『赤バー』+『ランキング掲載』
はわわ(震え声)
読者の皆様、高評価とお気に入り登録ありがとうございます。
話を纏めるとリンクについては100年前の大厄災で負った傷を癒す為に回生の祠での治療を行っていたが、長い時を回復に費やした影響か記憶(+知能と人として大切な物)を喪失してしまった。更には100年前にはある程度備わっていたであろう霊力*1なる物も喪失し、光の力や魂の声を感知する事ができないとの事。
成る程……。
──と、言う事でビルダー。貴方には彼と共に厄災を討ち払う為の協力をして欲しいのです
「え゛ぇーーーッ!」
──嫌そうな顔して嫌そうな声を上げないでください
嫌そうなじゃなくて、文字通り嫌なんですけどこっちは…!前に俺に課していた使命終えた筈ですよね?ちゃんと退魔の剣に選ばれた…いや、あの人間性で選ばれたかどうか分からないけど。しっかりリンク見つけたし、同行しなくて良いですよね?
それに俺この後ゲルドの街へ行く予定が入ってるんですけど。
──想定以上に彼は力が衰えています。あのまま厄災討伐へ向かわせるのは危険と判断しました。加えて厄災ガノンは封印が解けかかっています。もし剣士が敗れる事があれば…
う、うおおっ…!世界の危機を盾に協力しろってか!?いや、別に困ってるなら協力するけどさ!そんなプレッシャー与えるような真似はやめてくれません?そんなプレッシャー与えるのはリンクだけで良いと思うんですよ?
まぁ、そのリンク本人はシーカータワーが起動したと同時に出現した祠へ向かって行ったけども。そう言えば、知らないおじさんの話によると始まりの台地にある祠はシーカーストーンの眠っている機能を呼び起こせるとのこと。ちなみにその事をおじさんが知っているのかは聞いたら「ホッホッホ」とはぐらかされてしまった。見た感じ答えられない事情がありそうなので触れないでおこう。
──ええ、その為に貴方には様々な神器を用意させていただきました
「神器!?なにそれかっこいい!ください!」
──その前に貴方にはその神器を扱うに値するか試練を受けて頂きます
「世界の危機を前にチマチマ試練を課して来るんじゃないよ!(半ギレ)」
厄災復活間近なんだろ!?そんな事してないでポイッと俺に
そんな強欲に駆られた発言をしていると女神様は俺を諭すように言葉を下して来る。
──お聞きなさいビルダー、確かに神器は強力な物が揃っています。ですがそれを使いこなすには貴方はまだ未熟。闇雲に力を与えても、それを正しく扱う事は至難と言えるでしょう
む…言われてみれば確かに。強そうなアイテムと言えどもそれに振り回されては意味が無いと言うことか。つまり女神様としては神器が欲しければそれに見合った強さになるのが重要だと。
──然り。己自身の経験と理解を深める事で成長して行く事こそ、真の強さへ繋がる事でしょう。そして神器を扱うに相応しい強さを得たかどうか私が見極める…それが私の課す試練です
「…分かりました。それではさっさと試練を済ませちゃいましょう」
それにリンクと彼の付き添いである知らないおじさんが戻って来る前にその神器を見せびらかしたいし。サプライズ的なイベント大好きなんだよね俺。
──それでは貴方に課す試練を教えましょう。それは……
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
「石材がかなりカツカツだなぁ…これならリンクに手伝って貰った方が良かったか?」
そう呟きながら俺は作業台と向き合い、周辺から採取して来た石材を様々な形に加工していた。自分が女神様から与えられた課題、それは【時の神殿跡地の修繕】だった。
この廃墟と言える場所だが元は神殿として扱われていたと言う。しかしこんなに大きな建築物は初めて見る。ハテノ村では雑貨屋や民家くらいだったし、馬宿は改築したとは言え神殿程の大きさはしてなかった。
重労働になる事を辟易としながら沢山の石材を『壁』『柱』『瓦』へと変えていく。
修繕方法としては、瓦礫や粗悪な状態となった箇所をハンマーで砕き、新しい壁や柱で埋めていく。馬宿と比べて簡単な作業…に見えるが、今までの木製建造物と違って神殿は石造りである為か中々身体に響く。クソ雑魚な身体能力の影響もあるのかキツい。
しかしこれくらいをクリアしなければ神器を持つ相応しいビルダーとは言えないだろうか。
壁面と柱を設置し終わったので、次に屋根の修復を行う。梯子を利用して屋根へ向かい、フックロープを命綱代わりにしたら早速作業を行なっていく。
まず石の瓦を設置する前に屋根の骨組みとなる『角材』を木材より加工して作り、設置していく。これらを壁面と同様に劣化してる部分と換えて埋め終えたらようやく本格的な屋根へと仕上げて行く。
これらをパズルのピースを嵌めていく要領で設置。降ってくる雨を受け流すように流れを変えないよう角度に注意して置いたら…屋根の完成ッ!
