サトシ達一行はグレンジムを目指す最中ある海域によっていた。
砂浜のビーチにやってくると、そこには三匹のホエルコがいた。ホエルコたちは、まるでバランスボールのように、ボヨンボヨンと跳ねていた。ピカチュウはホエルコのお腹に乗って、バランスボールのように遊んでいた。しかしバランスを崩してしまい、砂場に落ちてしまった。そんなピカチュウを見て、サトシたちは笑っていた。
ボヨーン!ボヨーン!ボヨーン!
ホエルコ×3
「「「ホェェェ〜‼︎」」」
サトシ
「ははっ!すげぇなホエルコたち!」
カスミ
「ホエルコはね、体内に水を溜め込むと、こうやってボールみたいに弾むのよ」
タケシ
「普通なら、このホエルコの進化系のホエルオーウォッチングが有名だが。これはまさにホエルコウォッチングだな」
サトシ
「ホエルオーか。いろんな場所を旅していろんなホエルオーを見てきたっけ」
「クォォォォォーーー!!」
「ピィィィィィィカーー!!」
サトシ
「ん?」
ピカチュウ
「ピカッ?」
サトシたちがホエルコウォッチングを楽しんでいると、海の方からポケモンの鳴き声が聞こえてきた。サトシたちが海を見ると、こっちに向かって泳いでくる、一体のポケモンがいた。
サトシ
「あれは……」
ラプラス
「クォォォーーン(涙)…!!」
ピカチュウ
「ピカピカピカ!」
サトシ
「ラプラスじゃないか!」
カスミ
「キョウさんが言ってたこの海域にいるラプラスかしら?」
サトシ
「でもなんで一匹だけなんだ?それにピカチュウも連れてる」
タケシ
「ラプラスは群れから逸れたとして、ピカチュウの方は?それにこの前髪が特徴的なピカチュウどこかで…」
ピカチュウ
「ピカァ?」
サトシ
「ん?どうしたピカチュウ?」
サトシたちのいる浜辺に向かってきたのは、のりものポケモンのラプラスだった。そのラプラスは泣きながら、前髪が特徴的なピカチュウは何やら慌てている様子だった。すると、ピカチュウがホエルコの体をよじ登り、ラプラスとピカチュウをじっと見つめる。そしてラプラスと前髪が特徴的ピカチュウも、ピカチュウたちの存在に気づき、じっと見つめた。すると……
ピカチュウ
「ピカビーカッ!?」
ラプラス
「クォォ!」
前髪が特徴的なピカチュウ
「ピカピカ!?」
ピカチュウ
「ピィーカチュウ‼︎」
カスミ
「ピカチュウ、あのラプラスとピカチュウがどうかしたの?」
タケシ・サトシ
「「………あっ!!」」
タケシ
「ピカチュウの方は分かったぞ!!」
サトシ
「俺もラプラスの方は分かったぞ!」
タケシ
「君はレオンだろ?」
カスミ
「レオンってこてことはこの近くにヒロシが?」
サトシ
「ラプラスの方はオレンジ諸島で旅をしたラプラスだろ!」
サトシたちのもとにやってきたラプラスとレオン。ラプラスは、かつてサトシがオレンジ諸島を旅した時に仲間になった、あのラプラスだった。ラプラスは、サトシとオレンジ諸島での旅を終えた後、仲間達のもとに無事に返され、その後群れのリーダーとして活躍していた。サトシもまさかラプラスに会えるとは思ってもなかったので、とても嬉しかった。サトシは走り出し、ラプラスに思いっきり飛びついた。
サトシ
「久しぶりだなラプラス!!元気にしてたか?」
ラプラス
「クォォーーン」
タケシ
「あのラプラス。サトシがオレンジ諸島でゲットしたんだったよな」
カスミ
「えぇ。まさかまた会えるなんて思ってなかったわ」
サトシ
「なぁラプラス」
ラプラス
「クォン?」
サトシ
「さっきお前、なんで泣いてたんだ?レオンもだ。ヒロシに何かあったのか?」
サトシはラプラスとレオンに、なぜ泣いていたのか聞いてみた。すると、ラプラスはサトシに背を向けて、首を振り、自分の背中に乗って欲しいと言ってきた。何かあったのだと悟ったサトシは、タケシやカスミにも伝え、みんなでラプラスに乗り込み、ラプラスは急いで出発するのだった。
〜海上〜
ラプラス
「クォォーーン!!」
サトシ
「あの島か!?」
ピカチュウ
「ピカビーカッ!」
