やっつけで書きなぐっての投稿ですが、よろしくお願いします。
世はグルメ時代。
人々は美食に魅了され、美食屋は未知なる味を求める食の開拓時代。
世界そのものが食材でできており、今もなお新たな食材が生まれているとされる食の天国。
そんな食で賑わっている都市部とは程遠い、テレビもないような田舎の村で汚いダミ声が響いた。
「聞けお前ら! 今日という日は生まれ故郷を離れ、世界に俺たちの名を轟かせる記念すべき日だ!」
「その通りですゾンゲ様!」
「恰好いいですゾンゲ様!」
原始人のような風貌の厳つい男を褒めそやす太鼓持ちの子分が騒ぐ姿は村にとって見慣れた光景だった。それを横目で見ながらため息をつく比較的身なりがきれいな少年は過疎化が進んでそれほどいない村人の相手をしていた。
「お前さんも不運じゃの。荒くれのゾンゲに目を付けられたばっかりに」
「推薦で入った料理学校を卒業した直後に里帰りしたら捕まったらしいじゃないの」
「早めに断らないと、あいつ調子に乗り続けるぞ」
普段の見栄っ張りな性格と何気に腕っぷしも村の中ではダントツだったため、村人のジト目が現在進行形で調子に乗っているゾンゲに集中している。
だが、そんな彼らの心配をよそに普通のTシャツを着ている白髪の男は諦めたように力なく笑った。
「うん、とりあえず表面だけでも祝ってやってください。これでも一応門出の日なんですよ? あまりに容赦なさすぎません?」
「実際、アホだから仕方ないじゃろ」
「グウの音も出ない正論!……まあでも、俺も納得してることなんで」
そういうなら……とかついにバカが移ったか、とかおいたわしや、など失礼な声がちらほら聞こえて凹む。
落ち込んでいる男に対してゾンゲは人の気も知らないで斧を振り回して大声を上げた。
「挨拶終わったんならさっさと行くぜ。
「「行ってらっしゃいませ兄貴!」」
「その自信が羨ましいよ……行くなら早くいこっか、ゾンゲ様」
田舎の村を後にする山賊のような男、その横を調理器具をキャンピングバッグ一杯に詰めた男という奇妙な組み合わせの二人組を何だかんだで心配しながら二人の門出を祝う村人たちはまだ知らない。
問題児と村の出世頭といった凸凹コンビが、この先の未来で待ち受ける地球の危機を救ってしまうことを。
これは幸運と生存能力だけでグルメ時代を駆け抜ける男たち……が原作の魔の手にがんじがらめに巻き込まれてなんやかんやで生き抜いていくだけの物語。
次回から日記形式で生きます。
基本的に細かい描写や原作通りの所はスルーしていきますのでご了承ください。
拙い作品ですが評価と感想をお願いします。