迷う心の在り処   作:ユイトアクエリア

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出ないって言ってないので出ますよ()

それはそれとしてサブタイ
我ながら天才だと思いました()


13.55:マヨイボシノウタ

「んー...」

「どう、神崎」

 

MyGO!!!!!の代表曲「迷星叫(まよいうた)」を聞いた。

何というか...何というか...。

 

「...雑、だな」

「雑?」

 

頭の中でぐちゃぐちゃになっているものを1つ1つ紐解きながら言の葉にしていく。

 

「まずはリードギター。多分楽奈だよな」

「うん」

「もっと周りを聞いた方がいい。声だけじゃなくて、他の楽器も」

「わかった」

 

多分分かってねえなとか思いながら目線を他に向ける。

 

「サイドは千早...」

「出来れば名前で呼んでください!名字呼びはちょっとあれなので!」

「了解、じゃあ愛音。もう少しギターを見ずに弾けた方が印象がいい」

「印象?」

「要はめちゃくちゃ目線くれる神ファンサ人間になるってことだ」

 

目に見えてテンションが上がる愛音。

褒めれば伸びるタイプは扱いが楽でいい。

 

「んで長崎は...可もなく不可もなくって感じか」

「...ありがとうございます」

「後は余所の人間に必要以上の猫かぶりさえなければ完璧かな」

「...分かってたんだ」

「人の心理はよくわかる」

 

まぁ、この際それはどうでもいい。

 

「椎名はあれだ、高松の方見すぎだな」

「え...」

「累計28回、見逃した分合わせたら40行かない位か。そんな心配することでもないだろ」

「いや、それは...」

 

椎名が言い淀むと、愛音が横やりを入れてくる。

 

「りっきー、ともりんのこと大好きだからね!」

「っ、お前さぁ!!」

「...人の好き嫌いに口を出す気はないが、それのせいでリズムが乱れるんじゃよくない。高松に目線がいくたび長崎が苦い顔をしてたぞ」

「そこまで見えてるの?」

「まぁそこそこ。愛音がコードミスったのをどうにかして誤魔化したとことか、楽奈がスコアと違うことしだしたりとか、いろいろ」

「よく、見てるんだね」

 

視野が広いのではなく、普段が狭い。

全体を見ようとすれば、よく見れる。

 

「課題はそこそこにあるけど...まぁ、うん。悪くないと思う」

「悪くないって、具体的に何?」

「悪い部分はあるが、人に聞かせる演奏はできてる。改善点はさっき羅列した通り。俺が言えるのはこんくらいかな」

「...そ、ありがと」

「求められた仕事をしたまでだ。じゃ、俺はこれで」

 

ケースを背負ってスタジオを出る。

 

「アドバイスする口も出来る腕もないけど、良かったのかな」

 

いまさら言ったところで何も変わらないし、彼女たちが部外者の忠告を素直に実行するわけもないかと考えて、頭を振って考えを振り落とす。

 

「虫でもいた?」

「いやそういうわけじゃ...誰?」

「仕事終わりに見かけたから来ちゃった。練習?」

 

遅めの夕方なのに帽子にグラサンを身に着け、ギターケースを背負う初華と遭遇した。

 

「まぁそんなとこ。初華もお疲れ」

「ありがと。...頑張ってるんだね」

「なにが?」

「指、傷だらけだから」

 

どうやらあいさつしたときに軽く上げた手のことを見て言ったらしい。

 

「...趣味だから。ギターも、ベースも」

「その割には、焦ってるね」

「...仮面を着ける度、差が広がってく気がしてね。差を埋めたくて」

「...そっか。私は頑張れってしか、言えないけど」

「現役アイドルの頑張れがあれば頑張れるよ、ありがとな」

 

 

 

 




AveMujicaであればドロリスは間違いなく好きなんだけど
仮面オフだとみんな好き
でも無意識的に初華を出してしまう、これが推しってこと...?
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