東京災禍~哲学的雪女と死にたがりJKの怪異譚~   作:三文小説家

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オリジナル二話。なんだかんだで自分の作った話を書いてる時が一番楽しいです、はい。

今回の内容としましては、主人公が同行者にひたすら小言を言われます。


子供か老人か

 時雨(しぐれ)紫苑(しおん)は稀人が跋扈する廃墟の中へと足を踏み入れる。大型商業施設を思わせるその廃墟は、怪物がうろついているとは思えないほど整然として、静寂に包まれていた。隙間から侵入した風が吹き抜けるばかりで、警察たちの小言も車のエンジンの音も聞こえない。

 

「無常だな……」

「何でありんす? 突然に」

 

 時雨の発した一言に、紫苑が反応する。時雨があまり口数の多い人物ではない事を紫苑は知っているために、無関心で通す事は出来なかった。

 

「割と最近に、ここに来たことがあるんだ」

「ほう……お(ぬし)が一人で? 珍しい事もありんすね」

「なんとなく足が向いてね。喧しい場所は好かないのだけれど、ちょっとした気まぐれというものさ。毎日来る気にはならなかったけれど、存外、悪くはない場所だった」

 

 時雨は戯れに駄菓子を買った店があった場所に歩み寄る。あの日の菓子は何故か美味かったと、悪戯の見つかった子供のように呟いた。

 

「僕は無意味な回想を時々する。一家離散の前にこういう場所があったら、何かが変わっただろうかと」

 

 実に無意味な回想であった。飢饉が起こる前にこのような裕福な時代になっていればなど、なっていたとして変わりはしないのだろうから。人間だった頃、誰もが時雨を可哀想な病人と思っていた。実際は、母親の執拗な虐待によるものだったというのに。仮に時代が九十年、百年ずれたとして、人間の本質はそうは変わらない。

 

「結局、あの賑やかな場所もこうして死を迎えた。今じゃ腐った吹き抜けの月に怪物が吠えるだけ。酔っ払いの死体でもあったら箔が付くだろうが、それすらも無い。全く以て、無常じゃない?」

 

 今度は紫苑が溜息を吐いた。

 

「お主、過去に思いをはせる事なんてありんすねえ……まあ、否定はいたしんせん。わっちは此処に来たことはありんせんから、学校の七不思議を聞いているような気分にしかなりんせんけど」

「花魁なんだろ? もう少し上手く話を聞いてくれよ」

「〝元〟花魁でありんす。そもそもお主、わっちに金払った事ありんすかえ?」

「無いよ。悪かったね」

「まあ、仮に金を払ったとして、一晩同衾した程度で氷解する悩みでもなさそうでありんすが……」

 

 時雨の感傷は、長く生きる稀人には付き物であるとも言える。人間の感情を残していると好意的に受け取るか、割り切れていないと冷徹に処断するか。少なくとも紫苑は後者のような判断は不要だと思っていた。

 

 嘗て時雨の教育をしていた時、数多くの文学を読ませたのは自分だ。鬱屈とした心持を詩にしてみろとも言った。詩とは神秘でも象徴でもなく、ただ筆者の感情に左右される文学なのだから。〝鬼〟となってしまってから増幅した殺人衝動を、詩にしてみれば多少は和らぐか。そんな試みであった。

 

「……なんか人間みたいなこと言っちゃったね。邪魔の入らないこの戦場で(くだ)を巻くのも悪くは無いけれど、寿命の短い人間達が痺れを切らすだろうから進もうか」

「友達無くすでありんすよ、お主……」

「紫苑に言われたくないな……でも鬼になって分かったけど、人間って短気じゃない? 一晩くらい待ってくれても良いと思うのだけど。ああはなりたくないな」

「絵に描いたようなクソガキでありんすねえ……」

 

 江戸時代末期から生きている時雨は御年二百七歳で人間から見れば高齢だが、その二倍以上生きている紫苑からすれば子供である。時雨自身は老人のように振舞うことも出来るが、性に合わないと今の口調を続けている。

 

