迷う心の在り処   作:ユイトアクエリア

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Ave Mujicaアニメ放送日決定おめでとう!
でもちょっと来年は長いかな!!
だから自家発電するね!!


15:専属、サポート、存在意義

バンドがスタジオ練習するために借りてる部屋に、たまにアコースティック用の椅子が置いてあったりする。

今日はたまたま椅子がある部屋をとったらしく、一番乗りで到着した俺はそれに座ってギターを弾いている。

先に断っておくが、俺はアコースティックギターは弾けない。

やろうと思えば弾けるのだろうが、まぁそれは良い。

まぁエレキが座ってやっちゃいけないルールとか、きっとないはずなので良し。

しかしまぁ、どうにも好きな曲だとつい頭を振りたくなってしまう。

縦ではなく、横に。

頭を振ってても間違えないようにすれば、まあ多少はお小言を貰ったとて問題はない。

 

「...何を弾いてるんですの?」

「...ん、おはよう豊川」

 

総監督がやってきた。

この前頭を振るなと注意されたばっかって言うのもあって、ちょっと顔が渋めだ。

 

「えぇ、おはようございます。それで何を弾いていたのですか?」

「アンセム」

「あぁ...」

 

なんだあぁって。

 

「...もしかして、もうカバーしない感じ?」

「時と場合に寄りますわね。基本はオリジナルだけでセットリストを組みたいものですが」

「てことはカバーはしないんだね、了解」

 

少し残念ではあるが、オリジナル曲は好きだ。

元々初華、もといドロリスから譲り受けたギターであるが、サポートとしての役割はだいぶ全うしてると思う。

だからこそ、捨てられたときが怖かったりするんだけども。

 

「あぁ、そういえば」

「ん?」

「トリプルギターって、どう思います?」

「あー...ごちゃごちゃしねぇか?」

「...やっぱりそうですわよね」

 

モーティス、ルイナス(ドロリス)のギター編成から括弧をなくそうというんだ、パート分けも大変だろうし、何より音が混ざりすぎて何が何だかわからん。

 

「...別に、無理して俺を入れる必要はないんじゃないの」

「え?」

「俺はもともとサポートだし、俺がやってることをそのままドロリスに返せばいつも通りよ。別に」

 

提案と同時に、これはハイリスクな橋渡りでもある。

ここで豊川が「そっか」と言えば俺はお役御免である。

別にそれでもかまわない...訳じゃない、むしろ困る。

この世界観に惹かれ、サポートでもいいと承認したんだ。

 

「ですがそれでは」

「前に豊川が俺のギターが必要って言ってくれたけど、正直扱いづらいだろ?」

「...まぁ、そうですわね」

「ならさ」

「あなたいつから、自分の立場がそんな軽いものだと思ってるんですか?」

 

言いたいことを遮られた反論に、俺は何も返せない。

 

「私は確かに言いました、『残りの人生を寄越せ』と」

「...言い方は乱暴だけど、そうだね」

「あなたには私に、ひいてはAve Mujicaに、一生をかけると、そう言ったのではないのですか?」

「...たとえ邪魔だとしても、置いとく気か?」

「えぇ、私がルールですので。従っていただきますわ。人形さん」

 

どうやら俺は、この女に生殺与奪の権を握られているらしい。

 

「...はっ、良いぜ。とことん暴れ倒してやるから、うまく操ってみろよ、人形師(パペティア)

「望むところですわ。ところで」

「ん?」

 

煽った後だから恥ずかしいのか、ちょっと顔が赤い。

 

「やっぱり左右に頭を振るのはやめていただきたく...」

「...やっぱダメか」

 

 

 




二次創作は心の映し鏡です、そうありたいと願う作者の理想像でもあります
だから俺は碧くん、及びルイナスになりたいです。
だからギターもベースも弾けないのにこんな話を書いています、責めてくれるなよ()
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