陰の相棒として…   作:ダーク・リベリオン

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久しぶりの我が家

[クリスside]

 

 

 

霧の龍との戦いに勝利し、古都アレクサンドリアを手に入れた僕たちはそこを拠点にシャドウガーデンの活動の規模を拡大させていった

 

 

その過程でナンバーズもさらに数を増していき戦力の増強が為された

 

 

さらにはベータが「ナツメ・カフカ」として小説家となってブレイクしたり

 

 

イプシロンが「シロン」としてピアニストとしてデビューし、知名度を上げたり

 

 

ガンマとイータがそれぞれ「ルーナ」、「イータ・ロイド・ライト」と名乗り共にルーナ商会を立ち上げるという

 

 

まぁ、順調に原作に沿った働きを起こしていったわけですよ

 

 

この間、僕の方はそんな彼女たちを日ごろから労ってあげたりしつつディアボロス教団の殲滅に貢献していました

 

 

そんなこんなでシャドウガーデンの日々を送っていたわけなんですが、その生活も一旦終わりを迎えることになってしまいました

 

 

半年の約束が終わったことで僕はカゲノ―家に帰宅することになりました

 

 

僕は世話になった家主に礼を言って屋敷を後に家に帰宅しました

 

 

「「「お帰りなさいませクリス様」」」

 

 

「うん、ただいま」

 

 

帰ってきた僕を最初に向かえてくれたのは出迎えのために待機していたメイドたちだった

 

 

馬車を降り、彼女たちにお礼を述べると僕はその足で父さまと母さまの元に向かった

 

 

2人は帰ってきた僕の成長に感極まっている様子だった

 

 

こんなに喜んでもらえて僕もいい気分になった

 

 

両親に帰宅の報告を終えた僕は廊下を歩いていた

 

 

「やぁクリス」

 

 

不意に僕を呼ぶ声がした

 

 

「…あなたの声を聞けてとても嬉しいですよ。シド兄さま」

 

 

「ふっ、僕もだよ」

 

 

振り返るとそこには当然彼がいた

 

 

久しぶりに会うシャドウことシドと僕は再会の拳を重ね合わせる

 

 

「アルファから聞いたよ僕のいない間シャドウガーデンの指揮を担ってたって?」

 

 

「それは誇張されてますよ、実際はアルファが指揮してただけで僕はこれといったことはしてませんから」

 

 

まったく、アルファったらシドに余計なことを…

 

 

「いろいろ大変だったね」

 

 

「えぇ、まぁ」

 

 

労いの言葉をかけてくるシドに僕は同意する

 

 

「でも気をつけたほうがいいよ。多分これからが悪夢の始まりだろうからね」ニヤニヤ

 

 

「…その様子、もしかして?」

 

 

「察しがいいね。無論姉さんのことだよ」

 

 

シドから話しを聞いて僕はめまいを起こしそうになった

 

 

うんわかってた。この家に戻って来ると決まったからには覚悟をしているつもりだ

 

 

でもいざ言われると正直めんどくさい

 

 

穏便に済ませられないかなと思わずにはいられなかった

 

 

「…ちなみにどんなご様子で?」

 

 

「お前がいなくなってから結構荒れてたね。おかげでこっちはいい迷惑だったよ。でもそれも今日で終わりだと思うと…むふふふ~」

 

 

こ、この兄めぇ~!?

 

 

しかし押し付けるような形をとってしまった手前強くも言えないからな

 

 

「あ、あはははは……はぁ~」

 

 

苦笑いしかでないよまったく

 

 

「ドンマイw」

 

 

「むぐ~…」

 

 

肩をポンポンと叩くとシドは去っていってしまった

 

 

あぁ、胃が痛くなりそう

 

 

気持ちが落ち込むのを堪え、なんとか気を取り直すと自室へと向かって行った

 

 

 

 

 

 

――そして数分後――

 

 

 

 

 

 

しばらく廊下を歩いた僕は曲がり角に差し掛かる

 

 

自室があるのはこの先だからだ

 

 

僕は逸る気持ちを抑えて曲がり角を曲がった

 

 

…その数秒後、僕はその行動を後悔しそうになった

 

 

どうしてかというと

 

 

「ぬにににににににににににににに!!!むむむむむむむむむむむむ!!ゴォオオオオ!

 

 

「くぅぅぅぅ「むぅぅぅぅぅぅぅん!!!」クレア姉さま!?」

 

 

自室の前に某鬼狩り漫画のひょっとこの面をつけた刀鍛冶のような

 

 

強烈などす黒いオーラが噴き出しているように見える姉のクレアがそこに立っていた

 

 

「私の許可もなしに半年も帰ってこないってどういう了見なのあなたは!!…万死に値する!万死に値するぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

 

わ~、台詞までそっくり…ってそんな呑気なこと言ってる場合じゃない!?

 

 

急いで僕は回れ右して全力で元来た廊下を疾走する

 

 

「むぅぅぅぅうううううううううん!!」

 

 

「ひぃっ!?」

 

 

奇声の声に振り返るとそこには鬼の形相で僕を追っかけるクレア姉さまが

 

 

「くぅぅううううりぃぃいいいいいすぅぅううううううう!!!」

 

 

「すみませんすみません、もう本当にごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!??」

 

 

般若の面のように怒り狂った姉に追われながら僕らの逃走劇が繰り広げられたのだった

 

 

ちなみにこの逃走劇が行われている最中に騒ぎを聞きつけたオトンがクレア姉さまを止めようとしてくれたんだけど

 

 

言葉を発する暇もなくクレア姉さまのラリアットを受けてそのままノックアウトさせられてしまった

 

 

本当に可哀想だった

 

 

そうして僕は必死に逃げるもしばらくして捕まえられてしまったのだった

 

 

とほほ…

 

 

 

 

 

 

 

――[クレアの部屋]――

 

 

 

 

 

 

クレア姉さまに捕まえられた僕はそのまま彼女の部屋にお持ち帰りされてしまった

 

 

「……あの、クレア姉さま?」

 

 

「なぁにクリス?」

 

 

「どうして僕は姉さまと一緒にベットに寝そべっているのでしょうか?」

 

 

僕は今起こっているこの事態について説明を求める

 

 

「これはちょっとした罰よ。散々私に心配をかけさせたんだもの、今日から数か月はこうさせてもらうから、これは決定事項ね」

 

 

「え、えぇぇぇ~?」

 

 

いくら寂しかったからって度が過ぎると思うんだけどこれだからこのヤンデレ気味ブラコン娘は怖いんだ

 

 

そんな僕の考えなどお構いなくクレア姉さまはまるで愛玩動物を愛でるかのように僕を好き放題してしまっていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……さて、ということでそろそろ茶番を終わらせなきゃ

 

 

 

頃合いを見計らって僕は行動を起こすことにした

 

 

「そう言えば姉さま。僕じつは姉さまにお詫びもかねてお土産を買ってきたんです」

 

 

「えっ、お見上げ?本当!」

 

 

「はい、既に持っていますけどちょっと出すまで後ろを向いててもらえませんか。折角なのでサプライズ的な」

 

 

そういうとクレア姉さまはとてもワクワクした顔を見せながら分かったと言って承諾し、後ろを向いていた

 

 

僕の言葉を信じているクレア姉さまはウキウキ気分でいるようだった

 

 

 

ドスッ!

 

 

 

「っ!?……っ」ドテッ

 

 

 

次の瞬間、僕は姉さまが気づく暇もないほどの速度で手刀を振るい

 

 

手刀の一撃を受けたクレア姉さまは意識を失ったのだった

 

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