尚アステロイド軍団は復活ダークロイド集団みたいに雑に葬り去ります。仕方ないね。
今作のナイトマンはSP相当に仕上がっています。
スラーが早速ウイルスバスティングプログラムを起動させると、次から次へとアステロイド軍団が召喚されていく。
ネオワールドスリーのナビ達を初め、大量のネットナビの軍団がズラリと並んでいる様は圧巻といえよう。
『コレが、アステロイド……』
「ええ。私が生み出した強化改造ネットナビの、その一端。その気になれば世界征服も出来ますよ」
アステロイド軍団を見た光祐一朗は研究者のサガか目を輝かせており、プライド王女は絶句していた。
あれほどの軍勢を前に、諦めずに立ち向かうことが出来るだろうか?まともに戦うことが出来るだろうか?見覚えのあるナビまでいる事から、強化改造という言葉は嘘では無いのだろう。
召喚されたネットナビ軍団には、巷で話題のワールドスリーのナビであるストーンマンとボンバーマン。
かつて、科学省の精鋭部隊の隊長だったヤマトマン。他にも、様々な種類のナビ達が視界を埋めつくしていた。
まさにカスタムナビのバーゲンセールだ。コレで一端と言っている辺り、本来ならば何百何千と、工場のように余裕で製造出来たのだろうか。
「レイチェル。行きますよ」
『OK!バトルチップ、フミコミザン!バリアブルソード!スロットイン!』
レイチェルがアステロイド軍団を見るのは2度目だ。故にいつも通りのテンションで、冷静に対処する。
水道騒動の際のあのザマは、ウイルスではなくネットナビが大量に現れたという予想外の展開が原因だ。ウイルスバスティングプログラムなのに、ネットナビが出てくるなど予測できるはずが無い。
無論、レイチェルのオペレートがまだまだだった事も挙げられるのだが、人間というのは不意打ちに弱い生き物だ。それは発電施設の電脳で不意打ちを受けたフォルテを見れば明らかだ。
『「エレメントソニック!!」』
事前にアステロイドが出る事が分かっているのならば、焦る心配は無い。ましてや今のレイチェルはフォルテとの邂逅のおかげで今までの成果が開花しているのだ。
一分一秒を争う緊急事態の中、突如として現れた漆黒のナビ。スラーと互角に渡り合い、デリート寸前まで追い詰めた最強のナビ。
PET越しでも伝わってくる威圧感。存在感。極度の緊張状態を味わった。
それに対し、アステロイドはフォルテと比べて圧倒的格下だ。アレと比べればどうということは無い。
アステロイド軍団には過去に1度勝利しているし、スラーは余裕の表情。レイチェルの調子は絶好調。負ける要素が微塵も無い。
アステロイドの一体、プラントマンにスラーがバリアブルソードの連続斬撃を食らわせる。
エレメントソニック。水、木、電気、炎属性の飛ぶ斬撃をそれぞれ1発ずつ放つ技だ。
ソニックブームとは違い、貫通力は無い。しかしその分威力は高いし、多段ヒットするのが強みだ。
4つの斬撃。特に弱点属性である炎の高威力の攻撃を食らってしまっては一溜りも無かったのか、登場して早々にプラントマンはデリートされた。
ナイトマンは鉄球を豪快に振り回し、エアーマン部隊を次々と葬っているようだ。
「ストライクバーナー!!」
『まだまだ行くよ!バブルショット!トリプルスロットイン!』
「バブルスプレッド!!」
バブルショット3枚で発動する、お手軽なプログラムアドバンスを発動する。
着弾地点とその周囲に散らばる高威力のウォーターガンが、炎を噴射して猛スピードで突撃するバーナーマンに直撃。先程やられたプラントマンと同じくあっけなくやられてしまった。
「そんな……!!僕のテープがッ!!」
「これはこれは……思わぬ収穫ですね」
バブルスプレッドが散らばる範囲にいたビデオマンは、不幸にも武器であるビデオテープが無力化されてしまった。
こうなったビデオマンはただのサンドバッグだ。全ての攻撃はビデオテープに依存している彼は、最早戦場のド真ん中で武器を失った兵士も同然。
「ぎゃああああああッ!!」
練習台にもならない。そう判断したスラーは、周章しているビデオマンに光の円盤刃をぶん投げ、真っ二つ。ついでに射程にいたボウルマンとスパークマンもぶった切られたようだ。
大爆発を起こしてデリートされたビデオマンを尻目に、 目に映ったゴールドマンとスターマンをソニックブームで葬っておく。
ちらりとナイトマンの方を見ると、エアーマン軍団を殲滅し終えており、今はボンバーストーンコンビと戦っているようだ。
「ワイルドラッシヤァッ!!」
「ハイパーライオンヘッドォ!!」
ビーストマンが両手と顔を飛ばし、獅子に変化したデザートマンの手が獲物を捉える。
それぞれがスラーを噛み砕こうとする肉食獣だ。凄まじいスピードでスラーに迫ってくる。
『バトルチップ!フレイム、アクア、エレキ、バンブーソード!スロットイン!』
