作業用BGMは『Original Sin(OGアレンジver.)』です。スパロボは名BGM揃いや( ˘ω˘ )
【挿絵表示】
スラーの首ミスりました。ユルシテ……ユルシテ……。
一応アニメ3期のカットイン風のつもりです。
熱斗とレイチェルがワールドスリーの本拠地に攻め入るのを、光祐一郎とプリンセス・プライドは拒否した。
相手は子供でも知っている、凶悪犯罪組織のワールドスリーだ。そんな組織の本拠地に愛する子供達を行かせるという事はしたくない。
幾ら熱斗がワールドスリーのナビを倒す実力を持ってようが、幾らレイチェルがフォルテクラスのナビを持っていようが、まだまだ小さい子供だ。オフィシャルのエースで、既に大学までのカリキュラムを終わらせている炎山とは違うのである。
「でもママ!ボクだって、ワールドスリーをやっつけたい!」
レイチェルが留学に来た初日の秋原小ジャック事件。
ワールドスリーの教育プログラムによる洗脳が行われた事件を解決した時の事だ。
事件解決の為に奔走している短い時間でも、子供は愚か教師までもがワールドスリーに染まりかけているのを見てしまった。
熱斗が日暮を改心させ、スラーがボンバーマンを倒した事で事件は解決した。
水道事件でもワールドスリーは卑劣な手口を使っていた。
水道局の主任の息子を誘拐して脅迫し、ワールドスリーは手を汚すことはなく水道をストップさせていた。飲み物まで買い占めたり奪ったりしていたのだから、とてもタチが悪い。
給水プログラムも色綾まどいが流したが、もしまり子先生があの場にいなければ、自分達が汚染水を流してしまったと思うとゾッとする。
水道事件も熱斗が氷川透を見つけた事から、1番いい方法で解決できたと言える。
……その代償にアクアプログラムを盗まれたのだが。
事件解決後、無事再会出来た親子を見てうるっとし、同時にこんな事件を起こしたワールドスリーに酷い憤りを覚えたものだ。
信号機パニック事件では、バス側と信号機側に別れて事件解決に奔走していた。
車と併走できる熱斗に、赤外線でプラグインできるスラー。
スピードに自信があるロールと、防衛が十八番のナイトマン。そして、敵に気づかれることなくカラードマンの細工を解体したブルースが居た事により、バスの犠牲者はゼロだった。
熱斗とレイチェルが見た交通事故の被害者も、命に別状は無かったらしい。
そして、発電所乗っ取り事件。大規模な停電の後、空調システムを奪われるという大事件だ。
いつ窒息死してもおかしくない状況。大パニックのパーティー参加者。電脳世界はバッテリーの消耗が激しく、レイチェルが持ってきた予備バッテリーがなければ危ないところだった。
主犯格のエレキマンとボンバーマンを下した後に現れたナビ、フォルテと戦い、敗北。
今は治療した上に強化されているが、ナイトマンが駆けつけてくれなければ、スラーはデリートされていただろう。
「なりません」
プライド王女は再度、ピシャリと言い放つ。
確かに、レイチェルのネットバトルの腕前は上がっている。
アステロイドとの戦いの時も的確なチップを転送していたし、焦っている様子もなかった。
スラーが言うには、前回は酷すぎて話にならなかったらしい。詳細は聞いたが、「うわぁ……」としか言いようが無かった。
そこからのアレなのだから、成長しているのは間違いない。
だが、相手はあのワールドスリー。しかも本拠地での戦いになるのだから、危険も今までの比では無い。
「私は貴方を危険地帯に放り込むような事はしたくありません」
コレが1番の理由だ。ワールドスリーの本拠地という名の死地へ我が子を向かわせることができようものか。
『プリンセス・プライド。レイチェルは私が守るので、問題はありません。心配無用ですよ』
いつの間にかPETに戻ったスラーが言った。
「それでもダメです。レイチェル達が行こうとしているのは、ワールドスリーの本拠地です。どれほど危険が待ち構えているのか分かりません。恐ろしい罠が沢山あって、ピタゴラスイッチのように連鎖可動を起こしてやられるかもしれないのですよ」
『どこの烙印世界の影牢ですか。継母の策略によって国王殺しの冤罪でもかけられたんですか?』
『いっその事、アリシアと改名を致しますか?』
