ゴミクズ守銭奴マネージャーと核弾頭アイドル   作:海毛虫

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あとがき

 

 まず、ここまでのご精読ありがとうございました。

 

 この話は星野アイという人物と正反対の人物をぶつける事で彼女に対する理解を試みようとした作品です。

 

 10話で終わることも最初から決まっていて、まず原作同様9話でバッドエンドを作り、二次創作のご都合主義の1話で無理矢理ハッピーエンドに持っていく構造となっています。

 

 10話が少し無理矢理感があるのはそれが大きいのかもしれません。

 

 そして、この作品内で一貫して意識したテーマは「反転」です。

 

 最終回に原作1話の書き出しを持って来たり、有馬かなの成長の路線だったり至る所で意識してみたつもりです。

 

 そもそも主人公が星野アイをひっくり返したような人間なのでこのテーマはある意味必然だったのかもしれません。

 

 ───以下より各話に対する所感

 

1話 兎に角インパクト重視。語感のよいワードをふんだんに入れ込み読書の皆さんを釣るための入り口としての役割。

 

2話 本来の1話。星野アイとの馴れ初め、主人公の人柄の紹介などの基本設定が書いてある話。

 

3話 「星野アイはカミキヒカルと出会うとどうあれ恋に落ちる」という仮説を元に書いた話。アイという人物を通してカミキという人物がどんな奴かを考えてみたかった。

 

4話 ギャグ全振り。5話のために何が何でも吾郎を殺す事は決まっていたので他の部分をギャグで満たす事で彼の死に悲壮感を出させない事が目的。

 

5話 吾郎とさりなちゃんが互いに互いの前世を知ったらどうなるのか?という二次創作でよくあるテーマを扱ったもの。10話完結の短編だからこそ原作ストーリーラインに大きな歪みが生じないため、やってみた。

 

6話 星野アイの人格形成に関する考察。一番書くのが難しかったと個人的には思う。やはり星野アイはよく分からない。

 

7話 ギャグへの帰還。アイと主人公の対話が6話と繋がっている部分もある。

 

8話 有馬かなの別の方向性についての思考実験。また有馬かなを語り部にして主人公の掘り下げを少々。

 

9話 バットエンドだが個人的にはここで終わりたい程、しっかりと終わることができたと思う話。銃器関連に関しては今後の課題。

 

10話 綺麗なバットエンドよりも雑なハッピーエンド。そう思い付け足した話。原作1話を意識している部分が多くある。

 

総評 10話完結縛りだったので泣く泣く構想から削った回(黒川あかねやルビーの掘り下げ回)も多いのに、広げた風呂敷を畳みきれなかった事に自身の未熟さを恥じるばかりである。もし次に推しの子原作で二次創作するのならば原作完結後情報が出揃ったら書いてみたい。

 

 

 キャラについて(列挙方式)

 

・主人公(聖 正宗)

 星野アイをひっくり返した様な人物。自身の自我どうしようもなくはっきりしているため、自分の思ったことしか言えずそれ故に孤独な漢。

 星野アイとは対照的にして最後の最後に嘘をつく、という案から生み出されたキャラクター。

 

 口の悪さは作者の脳内で日常的に他人に対して発せられる罵詈雑言をそのまま取って来ただけ。

 

 見た目に関しては、黒曜石の様な黒髪に琥珀色の無機質な目、カッターシャツ以外を着ている所は誰も見た事がないらしい。

 

 女性の好みについては作中でも言っているように玲瓏な清楚系。ぶっちゃけ黒川あかねその人。あったら100%惚れてしまうとのこと。なお、彼女がアイのエミュレートをすると発狂する。

 

 彼の趣味は成金そのもので、取り敢えず高くて良い物を集めたがる性質がある。守銭奴の側面とは基本的に脳内会議が毎日開催されている。

 

 左腕は使い物にならないとだけ(銃器関連の設定が曖昧だったため)

 

・星野アイ(ほぼ制作時に書いたメモのまま、非常に長いので暇な人だけどうぞ)

 

 原作で言っている以上の事を言わせようとすると恐ろしく難航するキャラ。 

 

 原作における最大の情報源は黒川あかねのプロファイリングシーン。あれが無かったら正直動かすことすらもままならない。

 