自分に乗り込んだサトシたちを全速力で運ぶラプラス。それを追いかけるホエルコたち。しばらく海上を走り続けていると、目の前に小さな島が見えてきた。島全体に穴や洞窟がある、面白い形をした島だった。タケシは、この辺りの海水で島が浸水して、侵食してこのような形になったのではないかと推測した。そして、島の周りには、この海域に住む野生の水ポケモンたちが集まっており、何やら深刻そうな顔をしていた。島に上陸してみると、ポケモンたちはみんな、ある一点の場所を見上げていた。サトシとピカチュウは試しに、みんなの視点の集まる場所に向かって登り始める。そして登り切ってみると、島の亀裂で空いた穴に、何かが埋まっていることに気がついた。
ホエルコ
「ホェェェ〜〜(涙)!」
ピカチュウ
「ピカァ!?」
サトシ
「ッ!?…た、大変だ!!!!!」
カスミ
「サトシ、ピカチュウ!?」
タケシ
「どうかしたのか!?」
サトシ
「大変だ2人とも!ホエルコがここで穴に挟まって動けなくなってるんだ!それをヒロシが助けようとしてる!」
カスミ
「ホエルコが!?なんでそんなところに!?」
タケシ
「おそらく、その挟まったホエルコは、俺たちがさっき見たホエルコたちのように、水を溜めてバルーンみたいに遊んでいたんだろう。そしてそのはずみで上まで行きすぎて、そのまま穴にはまってしまったというところか」
カスミ
「ラプラス、レオン。あなた達はこれを私達に伝えたかったのね?」
ラプラス
「クォーン」コクリッ
レオン
「ピカ」コクリッ
サトシ
「ラプラス、レオン知らせてくれてありがとな!心配するな、ホエルコは必ず俺たちが助け出してやるからな!」
ピカチュウ
「ピィーカァー!」
カスミ
「こう言う時こそ助け合いですもんね」
タケシ
「ああ。人とポケモンは、そうして今まで生活してきたんだからな。困った時はお互い様だ」
ラプラス
「クォーン」
こうして、サトシとラプラスたちによる、ホエルコの救出作戦が開始されることになった。果たしてサトシたちは、ホエルコを無事に助けられるのか。
〜近くの海辺〜
ムサシ
「ジャリボーイたちを追ってきてみれば…」
コジロウ
「ラプラスにホエルコ、そのほかにもたくさんの水ポケモンたちがわんさか集まってるぞ」
ニャース
「ちょうど良いにゃ。ピカチュウゲットとついでに、あいつらもゲットするのニャァ!」
ソーナンス
「ソォーナンス!」
〜島〜
ヒロシ
「ぬぐぐぐぐっ!ぬぎぎぎぎっ‼︎」
ホエルコ
「ホェェェ…」
ヒロシ
「ッ~~!!…たはぁ~!…だめだ。完全にハマっちゃってる。」
サトシ
「おーい!ヒロシーー!」
ヒロシ
「この声は…サトシ!?」
サトシ
「久しぶりだなヒロシ!」
ヒロシ
「サトシの方こそ久しぶりだな!」
レオン
「ピーカー!」
ヒロシ
「レオン!」
サトシ
「レオンとラプラスが俺達のところにきてそれでここに来たんだ」
ヒロシ
「ありがとうレオン、ラプラス」
ヒロシ
「早速で悪いけど手伝ってくれないか?」
サトシ・タケシ・カスミ
「「「もちろん!」」」
……スチャ。
サトシ
「キングラー オコリザル ヘラクロス!君に決めた!!」
ポーーン
キングラー
「キラッ!」
オコリザル
「ウキッ!」
ヘラクロス
「ヘラクロッ!」
サトシ
「じゃあいくぞ」
サトシ
「みんな!ホエルコを助けるために力を貸してくれ!まずはホエルコの周りの岩を破壊するんだ!…行くぜ!キングラーはクラブハンマー!オコリザルは連続で憤怒のこぶし!ヘラクロスはメガホーン!ピカチュウはアイアンテールだ!」
ヒロシ
「レオンもアイアンテールだ!」
キングラー
「グラッ!」
オコリザル
「ウキッ!」
ヘラクロス
「クロォ!」
ピカチュウ・レオン
「「ピッカァ!」」
サトシたちははホエルコを穴から抜くために、まずは周りの岩を破壊して穴を広くしようと考えた。そのためにオコリザル、キングラー、ヘラクロスを呼び出し、さらにピカチュウとレオンも加えて、一斉に穴に攻撃する準備を整えた。そして、サトシとヒロシの指揮の元、ピカチュウたちは一斉に技を穴に向かって放った。…しかし、岩盤の硬さは思ってたより強く、技の衝撃波で吹っ飛ばされてしまう。キングラーとピカチュウは海へ落ちて、ヘラクロスは羽を広げて宙に浮かび飛ばされそうになったオコリザルをキャッチした。肝心のサトシとヒロシはというと、穴の中に落っこちてしまった。
〜穴の中〜
サトシ・ヒロシ
「「いってて……」」
ピカチュウ・レオン
