陰の相棒として…   作:ダーク・リベリオン

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シャドウガーデン作戦開始(ミッション・スタート)

[クリスside]

 

 

カゲノ―家から離れて早数日が過ぎ、七陰の皆とも再会した僕は

 

 

表向きは世話になっている屋敷の主で剣術の師範を務めてくれるオトンの友人の元で稽古や学問に励む傍ら

 

 

裏では七陰とともにシャドウガーデンとしてディアボロス教団との戦いに明け暮れていた

 

 

そして今宵も僕は闇とともに悪を狩りに出ていた

 

 

 

 

 

 

――[ディアボロス教団 一拠点]――

 

 

 

 

 

ザシュン!

 

 

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

切り裂かれる音と断末魔の悲鳴が室内に木霊する

 

 

「よし、片付いた…見張りはこいつだけでいいんだよね?」

 

 

「はいゴースト様、現時点での見張りはおそらくこいつだけだと思います。偵察の際も交代で見張りをしてましたし」

 

 

「そっか、なら問題はなさそうだね」

 

 

イプシロンからの報告を聞き、僕は武器化させたスライムを収納する

 

 

「しかし見張りがこの数ということはここは教団にとってはさほど重要な拠点ではないようね?」

 

 

アルファは状況を見てそう判断していた

 

 

「アルファ、ここからのプランを聞いてもいいかな?」

 

 

そんなアルファに僕は尋ねる

 

 

「えぇ、悪魔憑きが現在進行形で運び込まれているとなれば…陽動を行うべきね」

 

 

「陽動ってオトリ作戦なのです?そんなことしなくても片っ端から狩って行けばすむ話なのですよ」

 

 

「デルタ、忘れちゃダメだよ。今回の目的は悪魔憑きの救出なんだから、下手に暴れて奴らに悪魔憑きを利用されようものなら本末転倒だよ」

 

 

「うっ…ごめんなさいなのです」

 

 

僕が宥めるとデルタはしょぼんとした顔を浮かべる

 

 

「話しを戻すけど陽動はそうね…ベータとデルタに任せるわ」

 

 

「私ですか!?」

 

 

「デルタがやり過ぎないようにサポートしてあげて、それにデルタの取りこぼしを仕留めるのにあなたほどの適任者はいないわ」

 

 

「…わかりました。デルタと共に陽動作戦を開始します」

 

 

陽動作戦をデルタとベータにお願いするアルファ、やはり判断と分析力はすごいな

 

 

「ゴースト。わたしとイプシロンそしてあなたで敵の隙を突いて悪魔憑きを救出に向かおうと思うのだけれどいいかしら?」

 

 

「うん、僕も構わないよ」

 

 

彼女の問いかけに僕は頷いた

 

 

「ありがとう、じゃあゴースト。お願い」

 

 

「…えっ?僕が言うの?」

 

 

「当然でしょ、この場において現時点におけるリーダーはあなただもの」

 

 

そこはどう見ても君だと思うんだけどな…

 

 

まぁとはいえ、そう言われては仕方ない

 

 

「…うっうん。ではシャドウガーデン作戦開始(ミッション・スタート)!」

 

 

「「「「っ!!」」」」

 

 

僕の号令を合図に全員がそれぞれの任務に動き出していった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――[拠点 地下]――

 

 

 

 

 

 

 

デルタとベータが陽動をしてくれている間に僕とアルファ、イプシロンは地下牢のある場所に来ていた

 

 

「どうゴースト?」

 

 

「……気配は一つだけだね。あそこ、一番奥の牢屋からだ」

 

 

「わかったわ」

 

 

ここまででろくに説明してこなかったけど実は僕は魔力量に関してはシドを上回るほどである

 

 

僕はそれをいかして様々な魔法を習得していた

 

 

今使っている感知魔法もその一つ、並のやつらとは比べ物にならないほどの精度を誇っているんだ

 

 

「空の牢屋がいっぱい…もしかして前々から連れ出されていた?くぅ、もっと早く調査で着てればより多くの悪魔憑きを救出できたのに…」

 

 

「イプシロン、気持ちはわかるけど今は残った悪魔憑きを助けることを優先しよう」

 

 

「ゴースト様…はい」

 

 

慰めが効いたのかイプシロンは調子を取り戻してくれたみたいだ

 

 

そうして僕たちが発見した悪魔憑きを連れて行こうとした時だった

 

 

「おっと奴さんたち、そこまでだ」

 

 

「「「っ?」」」

 

 

声のする方に視線を向けると背中に剣を担いだ男が教団員を従えてやってきたようだった

 

 

「随分とやってくたもんだな?上の奴らを囮にして悪魔憑きを持ち去ろうとしてやがったとはな。だがな悪いがそいつを渡すわけにはいかねぇ。そうでもないと俺が雇い主にがみがみと言われちまうぜ」

 

 

発現からして男は教団に雇われた傭兵といったところかな?