「エレメントソード!!」
そんな 獣の牙も、スラーから見れば大したことは無い。フレイムソードで飛来したビーストマンの両手を切り払い、アクアソードを眉間に命中させて撃破する。
両手を合体させ、大きくなった砂の獅子をエレキソードで両断し、猛スピードでデザートマンへと接近。バンブーソードのサビとなった。
「シャイニング・ブラウザ・クラッシャー!!」
『勿論パパは対抗するよ!拳で!』
「分かってますよ。ガイア・ブレイカー!」
デザートマンが爆発を起こしてデリートされ、その煙の中から出てきたフラッシュマンは拳を振り下ろす。
オーバーヒート寸前。ギリギリのパワーで放たれた拳に対し、スラーも同じく拳で対抗する。
「ぐあああああっ!!」
幾らフラッシュマンの最大パワーで放たれた電撃拳でも、スラーがフォルテに対抗する為に編み出した拳に対抗出来るはずがなかった。
石ころがハンマーで砕かれるように。フラッシュマンは拳ごと粉々になってデリートされた。
「向こうもそろそろ終わりそうですね」
『さっすがママ!』
残るアステロイドはヤマトマン一体だ。
だいぶ苦戦しているのか、ナイトマンはボロボロのようだが、ヤマトマンの方も対して変わらない。流石はヤマトマンと言った所か。クロスフュージョンロックマンを苦戦させた腕前だ。他のメンツとはひと味もふた味も違う。
「ストレートスピアー!!」
「キングダムクラッシャー!!」
ヤマトマンの渾身の突きに、ナイトマンもフルパワーで応えた。
武士と騎士。互いに通じるところがあったのだろうか、お互いに好敵手と認識しているようだ。
騎士の鉄球が、武士の槍を砕く。それでも勢いが収まらず、ヤマトマンの腹に直撃。ヤマトマンはそのままデリートされた。
「回復を測る稽古台にもなりません」
『よし!レイチェルくん!スラーの修復に行くとしようか!』
『はいはーい!パパ、プラグアウトするよ〜』
ーーーーーーー
「あーでこーで」
「うーでぱーで」
カタカタカタカタ……ピーン!!
「よし。時間はかかったけど、何とか完成したよ。調子はどうだい?」
『ええ。以前より身体が軽くなりました。ありがとうございます』
「なに。熱斗が世話になってるんだ。このくらい、お易い御用さ」
「……これが、世界1の腕前と言われる、光博士の技術……」
「いえ。私1人ではスラーを修復するのは不可能でした。これも、文字を読めるレイチェルくんが居ればこそです」
クリームランドでは一切解析出来なかったスラーを、この短期間で修復するという規格外の腕を目の当たりにしたプライド王女の目が点になった。
スラーの莫大な容量のせいで中身まで見ることが出来ず、その中身も読めない文字がビッシリとあった。
幾らレイチェルが読めると言っても、ここまで出来るものなのだろうか。
スラーといい、光祐一朗といい、規格外のナビも人間もいる事をプライド王女が目の当たりにした瞬間である。
スラーはぐーっと背伸びをしており、とても気持ちよさそうだ。コレにはレイチェルも大喜び。大好きな親の病気が治ったような心境なのだろう。
「スラーの身体の不調については、多少マシになった位までしか手が出せませんでした」
『いえ。コレだけでも充分ですよ。それよりも、アステロイドプログラムについてなのですが……』
「ねぇパパ。そのアステロイドプログラムってやつ、ここで試してみようよ」
両手をグーパーして動作確認をするスラーに、レイチェルが言った。
強化改造ナビを生み出せる、アステロイドプログラム。コレがスラーがデューオの意志である要因の一つだ。スラーは重要案件を待っているような気分になるし、レイチェルも気になっているようだ。
プライド王女も光祐一朗も気になるのか、小学生用のウイルスバスティングプログラムで試す事にした。
「プラグイン!スラー、トランスミッション!」
再度科学省のホームページへとプラグインさせ、光祐一朗はプログラムを起動する。
スラーの前に3体のメットールが召喚された。
・ワイルドラッシュ
エグゼ3で発狂モードの時に使うビーストマンの必殺技。実は顔に当たり判定がある。
・エレメントソード
エグゼ3で実装されたプログラムアドバンス。素材となったそれぞれのチップを1回ずつ連続で使用するというもの。
当たれば大ダメージを狙えるが、使いづらいことこの上なく好んで使うオペレーターは極わずかだろう。
アニメ版では属性が付与されたドリームソードのようだ。つよそう。
・描写外のナイトマン
ロイヤルレッキングボールを振り回し、エアーマン軍団を撃破した後沢山のアステロイドを撃破し、ボンバーマンとストーンマンコンビを難なく撃破。他にも沢山倒し、その後、ヤマトマンと互角の戦いを繰り広げていた。
・スラーV2
ごちゃ混ぜになった所を整理整頓する事で出力が上がった。光博士が文字を読めたのならEXも夢じゃない。