それに、嘗て時雨が愛した人も『老人のような口調は似合わない』と言っていた。彼女は静かな場所を好み、そして時雨も同じだった。賑やかな場所も嫌いではないが、静かな場所の方が時間がゆっくり流れる気がして、彼女と沢山の時間を過ごせる気がして。

 

賑やかだった場所にいると逆説的に思い出してしまうのだ。

 

 と、思い出話をしていると不穏な気配が立ち込める。過去に何度も遭遇した気配、敵の襲来だ。

 

「不法侵入にお怒りのようだよ」

 

 現れたのは〝狩鋭(シュエイ)〟。警備員のような見た目の稀人で、頭部はあるものの顔が無い。

 

 狩鋭は誘導棒のような武器を振りかぶり、時雨に殴りかかる。だが、時雨は大太刀で受け流し、新たに出現させた小太刀で敵を切り裂く。一方、紫苑は()()に立ち、番傘で狩鋭の射撃を防いでいた。

 

「癖になっているでありんす。壁に立つのが」

「矯正しろ。まあ、デコイになってるからいいか」

 

 時雨は大太刀から斬撃を飛ばし、敵を一掃する。撃ち漏らしは紫苑が蝙蝠のような魔弾を飛ばして殲滅してしまった。余談だが、この蝙蝠達は単なる魔弾なのか、それとも独立している稀人なのか、いまいちよく分からない時雨であった。紫苑曰く「意思は無い」そうなのだが。

 

 だが、戦闘はまだ終わらない。狩鋭達が倒れる中で、顔が空洞のようになっている子供のような稀人が現れた。〝迷童子(マヨイドウジ)〟、迷子のように彷徨い歩き人を襲う。後ろ姿は本当に子供のように見える為、勘違いして近づき襲われる事例が多発している。

 

 迷童子が顔の空洞から無数の腕を伸ばしてくる。迷子が大人の服を掴むための手。動機は可愛らしいがその後の結果は微塵も可愛げが無い。しかし、時々美術館に展示されている現代アートの類にも見える。普通は掴みかかっては来ないが。

 

 迫りくる無数の握手会。時雨も紫苑も容姿は申し分ないが、性格に難が有り過ぎて芸能人は務まるまい。

 

「整理券取ってから出直してきて欲しいものだね……」

 

 叩きつけられる無数の手を全て躱し、躱せないと判断した手は刀で切り落とした。こういう時の戦術は幾つか思いつくが、せっかく紫苑がいるので時雨は彼女に頼る事にした。

 

 時雨が居合の構えを取る間に迷童子の手が迫るが、その手は無残に刈り取られた。紫苑が扇を複数枚投げたのである。舞うように飛ぶ扇は見た目以上の殺傷能力を誇り、その舞に魅入られれば、それは死を意味する。

 

 迷童子は懲りずに手を伸ばすが、今度は時雨の居合一閃により切り落とされる。更に燕返しで蛇行する斬撃を飛ばす。

 

 時雨の剣技の一つ〝黒夜行(こくやこう)〟だ。

 

 斬撃は迷童子の手を掻い潜り本体を襲う。そして、斬撃が直撃して怯んだ迷童子を飛来した紫苑が扇で斬りつける。更に、一瞬で迷童子の背後に回った時雨が標的を切り裂き、勝負はついた。

 

「……まだ稀人の気配は消えてないね。コイツが震源ってわけじゃなさそうだ」

「蝙蝠たちに探らせんしたが、屋上に強い気配がありんす。一筋縄では辿り着けそうにありんせんが」

「場所が分かっただけでも僥倖じゃない? いざとなったら建物か空間ごとぶった斬るし」

「お主、細身な見た目に反して割合脳筋でありんすよねえ……」

 

 時雨は中性的な容姿を持ち、肌は病的なまでに白い。黒いジャケットにパンツスタイルという軽装も相まってあまり強そうには見えず、インドア派のようにも見える。一応、本気を出す時はもう少し本格的な格好もするが、通常時はやる気が無いとしか思えない服装だ。

 