「「ピカピカー⁉︎」」
サトシ
「ぁ…あぁ!俺たちは大丈夫だ!ヘラクロス、悪いけど迎えにきてくれ!」
ヘラクロス
「ヘラクロッ!」
ヒロシ
「頼むジッポ」
そう言いヒロシはリザードンを呼び出す。
サトシ
「ジッポ、リザードンに進化したんだな」
ヒロシ
「ジッポだけじゃないよ。クルーズもバンギラスに進化したんだ」
サトシ
「へぇ…。きたかヘラクロス。このまま上まで頼む」
穴に落ちたサトシを心配して駆けつけたピカチュウたち。中を見ると、サトシはお尻を追えながらそこに立っていて、大きな怪我は見受けられず安心した。ジッポはヒロシをヘラクロスはサトシを抱えて穴の外に出してあげた。
〜浜辺〜
カスミ
「どうだった?」
サトシ
「ダメだ。この島の岩、相当頑丈だよ。ピカチュウたちの一斉攻撃でもびくともしなかったし」
タケシ
「となると、別の方法を考えなきゃだな」
ホエルコ
「ホェェェ〜(涙)。ホェェェ〜〜(涙)!」
ラプラス
「クォーン…」
サトシ
「ラプラス、心配するなよ」
ラプラス
「クォン?」
サトシ
「俺たち絶対に諦めないぜ。必ずホエルコを救出してみせる。任せてくれよな」
ラプラス
「……クォーン」
タケシ
「さて、どうやってホエルコをあの穴から出してあげるかだが…」
サトシ
「岩を壊す作戦はもう使えないし。どうすれば…」
カスミ
「だったら!今度は私の作戦でいきましょう!」
サトシ・タケシ・ヒロシ
「「「えっ???」」」
カスミ
「ここは海!そして相手はみずポケモン!だったらこれしかないでしょ!」…スッ(釣り竿)
サトシ
「おぉ!釣り竿か!」
タケシ
「つまり、ホエルコをそれで引き上げると言うわけだな」
カスミ
「そういうこと!なんでもやってみなきゃ!」
サトシ
「よぉーし!そう言うことなら俺も手伝うぜ!〈スチャ…「お前の出番だ!頼むぞベイリーフ‼︎」
ポーーン
ベイリーフ「ベェーイ!…ベィベェーーイ !」
スリスリっ…
サトシ
「あははっ!こ、こらやめろってベイリーフw」
ベイリーフ
「ベェーイ!」
カスミ
「相変わらずサトシ愛全開ねベイリーフは」
ヒロシ
「よし僕も。〈スチャ…「君の出番だ!クルーズ」!!」
ヒロシはクルーズというニックネームのバンギラスを出す。
サトシ
「よしっ。ベイリーフとキングラーはカスミについてサポートを。ヘラクロスとオコリザルとピカチュウは俺のフォローを頼むぜ!」
ヒロシ
「レオンとジッポとクルーズは僕のサポートを頼む」
ピカチュウ・レオン
「「ピッカァ!」」
オコリザル
「ウッキッ!」
ヘラクロス
「ヘラクロッ!」
ジッポ
「グオオオォォ!」
クルーズ
「ギィィラ!」
カスミ
「そういうことね。それじゃ、よろしくねベイリーフ、キングラー」
ベイリーフ
「ベェーイ!」
キングラー
「グラッ!」
こうして、カスミの提案により、ホエルコを釣り上げる作戦に移ることになった。サトシはベイリーフにカスミのサポートをするように伝えると、つるのむちを出してカスミの体に巻き付けて、キングラーと一緒にカスミの後ろで構えた。そして、サトシとカスミは互いのルアーを一気に投げて、ホエルコの口に入れた。それを確認したサトシとカスミは、同時に釣竿を引っ張り上げる。ベイリーフやヘラクロスたちも、サトシとカスミが倒れないようにしっかりと支えていた。タケシやラプラス、海辺のポケモンたちも、サトシとカスミたちに必死にエールを送り届けた。…しかし、それでもまだパワーが足りなかった。
サトシ
「ま、まだ人手が足りないか…⁉︎」
カスミ
「タケシ、お願い!」
タケシ
「任せろ!〈スッ…「ヌマクロー ハピナス!みんなの力になってくれ!」
ポーーン
ヌマクロー
「マクロォ!」
ハピナス
「ピナァス!」
カスミ
「サトシ!ヒロシ! ヌマクローとハピナスがきたら、一気に引き上げるわよ!タイミングは私に合わせて!」
サトシ・ヒロシ
「「分かった!」」
タケシは増援として、ヌマクローとハピナスを送り出した。ハピナスとヌマクローがホエルコの後ろに回ると、サトシとカスミは呼吸を合わせて、一気に引き上げようとした。そのタイミングに合わせて、ピカチュウたちも必死に力を込めた。…そして……
グググッ………スポン(抜ける)!!!!!
