もう食運なんてコリゴリだあぁぁぁぁ!   作:おむれっつごー

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本日最後の投降です。

時間系列が一気に飛びますがご容赦ください。


原作突入~人間界漫遊~
始まり


 〇月〇日

 

 ライズです。

 こうして日記を書くのも久しぶりなのであまり筆が進まない。

 

 ただ、一つの節目を終えたということで初心に帰り、久々に日記を書くことにした。

 もう一つの理由としては、もう既に原作が始まっていると思ったからだ。

 

 とりあえずこれまでのことを簡単に話していこう。

 

 まず、節ばあの料理教室だが、ここはとっくの前に卒業することができた。

 卒業基準が厳しすぎてかなり時間がかかってしまったが、何とか合格をもぎ取ったので、料理の腕は確実に上がったと言える。

 むしろここまで修行して「何の成果も、得られませんでしたああぁぁぁぁぁ!」となったら本気で泣くところだった。

 

 確かに料理に関しては修行に10年くらいは普通に費やす人もいるため、20代で節ばあから免許皆伝をもらった俺はかなり恵まれているのだろう。

 ビッグネームたちからの密度の濃い修行で味わうこれくらいやって当然だろ、みたいな空気の中でのプレッシャーはもう結構です。

 特に件のノッキングマスターによる「ま、楽勝じゃろ? のう、ライズくん」はまさしくパワハラのそれだった。

 

 まあ、やりましたけどね。

 

 そんなこんなで美食を求めるための実力、というより身の護り方は身に付いた、と思う。

 まだ本格的な狩りもIGOビオトープでしかやったことがないのだから原作基準で考えると自分たちの実力は未知数である。

 少なくとも捕獲レベル30前後であればゾンゲとの連携さえあれば何とか捌けたらいいなと思っている。

 

 そしてもう一つ、この世界で大きな動きがあった。

 

 

 トリコがカリスマ美食屋として頭角を現してきたのだ。

 

 俺とゾンゲが節ばあからの修行を終えてからも各自でガララワニ、ホワイトアップル、蟹豚、アーモンドキャベツなど原作ゾンゲのフルコースを堪能しながらマイペースにグルメタウンの高級店などに通っていた。

 これは二人で決めたことだが、自分たちが納得するまで本格的な狩りはせず、力を溜めていこうという方針でやってきた。

 そして、トリコの登場からグルメ食材6000種類の発見とトリ港という新たなグルメスポットができたことからゾンゲが従来の見栄っ張りを発揮させたのだ。

 オレたちもこいつには負けねえ、と本格的に動くことに俺も賛同した。

 時期的にも最終回まで生き残るために動くには丁度いい頃合いと思ったからだ。

 

 そして、今日もまた俺たちの食運が俺たちを原作へと引きずり込もうとしている。

 

 そう思ったきっかけはIGOのマンサム局長から虹の実の捕獲依頼を受けたからである。

 マンサム局長とは一龍会長を通して知り合い、修行時代にはよく研究の手伝いをさせられたり、マンサム局長のフルコースの調理もしたことがあるため、親交があるのだ。

 

 虹の実……トリコのメニュー2を飾る食材にしてトリコの最初のフルコースメニュー、さらに言えば真のフルコースメニューとなる色んな意味で記念すべき食材だ。

 それが第8ビオトープで発見され、その周辺をトロルコングが縄張りをつくってしまったのだという。

 

 うん、これ間違いなくまんま原作の流れだ。

 これはもしや、と思って他にも誰かに依頼したかと聞くと、案の定トリコだった。

 俺たちかトリコ、もしくは両者に行ってもらうのがベストだと言われ、どうするかを聞かれるも、答えは決まっている。

 

 その場で快諾し、虹の実の捕獲依頼を受けた。

 俺の独断で請けてしまったが、間違いなくゾンゲも受けるだろうと確信していた。

 原作と同じく見栄っ張りなところは健在なため、こういう依頼は100%受ける奴なのだ。

 

 その思惑通り、ゾンゲに話してみたら予想通り快諾した。

 しかも組む相手がトリコになるかもしれない、そう伝えるとより一層やる気を見せた。

 オレ達の力を見せてやる、そう意気込みながらもオレに飯を作るよう言ってくる。

 

 どうやらトリコ相手にオレの料理を自慢する気がありありなのだが、最初からそのつもりだった。

 これでもトリコとの初対面にテンション上がっているのだ、主人公相手に俺の料理がどんな評価を受けるか気になるのだ。

 

 ふっふっふ……どうせなら張り切った一品を作って見せよう。

 そう決心し、少し張り切って特殊調理食材の仕込みを行うために自宅へ戻る。

 

 

 

 ◆◇◆

 

 

 

 お菓子でできた家でトリコは近々控える虹の実捕獲のために英気を養っていた。

 始まりはIGOからの虹の実捕獲の依頼である。

 

 元から虹の実に興味があったため、受けるつもりだったが、その後に聞いた情報により今回の依頼を受ける意味が少し変わった。

 

 それはいつしか会長(オヤジ)が面白そうに話していたコンビのことだった。

 

『お前が本気でGODを狙うというなら、とある美食屋と料理人のコンビに会うといい』

『へぇ……アンタがそういうなんて只者じゃねえんだろうな。有名なのか?』

『いや、今は特に名も広まってないし、特段強いって訳じゃないが、あいつらはとにかく面白いぞ』

『面白い……ってなんだそりゃ?』

『それを言葉で説明するのは難しいが、実際に会って話をすればいずれ分かるじゃろ。じゃが、侮るなよ? 美食屋の方もそうじゃが、料理人も類稀な才能を持っておる。それも美食人間国宝節乃が認め、直々に鍛えるほどにな』

『マジかよ!? その時点で既に只者じゃねーじゃん!』

『後はそうじゃな、GODを手に入れるために必要な基礎的なものをあ奴らは既に持っている……縁があればそいつらと関係を深めることをお勧めするぞ』

『……面白(おもしれ)え。節ばあとあんたが認めた奴らなら、いずれ会ってみてえな』

『焦らずともいずれ巡り合うわい。あいつらはそういう星の元に生まれておるからな』

『そいつらの名は? 有名じゃねえなら分からねえぞ』

『あぁ──ライズとゾンゲじゃ』

 

 その時に聞いたコンビにいずれ会えるという言葉を信じ、たまに探してみても見つからなかった。

 そんな奴らを今回の虹の実捕獲でようやくお目にかかれるのだから張り切らないわけがない。

 

「節ばあが認めた一番弟子の料理人か……頼めば何か食わせてくれるかな」

 

 来るべき初対面の(物語が始まる)時を、あふれ出る涎を拭きながら楽しみに待つのだった。




ようやくここまで来れました。
これで原作が書ける……
ここまで来て主人公の人脈は広いものとなってますが、トリコたち四天王とは初対面です。

このままモチベを維持した状態で書いていきたいと思います。
今後もよろしくお願いします。

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