1のナンバーマンはクソザコナメクジなのに、4のナンバーマンはめっちゃ強いんだよなぁ……(´・ω・`)
戦闘描写めっちゃムズい……(´・ω・`)
先手を取ったのはナンバーマンだ。
ロックマンの前を埋め尽くす大きさと数のナンバーボールが転がってくる。
「ロックバスター!」
ロックマンがバスターを発射するが、まるで効果が無い。
ボールの数字が30が29、28と1ずつ減っているだけで破壊が出来てないのだ。
全然破壊できない、巨大なボールがロックマンを追い詰める。
「うわああっ!!」
転がるボールに当たり、飛ばされた。
尻もちをつき、立ち上がったその時、再びボールがロックマンに迫ってくる。
『バトルチップ、インビジブル!スロットイン!』
バトルチップを送信され、瞬時に使ったロックマンは身体が透明になった。
インビジブルは、使用者の身体を一定時間透明にして無敵状態にする効果を持つ。
当てる対象を失ってしまったボールはロックマンの身体をそのまますり抜けていく。
止まることなく転がっていくボールはそのまま壁に激突し、そのまま動かなくなった。
『チャンスだ!ロックマン!バトルチップ、キャノン!スロットイン!』
ロックマンの右手に緑色のキャノンが装備された。
狙いを定め、弾を発射。放たれた砲撃はナンバーマン目掛けてまっすぐ飛んでーーー
「なっ!?」
当たらなかった。寸前でナンバーボールを出し、防御に使ったのだ。
ボールは破壊されたが、辺りにボールの破片が散らばっているだけで、無傷のナンバーマンが佇んでいた。
『大口を叩いてこの程度でマスか!バトルチップ、カウントボム!スロットインでマス!』
ロックマンの傍に『3』が表示された爆弾が設置された。ピッピッ……という機械音と共に数字が減っていく。
「不味い!ロックマン!」
「でやぁっ!!」
バスターを連射してカウントボムに攻撃する。
置物系チップは相手を妨害したり、カウントボムのような強力な攻撃手段となり得るが、その分耐久力は低いのだ。
流石にストーンキューブやアイスキューブと言った、対象を守るための置物はもっと耐久力はあるが、それはそういう目的のもの。比較にはならない。
「かかりましたね」
カウントボムを破壊したロックマンに投げられたのは、サイコロだった。
困惑しているロックマンを他所に、サイコロはコロコロと転がりーーー
『6』という数字で止まった。
『ロックマン!』
「うあああぁっ!」
ナンバーマンと日暮は勝利を確信した。
必殺技のサイコロボムはダメージにムラがあるものの、ほぼ確実にダメージを与えられる。ナンバーマンの固有装備だ。
特に最大火力の6が出たならば大ダメージは間違いない。
耐久型ナビならまだしも、ロックマンは違う。
『トドメでマス!!行くでマス!ナンバーマン!』
「喰らいなさい!ナンバーボール!!」
数字の書かれたボールが再び襲いかかる。
『くっそぉ……!!』
熱斗の諦めにも似た悪態がロックマンの耳に響いた。
かつてはデカオのガッツマンに長いとこ負けっぱなしだった。何度かは惜しい所まで行った時もあったが、1度も勝ったことは無かったのだ。
そこにワールドスリーの事件があった。突如としてレンジが大爆発を起こし、発火する事件だ。
自宅のレンジが火を吹き上げ、事態の解決をしようとロックマンを送り、元凶であるファイアマンを倒した。
無論、苦戦は必至だった。いくらデカオとガッツマンが強いと言っても、それは小学生同士のネットバトルという枠組みだ。対して相手は知名度の高い犯罪組織の大人だ。普通なら負けているだろう。
だが、土壇場で熱斗とロックマンは勝利した。頭を働かせ、機転を効かせて勝利したのだ。偶然発動したゼータキャノン1の攻撃指示を的確にした事も要因の一つだろう。
そこから、熱斗のバトルの才能の芽が出始めた。
その翌日からのデカオとの勝負は連戦連勝を叩き出している。今までずっと負けていた為にまだ勝利回数は向こうが上だが、近い内にこっちが勝ち越すペースだ。
だが、今はどうだ?
ナンバーマン相手に1回も攻撃を当てられず、こっちはピンチ。逆転の芽は見つけられない。弱気になるのは当然だった。
『……いや、待てよ?』
ボールはバスターでは破壊できなかった。チップを送信するには後ちょっと時間がかかる。
確かに、1度はキャノンで破壊できたが、それは威力のあるバトルチップだったからだ。
ーーーふと、熱斗は思い出す。
確かに、ナンバーボールにバスターを当てた時、手応えは無かった。
だが、ボールに書かれていた30という数字は29、28と1ずつ減っていたのを。
ーーーこれに賭けるしか無い!!
『ロックマン!!ボールの数字が1番小さいのを狙うんだ!』
「わかった!ロックバスター!!」
41、16という大きな数字の中に、5という小さな数字の書かれていたボールを見つけた。
5のボールに狙いを定め、バスターを連射する。
素早い弾速で放たれたバスターは、5と書かれたボールに面白いように当たる。4、3、2、1とどんどん減っていきーーー
パキィン!!