ホエルコ
「ホェェェ〜〜!!!!!」
全員
「「「「やったぁ!!!!!」」」」
みんなで協力した末、ついにホエルコをはまった穴から救出することに成功した。サトシたちはハイタッチしながら喜び、海辺のポケモンやラプラスたちも、無事にホエルコが助けられた事を喜んでいた。そして、助けられたホエルコは嬉しくて、何度も何度も弾んでいた。
ホエルコ
「ホェェェ!!!!!………ホエッ???」
ピカァァァァン!!!!!!!!!!!
サトシ・ヒロシ
「「えっ(;゜0゜)…」」
カスミ
「へっ(;゜0゜)…」
タケシ
「あっ(;゜0゜)…」
ドッスゥゥゥーーーン!!!!!……スポンッ(はまる)。
ホエルオー
「ホェェェ???」
全員
「「「「ええぇぇ〜〜〜((((;゚Д゚)))))))!?!?!?!?」」」」
嬉しくて弾んでいたホエルコが、突然光出した。その光を見た瞬間、サトシたちの脳裏を嫌な予感が走ったが、予想は的中した。…ホエルコはホエルオーに進化して、さっきよりも高くて深い山の頂上に、すっぽりとハマってしまったのだった。
ホエルオー
「ホェェェ〜!ホェェェ〜!」
カスミ
「う、嘘…」
サトシ
「な、なんでここで進化をしちゃうの…」
ヒロシ
「う、うれしさのあまりってことかな…」
タケシ
「ヒ、ヒロシの言うとり、そのエネルギーで進化した…みたいだな」
カスミ
「にしても…」
カスミ・サトシ
「「タイミングが悪すぎるってば!!!!!」」
タケシ
「ん〜。こればかりはどうしようもないな…」
ピカチュウ
「ピィ……ピカッ?」
ホエルコが突然ホエルオーに進化して穴にハマり、また脱出プランを考えなくてはいけなくなったサトシたち。先ほどの釣り作戦は、巨体となってしまったホエルオーにはもう使えない。何か別の手を考えなくては。そう思っていた。…すると、ピカチュウが、海の上で何かが光るのを偶然見つけた。サトシに伝えようとしたが、サトシはカスミやタケシたちと、ホエルオーを助け出す方法を必死に考えていた。ピカチュウは再度同じ場所を見てみると、海の中から、鏡のようなものが飛び出ているのに気がついた。それを見て何かを勘づいた時、ピカチュウは怪しげな笑みを浮かべた。
〜海の中〜
ムサシ
「さっきから何やってんのジャリボーイたちは?」
コジロウ
「ホエルコを助けたと思ったらそのホエルコがホエルオーに進化して、また助け出す手段を考えてるってところか」
ニャース
「ちょうど良いニャ!この隙にピカチュウをちゃっちゃと…」
………ヒョコっ
ピカチュウ
『ピカピィ』
ムコニャ
「「「ちゃぁぁぁΣ(・□・;)!?!?」」」
海の中でコイキングメカからサトシたちの様子を伺っていたロケット団。潜望鏡を使ってもっと近くから見てみようとしたその時、突然目の前に現れたのは、なんとピカチュウだった。ピカチュウはヌマクローに頼み、ロケット団のところまで連れてきてもらっていたのだ。そしてロケット団はコイキングメカを浮上させて、ピカチュウと対峙した。
ニャース
「ピカチュウ、御用だニャ!」
コジロウ
「とんで火にいるなんとやら!」
ムサシ
「ピカチュウゲットでいい感じ!さぁ大人しく…」
ピカチュウ
「ピカピィ!ピカビーカッ!ピィーカチュウ!」
ニャース
「にゃ、にゃ、にゃに?協力しろだと?」
コジロウ
「な、な、なんだと…⁉︎」
ムサシ
「な、な、生意気な!敵のあんたに指図を受けるわけがない…」
ピカチュウ
「ピィィーーカァァァァ〜〜!!!!!」
ビリビリ(電気が走る)!!!!!
