陰の相棒として…   作:ダーク・リベリオン

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ニューとの情報教諭(お茶会) 

[クリスside]

 

 

シャドウガーデンの名を語る偽物どもを粛清した日から翌日となった今日のこと

 

 

僕はいつも通り学園に登校して何気ないひと時を送っていた

 

 

「…うん。今日もカフェの紅茶が美味しい」

 

 

学園のカフェテラスで紅茶の味に心をやすらめていた

 

 

「(しかし、シドも律儀だな)」

 

 

そしてそんな中、僕は今日あった学園での出来事を思い出していた

 

 

脳裏に浮かぶのはシドとつるんでいるヒョロとジャガのことだ

 

 

昨日シドがガンマから受け取ったミツゴシ商会のチョコを2人に渡し

 

 

受け取った2人はそれぞれ相手に渡そうとしたわけなんだけど

 

 

ヒョロは先輩生徒(しかも婚約者のいる)相手にチョコ渡そうとしてそこに居合わせていた婚約者の男のO・HA・NA・SHIしに行ってしまったらしい

 

 

でもってジャガに至ってはその思考や行動があまりにもストーカー染みていたことで…いや、ある意味完全にストーカーか?

 

 

まぁ、そういうことでジャガは連行されて取り調べを受けてるということをあとでシドから聞いたんだけど……

 

 

「…ふぷ、ふふふw」

 

 

おっと失礼、思い出したらつい笑いをしてしまった

 

 

「(なんだかんだで友達続けるなんて本当根は優しいんだから)」

 

 

自らが掲げるモブキャラライフをエンジョイするためとはいえね

 

 

紅茶を飲み干した僕はカフェテラスを後にした

 

 

 

 

 

 

 

さて、散々ネタにはしたけど正直言ってあの2人がどうなったかどうかなんてことは実際のところ全く持ってどうでもいいことだ

 

 

今気になるとしたら…

 

 

「――っ」チラッ

 

 

僕はカフェテラスを去った後、とある場所の木の陰に隠れながら覗き込むように視線を向ける

 

 

「……っ」トコトコ

 

 

視線の先には通路を難しそうな書物を両手いっぱいに抱えている一人の女子生徒がいた

 

 

「……///」

 

 

少女は僕の存在に気づくことなく通り過ぎ、その後ろ姿を晒しながら歩き去っていった

 

 

去り際に見た少女の顔はどこか恋する乙女のようだった

 

 

「(アレクシアの事件がひと段落し、僕たちの偽物たちが活動を開始していたからそろそろだとは思ってたけどやはり…か)」

 

 

彼女の名前は「シェリー・バーネット」かげじつの原作キャラの1人で作品のヒロインの1人で僕らの一つ上の先輩だ

 

 

ヒロインたちの中でも特に数奇な運命をたどることになる悲劇のヒロインとなる子だ

 

 

「(本当に可哀想な子だ)」

 

 

これから起こる未来のことを考えると彼女が少し不憫にも思えてくる

 

 

「(本当、運命というのは時に残酷なものであると思い知らされるよ)」

 

 

そんなことを想いながら僕はこの場を後にするのだった

 

 

 

 

 

 

 

時刻は夕方を迎え、学園を夕陽が照らす中、僕はとあるベンチに腰かけていた

 

 

「それにしてもニュー。制服よく似合っているね?かわいいよ」

 

 

「きょ、恐縮です。ゴースト様にそう言っていただけて///」

 

 

さらに僕の隣には学園の制服を着て、眼鏡をかけているニューがいた

 

 

普段もかわいいけど眼鏡をかけてるいつもと違う彼女もまたかわいいと思った

 

 

「でも僕よりも”あの子”に褒めてもらったほうがニュー的には嬉しいか?」ニヤニヤ

 

 

「ゴ、ゴースト様!何を言うんですか///!?私とあの子はそんな関係じゃ///!?」

 

 

頬を赤らめて慌ててる慌ててるw

 

 

「そうかな?最近2人は仲がいいって他の(ナンバーズ)たちから聞いてるんだけどな?」

 

 

「うっ…ぬうぅぅぅ///」

 