『んなっ……?ままま……まさか、ナンバーボールの弱点に気づいたというでマスか!!』
『そういう事!コレであのボールも簡単に避けられるぜ!』
確かに、ナンバーボールは防御にも攻撃にも使える。正に攻防一体の武装だ。
だが大きい数字、真ん中くらいの数字、小さい数字を3つ同時に出さなければならないという条件が存在する。
だからこそ、大きな数字をロックマンの正面に置いていた。このボールは破壊できない。と認識させることがひとつの目的だったのだから。
「で……ですがこちらは無傷!そちらはデリート寸前!こちらの方が俄然有利ですよ!闇太郎!」
『そ……そうでマス!弱点が知られたからと言ってどうということは無いでマス!一気に畳み掛けるだけでマス!!』
『それはどうかな!バトルナビチップ、ロール!!スロットイン!』
熱斗が送信したチップは、この電脳に入る前にメイルから託されたロールのナビチップだ。
そう、熱斗は……ロックマンは1人で戦っているのではない。傍では秋原小に来たばかりのスラーが、ウイルスの横入りを防ぐためにハンディースやカブタンク等といったウイルスの群れを撃退している。
ガッツマンも……あっさりデリートされたのだが、学校の為にいの一番に戦ってくれた。
そしてロールは……ナビチップの再現データとしてだが、ロックマンと戦っているのだ。グライドも他のナビと一緒に戦っている。
ピンクの少女ナビはロックマンに手を振り、敵であるナンバーマンに攻撃する。
「それがなんだと言うのですか!喰らいなさい!サイコロボム3連!!」
『この攻撃が当たればアッシらの勝利でマス!』
ロールの額の飾りが鞭のようにしなり、ナンバーマンを引っぱたいた。
パァン!といい音が鳴り響くが、ロールの攻撃はナンバーマンをちょっと傷をつけるだけだ。なんの支障もない。
ナンバーマンにとって、先程の攻撃は単なるかすり傷に等しい。そのままサイコロボムを投げてーーー
『1』、『1』、『1』
『んな!?ここに来て物欲センサーが働くでマスか!?』
サイコロボムを3個同時に投げたにも関わらず、全てが1。最低火力をたたき出してしまった。
サイコロボムは当たれば強いが、その分運の要素が絡むため非常に不安定なのだ。
その上、ミニボムやスモールボムとは違い、着弾後直ぐに爆発はしない。サイコロの面が決まり、爆発シークエンスに入るという2ステップを踏む必要があるのだ。つまり、爆発までに数秒かかってしまう。
『バトルチップ!エリアスチール!ダブルスロットイン!』
ボムが爆発し、ロックマンに当たったと思ったその時。ロックマンの速度が上がった。
まるで瞬間移動を2回したかのような超スピードでナンバーマンの目の前に来たのだ。
『バトルチップ!ソード!ワイドソード!ロングソード!スロットイン!』
「ベータソード!!」
ロックマンの両腕がソードに変形した。
ソード、ワイドソード、ロングソードの3つからなるプログラム・アドバンス。ベータソード。その効果は、単純な手数の増加だ。
ソードを発動すれば、その効果は片腕のみとなる。だがベータソードを使えば両腕にその効果が与えられる。
そして手数が増えるという事は、その分与えるダメージも増えるという事だ。
『ま……不味いでマス!!ナンバーマンに近接戦闘は……』
「でやァァァァァァァっ!!」
一撃目。下段に構え、斜めに斬りあげる。
二撃目。流れるような動作で振り下ろす。
三、四撃目。再度斬りあげる。
五、六撃目。腰を捻り、1回転。鋭い斬撃をお見舞した。
「うわあああああっ!!闇太郎ーーーーー!!」
ソード2回。ワイドソード2回。ロングソード2回。計6回の斬撃をモロに受けてしまったナンバーマンは悲鳴を上げた。
この攻撃を貰うまでは対したダメージも無かったとはいえ、6回連続でソードの直撃を受けたのだ。無理もない。
幸い、強制ログアウトが発動した為、デリートだけは免れたようだ。
「な……なんとか勝てたよ……。熱斗くん」
間一髪でナンバーマンに勝利し、どっと疲れが回ってきたのかロックマンは座り込んだ。
数日前のファイアマン。そして今回のナンバーマン。そのどちらも強敵だった。どちらとの戦闘もキツかったし、負けそうにもなった。
ましてやネットバトルではない、純粋な実戦だ。デリートするまで戦うなど、ファイアマンと戦うまで一切縁がなかったのだから。
その姿を見たスラーは舌打ちし、失望したかのような視線をロックマンに送っていた。
・ベータソード
エグゼ1でソード、ワイドソード、ロングソードの順番で送ると発動するプログラムアドバンス。ドリームソードでは無い。
効果は暗転し、送ったチップをそれぞれ2回ずつ使うことが出来るというもの。やはりドリームソードと比べると地味だし使いづらい。
今回のロックマンのベータソードでの動きは、無印Zのケルビム・ヴェルルゼバの剣をイメージしてください。アレどう描写すればええんや……
・ナンバーボール
ナンバーマンの十八番。数字の書かれたボールを転がす全体攻撃技。
各ボールに数字が割り振られ、1番小さい数字にバスターを連発して壊すのが攻略の鍵。なのだが、エグゼ4だと1番小さいのでも30とか40とか普通に出てくるためバスターだけでは厳しいという大幅なレベルアップをしている。なんなんだこいつ……。