そして最後に大量の木材を使用した巨大な板と石材で強度、重厚性を上げた物を2つ作り出し神殿の入り口部分に置けば…大扉の出来上がり!
やった…!遂にやったぞッ!これで
……はい、まぁ完全に元通りに出来なかったのは勘弁してほしい。一部の部品、ステンドグラスとかのガラス系の物や、燭台等の装飾品を作るノウハウが一切無いから木製の窓や松明(設置型)で代用するしかなかった。せめて金属やガラスを作れそうな『炉』さえあれば何とかなるかもしれないんだけども……。
そのように頭を悩ませていると、ギギィと重厚な扉を開く音が神殿内で響く。その先に視線をやると驚愕に満ちた表情のおじさんとガチガチと身体を震わせているリンクの2人が立っていた。
「信じられん……!まさかコレをお主一人で修復したと言うのか?」
「ええ。ただ完全に元の通り…と言うわけでは無いですけどね?草はボーボーに生えてますし、椅子とか粗末な物ぐらいしか」
「いや…それで充分よ。きっと女神も喜んでおるに違いない」
そうかな…?そうかも……?こう言う妥協案では納得いかない考え、謂わば職人気質みたいな所が自分にはあるのだろうか。多少のモヤモヤを抱えつつも自分は松明の火にあたるリンクへ視線を投げ掛ける。
ところでリンクが凄いガクガク震えてるけど一体なにが……?祠は回れた筈なんですよね?
「うむ、祠は4つの内3つ行くことが出来たのだが…その内の1つが雪山に存在してての」
オイ…まさかあの
「そこに関しては問題ない。ワシお手製の炒めポカポカで体を温めた上に防寒着を貸して登ったからの」
「あ、良かった…流石にそこまでの馬鹿じゃなかったか」
「雪山の祠を巡り終わった後に、水流に乗れば早く山を下れると考えたのか…冷たい川にそのまま突っ込んでのう…」
「マジで馬鹿!!…って、そう言えば防寒着はどうしたんだっけか。乾かしておかないと」
この神殿に来た時、リンクは(見慣れてしまった)半裸で訪れてたけど…きっと濡れた服を身に付けて冷えるのを防ぐ為に脱いだんだろう。裸族を卒業させる為にあと服を乾かす為にも一旦防寒着を預かろうとリンクに声を掛けようとした…その時、ふと気付く。
あれ?そう言えばあそこにあった松明…と言うか焚き火、結構火力高いな?リンクがあたってる火だけども。一体なにをぶち込んだらあんな火力が出るんだろうk……オイ、ちょっと待てリンク。お前何を火に焚べた?
"さっきまで着てたヤツ"
「こいつ、貰った防寒着を燃やしやがったッッ!!!」
"だって冷たかったし"
「おバカ!!!」
マジで馬鹿!本当に馬鹿!!戦闘能力と引き換えにして常識と知識を浜で死んだってか!?
