バスターで壊せるナンバーボールはマジで癒し。4だとバスターアップつけなきゃバスターで破壊は基本無理だもんなぁ。
熱斗、炎山→11歳
レイチェル→9歳
プリンセス・プライド→推定15歳〜20歳。
平均年齢11〜13か。
「ハハハハハ!楽しいぜ!こんな熱い戦いはよぉ!!」
『もっとだ!もっと、俺達を熱くさせてくれよ、光熱斗!ロックマンよぉ!!』
ガスバーナーのような頭部をしたネットナビ、ファイアマンと青いヘルメットを被っている少年のようなナビ、ロックマンが同じく激闘を繰り広げていた。
『バトルチップ、アクアソード!スロットイン!!』
ファイアマンのフレイムソードと、ロックマンのアクアソードがぶつかり合う。
火の弱点は水。弱点属性を喰らえば通常の2倍のダメージを受けてしまう上、素の攻撃力もアクアソードの方が高い。炎の剣は水の剣によって砕け、その勢いに任せファイアマンの胴体を斬りつける。
『へっへっへ。相変わらずやるじゃねぇか!それでこそ、俺が求め続けたライバルって奴だな!』
「だがなぁ、ただでやられる俺じゃねぇぜ!ファイアアーム!!」
斬りつけられた勢いで後ろへ後退し、ガスバーナーのような腕を前に出して炎を噴出する。
素の攻撃力も高く、更に弱点属性を突かれて大ダメージを負ったファイアマンは、痛みを感じていないかのようにハイテンションで攻撃している。
幾らプログラムで出来ているネットナビといえど、基本的に目はあるし声に出して言葉も発せられる。味だって感じるし、寝ていなければ寝不足のような状態にもなる。ならば当然、痛覚もあるのだ。無ければパストトンネルでスラーがフォルテに貫かれた時、苦しそうな声を上げるはずが無い。
それなのに、ファイアマンがいつも通り痛がらずに攻撃を仕掛けている。その理由は至極単純。人間で言うところのアドレナリンがドバドバ出ているという事だ。
「ぐぅっ!!」
『まだまだ行くぜ!バトルチップ、ビッグボム。スロットイン!』
ロックマンか目の前の炎に対し、両腕をクロスさせてガードの体勢を取るが、容易く貫かれて苦しそうな声を上げると同時に、ファイアマンの頭部の噴射口からどうやって入れたんだと言わんばかりの大きさのボムが発射された。
その爆弾はロックマンの背後に着弾した途端、大爆発を起こした。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
『ロックマーン!!』
ロックマンのすぐ背後でビッグボムは大爆発を起こし、ロックマンは吹っ飛ばされて背中を強打する。その傷はビッグボムによって起きたものが大きいが、ファイアアームによる火炎放射も全然防げてはいない。
当然だ。ロックマンの標準装備はロックバスターしかないのだから。ブルースならばシールドがあるし、ナイトマンならば行動していない時は常時ストーンボディが発動している。スラーならば、並外れたスペックの暴力で大したダメージを受け受けないだろう。
だが、ロックマンは違う。基本装備がバスターだけのロックマンは、防げる手段がバトルチップに限定される。バトルチップがなければ、ロックマンはノーマルナビより性能がいいだけのネットナビなのだから。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
『待ってろロックマン!今リカバリーチップを送る!』
「なんだよテメェ、ロックマン!そのザマはよぉ……!!」
大ダメージを受けたロックマンに、熱斗がリカバリー200を送った瞬間。ファイアマンの口から溢れたのは、落胆と失望の声だ。同じくオペレーターであるヒノケンからも、ロウソクの火を息で消すようなため息まで漏れている。
「レンジの電脳でテメェに負け、バスの電脳でもまた負けた!!ようやくだ。ようやく、俺たちの目の前に燃える強敵が……ライバルが現れたってのに、失望させんじゃねぇよ!!」
『テメェがその程度なら仕方ねぇ。さっさと終わらせて最終戦争の景色を特等席で見物するだけだな』
『なんだと!?好き放題言いやがって!お前、自分さえ良けりゃ世界が滅びてもいいってのかよ!!』
『あぁ、そうさ!人間なら1度は想像した事のあるデッケェ事をやるには、ワールドスリーが1番なのさ!!』
社会をあっと言わせたい。それが火野ケンイチがワールドスリーに入った理由だ。
ワールドスリーに入る前の彼の心は燻っていた。大学を出て就職をしてからというものの、どこか虚しさを感じていた。例えるならば、焚き火が弱まって消える寸前のようなものといったところか。
そして思った。本当にコレは俺がやりたいことだったのか?と。俺の夢はなんだったのか?と。
『そんなある日、俺はワールドスリーと出会ったって訳だ!』
大きな夢を朧げながらも持っていたヒノケンだったが、具体的に形にはならなかった。デカイことを成し遂げたい。社会をあっと言わせたい。そう思っていても、何をどうすれば具体的なビジョンが思い浮かぶのか。そんな悶々とした生活を送っていた。
