アークナイツ×Ave Mujicaコラボありがとう
第2弾としてMyGO!!!!!コラボもやろう
「...うん、この分なら問題はなさそうですね。ただし、しばらく運動は避けてください」
「わかりました。ありがとうございました」
さて、無事に退院できた碧です。
これからどうしようかなぁ、記憶もないし、ギターも弾けないし。
「合わせる顔がねえよ...」
深いため息をつきながら自宅に向けてゆっくりと歩く。
時々足が地面につく前にもう一つの足を踏み出そうとして躓くことを数十回。
ようやく自宅にたどり着いた。
「明かりがついてる...?」
少なくとも運ばれたのは合同ツーマンの日、だから電気は消して行ったはず。
空き巣?あるいは強盗?
いずれにせよ向こうが不利なのは変わらない。
左手に110のスタンバイをした携帯を握りながら、玄関のカギを開ける。
荷物を漁っているなら聞こえないぐらいの音量で開錠し、家に入り、最小音量で扉を閉め、施錠。
ていうかなんで家入られた側の俺がビクビクしなきゃいけねえんだ、ふざけんな。
そんな思考の元、忍び足で歩くのはやめた。
玄関からリビングを繋ぐ廊下を足早に通り抜け、リビングのドアを開け放つ。
「誰だ!」
携帯を銃のように構えながら、リビングに1歩、また1歩と足を進める。
たまたま見てた刑事ドラマの足取りをまねて、1歩、また1歩。
耳を澄ませば、換気扇の回る音。
遅れて、何かを焼き、蓋をする音。
誰かが俺の家で料理をしている。
キッチンはリビングの横、ちょうどリビングの扉の真横。
ご丁寧にオープンキッチン。
「はーっ...」
向こうはキッチンにいる。
少なくとも向こうに武装はたくさんあるし、いざとなればこの家を燃やせる。
それをされないようにするのが、俺のミッション。
俺は無敵のエージェント...ではないんだけど。
リビングのドアに背をつけ、深呼吸、肺の中身を入れ替える。
ハンドガン(実際は携帯)をヘッドラインに。
「1、2の...3っ!!」
遮蔽から体を出してピーク。
「動くな!」
「ぇ、碧?どうしたんですの?」
「え、祥子?」
キッチンには祥子が立っていた。
いやでもまぁ、確実に一個言えるのは。
「...どうやって入った?」
「...世の中には知らないほうがいいこともありますわ。もし知りたいとおっしゃるのなら...」
「なら...?」
「私を豊川から外してくださいまし?」
「じゃあいい、何も聞かなかった」
「んで、何してたのよ」
武装解除し、祥子が作ってくれた白身魚の煮つけを食べながら問う。
「見ての通り、お料理ですわ。睦から今日退院だと聞いて、それで、少しでも癒しになればと...「誰だ!」って言われた時は驚きましたが」
「だったらその時点で出てきてくれよ...まぁでも、その心遣いには感謝するよ」
「...その、申し訳ありません。わたくしは、あなたをすごく便利に扱っていたようですね」
思い当たる節がない、いったいなんだろう。
「その、睦...いえ、モーティス、ですわね。「碧くんのこと使いすぎ!ちょっとは労わらないとだめ!!祥子ちゃん嫌いだけど、祥子ちゃんにしか頼めないの!!」と」
「...なんで引き受けたのさ」
「わたくしがそうしたかったから、ですわ。言われて気づきましたの、頼りっぱなしであることに」
「...あんまり、覚えてないけど。気に病むことじゃないんじゃない?...人生、預けてるんだし」
そういうと、祥子は一瞬はっとして、続いて首を振った。
「いえ、そうではないのですわ。わたくし、夢で皆さんと離れ離れになったことがあって。人生という縄一つだけでは完璧に括り付けることはできないと、そう思いましたの。お互いを信頼し、助け合うことこそ、真の仲間、バンドといえるのでは、と」
「...うん、たぶん、そうだと思う。祥子の助けは、ちょっとでかすぎるけど」
「迷惑、でしたか?」
「や、むしろ嬉しいよ。人の手料理なんて、いつぶりかな」
なんだか、安心する。
「祥子、料理上手だったんだね、知らなかった」
「あ、いえ...色々、あったので」
「そ、っか...なーんも思い出せねえなぁ」
まぁ、今ないものは仕方ないとして、食べ進める。
しかしほんとにうまいなぁ。いいお嫁さんになる。間違いない。
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でしたわ、碧は体のこともあるので、片づけはわたくしがやっておきます」
「悪いね、ありがとう」
自分の家で、人が作った手料理を食べる、何年ぶりかな。
...少なくとも、覚えてる中では10年以上前?
いや、あれはおばあちゃん家で厳密には自分の家ではない。
...親の手料理、食ったことない?
祥子が食器を片付ける音の中で、一人で衝撃の事実に気づいてしまった。
「...お兄様」
そんな声が音に紛れて聞こえてきたが、たぶん気のせいだと思う。
◇碧の記憶の話
現在彼が持ってる記憶は、話数的には14までと、51から。他は思い出そうとすると頭が痛くなる。
断片的な記憶障害の特徴として、新しいほうの記憶を保ちにくい。
率直に言って
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おもろい
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おもろくない