するな」

「おや、働き者ですね」

「そういうわけだ、じゃあな!」

 

足早に教室を後にし、靴を引っ掛けて走る。

予定時間にしてあと15分。

全力でないにしろ、8割ぐらい出さないと間に合わないよなぁとか思いながら、スピードを徐々に上げていく。

 

「ギリギリセーフ...だと思いたい」

「おはよう碧くん!今日休みかと思って焦ったよ~」

「ははは...すみません」

「まぁ学生は学業が本分だからね~」

 

だからといって遅刻は許されるわけではないだろう。

 

「もうちょっと余裕もって来れるようにするので」

「体壊したら元も子もないからね?」

「分かってますよ。じゃあ、今日もよろしくお願いします」

 

ロッカールームでRiNGのスタッフTシャツに着替え、今日の業務を始めよう。

 

 

 

 

 

 




13話、何やるの?
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