ぐぅッ、女神様が心配する訳だ…ッ!確かにコレは誰かとセットじゃないと厄災討伐へ向かう最中に食中毒とかで死んでてもおかしくないし、俺を介護要員に抜擢しようとするのも頷ける。でも貴女の想像以上にこいつヤバいのですが…ッ!
親切な知らないおじさんまでもが額を抑えてる始末だし。
「ああ、分かった。服は後で作ってやるから一旦大人しくして…待て待てお前、腹が減ったからって生肉を食べようとするな待て待て」
俺がそう咎めると"分かった"と言い、リンクは焚き火の近くに生肉をべちゃりと放り投げた。
…いや今度は何やってるのお前?そう問いかけると彼は"焼きケモノ肉に調理してる"と答えた。お、お前…それ蛮族どころか魔物以下の調理を……!?ボコブリン達だって串焼きや丸焼きの技術持ってるのにリンクお前!
「よし分かった。俺が労う意味も兼ねて料理振る舞ってやるから一旦調理やめよう、な?地面に落ちた物を拾って食べるのはやめよう、な?」
「うむ、このままでは此奴の文明レベルが下がっていく一方じゃな。ほれワシが持って来た『調理鍋』を渡そう」
「ありがとう、知らないおじさん!」
大きめの丸底鍋を貸して貰った自分は何を作るか頭を動かす。ふうむ、材料から見て何か良さげなのは……よし。『リンゴ』と『ガンバリハチミツ』これらを使って料理して行こう。
まず最初にリンゴを食べやすい形にカットしてから鍋に入れて炒めていく。そして果実にある程度火が通ったらハチミツを投入して纏わせるようにリンゴへ絡めていく。
最後に香り付けと食感を出す意味も込めて『小鳥の木の実』を細かく砕いたモノを振りかければ…『リンゴのハチミツコンポート』の出来上がりだッ!
「はい、リンク。そしてこっちはおじさんのです」
「いやワシは…」
「遠慮せずに。ほら」
おじさんにぐいっとお皿を差し出した後、自分の分の料理を味わう。んん、シャリッとしたリンゴの食感に柔らかな味わいが口の中で広がっていく…!こんがりと炒められた濃厚なハチミツがリンゴの甘酸っぱさと合わさって良い調和を醸し出している…!そしてアクセントとして加えた砕いた木の実が良い香りを生み出し、コリコリとした食感を繰り広げて飽きさせない食事にしてくれる…!
木の実を入れたの正解だったなぁと思っていると、リンクがおかわりの要求をして来た。
「君、食べるの早いな…!」
すると彼は"久々にマトモな食事を食べた気がする"と答える。
えっ、それじゃ今までどんなモノ食べてた訳なの?そう問いかけるとリンクは"焼きリンゴと焼きキノコ"と簡素に答える。…うん、まぁ仕方ないよな。ここってロクな設備も無いし食材を調理しようにも焚火で焼くぐらいしかできそうに無いし、さっきも生肉食べようとしてたし。そう納得していると続け様にリンクは"あと岩塩を齧ってた"と答えた。耳を疑った(真顔)
「うん、岩塩丸ごと食べるってどんな神経していたらそんな発想になるんだよお前!」
"だって味がするし、お腹も膨れるし"
「せめてハイリア人として最低限の文化的食事方法を取ると言う選択肢は無かった訳!?もはやそれはゴロン式食事法なんだよ!もしくは馬とか鹿とかの野生草食動物がやる塩分摂取方法!」
あ、危ねぇ!マジでコイツを放っておいたら厄災討伐どころじゃない…!下手したらコイツ自身が厄災に近しい野生動物になる可能性があったんだけど…!
──ビルダー、聞こえますかビルダー
「いつもの。はい、聞こえてますよ女神様。そして何とかやれるところまで修繕しておきました」
──よくぞ私の課した試練を乗り越えてくれました。早速私に
つまり、神器欲しければリンゴを寄越せと…分かりました!女神様が俺の為に用意してくれたと言うアイテム、こんなのテンション上がるしか無いんだよなぁ…!