ムコニャ
「「「わわわわっ!?!?」」」
ピカチュウ
「ピィーカチュウ?」
ムサシ
「な、なぜかしら ?急に指図を受けたい気分に…」
コジロウ
「な、なにをすれば …」
ニャース
「い、いいのかニャ …」
ソーナンス
「ソォーナンス …」
ヌマクロー
「……マクッ?」
全員
「「「「ん…」」」」
あの後。ピカチュウはロケット団たちを連れてサトシたちの元に帰ってきた。ロケット団を見慣れているサトシたちは、もう驚くどころか、またきていたのかと呆れていた。ピカチュウがロケット団に対戦を申し込み、無理やり今日りょさせられた事を告げようとしたニャースだったが、ピカチュウが怒りの眼差しとほっぺから電気を発生させていたので、喜んで協力させていただきますと訂正させられた。
カスミ
「ねぇ、本当にこいつらを信用してもいいの?」
サトシ
「まぁピカチュウが見張ってるわけだし、大丈夫だろ」
ヒロシ
「一応レオンにも見張らせるよ」
タケシ
「今はニャースの手も借りたい状況だしな。それに、このメカのパワーならホエルオーを引っ張り出せるかもしれないしな」
ムコニャ
『『『ギクッ⁉︎』』』
ニャース
(パワーが出る電自動メカだと思われてるのニャ)
コジロウ
(全然違う。これは人力で動いてんだぞ)
ムサシ
(ただでさえ海中の圧力でこぐのがやっとだって言うのに。ホエルオーなんて無理に決まってるでしょ⁉︎)
サトシ
「というわけだから。ホエルオーを助けるためにも、しっかり働いてもらうぞ。ロケット団!」
ピカチュウ
「ピカビーカッ?」ギロリッ
ロケット団
「「「は、はい…」」」
ニャース
(なんかいつもと立場が逆転してるのニャ)
ムサシ
(私ら脅したくせに…)
コジロウ
(むしろあいつのほうが腹黒だぞ)
サトシ
「よぉーし!〈スッ…「でてこいドダイトス!」
ヒロシ
「〈スッ…出てこいフィーノ!」
ポーーン
ドダイトス
「ドッダァァイ!」
フィーノ
「キュー!」
ヒロシがモンスタボールから出したのはイルカマンだった。
サトシ
「ヒロシそのイルカマンは?」
ヒロシ
「ある日タマゴを拾ってね。その卵から生まれたのがこの子なんだ。それより早くホエルオーを助け出すぞ」
サトシ
「あ、ああそうだな。よぉーし!じゃあ行くぜ!ホエルコ…じゃなかった。ホエルオー救出作戦開始だ‼︎」
ピカチュウ
「ピカピィ!!!!!」
こうして、ピカチュウの説得によりロケット団も救出作戦に加わることになった。サトシの作戦はこうだ。まず、サトシとヘラクロス、ベイリーフが島の中に入り、ホエルオーのおしりの辺りに移動する。その間に、タケシとドダイトスはロケット団のコイキングメカに乗り込み、ドダイトスはハードプラントを使って、ホエルオーとコイキングメカをガッチリと固定する。その後、ロケット団はひたすらコイキングメカを動かして、ホエルコたち、並びにラプラス、フィーノたちも、ロケット団のサポートに回る。カスミたち地上部隊は、ドダイトスのハードプラントを引っ張ってサポートする。
グググッ…グググッ…!!!!!