『貴方達2人、フローネンブルグの黒き森の館にでも行ってきなさい』
とはいえ、天下のネット犯罪組織であるワールドスリーの本拠地だ。罠の一つや二つ、あってもおかしくはない。
そんな所に子供なんて行かせられないだろう。
「……それでもママ!ボク、ワールドスリーをやっつけたい!……確かに、あんな事もあったし、日本では事件に沢山会って来たけど……」
留学してからレイチェルは、両手両足の指では足りないくらいの量の事件に巻き込まれ、解決してきた。
「でも、パパや熱斗くんと協力して戦って、思ったんだ……!」
幼い頃から凄い人と共に過ごしていた。
自律型ネットナビであり、自分の育ての父親であるスラー。
貧しかった国を何とかするために一生懸命頑張ってきたプリンセス・プライドとナイトマン。
「ボクとパパの2人なら、ママみたいにいっぱい守れるって……!」
『ならば、私に使われるのではなく、私を使いこなせるようになりなさい。話はそこからですよ』
「うっ……!が……頑張る……!ママやナイトマンみたいに、いっぱい守れるようになるもん!」
フォルテ戦以降のレイチェルは成長はしているが、スラーから見ればまだまだだ。
それに、レイチェルは大まかな事柄には自分で考えて行動できるが、細かいところはスラーが指示している。オペレーションについてもそうだ。
まだまだ未熟。フォルテとの戦いを経てやっと芽が出てきた程度だ。
プライド王女は、そんなレイチェルの言葉を聞いて少し考える。
確かに、スラーの言う通り。まだまだスラーの性能に頼っている部分が多い。いや、頼りっぱなしというのが適切か。
それでも2人の仲は深い。確かに頼りっぱなしではあるが、レイチェル自身、動けている部分があるのも事実。
完全自律型ネットナビのスラーと、人間のオペレーターであるレイチェル。現実世界に例えるならば、1人と1人の人間だ。
今は教師と生徒。師匠と弟子のような間柄だが、ゆくゆくは戦友に。そして一心同体になれば、新たな力になるだろう。人馬一体!参る!
「2人で……か。……いいだろう。熱斗。ロックマン。お前達にもワールドスリーの本拠地の場所を教えよう」
向こうもどうやら話が着いたようだ。
「光博士。その事なのですが、レイチェルにも教えて頂くことは出来ますか?」
「それは構いませんが……よろしいのですか?」
「構いません」
レイチェル達の決意は固い。信念も固い。思いも強い。
なにより、「守りたい」という言葉はとても本気のようだ。
「なら、レイチェルくんとスラーにも教えるが、それには条件がある」
「『条件って?』」
「ああ。これから先、ワールドスリーの攻撃は更に激しくなるだろう。もしかしたら、ロックマンやスラーがデリートされるだけじゃなく、お前たちの行動しだいでは終末戦争が起こるかもしれない。それでも、これから先の出来事に対して受け入れる覚悟はあるか?」
『もちろんあるぜ!レイチェルは?』
「あるよ!パパ!ボク達でワールドスリーをやっつけよう!」
『分かっていますよ。フォルテとの戦い、次は私が勝ちます。負けっぱなしは癪ですからね』
「スラー?一応聞きますが、ソレが理由でレイチェルを唆して無いでしょうね?」
『まさか。アレは本当にあの子の本心ですよ。今度こそ、フォルテに勝利してみせますとも』
「結局どっちなのですか!?」
どちらとも取れるスラーの発言に、思わず叫びを入れてしまった。
「分かった。本拠地の場所が分かり次第、メールを送ろう。その間、しっかりとネットバトルの訓練をして、英気を養っておくんだぞ」
『わかった!ありがと、パパ!』
「ワールドスリーの本拠地には私も同行します。レイチェル。私の指示に従ってちょうだいね」
「うん!」
もうすぐ、ワールドスリーとの決戦が始まる。
絶対に負けない為に。ワールドスリーの魔の手からこの国を守る為に、腕を磨く時だ。
熱斗は通信を切り、レイチェルとプライド王女、ナイトマンは光祐一朗にお礼を言って解散した。
レイチェルは家に帰ると、早速ネットバトルプログラムを起動した。
ナイトマンもスラーと交代しながら付き合い、時にはスラーが作ったもう一体のネットナビを使ってネットバトルの練習に一生懸命取り組んだ。
ーーーーーー
