すっごいグダグダかもしれない……めっちゃムズい……(´・ω・`)
それではどうぞやで(´・ω・`)つ
エレキマンの飛び蹴りが直撃したボンバーマンは、倒れまいと腕を振り回しながらなんとかバランスを取ろうとしている。
高笑いしている中の味方からの攻撃は予想のしようがない。結果、バランスが取れなかったボンバーマンはつい1歩踏み出してしまう。
倒れはしなかったものの、ボンバーマンが1歩踏み出したその時。カチリと嫌な音を立てて直ぐに地面が爆発。エレキマンと仲良く吹っ飛ぶ事となった。
『……もしかして、あの2人、意外とバカ?』
「なーにやってるんでしょうね?ホント」
確かに、罠を張るというのはいい戦術だ。弱い者が己よりも強い者を相手にする時には。
身近な例でいうと、カキゲンキンやナビスカウト等のトラップチップが該当するだろう。自分の手札が利用され、逆に大ダメージを食らってしまうバトルチップ。それは攻撃手段を1つ潰されたと言っても過言ではない。
全体攻撃をする相手にはオジゾウサンも有効だ。盾としても扱えるし、威力も高い。万能と言えるだろう。
罠というのは引っかかってから初めて気づくからこそ罠と言える。例えば、不思議のダンジョンで罠が見える装備をしている時、踏んでしまう事は基本無い。
それと同じく、階段の周りに地雷が並んでいても少し回り道をしてスルーできるだろう。
例えここに地雷が埋め込まれていることいようとも、分かっていれば対処は容易い。ここで焦る者は3流と言えよう。
自信満々に「俺たちの攻撃でやられるか、地雷でやられるかだ!」とドヤ顔で啖呵を切るボンバーマンの姿は滑稽でしかない。
「な……何がおかしいダ!!」
『こんなちゃちな罠で俺たちを倒せると思ってたら大間違いだぜ!』
「すみません。貴方が無様すぎて死ぬほど笑わせてもらいましたよ」
スラーは勿論、ロックマンも地雷如きでやられているのなら、レンジでの戦いや秋原小での戦いで既にデリートされているだろう。なんなら、ウイルス相手にデリートされていたのかもしれない。
無事で余裕のある2人の姿にほっとしたのか、レイチェルでさえもクスりと笑っている。
「い……言わせておけば……!!食らうといいダ!!爆弾シュートォ!!」
そんな様子に黙っていられなかったのはボンバーマンだ。
彼は以前よりも遥かにパワーアップを果たしている。それにもかかわらず、スラーの此方を舐め腐っている様子に腹を立てた。
火力も、耐久力も、何もかもが以前より違う。自らの力に自信しかないボンバーマンにとって、それは屈辱も同然だ。
スラーは依然として、カウンターの姿勢を取っている。
ボンバーマンの爆弾は着火しない限り、爆発するのは大分時間が経ってから。スラーから言わせれば欠陥もいいとこだ。
「サンダーボルトォ!!」
その欠陥も相方がいる事で解消される。
雷とは、雲に蓄積している雨や氷が摩擦を起こして生じる現象だ。
そして摩擦は熱を出し、時として炎として生まれてくることもある。原始的な火起こしがわかりやすいだろうか。
ガソリンに引火したら燃え上がるように。スラーが蹴りで跳ね返そうとした爆弾は、目の前で大爆発を起こした。
パワーアップを果たしたボンバーマンの攻撃は、秋原小の電脳で戦った時とは比べ物にならない。通常の大きさで貯めボム並の火力が出るのである。溜めた後頭にぶつけてみよう。カードを落とすかもしれない。
「グワーッハッハッハ!!どうダ!思い知ったダか!油断しているからそういう事になるダ!」
自慢の火力を直撃させたことで、ボンバーマンは大喜びだ。
秋原小の電脳で受けた雪辱を晴らすことが出来たのだから。
「ブラフと本命を混じえた攻撃。いい判断でしたよ」
「ンダ!?」
煙が晴れると、咄嗟に腕でガードしているスラーが居た。ボンバーマン自慢の大火力を受けて、衣装が汚れる程度で済んでいるようだ。巻き込まれたロックマンはバリアのチップを使う事で難を逃れた。
(これは、私の落ち度ですね。)
このザマでは、レイチェルのオペレートの事に対して何も言えなくなるじゃないか。
自分は、偉大なるデューオに作られた最強のナビ。そして、レイチェルのパーフェクトな父親でもある。ならば、この程度の攻撃を捌けなくてどうするか。
『パパ、大丈夫?』
「ええ。心配せずとも、この程度はハチに刺された様なものです」
『それって、結構痛いんじゃないの……?リカバリー居る?』
「いりませんよ。この程度のダメージ、大したことはありませんから。私とロックマンで充分片が付きます」