カスミ「みんな!頑張ってね!」
地上部隊『『『おぉ!』』』
〜海辺〜
タケシ
「ドダイトス!踏ん張るんだぞ!」
ドダイトス
「ドダァイ!」
〜コイキングメカ〜
ピカチュウ・レオン
「「ピィーカァー!ピィーカァー!」」
ソーナンス
「ソォーナス!ソノォーナス!」
ムサシ
「つ、詰まったホエルオー救うため!」
コジロウ
「み、みんなの期待に応えるため!」
ムサシ
「愛と真実の、ぜ、全力貫く!」
コジロウ
「ラ、ラブリーチャーミーなヘルプ役!」
ムサシ
「ムサシ!」
コジロウ
「コジロウ!」
ムサシ
「海原渡る、ロケット団の2人には…!」
コジロウ
「オールプール!渦巻く波が待ってるぜ…!」
ニャース
「にゃーんてニャ …⁉︎」
〜洞窟内〜
……ズズッ……ズズズズッ…!
サトシ
「よぉーし!動き出したぞ!それじゃあ俺たちもやるぞ!ベイリーフはつるのむちで、ヘラクロスは角で、ホエルオーの体を……くすぐりまくれ〜!」
ヘラクロス
「ヘェーラクロォーー!」
ベイリーフ
「ベェーイベェィーー!」
そして、ホエルオーが動き出した瞬間を見たサトシたちは、ホエルオーの体をこちょこちょとくすぐり始めた。くすぐったいのを感じたホエルオーは、体を左右に揺らし始める。大きく揺れたが、確実にホエルオーは穴から少しずつ体を出していた。コイキングメカのモニターでそれを確認したピカチュウは、ロケット団たちにもっと頑張れとエールを送った。ソーナンスは奥の手として、彼らに吊るした栄養ドリンクを飲ませ、ドリンクを飲んだロケット団は、アドレナリンを全開にして、コイキングメカをフルパワーで動かした。
ホエルオー
「ホォォーーエェェーー!」
……ピカァァァァン!
カスミ
「えっ⁉︎」
タケシ
「なんだっ⁉︎」
順調にホエルオーが穴から抜け始め、もう少しで完全に脱出できそうになったその瞬間。ホエルオーの体が、突然銀色に光り始めた。それを見た全員が、手を止めてしまう。ホエルオーの光がどんどん強くなり、島全体が揺れ始めた。
タケシ
「あれはまさか……ヘビーボンバーか⁉︎」
ホエルオーの体が光った原因は、ホエルオーの技の一つヘビーボンバーの影響だった。ホエルオーの体の光が1番輝いた瞬間、ホエルオーはコルクの栓が抜けたようにスポンと抜けて、海に落ちてきた。その際に発生した高波を、カスミのギャラドスが体を張って防御。タケシとドダイトスは海に落ちないように、ロケット団のメカにしがみついていた。……ロケット団はその一部始終を見て、隙を見てピカチュウを奪って逃走を図ろうとしたが、既にピカチュウはハッチのそばにいて、10まんボルトでハッチを破壊してタケシの元に帰ってきた。そしてドダイトスはハードプラントを解除して海に飛び込む。ロケット団のメカは、ピカチュウが電気技を使ったせいで手動操縦も効かなくなり、海に沈んで海流に流されてしまうのだった。
〜島〜
タケシ
「カスミ!」
カスミ
「タケシ!」
タケシ
「サトシとヒロシはどうした?」
カスミ
「それが……まだ島の中にいるの」
タケシ
「何だって…⁉︎」
島に戻ってきたタケシたちは、サトシとヒロシの2人の姿が見えない理由をカスミに聞いた。カスミの話では、サトシとヒロシとヘラクロスとベイリーフは、まだ穴の中にいて、ホエルオーが脱出した際に山の頂が崩れて、脱出できなくなってしまったのだ。
〜洞窟内〜
サトシ
「ダメだ。完全に塞がってる」
ヒロシ
「これじゃ出られないぞ。」
ヘラクロス
「ヘラクロォ…」
ベイリーフ
「ベィ…」
洞窟内に閉じ込められてしまったサトシたち。サトシとヒロシは脱出しようと色々と試していたが、なかなかうまくいかずにいた。考えているうちに、洞窟内の水嵩が増えてきているのに気づいた。サトシはヘラクロスに、ヒロシはモンスターボールからパピー(バタフリー)を出し上に上げてもらい、サトシはベイリーフをモンスターボールの中に戻した。そして、水嵩が増えてきていたのを、タケシやカスミたちも気付き始めた。
〜島外〜
タケシ
「まずいな。潮が満ち始めてきてる…!」
カスミ
「どうしよう。このままじゃサトシとヒロシ溺れちゃうわよ!」
ラプラス
「……クォン!」
フィーノ
「...キュー!」
ピカチュウ
「ピカァ…⁉︎」
カスミ
「ラプラス、フィーノ⁉︎」
タケシ
「どこにいくんだ⁉︎」
潮が満ち始め、このままでは洞窟内に閉じ込められたサトシが溺れてしまう。その時、ラプラスとフィーノが突然海に入り、海にいたホエルオーの元に向かった。ホエルオーと何かを話したラプラスとフィーノは、覚悟を決めた表情になっていた。そしてラプラスは、口元にエネルギーを蓄えると、それを海に向かって解き放った。技がぶつかった場所から氷が張っていき、島の周りの水を凍らせた。
カスミ
「これはれいとうビームと吹雪⁉︎」
タケシ
「だが、海を凍らせただけじゃ…⁉︎」
〜洞窟内〜
ピキッピキッピキッピキッピキッ(海が凍る)!!!!!
