今回は後日談的というか、前日録というか、そんな感じになります。
アニメ版ではキャノン3種で発動してた描写があるので、それをギガキャノン。キャノン3枚と5枚をゼータ、オメガにします。ヨーヨーも同じです。
ありがとうございます。
アイスマンとそのオペレーター、氷川清次は急いで浄水プログラムを復旧させた。
光熱斗とロックマンが、息子の氷川透を無事救出し、伝言まで渡されたのだから、もうワールドスリーに従う理由はなくなった。
しかし、水道局で保管されている究極プログラムの1つ、アクアプログラムを抜き取られていたのだ。氷川清次曰く、「アクアプログラムを使うと、何故か水道水が天然水のように美味しくなる」と言っていた為、何故重要なのか誰も分からないという。
ワールドスリーがコレを狙ったという事は、美味しい水を独占するため……とは考えにくい。何か他の考えがあるのではないか?とも思ったが、ますます謎は深まるばかりだ。
この場で考えていても纏まらない。早々に投げ出した熱斗は、とりあえず氷川透の元へ行くことを提案。これには全員が賛成した。
特に、氷川清次は息子を人質に取られていたのだ。無事な姿を見せる必要があるだろう。
「本当に……なんとお礼を言ったらいいか……。これからは、街の皆さんにより美味しい水を届けられるよう、より頑張っていきます」
「パパー!僕……僕……!!」
透は泣きながら走り出し、父親の胸に飛び込んだ。清次はそんな息子を受け止めてあげた。
ずっと怖い思いをしてきたのだろう。僕が捕まらなければこんな事には。お互いが相手を思う、心配と反省が入り交じったかのような、親子の抱擁。
これを見て、熱斗もレイチェルも、まり子先生も感極まっていた。珍しく熱斗は、この時ばかりは素直なリアクションを取っていたようだ。
「それにしても、分からないことだらけだなー」
『ワールドスリーの陰謀、奪われた究極プログラム……。謎は深まるばかりだね』
「でも、俺とロックマンの2人なら、ワールドスリーなんて目じゃないぜ!」
『ほんの1か月前、ナンバーマンやストーンマン程度に満身創痍だった人がよく吼えますね』
「なんだと!?」
「あはは……スラーも言い過ぎないでね……」
スラーも炎山並に嫌な奴では無いか?と、思うようになり始めた熱斗をよそに、水道事件は幕を閉じた。
別れる際、熱斗とレイチェルはアイスマンのナビチップを貰い、オフィシャルからのメールが届くようにして貰った。スラーはアイスマンから原稿用紙3枚分のラブレターを貰った際、顔が引きつっていたという。
ブルース戦のダメ出しを交えた反省会も終え、水が無事に出ることを確認したレイチェルは、早速ディメンショナルチップを使用した。
実体化したスラーはシチューを作るためにキッチンに向かい、レイチェルはプログラム開発の為に部屋に向かう。
「……ふむ。完成ですね」
数十分後、味見をしたスラーが満足そうに頷いた。エプロンを着こなし、味見用の小皿を使いこなす様は正しく主婦と言えよう。おたまを持ちながらというのもポイントが高い。とても様になっている。
「レイチェル〜!晩御飯が出来たので、そろそろ降りてきなさい」
2階で作業しているレイチェルに呼びかけながら、料理をテーブルに並べていく。
ドタドタと騒がしい音が聞こえてくる。この調子だと、すぐに来るだろう。全く、元気がいいと言えばいいのか、騒がしいと言えばいいのか……。
「ごめーん、パパ〜!!サンプルは完成したから次は……」
「今すぐ脱ぎなさい!」
どこかで見たことあるような、全身を重装甲で武装したような見た目の着ぐるみで登場。手作り感溢れる出来上がりはどこか愛らしさを感じさせる。
レイチェルは部屋の隅に移動し、着ぐるみを脱いで椅子に座る。
スラーも向かい合うように椅子に座り、食事を取る。今日はシチューとサラダ、味噌汁とご飯という組み合わせだ。飲み物は牛乳である。
『レイチェル。今日も頑張ったのね』
「ママ!うん!今日はね〜……」
レイチェルとスラーは夕飯の時、向こうでは昼食中のプライド王女と通信越しに会話をするのが留学してからの日課になっている。
この時間が、家族全員が会話出来る唯一の時間だ。プライド王女は忙しいのである。
この擬似的に家族全員が集まる食事が、レイチェルの一日の楽しみの一つだ。
今日は水道事件について話した。それを光熱斗と一緒に解決した事も。当然、プライド王女はとても心配してたし、ナイトマンも同様だ。
というか、巻き込まれすぎでは無いだろうか?日本って治安いいハズなのでは?
留学初日で巻き込まれ、ここ1ヶ月巻き込まれ、水道事件で巻き込まれ……。アレ?ここって、米花町だっけ?
『姫。心配なのは重々承知ですが、彼に知らせる事があるのでは?』
『ええ。そういえばそうでした。レイチェル。私は近々、日本に来ます』
「え?ホント!?」
『ええ。アンチウイルスプログラム……ナイトマンの子供たちが完成したから、お披露目を兼ねて日本の科学省で行われるパーティーに出る事になったの』
「ヤッター!」
「プリンセス・プライドが来ると聞いて喜ぶのは分かりますが、少し落ち着きなさい。はしたないですよ」
とは言いつつ、スラーも喜んでいるレイチェルを見て笑みを浮かべている。
打算ありきの成り行きとはいえ、一緒にレイチェルを育てた仲だ。多少は情も湧いている。9年も生活を共にしていればそれも不自然ではない。レイチェルが赤子の頃は子育てに四苦八苦し、プライド王女に注意されまくったのは屈辱以外の何者でもなかったが、今となってはいい思い出だ。
互いの進捗や世間話、今日の出来事等を時間いっぱいまで話しながら食事をする光景は、幸せな家庭の姿と言えよう。
そして、数日が過ぎた。
\パーラーラーラーパッパッパー/
・ネットナビの食事事情
食べられる事が6で判明している。カフェでコーヒーを味わったり、スラッシュマンのイベントでできた料理の試食をして「美味い!」と言ったり。
また、アニメ3期ではバブルマン、アイスマン、アクアマンの3人が電脳サイダーを作り、客がめっちゃ美味そうに飲んでいる描写もある。住んでる世界が違うだけで、ネットナビも人間なのかもしれない。アニメ4期ではロックマンが眠そうにしてたから睡眠欲もあるだろう。
・日本とクリームランドの時差
クリームランドはシャーロと国をひとつまたいでいる隣国なのがアニメ3期の描写であるため、日本とクリームランドの時差も同じとする。
つまり、日本で夕食を取っている時、クリームランドはお昼ご飯の時間なのだ。
・地味にハブられたナイトマン
実体化してないから食事出来ないんだよね。だからスラーの事を羨ましく思ってたり。
・時系列
水道事件から信号機パニックまで『(日にち)後』という描写がなく、信号機パニックからエレキマン事件発生まで「数日後」とあるので、どう長く見積っても2週間だろう。
・米花町
コナンくんが住んでいる街。何かと犯罪が頻繁に発生しており、治安が最悪と言われている町。別の土地に住んでいる人も「米花町だけはやめておけ!」と言われるほどやばい。