[クリスside]
ディアボロス教団の拠点に攻め込んだ僕たちはそこでイプシロンの解呪によって肉体を取り戻したラムダを仲間に加えた
ラムダがガーデンの一員になってから早数日が経過した
そんなこんなで今僕は何をしているかというと…
「はあぁぁぁっ!!」ブォン
「ふっ!」カキィィィン!
模擬戦の真っ最中、相手は先ほどから話題に上げているラムダだった
どうして僕がラムダと模擬戦をしているのかというと
宿泊先の屋敷での一仕事を終えて七陰たちのいるガーデンの拠点(仮)にて過ごしている
ちなみに七陰のほうは用事により外出中、するとそんな中突然ラムダが僕に声をかけてきたんだ
「えっ?僕と模擬戦を?」
「はい、実はアルファ様たちより日ごろから聞いておりました。あなた様とシャドウ様は同等の実力者だと、失礼ながらその話しを聞いて私は少々興味が湧きまして、是非ともゴースト様のお力を見せていただきたいのです。無礼を承知でお頼み申し上げます」
ラムダはそう言って僕に頭を下げてきた
「…うん、いいよラムダ。そのお願い聞いてあげるよ」
「…感謝します」
僕が了承するとラムダは再び頭を下げる
まぁ、ぶっちゃけやることなかったし、いい暇つぶしになるからね
そんなことを考えながら僕とラムダは外に出る
森の中を進み、丁度よい広さの広場にやってくると互いに相手のほうを見る
「ゴースト様、胸を借りさせていただきます」
「あはは、お手柔らかに頼むね」
抜刀し、身構えるラムダに僕はそう告げる
さて、ラムダは得物を手にしたし、僕はどうしようかな?
…よし、なら僕はこれで行こう
模擬戦にて使用する武器を決めた僕はスライムを変形させ、あるものを手にする
「ほう、ゴースト様の得物は槍ですか?」
「そうさ、十文字槍っていうんだ」
僕がスライムを変形させて手にしたのは十文字槍だった
「さぁ、僕は準備OKだよ。どこからでもかかっておいで」
勢いよくやりを構えると僕はラムダにそう告げる
「では…参ります!」
ラムダが刀を構えながら突っ込んできた
「やあっ!!」
「ふっ!」
それを僕は十文字槍を盾にして防ぐ
「はあぁぁぁっ!!」ブォン
「はっ!」カキィィィン!
続けざまに斬りかかるラムダの攻撃を僕はまたも防ぐ
「…っ!!」
構えを変えた…おそらく次の一手で仕掛ける気だ
「はあっ!!」
刀を握りしめ、突進してくる
「ふっ!!」
「っ!!」
仕掛けてきたラムダの攻撃を防ぐとともに
勢いよく振り払ったことによりラムダの身が宙へと浮かぶ
でも宙へ投げ出されたラムダはこれを待っていたと言わんばかりに笑みをこぼす
直後、ラムダは手にしている刀に魔力を込めた
刀身からは帯びた魔力があふれ出していた
「ふぅぅんっ!!」
そしてその魔力を宿した刀で僕に全力の特攻を仕掛けてきた
僕はその場に留まり彼女の一撃を受け止める構えを取る
「やあぁぁぁぁぁぁ!!」
「っ!!」
刹那、ラムダが振るった一刀を僕は槍で受け止める
槍から伝わってくるのは彼女の魔力と力だった
七陰の皆にも劣らぬほどの強さ、すごいと思う…だけど
「はあっ!!」
「なにっ!?」
残念ながら僕を相手にするには力不足なんだなこれが
全力を押し返されたことでラムダは後方へと飛ばされる
隙を見せたラムダに僕は十文字槍を構える
「
ブォォオオッツ!!
次の瞬間、僕はラムダのいる前方に向けて広範囲に広がる複数の突きを繰り出した
「なっ!?ぐああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
この一撃を受けたラムダは衝撃によってさらに後方へと飛ばされ、地面に落下し、転がりながら倒れた
「僕の勝ちかな」
「…そ、そのよう、ですね」
僕が自分が勝ったと宣言するとラムダもそれを理解してか降参したようだった
「ふぅ、いい汗かいたな~」
案外楽しい勝負ができたと僕は思うのだった
[ラムダside]
私の名はラムダ、かつて元ベガルタ帝国軍所属の軍人
だが、悪魔憑きとなって全てを失っていたところをシャドウガーデンに救われたダークエルフだ
私を呪いという地獄から救い出してくれたのが目の前にいるゴースト様やイプシロン様たち
命を救われた私は彼と彼の兄君たるシャドウ様に忠義を尽くすためにシャドウガーデンの一員となった
組織に加わりしばらく、私は七陰からゴースト様とシャドウ様に関する話を聞いて次第に戦ってみたいという興味が芽生え始めていた
意を決して私はゴースト様に模擬戦を挑むとゴースト様は快く受け入れてくれた
そして私たちは互いに武器を手に向かい合う
「(パッと見では感じなかったが、武器を手にした途端、ゴースト様からとてつもないプレッシャーを感じる)」
今まで多くの敵を前に戦ってきたが、目の前にいるお方はそれらがまるで子供だましだったのだと思わせるほど強大に感じられた
数秒の沈黙の後、私は先手をとるべく仕掛けた
しかしゴースト様は私の攻撃を次々と防ぐ、いなすなどをしていく
おかげで攻め込んでいるはずの私は有効打と言える一撃をまったく当てられずにいた
数秒の沈黙の後、私は先手をとるべく仕掛けた
しかしゴースト様は私の攻撃を次々と防ぐ、いなすなどをしていく
おかげで攻め込んでいるはずの私は有効だと言える一撃をまったく当てられずにいた
これでも元は名をはせた軍人、腕には自信があった
だが、その腕を持ってしても今だ一太刀の傷も負わせられない
「(ならば!)」
私は勝負に出た
わざと突っ込んでゴースト様の仕掛けを待つ
そして私が予想した通りゴースト様は私の攻撃を防ぐとともに私を天へと投げ飛ばした
上手くいったと考えながら私はこの好機を逃すまいと刀に魔力を込めてゴースト様に仕掛ける
全身全霊を込めた突を仕掛けた
「はあっ!!」
「なにっ!?」
ゴースト様はその一撃を技量でねじ伏せた
呆気に取られている隙にゴースト様は広範囲に広がる複数の突きを繰り出した
それをかわすことのできなかった私はまともに食らってしまい、地面に叩きつけられるように落ちた
「僕の勝ちかな」
「…そ、そのよう、ですね」
咄嗟にスライムを変形させて刃先を鋭いものから丸いものに変えたのか、私の身体には殴打によるダメージが残っただけ
だがそれでも動けないことに変わりはなかった
「ふぅ、いい汗かいたな~」
「(流石だ…これがゴースト様の実力、シャドウガーデンを束ねるシャドウ様と双璧を成す方か)」
戦いが終わって満足げにしながらこの場を後にしようとするゴースト様の後ろ姿を見ながら私は改めて使えた主の凄さを思い知った