サトシ
「うわわっ⁉︎」
ヒロシ
「な、なんだこれ⁉︎」
サトシ
「戻れ、ヘラクロス!」
ヘラクロス
「ヘラクロォ!」
ヒロシ
「パピーも戻るんだ!」
パピー
「フリィィ」
海が凍った範囲は、サトシたちのいる場所にまで届いていた。突然海が凍ったのでびっくりしたサトシたちだったが、これをやったのはサトシとヒロシは自分のラプラスとフィーノだということは、直感で分かった。
ラプラス
「クォーン!」
ホエルオー
「ホェェェ!」
海を凍らせたラプラスは次に、ホエルオーに向かって叫ぶと、ホエルオーはひたい部分にエネルギーをチャージし始めた。エネルギーが集まり、ボールを作り上げると、それを海に向かって解き放った。ボールは凍った海の中を滑るように進み、洞窟の中に入っていった。…すると、やがて凍った海の真下に、一つのトンネルが出来上がった。
カスミ
「今のってウェザーボール⁉︎」
タケシ
「ラプラスとフィーノの狙いはこれだったのか!」
タケシは、ラプラスが何を考えているのかを察した。まずラプラスは、海の周りの水と島の中に溜まった水をれいとうビームで凍らせた後、ホエルオーにウェザーボールを打ってもらい、洞窟内の氷のすぐ真下にトンネルを作ってもらった。
そして、今度はフィーノが超音波を使いサトシたちの居場所を特定する。ラプラスとフィーノはそのトンネルの中に入ると、アイススケートのように滑り、洞窟の中に突入するのだった。
〜洞窟内〜
サトシ
「ど、どうなってんだこれ⁉︎いきなり海が凍ったと思ったら…」
ヒロシ
「今度はウェザーボールが下から来て氷のトンネルができて。一体何が起きてるんだ…⁉︎」
『クォォーーン!!!!!』
『キューーー!!!』
サトシ・ヒロシ
「「っ⁉︎…この声は……ラプラス!?/フィーノ!?」」
サトシは、次々と起こっていく謎の現象に頭の整理が追いつかずにいた。…だがその時、洞窟内でラプラスとフィーノの鳴き声が聞こえてきた。そして、下の氷のトンネルをラプラスとフィーノが勢いよく通り過ぎて、最後にはゴールに辿り着き、氷の壁を突き破ってサトシたちの元に辿り着いた。サトシとヒロシはラプラスとフィーノに駆け寄ると、ラプラスフィーノはサトシとヒロシに顔を当てて、無事だったことを喜んでくれた。そして、サトシはラプラスの背中に、ヒロシはフィーノの背中に跨り、氷のトンネルを潜って無事に脱出。外にいた、ピカチュウ、レオンやタケシ、カスミたちとも無事に再会。サトシの救出にホエルオーも一役買ってくれたと聞いたサトシは、ホエルオーにありがとうと伝えると、ホエルオーは嬉しさの表現として、頭から塩水を吹き出すのであった。
〜夕暮れ〜
サトシ
「ラプラス、また会えて嬉しかったよ」
ラプラス
「クォーン」
あの後。サトシたちは、ホエルオーと野生の水ポケモンたちとお別れをして、元の島に帰ってきた。時間はすでに夕方になっていて、赤い夕日が海を照らして真っ赤に染まっていた。ラプラスはこの後、自分の群れに戻り、再びリーダーとしてみんなを引っ張っていかなければならない。きっとこの海域に現れたのも、あのホエルコをほっとけないと言う正義感あってのことだろう。タケシはそんなラプラスを見て、誰かさんとそっくりだと言ったが、サトシとラプラスはキョトンとした顔をしていた。
サトシ
「さぁラプラス。お前の仲間が待ってるぞ」
ピカチュウ
「ピカピィ」
ラプラス
「クォーン」
「「「「クォォーーン!!!!!!!!!!」」」」
サトシ
「ん?」
ラプラス