──それと供物はそちらのハチミツリンゴでも良いんですよ。偶然にもビルダーが料理したと言うので、ソレをいただきましょう
「あ、すみません。リンゴのコンポートですけどリンクが全て平らげちゃって、もう無いんですよ」
──…………。
あれ、もしかしてリンゴのコンポート楽しみにしていたんですか女神様?……あー、えっとですね?作ろうにもガンバリハチミツを切らしてしまったので『煮込み果実』*2で勘弁してください。
そう呟きながら煮込んだリンゴを女神像の前に置く。すると上から温かな光が降り注ぎ眼前が白に埋め尽くされた。
「む!?この光は…!」
「うおッ、眩しッ!?」
徐々に光の強さが落ち着いていき、やっと目を開けられるようになる頃には供物のリンゴがあった場所に、別の何かが落ちていた。
その落ちていた物を手にした瞬間、そのアイテムの情報と共に新しい物を作り出す為の豊富な知識が脳内に流れ込んでくる。
「ッ、これが神器の力…!?」
一瞬、クラリと来たが問題無い。それよりもこれがビルダーが扱いし、女神ハイリアより頂戴した
自分は『ビルダーペンシル』を手に入れた!
「……ビルダーペンシル?それが神器と言う物なのか?」
「えっと……多分そうです」
なんか思った感じと全然違う。見たところ豪華な装飾が施された万年筆っぽいし…女神様、このビルダーペンシルと言うのはどうやって使う物なんですか?
そう問いかけると女神ハイリア様は快く答えてくれた。この神器はあらゆる設計図を作り出すとされる筆であり、その機能は
・指定した場所に広範囲の設計図を自由に書き記す
・書き記した枠内の情報を瞬時に理解する事ができる
・一度記した設計図は瞬時に登録、いつでも図面を引き出す事が可能
との事。うーん?いや、嬉しいんだけども。なんか思ってた感じと違う。もっとこう…アッと驚くようなアイテムかと思ったんだけれども。
…まぁいいか、結構面白そうだし…おーいリンク!どうだいこの女神様から貰ったアイテム、中々イカすだろう?とコンポートが乗っていた皿を舐め回しているリンクに語り掛ける。
「…ってお前なぁ、流石に皿に残った汁を舐めるのは二重の意味で汚いからやめろ───」
ガッ(石に躓く音)
「アッ、アツ…あぶな…いぶッ!?」
「むおっ!?」
派手に転び、自分の手の内からビルダーペンシルが放り出されてしまう。声からして知らないおじさんは飛ぶペンを躱したのだろう。俺は地面に伏せながらも顔を前へ上げ、神器の無事を確かめる。
すると自分の視界に放物線を描きながら焚き火に向かって行くペンが映っていた。ア゛ーーーッ!折角貰ったばかりのアイテムが灰燼と化してしまうーーーッ!
もう間に合わない…そう諦めかけた瞬間だった。
リンクが手を伸ばした直後ピキィーンと甲高い音と同時に神器が黄金の光に包まれたのである。
「ファッ!?え、宙に浮いて…いや、静止しているのか!?」
炎にぶち込まれる直前、まるで時間が鎖により絡みとられて停止したような現象が俺の前で起きている…否、起こされているのだ。まさかこの力はリンクが意図的に使っているとでも言うのか?
凄まじい光景に呆然としていると、制限時間があるのか再びペンが動き出す。今度こそ火の中へ入ると思った瞬間、神器は赤い光に包まれてリンクの手の動きと連動する形で自分の手の中へと戻って来た。
「…ハッ!?え、な…何が起きた!?」
「ほう…祠で得た力、間近で見ると凄まじい物じゃのう」
祠で得た…さっきのが?俺がそう問いかけるとおじさんは「うむ」と頷き、その力について教授してくれる。
「先の金色の光は『ビタロック』。あれは物体の時間を止めると同時に静止中に力を与える事でエネルギーの貯蔵・解放が可能。そして赤の光は『マグネキャッチ』と言い、その力は鉄を掴み取る磁力を操りしもの。どれも古代シーカー族が遺した力とされておるのう…」
予想を遥かに上回る開放されたシーカーストーンの2つの力。他に見せてないものとして水面に巨大な氷ブロックを出現させる力も存在すると言う…そしてそれを使いこなすリンクは俺の元に歩み寄ると心配するように言葉を紡ぐ。
"それで、何か用でもあった?"
