でもちょっと来年は長いかな!!
だから自家発電するね!!
バンドがスタジオ練習するために借りてる部屋に、たまにアコースティック用の椅子が置いてあったりする。
今日はたまたま椅子がある部屋をとったらしく、一番乗りで到着した俺はそれに座ってギターを弾いている。
先に断っておくが、俺はアコースティックギターは弾けない。
やろうと思えば弾けるのだろうが、まぁそれは良い。
まぁエレキが座ってやっちゃいけないルールとか、きっとないはずなので良し。
しかしまぁ、どうにも好きな曲だとつい頭を振りたくなってしまう。
縦ではなく、横に。
頭を振ってても間違えないようにすれば、まあ多少はお小言を貰ったとて問題はない。
「...何を弾いてるんですの?」
「...ん、おはよう豊川」
総監督がやってきた。
この前頭を振るなと注意されたばっかって言うのもあって、ちょっと顔が渋めだ。
「えぇ、おはようございます。それで何を弾いていたのですか?」
「アンセム」
「あぁ...」
なんだあぁって。
「...もしかして、もうカバーしない感じ?」
「時と場合に寄りますわね。基本はオリジナルだけでセットリストを組みたいものですが」
「てことはカバーはしないんだね、了解」
少し残念ではあるが、オリジナル曲は好きだ。
元々初華、もといドロリスから譲り受けたギターであるが、サポートとしての役割はだいぶ全うしてると思う。
だからこそ、捨てられたときが怖かったりするんだけども。
「あぁ、そういえば」
「ん?」
「トリプルギターって、どう思います?」
「あー...ごちゃごちゃしねぇか?」
「...やっぱりそうですわよね」
モーティス、ルイナス(ドロリス)のギター編成から括弧をなくそうというんだ、パート分けも大変だろうし、何より音が混ざりすぎて何が何だかわからん。
「...別に、無理して俺を入れる必要はないんじゃないの」
「え?」
「俺はもともとサポートだし、俺がやってることをそのままドロリスに返せばいつも通りよ。別に」
提案と同時に、これはハイリスクな橋渡りでもある。
ここで豊川が「そっか」と言えば俺はお役御免である。
別にそれでもかまわない...訳じゃない、むしろ困る。
この世界観に惹かれ、サポートでもいいと承認したんだ。
「ですがそれでは」
「前に豊川が俺のギターが必要って言ってくれたけど、正直扱いづらいだろ?」
「...まぁ、そうですわね」
「ならさ」
「あなたいつから、自分の立場がそんな軽いものだと思ってるんですか?」
言いたいことを遮られた反論に、俺は何も返せない。
「私は確かに言いました、『残りの人生を寄越せ』と」
「...言い方は乱暴だけど、そうだね」
「あなたには私に、ひいてはAve Mujicaに、一生をかけると、そう言ったのではないのですか?」
「...たとえ邪魔だとしても、置いとく気か?」
「えぇ、私がルールですので。従っていただきますわ。人形さん」
どうやら俺は、この女に生殺与奪の権を握られているらしい。
「...はっ、良いぜ。とことん暴れ倒してやるから、うまく操ってみろよ、
「望むところですわ。ところで」
「ん?」
煽った後だから恥ずかしいのか、ちょっと顔が赤い。
「やっぱり左右に頭を振るのはやめていただきたく...」
「...やっぱダメか」
二次創作は心の映し鏡です、そうありたいと願う作者の理想像でもあります
だから俺は碧くん、及びルイナスになりたいです。
だからギターもベースも弾けないのにこんな話を書いています、責めてくれるなよ()