 しかし、そう侮ったが最後、必ずと言っても良いほどに時雨に斬り殺される。なにせこの青年の外見を持つ稀人は、儚げ詐欺の見敵必殺を地で行く男だ。刃で標的を斬れないなら建物ごと一刀両断し、場合によっては空間まで切り裂いてしまう。

 

 そんな異次元の戦闘能力を持った鬼と男を破滅させる(愛する)飛縁魔は獲物の元へと歩を進めた。

 

 

 

 それから二人、いや、二体の稀人は廃墟の中を彷徨い歩いた。標的は屋上にいるが、紫苑は飛行能力を持ち、時雨もショートカットする方法は幾つもあるにも関わらず地道に歩き回っている。

 

 なぜならこの廃墟の空間自体が歪んでおり、一直線に目的地に向かう事が出来ないからだ。時雨の空間切断も万能ではなく、このような状況下で大規模な技を発動すれば、あらぬ場所に空間が歪み、更なる大惨事を引き起こす可能性もあった。

 

 時雨達が『石の中にいる』というような状況になったとしても解決手段はあるが、街に稀人が溢れるような事態になれば目も当てられない。

 

 とはいえ、外で警戒している警察官達は分からないが、時雨達はそれなりにこの道程を楽しんでいた。この大型商業施設は廃墟になったのは比較的最近であるらしく、撤去しきれていない店や自動販売機が随所に存在したのである。

 

「へー、このガチャガチャまだ残ってる」

「『能面コレクション』……かような物、誰が買うのでありんす?」

「僕とか? 傘の盗難防止に便利で。あと能面のデザインって割と好きだし」

「まあ、これを引っ掛けた傘はあまり手に取りたくないでありんしょうねえ……」

「絶賛迷子だし、気分転換に遊んでいこうよ。急いては死ぬる……これもまた法則だ」

 

 般若や泥眼の面を模した小物を愉快そうに眺める時雨に紫苑はやや呆れていた。ただ、これらは伝統ある芸能の産物であるからいいとして、飛縁魔である紫苑をして『呪物』と形容したくなる謎の物体を購入しようとした時は羽交い絞めにして止めた。

 

(わっちの教え子は存外と怪奇趣味でありんした……)

 

 時雨は残念がっていたが、紫苑は譲らなかった。もしかしたら女である自分には気持ち悪く見えるだけで男には受ける物なのかもしれない、と思いはしたが、こんなところで金を浪費してほしくないのも本音である。

 一応、時雨の部屋の内装等は普通のセンスをしているため、取り返しのつかない事態ではないと思いたかった。

 

「……蠅が鬱陶しいな」

 

 ガチャガチャで遊んだ後に廊下を進んでいると、背後から熱線が撃たれる。時雨はそれを首を傾げて躱すと、振り向きざまに斬撃を飛ばした。思った通り、地面には無残に切り裂かれた監視カメラの残骸が落ちている。稀人の力によって改造された機械の一つであった。

 

 稀人――俗に言う妖怪や怪異の類も人類文明の発展と共にその姿や手法を変えている。その中には現代の機械や人工物を乗っ取ったり改造したりする者もいるのだ。ここに来るまでに何度か遭遇した監視カメラなどはその類であった。

 

「今度は鉄屑かよ……」

「黙って闘いなんし」

 

 周囲を見回すと時雨達は幾つもの監視カメラに囲まれていた。足を生やして地上を歩いている物もあれば、羽虫のように空を飛んでいる物もある。

 

 今回の先手は紫苑だった。蝙蝠や扇を飛ばし、カメラ達を撃ち落としていく。そして、紫苑の元から調べだけは美しい箏の音が聞こえてきた。

 

箏曲(そうきょく) 嵐音(らんおん)

 

 紫苑が空間に弦を出現させ、扇で弾く。すると、無数の殺傷音波により機械達は為すすべなく轟沈させられていった。

 

「ちょっと過剰殺戮(オーバーキル)じゃない?」

「今回に関しては問題ありんせん。それより、新手でありんす」

「おっと……」

 

