陰の相棒として…   作:ダーク・リベリオン

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新たなる仲間。君の名は…

 

[クリスside]

 

 

 

 

教団のアジトに侵入した僕たちは地下牢にて悪魔憑きの回収をしようとしたけど

 

 

そこによくわからない大剣使いの男が現れたので僕は小刀を武器に戦うことにした

 

 

僕のやすい挑発にのった男が大剣を振り下ろしたけど

 

 

 

 

カキィィィン!

 

 

 

 

「な、なにぃっ!?」

 

 

「「っ!?」」

 

 

「…ふふっ♪」

 

 

それを僕は小刀で受け止めた

 

 

「(う、動かねぇ!?こ、こんなバカなことが!?)」

 

 

動揺しているね、よし、さらに追い打ちをかけるとしようか

 

 

「井の中の蛙よ。世の広さを知るがいい」

 

 

「っ!?」

 

 

「ふっ!!」

 

 

 

カキン!キンキンキンキン!!

 

 

 

男にこの言葉を送るとともに僕は小刀を振るい、攻め立てる

 

 

本来の使い手なら相手の攻撃をいなしてからのカウンターをしてたけど僕は逆に攻めていく

 

 

「ぐ、ぅぅ!?」

 

 

「どうしたの?屈指の実力者なんでしょ!」

 

 

畳み掛けながら僕は男に剣を振るう隙を与えさせずずんずんと攻め立てる

 

 

「ちょ、調子に乗ってんじゃねぇ!!」

 

 

防戦一方だった状況を変えようと男が仕掛けてくる

 

 

でもね

 

 

「踏み込みが…」

 

 

 

シュィン!

 

 

 

「がっ!?」

 

 

「浅いよ」

 

 

僕は男よりも早く小刀を振るう

 

 

次の瞬間、身体に一線が浮かんだと同時に男は瞬時に真っ二つとなり、物言わぬ躯となった

 

 

「あっけなかったね?」

 

 

足元に転がる”男だったもの”に僕はそっと投げかける。返事が返ってくるわけはないけど

 

 

「さてと、アルファ、イプシロンおまたせ」

 

 

戦闘を終えた僕は2人に声をかける

 

 

「ゴースト、流石ね」

 

 

「ん?」

 

 

「いえ、愚問だったわ。あなたはシャドウの弟ですものね、これくらい朝飯前だものね」

 

 

「あはは」

 

 

少し皮肉交じりにアルファが僕に語り掛けてきた

 

 

イプシロンのほうは目を輝かせて僕のことをこれでもかと賞賛してくれてたね

 

 

「さてと…」

 

 

邪魔者は全員片付けた僕たちは奥の牢屋へと向かった

 

 

檻の中に入ると呪いにより肉体の崩壊が深刻化している悪魔憑きがいた

 

 

「この子が残りみたいだね?」

 

 

「えぇ。どうやらそのようね?」

 

 

「くぅっ…」

 

 

他の悪魔憑きを助けられなかったことにイプシロンはとても悔しそうだった

 

 

「じゃあそろそろこの子を助けて上げなきゃね」

 

 

僕がそう言って魔力を流そうとした時だった

 

 

「まってゴースト」

 

 

「ん?」

 

 

アルファが僕を静止した

 

 

「ここはイプシロンに任せてくれないかしら?」

 

 

「えっ!?」

 

 

ここで自分の名が出ると思ってなかったイプシロンは驚いた顔を浮かべる

 

 

「で、ですが今まで悪魔憑きの解呪はゴースト様にシャドウ様、そしてアルファ様しかやってこなかったのでは?」

 

 

「そう、そしてこれよりあなたもその一人に加わるのよ」

 

 

悪魔憑きを解呪するという役を任されてイプシロンはとても困った様子を見せていたけどアルファは彼女を信じているようだった

 

 

無論それは僕も同じだ。だからこそ僕がここでかける言葉は…

 

 

「イプシロン。君は七陰の中でも魔力制御が得意だと僕は思っている。アルファもそれが分かっているからこそ君にこの役を任せてくれたんだと思う。だからイプシロン、その思いに応えてあげてほしい」

 

 