そんな日々が続いていたある日、ワールドスリーという存在を知りついに具体的なビジョンが思い浮かんだ。鮮明化したと言ってもいい。
それは、いつの日かワールドスリーで世界征服を達成する事。
この組織ならば、俺の夢を叶えてくれる。この組織ならば、俺の心を燃やしてくれる。その道中、様々な出来事が自分を燃やしてくれるだろう。早い話が、教科書に乗るような偉業を目指したいという事だ。
誰しも人生で1度くらいは想像した事があるだろう。世界征服を。もしくはそれを阻止する正義の味方を。
『そんな事の為に、ワールドスリーで悪事を働いたってのか!』
『おうよ!俺は絶対にデケェ事を成し遂げてやるぜ!だがもしお前らがワイリー様の計画を阻止できたのなら、お前らはデケェ事を成し遂げられるぜ?正義の味方として教科書に載るかもしれねぇな』
『そんな事の為に俺達は戦ってるんじゃない!やれるか、ロックマン!』
「うん、熱斗くん!」
『よし、行くぞ!反撃開始だ!!バトルチップ、エリアスチール!更にソード、ワイドソード、ロングソード!スロットイン!!』
リカバリー200の回復効果が終わり、熱斗はすかさずバトルチップを転送する。
『行くぞ、プログラムアドバンス!』
ロックマンはその力を感じ取っていた。3つのバトルチップが合体し、1つになろうとしている巨大なエネルギーを感じ取ることには成功した。
「ベータソード!!」
だが、あと1歩足りなかった。エネルギーは四散し、代わりに両腕にソードが装着されている。
そのチップと順番は最も知られているプログラムアドバンスであり、同時に練度や理解の指標にもなる不完全なプログラムアドバンス。名をベータソード。その中身は至極単純。通常の2倍の数の剣撃を放てる必殺技だ。総攻撃力だけで見るならば、完成系であるドリームソードに匹敵する。もしくはそれ以上だ。全て直撃させる事が出来たらの話だが。
『漸くやる気になったか。だが、たかが手数が増えるだけのプログラムアドバンスに、何が出来る!!』
『それが出来るのさ!ロックマン、エリアスチールだ!』
「了解、熱斗くん!」
「ヒノケン!」
『分かってるぜ!バトルチップ、フレイムオーラ!続けてフレイムソード2枚、スロットイン!!』
ロックマンが高速移動を。ファイアマンがガスバーナーのような形の両腕から炎の剣を出す。
「オラオラオラオラオラァ!!」
「はぁぁぁぁぁぁっ!!」
斬る。突く。叩く。炎の剣が。様々な大きさの剣が。お互いの敵に向かってぶつかり合う。
ブルースが見れば鼻で笑うであろう剣の攻防。剣術もへったくれもない単なるチャンバラ……否。さながら河原で殴り合っているようにしか見えない。
「オラァっ!」
何巡にも渡る斬り合いの末、遂にファイアマンのフレイムソードによって、ロックマンのソードが粉砕されてしまった。
「くっ……!まだだ!」
ファイアマンのフレイムソードを振り下ろした。このままだと、ロックマンは身体を切断されてデリートさてしまう。
両腕のソードは砕けて使えない。が、今のロックマンはベータソードが発動している。砕けたソードを瞬時にワイドソードに変形させて再びフレイムソードを受け止めた。
「ハッ!手数が増えるだけと思っていたが、案外バカに出来ねぇなぁ!!」
両腕のフレイムソードでロックマンをワイドソード毎ぶっ飛ばし、後ろに下がり、頭部をロックマンの方へと向けた。
傍から見れば90度のお辞儀だ。こんな戦いの場面ではとち狂ったと思わざるを得ない謎の行動。ではあるが、ファイアマンの頭部はガスバーナー。つまりは空洞……噴出口だ。そして、ファイアマンは頭から爆弾を出すことができる。
「そうら、炎のボムのプレゼントだ。受け取りな!!」
ロックマンの方向へ照準を向けた頭部から4つの黒い爆弾が大砲のように発射された。ファイアマンの固有武器の1つだ。
最初は単なる弾丸かと思い放置していたら、いつの間にか爆発を起こしてダメージを食らってしまったのは苦い思い出である。
「でやぁっ!!」
ロックマンは迫り来る黒い爆弾を、2振りのワイドソードで1個、2個、3個と切断する。そして赤い爆弾を切断した瞬間……爆発した。
「コイツは小手調べさ!本命を喰らいな!ファイアアームゥ!!」
「……!!」
ファイアマンのバーナーボムの爆発条件は、一定時間が経過するか火属性の攻撃が当たるかだ。条件が達成されなければ、ボンバーマンの爆弾と同じくただの置物でしかない。レンジの電脳で1度引っかかったが、それは初見だから。無力化してしまえば問題は無い。
だが、ファイアマンとヒノケンはその欠点は熟知している。バーナーボムに引っかかるのは初見か火属性のコンボを達成した時。そして、相手はバーナーボムを知っている。だから紛れ込ませていたのだ。当たった瞬間に爆発するファイアボムを。
そしてフレイムソードを引っ込め、すかさず両腕で火炎放射!
