もう食運なんてコリゴリだあぁぁぁぁ!   作:おむれっつごー

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第一ビオトープ到着

 〇月〇日

 

 洞窟の砂浜でフグ鯨を食べて数日が経った。

 流石はトリコ世界において死んでも食べたいと言わしめる魚、めっちゃ美味かった。

 トリコの言う、自分で採って、自分でさばいた食事は絶品だった。

 

 その後の話だけど、簡単に言えばスタージュンのGTロボが原作通りやってきた。

 そして、俺たちは障害にならないと判断されて見逃された。

 

 その時、原作を知っていた俺は適当な岩陰に隠れて認識されないように隠れてた。

 ゾンゲに至っては絶妙なタイミングで催し、適当な場所へ用を足しにその場を離れていた。

 デビル大蛇は見事に固まり、身を丸くして震えていた。

 

 落ち着くまで撫でているとき、不覚にも可愛く思えてしまい、そのまま連れ帰ってしまった。

 

 ちなみに、名前はデビル大蛇にちなんでデイビーと名付けた。

 今ではすっかり俺たちのペット枠として落ち着いている。

 原作のテリーやキッス達と比べると見劣りはするものの、可愛いからよし。

 とりあえず健やかに成長してくれさえすればいいので、毎日美味い飯を食わせて楽しく過ごしている。

 

 デイビーの話はここまでにして、今回の旅で最も大きい成果を2つ得たことを記す。

 1つ目はココと友好的な関係を結べたことだろうか。

 というものの、トリコとココは元来から人当たりのいい性格だから友好関係を築くのは割と簡単だったりする。

 それに比べてサニーとゼブラは癖が強いから友好関係を築けるか今から思えば不安になる。

 特にゼブラに至っては嘘やごまかしに敏感だから下手にいいとこ見せて好感度上げようとすると疑われそうで怖い。

 基本、自然体で接してみるしかないという鬼難易度である。

 

 最悪、トリコと小松と関係を結べたから、無理してまで付き合う必要がないんだけど。

 これについてはなるようになれ、としか言えない。

 

 続いて2つ目の成果は、小松の成長を促せたことだ。

 基本的にストーリーの流れに大きく影響するということではないと思うが、個人的には小松の後方師匠ポジを満喫できているだけでも割と満足である。

 あと、小松の料理を食べて、あわよくば味を盗めないかとも期待している。

 

 それに、小松は既に原作よりも早い成長の兆しを見せてきた。

 

 というのも、フグ鯨のお茶漬けの成果としてトリコとゾンゲたちからフグ鯨を5匹譲ってもらい、それを小松に調理してもらって料理を振舞ってもらうことを条件にした。

 最初はトリコは不安そうに顔をゆがめ、小松はいつもの変顔で無理を連発していた。

 そんな二人を言いくるめて条件を飲んでもらい、ホテルグルメで後日、いただいた。

 貸し切り状態で食事を満喫した後、トリコとココ、ゾンゲとオレの目の前で薄造りを披露してもらった。

 

 ココの助言も含めて最初の3匹は失敗した。

 しかし、小松の能力はそれ以降から開花した。

 

 4匹目から成功した。

 まぐれかと思ったけど、5匹目からココのアシストがなくても成功させてしまった。

 

 トリコやホテルグルメの従業員たちは驚愕し、オレも一緒に驚いた。

 成長早すぎぃ!

 

 俺でも次郎さんからたんまり取ってきてもらって推定でも50匹以上失敗させてようやくコツや食材の声を聞くきっかけを掴んだというのに。

 知ってたけど、やっぱり小松の能力ハンパじゃない。

 

 本人は偶然だとか手が勝手に動いたからというが、食材の声を聞いているのは明らかだった。

 今はまだ自覚してないし、偶然にも積極的に語り掛けてくる個体だったのだろう。

 その運の良さも含めて小松のポテンシャルを不覚にも羨ましいと感じた。

 

 その後はフグ鯨の刺身やソテーを頂いたりと客としておもてなしを受けて満足だった。

 

 トリコも小松のこと見直していたし、今後も旅に同行させれば成長する旨を伝えたので、原作と同様に小松を旅の相方に選ぶようになってくるだろう。

 俺の方を連れて行った方がよくね?、などと言われたときは本当に肝が冷えた。

 

 できるだけ自分の知る流れから逸脱させないように気を付けてたつもりだが、下手したら小松がここで退場するというハプニングが起きそうになってしまった。

 今後はもう少し控えめに行動しようと反省し、フグ鯨編はこれにて終了となった。

 

 なぜか、休日に小松に呼ばれることが多くなり、料理談議に加えてお互いに料理を作りあって評価しあう、食戟みたいなことをやるようになった。

 なんか原作より上昇志向が高くなったと疑問には思うが、特に問題なさそうだったし、俺としても成長できそうなので月に2回は俺と小松だけでプチ食戟に興じるようになった。

 

 

 〇月〇日

 

 いつものように適当な食材を採ってきては調理し、時には市場に卸して生計を立てていた。

 ほとんどその日暮らしで過ごしていたいつもの日常の中に原作の魔の手がいつものように忍び込んできた。

 