「うっせぇ!何でもねぇよ!」
これなら女神ペンより古代シーカー族が遺した力が欲しかったんだけど畜生ォ!!
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
"着いて来るの?危ないと思うけど"
「うるせぇ!お前の方が何倍も危なっかしいんだよ!いいかリンク!最後の祠には俺も同行する!そして良さげな素材があったら回収だ!ついでに良さげな力がありそうなら俺が貰う!分かったか!?(半ギレ)」
最後のシーカーストーンの機能復活の為、4つ目の祠へ行くに当たって知らないおじさんの代わりに俺が同行する事となった。理由はストレス発散目的の素材回収…に加えて古代シーカー族の遺した力を目的としている。
だってよォ!リンクは磁力と時間停止の力貰ってるのに対して、自分は設計図描く為のペンだぞ!?女神様もっと良さげなアイテム無かった訳!?もう少し神としての気概見せろよ、古代人に負けてんぞ!
リンクにややキツい言葉を投げかけながらも魔物を退けながら目的地へ辿り着く。そこは時の神殿跡と比較して規模は小さいが廃墟が存在していた。
「反応は…うん、この奥だな。こう言う瓦礫だらけの所は自分の専売特許だ」
ハンマーを手に周辺の建物だった物を破壊して行く。いやぁ瓦礫だらけの廃墟を撤去する名目で石材とかの素材を集めるのはとても楽しいなぁ!
…ん、どうしたリンク?えっ、お前もハンマー欲しいの?お前も
試しにリンクにハンマーの使い方を指導して壁や瓦礫を破壊させてみる。まだまだ荒いが中々に筋が良いな…それに物を壊した瞬間、目が輝いた気がする。
その考えが正しいと証明されるかのようにリンクは口角を吊り上げながら地面を、瓦礫を、壁を、そこら辺に放置されている鉄箱へと木槌を振り下ろし素材へと変えていく。
「ククク、(ハンマーの魅力に)目覚めてしまったようだな…!」
"この感触…思い出した…自分は解体業務にその身を置いていたんだ…!"
「正気に戻れ、お前は剣士だ(真顔)」
存在しない記憶を生み出そうとするんじゃない。それはどれだけ素材を積もうが作り出す事はできないんだよ。
…っと、腰が入り切ってないなリンク。悪いがここの瓦礫は俺が全部撤去させてもらう。おっと、競い合うつもりか?敵を倒す事は苦手だが物を壊す事に関してこのビルダーに勝てると思うなよ!
ズガンズガンと破壊音が台地に響く。もう何の為に此処へ来たのか半ば忘れてる気がするが、今はただ目の前にある障害物を壊し己が益となる物へ変えて行く作業に没頭する。一に素材、二に素材、三四並んで、五に素材ヒャアたまんねぇ!
そのようにハンマーを振るいに振るっていると、ふとリンクが"何だこれ?"と声を上げる。もしや埋蔵ルピーでも掘り当てたのか?とやや期待の念を込めながら彼の元へ行く。
「どうした?何かお宝か珍しい素材でも見つけェ゛ア゛ーーッ゛!?」
自分の眼前に存在する物に思わず腰を抜かす。こ、これッここここんな所に何で置いてあrrrアバババババ…!
そんな俺を心配したのか"どうかした?"とリンクが聞いて来る。
「いっ、いやいやいやいやいや!これ!こんな所に何故に『ガーディアン」があるんだよ!?」
目の前に佇むオブジェのような物。その正体はなんと『ガーディアン』であった。100年前に起きたとされる厄災に対抗すべく発掘されたが、神獣と同様に厄災の手に堕ちハイラルを滅ぼしたとされる古代遺物…!