味方の立場で見てみれば、スラーには余裕がある。貫禄がある。頼もしさがある。発するセリフに安心感がある。
一方で敵の立場で見てみれば、嘲笑がある。侮蔑がある。見下している様子が見て取れる。
「ライトニングブレェェェェェェス!!」
続いてエレキマンが電撃を纏ったエネルギーボールを放つ。大きさはバスケットボール程となっており、それが豪速球で2人の元へ向かっていく。
『『跳べ!(跳んで!)』』
一直線に走るだけの攻撃を避ける事は造作もない事だ。
棒高跳びもびっくりな位高くジャンプする事で、電撃弾は足元を通り過ぎて爆散した。
(さぁ、降りてこい。そうすれば、地雷が次々と爆発する。幾らお前らでもコレには耐えられまい)
エレキマンにとって、避けられる事は分かっていた。寧ろ、これは避けさせるのが目的でもある。
空中ならば、飛行出来ない場合攻撃を避けることは困難だ。万一避けたとしても、着地すればボンバーマンお手製の地雷がある。
「喰らいやがれ!ダブル・シークエンス・ボルトォォォォォォ!!」
背中のコイルで電気のパワーを充電し、指に凝縮させて放つ電撃波を撃つ。
両手の人差し指から放たれた高圧電撃のエネルギー波はそれぞれ、ロックマンとスラーを襲った。
発電機という最高の環境で放たれる、エレキマンの最大火力だ。
「プラグシールド!」
「ロックブースター!!」
スラーはエネルギーを纏わせたワイヤーの盾を作った。
細く凝縮された雷のビームはけたたましい轟音を立てて盾に直撃。爆発のような衝撃波がスラーを襲った。
「爆弾シューーー!!」
『バトルチップ、ヒートショット!スロットイン!』
雷のビームを、上空へと飛翔する事で避けたロックマンに、ボンバーマンが爆弾を蹴り飛ばす……前に転送された火炎放射を放つ。
「ぐぎゃああっ!!」
少しの貫通力のある炎の弾丸は、蹴り飛ばされるはずだった爆弾に直撃。
幾らパワーアップしようが、相方が着火してくれようが、弱点自体は変わらない。
そもそも、火を当てる事で瞬時に爆発するという特性上、1度蹴り飛ばして相手に近づけるという手順を踏まなければならない。
「ちぃ!ボンバーマンめ!何が助っ人だ!余計なことしやがって!!隠れて爆弾を飛ばしていればいいものを!」
電撃弾をマシンガンのように連続で放ちながら、情けないボンバーマンに対して悪態を吐いた。
しゃしゃり出て返り討ちにあうその姿は無様で仕方がない。幾らワールドスリー1の火力とはいえ、あのザマでは宝の持ち腐れ以外の何物でもない。
初見殺しの地雷をバラすわ、爆弾を利用されて逆にダメージを受けるわ。何をしに来たんだアイツは。爆炎がこっちにも来たぞ。アイツ、あちら側のスパイじゃないだろうな?
「……!!エレキソード!」
電撃弾を細剣で弾きながら接近するスラーに、エレキマンは雷の細剣で対処した。
「この俺の攻撃が効いていないのか!?」
「そんなことはありませんよ。先程、貴方が放ったシークエンス・ボルト。あの攻撃は私の盾を焦がしてくれましたから。もし、貴方がSP級ならば危なかったかもしれませんね」
「この……!!舐めんじゃねぇ!!」
電撃と火花が散る、剣と剣の衝突。
エレキマンが思いっきり力を込めている。腕がプルプルと震えており、歯を食いしばっているような表情だ。対してスラーはサディスティックな笑みを浮かべている。
ーーーその鼻っ柱をへし折ってやる!
今がチャンスだ。相手は油断している。どうやら剣と剣の戦いを楽しんでいるようだ。もしかしたら、こっちの抵抗を楽しんでいるのかもしれない。
「くたばりやがれ!」
空いた片手で電気エネルギーを球状に凝縮。野球ボール並の大きさの電撃弾をスラーに発射。
「……フッ」
「ぐあっ!?」
腹に向けて撃たれた電撃の弾丸は、同じくスラーの光弾で相殺された。
ーーー見抜かれていた。最大火力も少し焦げる程度で済み、不意打ちの攻撃も似たような技を使う事で簡単に対処して見せた。
ーーーこのままでは勝てない。思わず止まってしまい、その隙を突かれて斬り飛ばされてしまった。
幸い、エレキソードが盾になってくれたが、もしそれがなければ重症を負っていただろう。
「まだだ!電気よ、俺に力を寄越せ!!」
エレキマンは両手を挙げ、己の身体に電気を溜め始めた。
すると、この電脳中の電気がエレキマンを包み込み、どんどん損傷を治していく。ついでになんか倒れているボンバーマンも治しておいた。ビバ!電気!
