6英傑のBallad   作:アルカイル

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イーガ団

 

 

 

「違うぞ、レオン。槍を持ってる相手との戦闘じゃあ不用意に距離を取るな。一気に相手との距離を詰めて、相手に何もさせるな。」

「そんなこと言ったって師匠が直ぐに距離を取るから近づけないんだよ!」

 

 今日もハテノ村ではレオンとガリオの稽古で打ち合う音やガリオの指摘する声が響いていた。

 

「当たり前だろ。槍を持ってる相手が、わざわざ自分の不利な間合に入れるわけ無いだろ。相手の隙を探せ、無ければ作れ。」

「師匠相手に無茶言うな!」

 

 と言っても現状こちらからの攻撃は当たらず、逆にガリオからは遠間から一方的に攻撃されている状況。このままいけばまず間違いなくレオンは負ける。レオンはガリオの槍を捌きながら必死に考えていた。

 

(どうすれば師匠に隙を作れる?俺の今の実力じゃまず無理だ、どうする、どうする!―――ッ!そうか!わざわざ間合を詰める必要なんてない。師匠から詰めてもらえばいいんだ!それなら!)

 

 レオンはさっきまでとは違い今度はガリオから大きく距離を取って全身の力を抜いた。

 

「どうした!まさかもう勝負を諦めたのか?なら、歯ぁ食いしばれ!」

 

 そう言うとガリオは勢いよく地面を蹴りレオンとの間合を詰めに行った。

 

(まだだ…もっと間合が詰まるまで引きつけろ。この一撃が最短で最速で届く距離まで!見極めろ。師匠の槍の矛先を。)

 

 そうしてガリオが槍を振りかぶった瞬間、刹那レオンは全身に力を込めた。

 

(この一撃を全力で叩き込む!)

 

 自分以外の時間が止まったかと思えるほど緩やかになったと同時にレオンは全力の2振りをガリオに叩き込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はずだった。

 

「ッ!」

 

 レオンが2振りの剣を叩き込んだ次の瞬間。目の前には槍でレオンの攻撃を防ぐガリオの姿があった。

 

「なかなか考えたじゃねえか。でもな俺が教えた技なんだ。それに俺が気づかなかったのでも思ったのか?考え方は悪くはなかった、がそれでも簡単に勝てると思うなよ。」

「それにしたって速すぎだろ!」

 

 そのままレオンには槍の一撃が叩き込まれた。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 レオンが目を覚ましたとき既に夕陽は沈み始めていた。

 

「あ〜あ、今日こそは勝ったと思ったのにな~」

「さっきも言ったが、まあ悪くはなかった。大抵の相手にはあれで通用する。」

「師匠、何だよあの速さは。」

「お前も努力してればいつかは俺みたいになれる。取り敢えず今日はここまでにしよう。明日もこれくらいでいくからな。」

「明日こそ、明日こそ絶対に勝つ!」

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 翌日

 今日もまた稽古が行われていた。

 しかし今日はいつもとは少し違う。今日はガリオが弓を持って戦っていた。

 

「今日も遠距離の相手かよ。でも流石に弓を持ってる師匠なんか怖くねえぜ!」

「それはどうかな?」

 

 今日もまた稽古が始まる。

 稽古の始めの方は、レオンは広すぎず、かと言って狭すぎない間合を保ってガリオの放つ矢をしっかりと見切って防いでいた。

 

「後どれくらいで矢が無くなるかな?師匠!」

「後3本だよ。そろそろ無くなるから距離を詰めて来たらどうだ?」

「それじゃ、お言葉に甘えて遠慮なく行かせてもらうぜ!」

 

 そう言うと昨日のお返しと言わんばかりにレオンは保っていた距離を一気に詰め左右からタイミングをずらしながら振りかぶった。それに対しガリオは残っていた矢を使って迎撃しようとした。とはいえ、流石にレオンもそれくらいのことは考えていたため振りかぶりながら腕を体の前に出して首や頭などを守っていく。ガリオも流石に弓で2つの攻撃を防げないと思ったのか右から来た攻撃を弓で防ぎ左からの攻撃が腕に当たる、そう思った瞬間、後ろから奇妙な模様の仮面をつけた赤い服を着た2人の男が丸みを帯びた鎌のような形状の刃でガリオに襲いかかった。

 

 「師匠!後ろ!」

 

 レオンがそう叫ぶのとほぼ同時、ガリオは右手で持っていた弓を使い2人の男を薙ぎ払った。

 

 「その格好。お前らイーガ団だな?」

 

 イーガ団。それは遥か昔、その技術力によって当時のハイラル王国から恐れられ追放されたシーカー族。その中でも特に憎しみや恨みが強かった者たちによって徒党が組まれ出来た危険集団。彼等の目的は厄災復活とそれによるハイラル王家の滅亡。

 

 「何で急に襲ってきてんだよ?」

 「…………それはお前が知ることではない。」

 「我等の悲願のため、ここで死ね!」

 

 ”質問には答えた”と、言わんばかりの勢いでイーガ団の2人はガリオに向かって駆け出した。

 

「ちっ、流石に弓だけじゃ分が悪い。おいレオン、それ貸せ!」

「分かった!」

「いくら自分の腕に自信があろうとも、たった一人で我等に勝てると思うなよ!」

 

 そう言って2人のイーガ団の刃がガリオの首に届く瞬間、ガリオは持っていた剣でその攻撃を防ぎそのままカウンターの一撃を放った。

 

「たしかに俺がただの剣士ならヤバかっただろうな。だが俺は二刀流だ、当然一対多での戦闘を想定した訓練をしてきたし、実際そういう状況は少なくなかった。」

 

 防がれたことが予想外だったのか、イーガ団たちはもろにカウンターをくらい吹き飛ばされた。

 

「ぶっ!」

「グッ!」

「す、凄え、たった一撃で。」

「おいおい、まさかこれで終わりか?」

「……たった一撃でこれ程とは、やはり貴様は我等の障害となる。」

「次こそは必ず貴様を殺す!」

 

 そんな捨て台詞を吐きながらイーガ団たちは忽然と姿を消した。

 

「はっ!てめえ等みたいのがいくら来ようが俺には勝てねえよ。」

 

 

 

 

 

これからは先の話ですがヒロインは

  • ゼルダ一択!!
  • いやいやミファーでしょ
  • オリキャラでいっちゃう?
  • そんなもんいらねえ!
  • いっそのことハーレム
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