 まず彼女を助けようとする事がお門違いの可能性もあり、利用していくうちに恋に落ちるという形を採用した。

 

 ヤンデレ化させれば扱いやすくはなるもののキャラとしての魅力が半減するので微妙な感じではある。

 

 彼女の魅力の本質はその掴みどころの無さと破滅的思考からくる危険な輝き。それ故に安易に性格を改善させると安っぽい量産型ヒロインになってしまう。この話でも3話以降は正直、彼女の魅力の一割も引き出せていない。作者の未熟さを恥じるばかりである。

 

 そして原作においてはありとあらゆる人を不幸にする呪いとしての役割を果たしている事もまた特徴の一つと言えようか。主人公を何かと振り回していたのもこの設定に起因している。

 

 兎に角、彼女は特定個人にデレさせればデレさせる程、キャラとしての魅力が減衰していくので主人公に対立的な立場を取らせていた節がある。

 

 厳密には彼女は嘘つきではない。ただ彼女の語彙ではそうとしか表現できないのでそう言っているだけ。どちらかと言うと自我が極限まで薄いというのが答えに近いのかもしれない。

 

 彼女の幼少期に関しては、私自身のヒステリー持ちの先生に対するトラウマと友達の片親の子供の支援をしている人物からの情報を総合的に合わせてそれっぽい仮説を立てて6話にて主人公に言わせた。

 

 彼女の特徴的な能力の一つである、脳を焼く、という現象の言語化が殊更に難しい。単純に解釈するならナルトの写輪眼の幻術のようなものに近いかもしれないがそれでは本来の三割位の表現しか出来ないであろう。本質はその悲惨な結末から逆算されて出力される破滅的な魅力であると予想。

 

 日常会話においては己の思考を介さず反射だけで話している。小説で例えるなら会話の出力が早すぎて脳内の地の文が追いついていないというのが彼女の脳内に非常に近いと思われる。

 

 五感が非常に鋭い。特に聴覚と嗅覚が敏感であるという設定が原作にある。それ故に怒鳴り声との相性が非常に悪く幼少期のトラウマになっている事は想像できる。…調べてみたところ発達障害でよく見られる症状らしい。

 

 食に対するトラウマを持っている。混入物の被害妄想、それに伴う緊張。これにより食に対して積極的でない事も彼女のアイドルの才能の一つと言えよう。

 

 恐らく男性に対する思考がほぼ0。完全な無関心状態。これは彼女の父親が影も形もない上に母親の印象が強すぎるため心象世界に男性が存在していないためである。

 

 子育てに対する憧れがある。子供をきちんと育てる事を通して過去の幼い自分を救いたいのだろう。

 

 愛に関するバイアスがある。というか恐らく承認欲求と混同している節がある。彼女の語彙は少ないが故に一つの言葉に非常に多義的な要素が含まれているのだ。

 

 無意識下に於ける破滅願望と表層意識にある完璧主義が常に引き合っていて安定しない人物。基本的に完璧主義が優位だがごくたまに優劣がひっくり返る。そうすると45510やカミキヒカルとの逢瀬の様な行動に出るのだろう。

 

 子供に対して自分のalteregoとして振る舞う事を望んでいる側面が存在する。自身から分たれた存在なら自分の言いたいことを代弁してくれる事に対する期待がある。

 

 ごちゃごちゃ書いてきたが総評としては最初から最期まで人生全てが詰んでいるが故に美しい、というのがこのキャラの真髄であると考える。

 

 ▲

 

 という訳でこれで本当に終わりです。長々とした蛇足にお付き合い頂きありがとうございました。

 

 番外編に関しては今のところ構想が浮かんできませんので少し厳しいと思います。

 

5/26追記 スイートな短編を一話だけ思いつきました、少しずつ書いていこうと思います。

 

5/28追記 頭の中で何かが噛み合って、そこそこの精度でアイをエミュレート出来たので番外編として彼女のモノローグを投稿しました。原作8・9話を参考にしたちょっとした小噺です。

 

 

 

よろしければこの作品に求めているものを教えてください。最近、スランプ気味で何が皆さんにとって面白いか分からなくなったのです。

  • さっぱりとしたギャグ
  • 溜めたイチャイチャ
  • 星野アイについての掘り下げ・過去の解決
  • 原作ストーリーラインへの介入
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