「フハハハハ!!電気こそ俺のパワーの源!この発電施設の電気が俺に流れる限り、俺は無敵だ!」
『なにそれ!ずっこい!』
「あんな規格外にも程があるネットナビを扱うクソガキに言われたくねぇよ!寧ろこっちのセリフだわクソが!」
「レイチェル。卑怯卑劣は敗者の戯言です。それに、私達も有利な時はそんな言葉は使いません。自分が不利な時、負けそうになった時に初めて敵を卑怯卑劣と罵れるのですよ」
寧ろ、勝つためにここまでやるエレキマンに賞賛を贈りたいまである。
パワーが足りないのなら、別の方法で補えばいいのだ。スラーが居た時空で、大会でファイアマンが熱エネルギーを溜めていたように。
今までのパワーが効かないなら、それを超えるパワーで攻撃すればいい。単純だが、理にかなっている戦法だ。先程までとは比べ物にならないエネルギーが、エレキマンに充填されている。
「やめた方が賢明ですよ。そのような莫大なエネルギーの充填など、膨らんだ風船に空気を追加するようなものです。下手すると破裂しますよ」
「それでも構わんさ!貴様を倒せるのならなぁ!!」
汗をダラダラと流し、歯を食いしばっている姿は今放つ一撃に全てを託した顔だ。
背中のコイルが。両腕が。全身が雷のエネルギーで満たされていく。
「くたばれ!フルパワー、シークエンス・ボル……」
突如、エレキマンに送られていた電気の供給が止まった。
余りにも予想外の出来事に、思わず力を弛めてしまい、溜めていたエネルギーを四散させてしまう。
『生憎だが、それは出来ない相談だな』
「貴様のパワーの源である発電施設の機能を完全に停止させて貰った」
「伊集院炎山……ブルース……!!お前らの仕業か!よくも!!」
これはまずい。パワーの供給元が断たれた今、無限リカバリーもパワーアップもできなくなってしまった。
限界ギリギリの電撃でも、スラーの盾を焦がすのがやっとだ。数も質も向こうが上。なんならボンバーマンは再びロックマンにボコボコにされているようだ。何しに来たんだアイツ……。
「それで、どうしますか?人数はコチラが有利。相方のボンバーマンはあのザマ。貴方の負けは確定したようなもの。大人しく降参した方が身のためですよ」
「黙れ!黙れ黙れ、ダマレェ!!俺はワールドスリーのエレキマンだ!貴様ら全員デリートだァァァァァっ!!」
「執念だけは1人前のようだが……」
『それだけで俺とブルースを止められると思うなよ』
血走った目で、スラーとブルースを睨みつけて再度、残っているエネルギー全てを放出するかのような電気エネルギーを纏う。
それを見た2人は剣を構えた。そろそろ決着だろう。
「…………見つけたぞ。俺と戦うに相応しい相手を」
その様子を、一体のネットナビが高いところから見下ろしていた。
・プラグシールド
本作オリジナル技。ソードが出せるならシールドも出せるよねって安直な考え。
・ダブルシークエンス・ボルト
両手で放つシークエンス・ボルト。強そう。鍛えればフラッシュボンバーみたいに全指で放てそう。
・足でまといのボンバーマン
弱点を補う為に相方と組むという視点はたしかにいいが、爆弾の性質上フレンドリーファイアの危険があるため対処法は以前と変わらない。というよりも足でまといの可能性大。という妄想。
ただし、インビジブルなどで隠れて爆弾を蹴り飛ばすとものすごい驚異になる。
ついでに画面外でロックマンにボコボコにされてます。仕方ないね。
・卑怯卑劣云々
「皇女殿下の許可なく、戦いでアレを用いるなど……!!」
「確かに、容易く扱える代物では無いが……貴様ら騎士の理など、我ら諜士には関係なき事よ」
「だから、背後から撃つことも厭わぬと……?卑怯な……!!」
「耳に心地いいぞ。貴様ら騎士は、優位の時にそのような台詞を吐かぬ。自分が敗れる時、死ぬ時になって初めて敵を卑怯卑劣と罵れるのだからな」
・スイッチを切った炎山
当然のように「ウワー!!」で住んだ。エグゼの住人はやはり規格外……