 先ほど、マンサムから連絡が来てグルメコロシアムの招待が来た。

 普段はバイト感覚で研究の手伝いをしているのだが、その際にコロシアムに誘われていた。

 あまりそういった見世物や賭けに対しては前世も含めてあまり趣味ではなかったため、やんわりと断ってきたのだが、今回はワケが違った。

 

 今回はやけにしつこくコロシアムに誘ってくるから、何があるのかと尋ねて理解した。

 そう、あのバトルウルフが出てくるのだという。

 

 それだけで俺はこの先の未来を察した。

 疑うまでもなく、リーガルマンモス編に入ったのだ。

 

 リーガルマンモス編は個人的にお気に入りの話であり、屈指の人気を誇るジュエルミートを食べられる絶好のチャンスなのだ。

 これは絶対に行きたい、でも、これは原作でも屈指の山場でもあるのだ。

 序盤で厄介な敵とされるGTロボとの戦いであり、美食會との本格的な戦いの幕開けでもあるのだ。

 

 危険度は今までの狩りよりもダントツに高い。

 命の危険を考えれば断るのが当然だが、上手い言い訳が見つからない。

 たとえ俺が断ってもゾンゲが勢いと、もしかしたらジュエルミートのことを聞いて即決するかもしれない。

 

 どう考えても巻き込まれるパターンしか浮かばないため、ここはもう諦める。

 原作の荒波に慣れ始めたこともあり、すぐに気持ちを切り替えて準備を始める。

 今回の戦いの肝はいかにトリコたちのサポートを行うかだ。

 

 前にも書いたが、原作でも大丈夫だからって現実で同じ結果になるとは限らない。

 

 最悪なパターンを防ぐには連戦するトリコたちの負担を軽減、ケアすることが重要なのだ。

 

 そうと決まれば、善は急げという。

 すぐにでも戦闘味付で使用するバフ効果付きの料理を準備しよう。

 

 

 〇月〇日

 

 前に日記をつけてから数日後、つまり今日が研究所へ向かう日なのだ。

 今日まで戦闘を見越してトリコたちに必要な料理を大量に作り、巨大なバッグに詰めた。

 今回は事情が事情だけに調理道具は持っていけないので包丁のみの持参である。

 

 今日は自宅前にまで迎えに来る送迎用ヘリに缶詰めとなるだろう。

 今日の日記はここまでとする。

 

 〇月〇日

 

 ゾンゲとともに丸一日のヘリの旅を満喫し、第一ビオトープの研究所に辿り着いた。

 入り口で島への飲食物持ち込みについて警告を受けたが、今回に限ってはマンサムより許可をもらっていたので、それを確認後に研究所に入った。

 

 仕事を通して過去に何度も入ったことはあるが、何度見ても趣味がいいとは言えない。

 俺は過去にグルメ技術に関する仕事をさせられたこともあったので、内部事情や技術に関してはそれなりに精通している。

 俺のグルメ細胞の特性上、研究職にも適性があったためにマンサムたちから無理やり知識を詰められて仕事させられたのは今でも嫌な思い出である。

 

 研究室を通り、マンサムと久しぶりの挨拶を交わした。

 前に会ったのは相当前だが、これでも所長としての依頼を受けている。

 前回のデイビーを手懐けた料理も、マンサムからの依頼の一つである猛獣を手懐ける実験の一環でできた代物だ。

 

 実際、実験は期待以上どころか、まんま成功してしまったのでマンサムも普通に驚いていた。

 デイビーを少し調べさせてほしいと言っているが、今回は連れてきていない。

 マンサム自体は信用できると思うが、下部組織の奴らが勝手にデイビーを実験体にしないとも限らない。

 

 原作でもココを追い回したこともある組織があるくらいなので、できればサンプルとしてデイビーを渡したくはない。

 

 でも、原作では明かされなかったが、ココを追い回した組織は見事に会長の怒りを買い、解体させられて人事を全て入れ替えるなど徹底した制裁を受けたのだとか。

 まあ、親ばか会長ならそうするわな。

 

 マンサムもいざとなれば会長とともに自分の名のもとにデイビーを悪いようにしないと誓うとのことなので、契約書を作ってもらってから判断するということにした。

 デイビーは既に家族と思っているため、相手が知人だろうと徹底しなければならない。

 

 仕事の話は一区切り置いたところで、マンサムから再会を祝して第一ビオトープで生産した特殊な食材で料理を振舞ってもらった。

 こうなると分かっていたため、俺はあらかじめチーズ白菜をチビチビ食いながらマンサムからのアルハラ紛いの乾杯を交えながら料理も堪能する。

 ゾンゲは酒を飲むときは酔っていたい派ということでマンサムと一緒に騒いでいる。

 

 マンサムのフルコースはトリコやリンを交えたところで堪能しようとのことだった。

 ちなみに言えば、リンとだけ、まだ会っていないのは偶然だろうか。

 

 とりあえず、来るべき美食會との対決に備えて英気を養おうと、料理を思うままに堪能した。

 

 追伸

 マンサムがどの程度まで罵倒されてもハンサムと言われてると勘違いするか確かめるゲームをゾンゲと遊んでたら見事にマンサムの怒りを買って宴会が荒れた。

 やっぱやりすぎはイカンと思ったのだった、まる。




しばらくはバトル描写で難しいですが、気長に書いていこうと思います。
たくさんの感想ありがとうございます。
これからも頑張るのでよろしくお願いします。
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