 大型商業施設特有の広めの通路に大型犬を思わせるフォルムの機械が乱入してきた。頭部に取り付けられた複数のカメラアイが時雨達を捉える。

 

「『ヴォルフ』か……」

 

 ドイツが開発した警備及び戦闘用の機械。高い性能と運用の容易さから世界的にシェアされている。それが四体、五体と群れを成して襲い掛かって来た。機械であっても習性にあまり変わりはないのかもしれない。

 

「奴ら、僕達の事をドッグフードか何かと勘違いしてるらしい。紫苑はともかく、僕は美味しくないと思うけど」

「………」

「褒めたんだけどな」

 

 紫苑は実に魅力的な体型をしているため、実際、痩身の時雨よりは美味いだろう。全く以て誉め言葉だと認識できない紫苑であったが。

 

 とにもかくにも、まずは目の前の犬の群れをどうにかしなければならない。迫りくる牙に、しかし時雨は動じない。大太刀で受け流して小太刀で正確に頭部のコンピューター部分を斬る。しかし、この世ならざる者に改造されているからか、無駄にしぶとい。

 

「駄犬の躾には覚えが無い」

 

 動きが鈍った一匹を大太刀で一刀両断しながら時雨は愚痴る。紫苑は先程の発言にお怒りなのか手助けする様子は無い。後で詫びの品を送る事にして時雨は刀を構える。しかし、紫苑は先程と同じように空間に弦を生み出すと、先の闘いとは異なる旋律を奏でた。

 

〝箏曲 (いざない)

 

 対象の関心を自身に向けさせる技である。今度は紫苑に猟犬の牙が襲い掛かるが、紫苑は立ち位置を天井に移して機械達を見下す。その間に時雨が技の構えを取り、

 

閃影(せんえい)

 

 小太刀を居合のように構え、神速の斬撃を加える技だ。しかし、この技はこれで終わりではない。時雨の後を追って複数の影が斬撃を放つ。その攻撃でヴォルフの群れは殲滅されてしまった。申し訳程度に備え付けてあった投擲用ナイフや銃で反撃した者もいたが、時雨や紫苑には刀で弾かれ、傘で防がれ、そもそも被弾すらしないという物もあった。

 

「ごめんね」

「別に構いんせん。わっちは更にあくどい事をしておりんすし」

(自覚はあるんだね……)

 

 時雨が先程の非礼を詫びると、紫苑は何でもない事のように返した。それでもまだ口は尖らせていたが。やはり詫びの品は買おう、と時雨は思った。とりあえず和菓子なんかが良いだろう。あまり当たりはずれは激しくない。

 

 ヴォルフとカメラの群れを一掃し、時雨達は屋上を目指す。敵の位置は動いていない。考えられる可能性は二つ。一つは自力で動く事の出来ない固定砲台のような敵という可能性。もう一つは罠を張られている可能性だ。

 

「まあいずれにせよ、向かうしか無いのだけれど」

「お主、鎖に繋がれても引き千切って出てくる脳筋でありんすからねえ……」

「今は関係なくない? 相手が動かない以上、こっちが進むしかないし」

「まあ、他に打つ手は無いでありんすからね」

 

 第二次世界大戦の最中、時雨は攪乱工作のために敵国にわざと捕まった事がある。輸送中は鎖で繋がれていたのだが、目的地に着いた瞬間に手足と首に繋がれていた鎖を引き千切り、更に鎖を自作の妖刀(コレクション)に変えてしまったという過去がある。

 

「更に言えば、これだけ回りくどいルートを巡らされてるって事は、こっちが消耗するのを待ってるんだろうさ」

「なんとまあ姑息な」

「アンタが言えた義理かな。まあ、八咫烏(ウチ)の常套手段でもあるけど」

「ややこしい構造をしておりんすもの、我が家は」

「主にアンタのせいだけどね」

 

 紫苑は八咫烏の拠点の管理人の一人でもある。紫苑が改築を繰り返すせいで構造が年々ややこしくなっているという愚痴であった。とはいえ、そのおかげで万一敵に場所を突き止められても侵入したが最後、迷宮のような拠点に囚われ死んでいくのだが。