「クォン?」
サトシとラプラスがお別れの挨拶をしていると、海の方からまた鳴き声が聞こえてきた。見てみるとそこには、なんとラプラスの群れがいた。それは、ラプラスが率いていた群れの仲間たちだった。
サトシ
「良かった。向こうから迎えが来たみたいだぞ」
ラプラス
「クォーン」
ラプラス
「クォーン」
ラプラス(サトシ)
「クォ?」
ラプラス
「クォクォ、クォーン」
ラプラス(サトシ)
「クォ⁉︎」
カスミ
「どうしたのかしら?」
タケシ
「何かあったのか?」
サトシ
「もしかしてだけどまた俺と一緒に旅をしてくれるのか!?」
ラプラス
「クォーーン」コクリ
サトシ
「ぁ……っ……っ〜〜!…いっよっしゃぁぁあ!!!!!!」
ヒロシ
「よかったじゃないか!サトシ!!」
サトシ
「ああ! ラプラス!これからもまたよろしくな!」
ラプラス(サトシ)
「クォーン!」
これはまた、嬉しいサプライズだった。トキワの森で別れたピジョット、バタフリー、カメックス、オコリザルに続き、ラプラスもまた、サトシの手持ちに帰ってきてもらえることになった。それを聞いたタケシやカスミも喜び、ピカチュウはラプラスの頭の上にのり、帰ってきてくれたことを喜んだ。
サトシ
「なぁヒロシ俺とバトルしないか?」
ヒロシ
「〈 ニッ! ああ!もちろんだ!」
タケシ
「審判は俺がやろう。これよりサトシ対ヒロシのポケモンバトルを始める!2人とも準備はいいな?」
サトシ・ヒロシ
「「もちろんだ!!!」
タケシ
「それではバトル開始!」
サトシ
「ピカチュウ!きみにきめた!」
ヒロシ
「レオン!きみの出番だ!」
サトシ
「ヒロシとのバトル楽しかったなーー!!な、ピカチュウ」
ピカチュウ
「ピーカチュウ!」
タケシ
「ヒロシのやつ前会った時よりも強くなっていたな」
カスミ
「まさか互角の戦いになるなんてね」
サトシ
「次会うときは今よりももっともっと強くなってるはずだ。次またバトルするのが楽しみだな」
サトシ
「よぉーし!そうとなればピカチュウ!俺たちももっともっーと強くなるぞ!」
ピカチュウ
「ピッカチュウ!!」
カスミ
「もう、ポケモンバトルのことしか考えてないんだから」
タケシ
「まぁいいじゃないか」
サトシ
「ラプラス、グレン島まで乗せてくれ!」
ラプラス
「プラァァァァ!!!!!」
こうして、サトシの仲間であったラプラスが帰ってきた。サトシとピカチュウはラプラスに乗り込み、次の島に向かって出航した。カスミやタケシはギャラドスに乗り、一向は楽しみ船旅を楽しむのだった。
カスミ
「……あっ!」
サトシ
「ん?」
タケシ
「どうしたカスミ?」
カスミ
「今思ったんだけどさ。あの時、サトシがモンスターボールでホエルコをゲットしてれば簡単だったんじゃないの?」
サトシ
「あっ…」
タケシ
「確かに…」
サトシ
「ん〜〜。けど楽しかったから、まぁいっか( ^∀^)!」
ピカチュウ
「ピッカァ( ^∀^)!」
ラプラス
「クォーン( ^∀^)!」
というわけでヒロシ君を出してみました。こういったキャラ達を今後も出していくつもりです。出せる限りだけどね。
本作のオリジナルとしてヒロシ君の手持ちにイルカマンを入れてみました。フィーノという名前にした理由はイタリア語でイルカはDelfino(デルフィーノ)というらしいです。
デルフィーノ→フィーノてな感じにしてみました。
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