やばい、コレ逃げ……あれ?動いてない?
「もしや…故障してるのか?」
少しハンマーで小突いてみるが反応無し。ハイラルの各地で暴走したガーディアンが通行人を襲うと言う情報は村に居た時よく聞いていたので凄くビビったが、コレは違うようで一安心だ。
あー、心臓に悪いなぁ……ってリンクお前何してるの?…えっ、ガーディアンを壊せば素材が入手できる?いやいやいや!確かに物凄く魅力的で甘美な響きだけども!もしも刺激を与えて動き出したらどうするんだよ!だからやめ……あっ。
ヴォン
リンクの振るう木槌が遺物とかち合った直後、呼応するかのようにガーディアンに赤い光が灯る。するとこちらを見据え、青い瞳にエネルギーを溜め始める。
「あっ、これやばい奴だ」と確信した俺とリンクは即座に脱兎の如くその場より駆け出した。とりあえずこれだけは言わせて欲しい。
目に入った物をとりあえず叩く蛮族思考はやめろ!
【入手したアイテム】
・神器『ビルダーペンシル』
女神の力が宿る筆。指定した場所に狭〜広範囲の設計図を書き記す力を持つ。このペンで記した枠内の情報を一瞬で読み取り、効率的に資材を運搬し何処へ設置すれば良いか理解が可能となる。
加えてこの効果はビルダー本人だけでなく設計図に描かれた物の構築を担う者全員に及ぶ。
ペンシル(鉛筆)と言う名称だが、見た目は万年筆っぽいデザイン。訳分かんねぇなぁ!
以下、作品内についての補足事項となります。
【女神ハイリアについて】
ゼルダの伝説スカイウォードソード時点で女神ハイリアはゼルダに転生して人間として生きる事となっています。
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドではスカイロフトや封印の地(ハイリア)やシーカー族、歴代の要素を連想させる単語が沢山詰め込まれていますが、幾多も繰り返される厄災。ティアーズオブザキングダムで明かされた設定として初代ハイリア王国設立でのゾナウ族の存在。
ブレスオブザワイルドはこれまでのゼルダシリーズと似て非なるもの。つまり
そして作中で古代シーカー族が女神ハイリアの啓示を受けている事や、女神の眷属だったとされる女神像や悪魔像の存在から察するに今も尚、女神ハイリアは人としてではなく神として存在しているのではないか?と考えます。
更にブレスオブザワイルドにおけるゼルダ姫の光の力に関しても女神ハイリアの転生体としてではなく、ゾナウ族由来のものと推測します。
以上の事からこの小説ではゼルダ姫と女神ハイリアは同一存在ではなく、別の存在として描写していきます。
【ティアーズオブキングダムの登場アイテムについて】
一部ティアキンに登場しているアイテム特に火炎の実や電気の実などの属性系の実が小説に登場している事に関して、本来ならブレワイからティアがまでの空白期間、もしくはティアキン内のイベントによる影響でハイラル各地に自生。また木の形状や色合い、ティアキン時代で遺跡付近に生えてる事から天変地異の影響で空島から共に落ちてきた可能性が高いです。
感想欄で指摘されるまではブレワイ時代にあってもええやろ…と言う考えだったのですが、この小説内で整合性を取る為に空に浮かぶ島から一部の実が地上に落ちた、または実を食べた鳥やフンと共にハイラルへと運んだ等の自己解釈設定を取り入れて描写していこうと思います。
…えっ、鳥がそんな属性の実を食べる訳無いだろうって?
分身殺法で反撃したり、パラセール代わりにできる鳥が居るハイラルやぞ?属性系の実くらい食べれるやろ(謎の自信)
他にも時系列・設定厳守や自身の考察を重視している方には悪いですが作品を読む際、これらを御了承していただけると幸いです。