 

僕に知られてしまった事への恥ずかしさとそのことを話したナンバーズへの恨みの感情が合わさった複雑な顔を浮かべている

 

 

少し見ていたいところではあるけど

 

 

今日はここら辺にしておくとしよう

 

 

「…それで、僕が捕まえたあいつらどうだった?」

 

 

「は、はい!…うっうん。強い洗脳が駆けられていて精神が壊されておりました」

 

 

この空気から抜けだしたいニューはここぞとばかりに僕が助け舟として出した問いかけに答え始めた

 

 

まったく、面白い子だなw

 

 

「ディアボロス教団の先兵、チルドレンサードに共通する特徴です。残念ですがどのような方法でも情報を吸いだすのは不可能でした」

 

 

「なるほど、収穫はなしか…残念だな」

 

 

まぁ、黒幕は分かっているんだけどね

 

 

「申し訳ございまぜん。ゴースト様が自ら捕らえてくださったというのに我々が至らぬばかりに…」

 

 

おっと、これはいけない

 

 

「そんなことはないよ。ニューもそれにガーデンのみんなも一丸となって動いてくれているんだ。僕は感謝こそすれ君たちに失望なんてしないよ」

 

 

自分を卑下するニューに僕は精一杯のフォローを入れる

 

 

「ゴースト様、あなた様は本当に聡明で慈悲深きお方です。シャドウ様共々私たちはあなた方お二人にお仕えできることを誇りに思います。それにそのことをお伝えしたら七陰の方々もさぞお喜びになることでしょう」

 

 

よかった。励ましの甲斐もあってニューが元気を取り戻してくれたようだ

 

 

 

 

 

 

そうしてその後も必要な内容を僕は聞いていった

 

 

身寄りのない孤児や貧民の子共を利用して薬剤による洗脳を施し、先兵であるチルドレンを作ることをディアボロス教団はかつてから行っていること

 

 

僕らの名を語っておびき寄せることと自分たちにとって邪魔な存在を消すために辻斬り行為を行っていること

 

 

さらにはネームドのチルドレンが確認されたことなどを教えてくれた

 

 

名は「レックス」というやり手だとニューは言ってる

 

 

「(まぁ、もっとも原作ではシドに速攻で消された”ほぼモブ”と言っても差し支えないキャラだったね?)」

 

 

とはいえ薬剤やら何やら投与されても自我を保っていられたくらいだからそれなりにはやる奴なのだろうけど

 

 

不運があったとすれば相手が悪かっただけ

 

 

運のない奴

 

 

「(今のまま行けば確実に原作通りにシドに瞬殺されてそれで幕切れで終わるだけ、でもそれは少し勿体ない、どうせあっけなく死ぬだけなら”僕の役に立って死んでもらおうかな”)」フッ

 

 

「ゴースト様、どうされたのですか?何か良いことでもお考えになられたのですか?」

 

 

「ん?…あぁ、ごめんねニュー、せっかく説明をしてくれてたのに」アセアセ

 

 

「い、いえそんな」アセアセ

 

 

頭の中で考え事をしているうちにだんだんと口角が上がっていったようでニューに心配をかけてしまったようだ

 

 

いけないいけない

 

 

「報告ありがとうニュー、とりあえずこの件は兄さまにも伝えておいて。僕は僕でもう一度情報が掴めるかどうかあたってみるから」

 

 

「かしこまりました」

 

 

「うん。気を付けて帰ってね」

 

 

僕が労いの言葉をかけるとニューは深々と頭を下げていた僕はニューにシドに報告することを命じてその場を去っていった

 

 

さて、一先ずニューに報告を頼んだけどきっとシドのことだから話し半分で聞くだけで終わるんだろうな?

 

 

なんたって今頃ヒョロとジャガに渡された剣術大会案内書に意識集中してるだろうし

 

 

「(あぁ、剣術大会と言えばシドが学園で”彼女”と会う場でもあったね?)」

 

 

徐々に役者がそろってきている

 

 

「(パーティが間もなく始まるね)」ニヤリ

 

 

これから起こることを考えながら僕は帰路を歩いていくのだった

 

 

 

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