「申し訳ありません。ワイリー様。研究所のアドレスを守りきれず……」
「その程度、別に構わん。オフィシャルの犬共が来れば返り討ちにするだけのことじゃ。マハ・ジャラマよ。見ろ」
マハ・ジャラマと呼ばれた、ナマステー人の細身の男性は目の前にある機械に視線を移す。
火の赤。水の青。木の緑。電気の黄色。それぞれ一つ一つが、属性を司る究極プログラムだ。
それらが徐々に吸い込まれ、眩い光を放ち、合体して闇のような黒の球と化した。
「ハハハハハハ!コレでついに、究極のウイルス、ドリームウイルスの完成じゃ!これで世界をデリートじゃ!デリートじゃーーーーーー!!」
世界をデリートするほどの戦闘力を持つ究極のウイルスが今、生誕を迎えた。
その凄まじさは、咆哮だけで究極プログラムを保管していた機械を爆発させたものだ。ドリームウイルスが誕生した以上、不要な物なのだが、究極プログラムが保管されている機械なだけあって、かなり頑丈なものである。それを簡単に破壊したドリームウイルスの一端を目の当たりにしたマハ・ジャラマは驚きのあまり、口を開けている。
「凄まじいパワーですな。コレで終末戦争を……」
「はぁ……はぁ……無論じゃ!コレより、ワシは最終準備に入る!マハ・ジャラマよ。お前は他の団員達を指揮して研究所の防衛に当たらせるのじゃ!侵入者は1人残らずデリートじゃ!よいな!」
「はっ!お任せ下さい。ワイリー様」
研究所の最奥。研究所のメインルームに向かうワイリーを見送り、マハ・ジャラマは後ろを振り向いた。
「さて、聞いての通りです。君たちは私とマジックマンの指示に従い、この研究所の防衛に当たりなさい」
熱斗やレイチェル達がネットバトルの訓練をしているように、ワールドスリーも同じように着々と準備を進めている。
決戦の時は、近い。
・アリシア(影牢)
影牢2ダーク・イリュージョンの主人公で、ローネンブルグ王国の第一王女。
継母の策略により国王殺しの濡れ衣を着せられ、唯一心許せる侍女のレイチェルと一緒に魔神が封じられている黒き森に逃げ、館へと身を潜めることになる。
追ってに追い詰められた瞬間、魔神がアリシアに烙印という呪いを授けた。アリシアは罠を自在に操る力を手にしたが、侵入者を次々と葬ることになってしまった。後にもう1人のプリンセスにも登場する。
ちなみに主人公の名前候補にアリシアがあったのですが、王女の椅子にはプライド殿下が座っている為、アリシアの侍女のレイチェルから取りました。
・スラーが作ったネットナビ
実はアニメエグゼ1期にどこぞのナビが地球外ネットナビと思わしき発言をしている。間違っていても今作では地球外ネットナビとさせていただきます。ご了承ください。
スラーが自身が不在の時に備えて開発した。レイチェルのホームページはクリームランドのホームページに繋がっているので呼び出して練習に付き合わせた感じで。
・ドリームウイルス
エグゼ1のラスボスにして究極のウイルス。ワイリーはコレを軍事国の衛星に向けて放ち、増殖させてネットワーク社会を破壊しようとしていた。
戦法としてはドリームビット達で壁を作り、オーラで攻撃を無効化し、ドリームウイルスは渾身の一撃で大ダメージを狙うと言った所か。
それなのに、エグゼ1は強力なチップが手に入りやすく、ロックマンもパワーアップした上にHPも1000と低め。攻撃を放つとバリアが解除されるというおまけ付きでエグゼシリーズで最も弱いラスボスと言われている。ちなみに自分はあと一撃でやられるところで勝てました。
エグゼ1ではなんと、ラスボス戦を回避出来るらしく、RTA技術で必須と言われている。
鷹岬版でもワールドスリー編のラスボスを務める。究極のウイルスだけあってめっぽう強く、たった一撃でネットポリス部隊をロックマンとブルースを残して全滅させた化け物。
光祐一朗がオーラの欠点を見抜き、オーラが剥がれる一瞬を突かれてやられてしまった。
上記二つに対し、アニメ版では中ボスの噛ませで終わっている。しかもやいとがナンバーマン事件の時にドリームオーラを持っていたことから、割と知られているウイルスなのだろう。
しかも4期でロイホークのファルザー陣営に対し、グレイガ陣営として大量に量産されている。ガルビーストやブラッディアでは何がダメだったのだろうか。