ファイアボムの爆発による煙の中に炎が突っ込んでいく。大きな音と共に炎はまるで竜巻のように舞い上がった。
『へっ。コレで終わりか。呆気なかったな』
ヒノケンはため息を吐く。燃えるような戦いも、終わってしまえば鎮火する。まるで祭りが終わってしまったのを見たかのように。
まぁいい。向こうにはブルースとスラーがいる。加勢すれば、この戦いよりも刺激的な戦いを味わえるだろう。
『それはどうかな。ロックマン!!』
「でやぁぁぁぁぁぁっ!」
「な……なにぃ!?」
そう思い、味方の加勢に行こうとしたその時。両腕がロングソードになったロックマンがガードの姿勢を取って突っ込んできたからだ。
相手が策に引っかかった。こっちの最大火力を直撃させた。だから仕留めたと思った。だが、相手は生きていた。
驚き戸惑っているファイアマンに一閃。すると纏っていた炎のバリアが消え、もう片方のロングソードで叩きつける。
「ぐあっ!!」
咄嗟の出来事に対し踏ん張れなかったのか、ファイアマンは叩き飛ばされる。
「てめぇ、やってくれんじゃねぇか!!」
あの時、トドメを刺したと思っていた。罠にあっさりと引っかかった上で念入りに追撃を加え、それが直撃したからだ。
それなのに生きていた。さながら自分が消したロウソクの火がひとりでに付いたかのように。それがファイアマンを怒らせ、無意識に同時に笑みを浮かべた。
「テメェを灰にしてやるぜ……!!フルパワーのファイアアームを喰らいなァ!!」
吹っ飛ばせれながら両腕を前に突き出し、最大火力で炎を噴出する。火事場の馬鹿力と言うべきか、それは100%のフルパワーではなく、120%の限界パワーだ。
『行くぞ、ロックマン!メガキャノン、トリプルスロットイン!!』
ロックマンは両腕のロングソードをパージし、代わりに赤いキャノン砲を装着。更にメガキャノンが出力され、迷わず連結させる。そして……集中。炎が迫ってきているにも関わらず、ロックマンは目を閉じた。感じ取るべきは、プログラムアドバンスのエネルギーだ。
「……ここだ」
ーーー開眼。連結した赤いキャノン砲が光り輝き、パッと見ただけで2倍近い大きさへと変貌した。
『行くぞ、プログラムアドバンス!』
「ギガキャノン3!!」
大きくなった連結キャノンの引き金を引き、その3つの砲門から同時に弾が発射され、それが合体して1つの巨大なビームとなった。
『で……』
「デカイ……!!」
大きくなったビームは噴出された炎を呑み込んだ。
3つの砲門から次々とマシンガンのようにキャノンを撃ちまくる。それが本来のプログラムアドバンスであるゼータキャノンだ。
大勢の敵や硬いターゲットを一点集中するのに適しているが、1発1発は素材となっているキャノン系バトルチップと同等だ。
だが、ゼータキャノンもベータソードと同じく不完全なプログラムアドバンス。この姿こそプログラムアドバンスの完成系の1つ。3つのキャノンを本当の意味で合体させ、それ以上の破壊力を生み出す巨大なキャノン砲。それがギガキャノンだ。
「ぐあああああああああっ!!」
巨大なビームは勢いよく噴出している炎を呑み込んだ後、その本人までも容易く呑み込んでいく。
「うわああああっ!!」
そして、大爆発。轟音と共に発生した暴風により、ロックマンの身体が宙に浮き、背中から倒れた。
ダメージが蓄積した上で、初めてのプログラムアドバンスの完成系を使用した。それでパワーを使い果たしたのだろう。
仰向けに倒れているロックマンが息を切らし、エリアの空を見つめながら息を整えている。回復系チップはダメージや傷を回復してくれるが、体力となるとそうはいかない。故に休憩する必要があるだろう。
『ロックマン、今フルエネルギーを送る!少し休んだら、スラー達に加勢するぞ!』
「り……了解」
疲労困憊。敵はまだ多い。だが、ロックマンと熱斗は1つ壁を乗り越えたという感覚が大きく残っている。また1つ強くなったのを感じ取った。もっと強くなる。そう思いながら、決意を固めた。
同時刻。エレキマンとナイトマンのバトルが終わった。
ロックマン「ファイアボムが爆発した瞬間、もう片方のワイドソードで防御し、後は気合いで耐えたというわけさ!」
・ヒノケンの動機
ワールドスリーに入った動機は「社会をあっと言わせるようなことをしたい」との事なので、そこから膨らませました。
ついでにエレキ伯爵の動機は「電気と機械が主役の時代を取り戻したい」との事なので、そこから膨らませた感じですね。後電気組は両方とも目が死んでるし。
ちなみに「世界征服なんて内政処理がめんどくさくてやりたくない(要約)」と言ったラスボスがいるらしい。