 

 まるで迷路のようになっている廃墟を進み、時雨が妖鬼(ようき)数体を斬り捨てながら呟く。

 

「まあ、待ちぼうけ喰らってる警察の方々は気の毒だけど、焦らずに攻略していこうじゃない。さっきも言ったけど、急いては事を仕損じるというくらいだし」

「お主、意図しない嫌がらせが本当に得意でありんすねえ」

「良くも悪くもね。でも、人間なんて普段からお互いを傷つけあってるじゃないか。その場の気分で反応するかしないかってだけで。僕が一つや二つ何かやらかした所で、人間の業の何が変わるものかよ」

 

 実際、時雨の言う事は間違いではない。事実として、他人を傷つけずに存在できる知性体などいやしないのだから。如何に泰平の世であるとはいえ、時雨から見れば人間の本質など驚くほど変わっていない。日清、日露と戦争を繰り広げ、二度の世界大戦を経験した時代から、何もかも。

人間の本質は闘争であり、例え動乱の時代が過ぎ去っても理由を見つけて争い合うのである。現に、泰平の世と言っても何かと物騒であることに変わりはないのだ。

 

「なんだ、人間も稀人も、大差無いな……」

 

 以前に時雨はこのような事も言っていた。「稀人風情が」「所詮は化け物」などと陰口を言われ、時には面罵されようとも時雨の心は傷つかず、有るのはただ嘲笑と諦観であった。人間に必要なのは数億円の名画ではなく鏡ではないか? などと心中では揶揄したものである。

 

そうではない例を見てしまったがゆえに、その感情は助長してしまった。

 

「とはいえ、あまり我らが棟梁と愛しき少女を待たせるのも悪いし、多少は急ぐけどね」

「ガチャガチャで遊んでいた奴が言っても説得力がありんせんねえ」

「アレくらいはいいだろ。ちょっとした戯れって奴だよ。どうせ、外からは闘って遅いのか、それとも遊んでて遅いのかなんて分からないんだし。まあ、分かってたとして結論は変わらないけど」

「本当に友達無くすでありんすよ……」

 

 紫苑から見れば子供だが、人間から見れば老人という微妙な立場にある時雨。外見が十代後半の男子であることを考えると、或る意味親しみやすいとも言えるかもしれないが、外見故に年齢に合わない侮るような扱いを受ける事も少なくない。現状では意地悪な老人というより、生意気な子供という見方をされる事が多いのだ。

 

 稀人であるために人間の心理が分からないという側面は確かに存在するのだろうが、それ以前に人間側からの偏見や侮りが激しいのである。時雨が人間に対して辛辣な評価を下し、気を使わなくなるのも道理であるかもしれない。

 

 そう考えると、以前に仕事をする機会の多かった警察や自衛隊の面々が極めて特異ケースであった。彼らは稀人に対する偏見や見た目に対する侮りもなく、理想的な協力関係であると言えた。過去の闘いで大勢が殉職してしまったことが悔やまれる。

 

「と、そろそろ着いたみたいだね」

 

 時雨と紫苑が世間話に花を咲かせながら通路を進んでいると、目的の屋上に着いた。案の定ドアは開かないため、止むを得ず時雨が切り裂く。

 

 そこに待っていたのは、何処か人工物のような外見をした一本足の稀人、〝鴉祓(アバライ)〟であった。

 




 投稿する時の文字数を見る限り、7000字くらいは書いてるらしい。ルビ等も含めてだから実際にはもう少し少ないが。

 敵は自分で考えたり何かしら元ネタが有ったり色々です。あらゆるモチーフが敵にも味方にもなるのが私の作品なので、登場する敵においてはあまり統一性は無いです。あと、技もその場の思い付きで書いてたりするので敵と同様、あまり統一性はないかも。

 今回と次回は戦闘が続きますが、時雨と紫苑の距離感も書いていければいいなと思っております。因みに紫苑はヒロインではありません。
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