「ゴースト様…はい!私、やってみます!……旋律を奏でるように、魔力の流れを清らかな流れへと…っ!!」

 

 

僕たち2人に背中を押され、イプシロンは悪魔憑きの解呪にかかる

 

 

「―――っ!!」

 

 

己の持てる全てを使い、必死に解呪を試みる

 

 

だけどあと一歩で足りない

 

 

「(も、もう少しなのに…やっぱり私じゃ無理なのかな?)」

 

 

いけない、イプシロンの心が揺らぎ始めてる

 

 

このままでは行けないと感じた僕はそっとイプシロンの後ろに来ると彼女の手に自分の手を添える

 

 

「ご、ゴースト様?」

 

 

「大丈夫だよイプシロン。君ならできる。僕はそう信じてる」

 

 

「ゴースト様……はい!!」

 

 

僕の一声が効いたのかイプシロンは再起し、再び魔力による解呪を試みる

 

 

そして彼女の思いが実を結び、悪魔憑きは人の形に戻っていく

 

 

イプシロンの解呪が成功したのだ

 

 

「で、できました…私、できました!」

 

 

「よくやったわイプシロン」

 

 

「頑張ったね。偉いよイプシロン」

 

 

「お二人の助力のおかげです」

 

 

無事に解呪を成し遂げ、彼女にそれを託したアルファもこれを成し遂げたイプシロンもおおいに喜んだ

 

 

「う、うぅぅ…」

 

 

おっと、気を取られている隙に彼女が目を覚ましたか

 

 

「気が付いたようだね?」

 

 

「…体が、元に戻っている!?私は悪魔憑きになってしまった筈なのに!?」

 

 

元の姿を取り戻したことで彼女が動揺しているようだった

 

 

「それはねこの子が君を呪いから解放してくれたからだよ」

 

 

「っ…///」

 

 

僕は彼女にその体を戻してあげた立役者たるイプシロンを紹介する

 

 

「私を解放してくれて…感謝する」

 

 

彼女がイプシロンに深々と頭を下げて感謝の言葉を送る

 

 

「ところでお前たちは何者だ?」

 

 

「我らはシャドウガーデン。陰に潜み陰に生き、この世界に暗躍する巨大組織ディアボロス教団と戦う者たち、そしてこちらにおわすのは我が組織の№2であり、主君シャドウと双璧を成すお方。ゴースト様よ」

 

 

そんな大層な風に言わなくてもいいんだけどな

 

 

「シャドウガーデン、ディアボロス教団…にわかには信じがたい話だが…お前たちはなぜディアボロス教団と戦うんだ?」

 

 

「奴らによって悪魔憑きたちは今も利用され続けている。故に私たちはそんな行いをする教団と戦い悪魔憑きたちを解放することを目的としている」

 

 

「悪魔憑きを解放…まさか、お前たちも元は悪魔憑きだったのか?」

 

 

おぉ、流石勘がいいな

 

 

「そうよ。私たちも元はあなたと同じ悪魔憑き、ここにいるゴースト様とシャドウ様によって私たちはこの身を取り戻したのよ」

 

 

「なんと…」

 

 

「あなたには二つの選択肢がある。一つはここであった出来事を忘れて静かに暮らすか、私たちの仲間になって共に教団と戦うかよ」

 

 

「…っ」

 

 

アルファから突きつけられた二択に彼女が悩んでいる

 

 

「ふっ、愚問だな。一度は悪魔憑きとなって失ったも同然の命だった。だがあなた達と出会ったことで再び肉体を取り戻した。ならば私はその恩に報いなければならない、あなた方に、そしてそのシャドウという方に」

 

 

覚悟は決まったみたいだね

 

 

「ではゴースト。後はお願い」

 

 

「ここでも僕なの?ほとんどアルファが言ってたんだし最後まで「ダメよ」…わかったよ」

 

 

押しが強いんだから

 

 

「…君の覚悟確かに受け取った。ようこそシャドウガーデンへ。君は今日より「ラムダ」だ」

 

 

「ラムダ…」

 

 

「これからよろしく頼むねラムダ」

 

 

「はっ!」

 

 

跪いて忠義を誓うラムダのその真っ直ぐさに僕は感服したのだった

 

 

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