 

 

「それで?ならどうするというんです?」

 

 

「無論、言うこと聞かねぇなら…力づくで取り返すまでよ」シャキン

 

 

男はそういうと肩に担いだ得物を抜いた

 

 

「「っ!」」

 

 

「アルファ、イプシロン」

 

 

相手が武器を手にしたことでアルファとイプシロンが構えるが

 

 

そんな2人を僕が止める

 

 

「「っ?」」

 

 

「君たち2人は他の奴らをお願い、あの男は僕がやるから」

 

 

僕は2人に男の相手を引き受けることを告げる

 

 

「ゴースト様」

 

 

「…わかったわ。やるわよイプシロン!」

 

 

「はい!」

 

 

頼みを聞いてくれたアルファとイプシロンは標的を教団員に変えて突っ込んだ

 

 

「許さんぞ貴様ら!!」

 

 

「思い知れ!!」

 

 

「「うぉぉぉぉぉぉ!!」」

 

 

アルファとイプシロンに向かって教団員たちも一斉に攻め込んで来た

 

 

「ふっ、はぁぁっ!!」

 

 

「「「ぎゃぁぁぁぁ!?」」」

 

 

「はっ、せやぁっ!!」

 

 

「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」

 

 

だけど所詮は烏合の衆、2人に勝てるわけもなく瞬殺された

 

 

「たく使えない連中だぜまったく」

 

 

「さてと、残るはあなただけですね?という訳であなたは僕が相手をしましょう」

 

 

残された男に僕はそう告げる

 

 

「けっ、ガキがいっちょ前に吠えやがって。言っとくがな。俺はこう見えてもこれまで並み居る強い奴らをこいつで狩ってきたんだぜ」

 

 

自慢げに自身の武勇伝と手に持つ得物をちらつかせる

 

 

「ふ~ん、なら試してあげますよ。あなたが本当に強いのか」

 

 

そういうと僕はスライムを形態変化させてあるものを作り出した

 

 

「アルファ様、あれは何でしょう?」

 

 

「さぁ…見たところ”十字架”のようだけど?」

 

 

戦いを終えて様子を見ていたアルファとイプシロンは僕がスライムを変化させて生み出したものに小首をかしげていた

 

 

無論それは男も一緒だった

 

 

僕は彼女たちの反応を他所に出来上がったものの一部を取り外す

 

 

中から現れたのは小型のナイフ状の刃物だった

 

 

「テメェ、なんだそれは?」

 

 

予想外の物が出てきて驚きと怒りを表してるね

 

 

「…僕は兎を狩るのに全力を出すバカな獣とは違う。生憎これ以下の刃物は持ち合わせていないんだ」

 

 

く~、一度言ってみたかったんだこのセリフ♪

 

 

某海賊漫画の剣豪のセリフを告げられて僕は気分が高揚する

 

 

「このガキ、ふざけてんじゃねぇぞ!!」

 

 

舐められたことに怒り心頭で男が突っ込んできた

 

 

煽り耐性低い人だな

 

 

あっという間に男は間合いに入ってきた

 

 

アルファとイプシロンのほうは僕がこんなもの(小刀)で相手しようとしてるために焦った様子を見せていた

 

 

だけど僕は冷静に男の動きを見抜く

 

 

「死ねぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

男が剣を振り下ろしたこのタイミングで僕は動いた

 

 

 

カキィィィン!

 

 

 

「な、なにぃっ!?」

 

 

「「っ!?」」

 

 

この場の誰もが驚いた様子を見せている

 

 

当然だよね、だって彼女たちの目には男の振るう大剣を小さな小刀で受け止める僕の姿が映っていたんだから

 

 

「…ふふっ」

 

 

そんな彼女たちの反応を見れて僕はますます気分を高揚させたのだった

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