ヘイローが『反転』できるようになったので、謎のヒロインごっこを楽しみます。 作:YEBIS_nora
※活動報告に書いた内容ですが、今後の展開において結構重要な変更なのでこちらにも記載しておきます。
第11話『謎のヒロインごっこ』活動記録~過酷で怒涛なインターン編①~の後半部分、ベアトリーチェとサイカが初めて出会った場面を修正しました。
具体的には
旧:ベアトリーチェと出会った際、反転はしてなかったがガスマスクだけしていた
新:反転していたしガスマスクもしていたが、限界ギリギリの訓練をしていたのでチカラの出力が殆ど減衰していたためベアトリーチェに勘付かれずに済んだ。
後で黒服から、『もっと出力が高かったら面倒なことになっていた』と言われる
みたいなニュアンスに変更してあります。
エデン条約編で重要になる要素なので、また対象エピソードが近くなったらお知らせします。
※本話では一部生徒のシャーレ合流時期がかなりズレこんでいます!
違和感あると思いますが読んでいただけると幸いです!
○月✕日
エリドゥでの一件が落着してから、早いもので一週間。
ノリと勢いで『謎のヒロイン』の協力者?みたいになってしまったリオちゃんのところへ、ボクはちょくちょく足を運ぶようになっていた。
まあ最初の内は、『この関係が今後どっちに転ぶか分からないから、用心深く様子を見ておこう』って気持ちの方が大きかったんだけどね...。
今やそんな懸念も霧散して、リオちゃんが独自に蓄積してきた『遺産』の知識と先端技術を存分に見て学ばせて貰ってるって認識の方が正しいかな。
ちなみにリオちゃん当人との関係性も、ボクのロールプレイも相まって中々良い塩梅に落ち着いたと思うよ。
特にアレだね、リオちゃんも当初に比べれば随分とキレの良いツッコミを入れてくれるようになったよね!
シキの無機質トーンでどのくらい振り切ったボケを投げればマジレスを通り越してツッコミに回ってくれるのか...『Divi:Sion』に対する真面目な話の腰を折らないよう地道に
『偏った食事で倒れられても面倒だから』とぶっきらぼうにご飯を用意してあげたり、年頃の女の子にしてはあまりにもダs.........独特なセンスで通販サイトのカートに追加されていく私服のチョイスに対して3時間にわたるディベートを繰り広げてみたり。
依頼人と請負人...名目上はビジネス寄りの繋がりである筈なのに、今やお互い作業の手を動かしながら遠慮の無いやり取りを交わすという奇妙で居心地の良い関係性が、ボクとリオちゃんのスタンダードになっていた。
おまけに『遺産』関連の解析もすこぶる順調!一時はどうなることかと思ったけど...今の様子なら、リオちゃんが自分に自信を持てるくらいの『実績』を手に『
さて、回想はこの辺にしておくとして...ボクは朝から、シャーレの資料室にず〜っと引きこもっていたりする。
というのも、先のエリドゥにおける映像記録の完全版____『現在の映像が誰視点のウェアラブルカメラやドローンのものか』だったり、『映っている場面に対する当事者達や先生の見解』を加えて細かく編集した資料が、昨夜部員全員に向けて公開されたからである!
いや〜、この一週間ず〜っと楽しみで仕方なかったよね!
ボクの全力ロールプレイが皆の目にどう映っているのかじっくりねっちょり鑑賞出来るこの時間が、『謎のヒロインごっこ』の大きな醍醐味であることは間違いございませんわぐへへへへへ♪
まあ映像記録自体は各々のスマホでも見れるようになってるし、ホントは黒服さん達と特大モニターでバカ騒ぎ鑑賞会とかしてみたかったんだけどさ?
何やら最近立て込んでいるらしく、『貴女の今後の動き方に関わることですし、我々のことは気にせず先に観ておいてください』って言われちゃったんだよね。
...ちなみにその時、『ボクと『探究』どっちが大事なの!?』とかいうめんどくさい彼女的なロールプレイを披露してみたところ、間髪入れずに『探究ですが?』と返ってきた。
ん~、見事なまでの解釈一致!でも少しくらい悩む素振りとか見せてくれても良いじゃんね?...ばーかばーか、黒服さんのばーか。
そうやってむくれていたら、黒服さんが『これで機嫌を直してください』と
____閑話休題。そんな経緯もあって、ボクは
むん。ということで件の映像記録を始めから終わりまで一周観て、今はスロー再生しながら数秒おきに一時停止を繰り返しているんだけどさ?
もうアレだよね、頭の中は『自画自賛』と『自己批判』の混沌ミラクルフィーバーになっちゃったよね。
『うおおおおおお!ナイス
この前鑑賞会した時なんかは......なんだっけ、地下生活者?...みたいな情緒の振れ幅してますねとか何とか黒服さんにツッコまれた情動の数々。
それらを決して表に出さず...どこか『はんなり』とした
なんでそんなことしたのかって?...そりゃまあセキュリティの関係で、この部屋にも監視カメラが付いているわけだからね。
既にめちゃんこ恥の多い人生だけれど、人目に晒すのを憚られる醜態だって多少は有るんだよ。
もしも勢いそのままにリアクションしてたら...それはもう、応援してるスポーツチームがリーグ優勝したレベルで飛び上がったり、ハマってるゲームの最新情報公開生放送で長年待った推しキャラが満を持して実装発表されたレベルで雄叫びを上げたり。
はたまた恥ずかしさが過ぎるあまり、水揚げされた魚みたいに床でビチビチと跳ね回っていたことだろう。
誇張じゃないよ?本気だよ?
...さて。ようやく情緒も落ち着きを取り戻し始めたところで、ボクは自身のロールプレイが
ふむりふむり...リオちゃんから話は聞いていたから何とな〜く分かっていたけど、どうやらボクがあのタイミングで『Divi:Sion』の掃討を受け持ったのは正解だったみたいだね。
とにかく『Divi:Sion』の数を減らさなきゃ
...おっ。やっぱアカネちゃん達や先生も、あの時のボクが『二速』相当で戦っていたことに気付いてたようだ。
何なら先生に至っては、生徒それぞれの神秘に『属性』じみた観念がある可能性を考察してたみたいだし...狙ったわけじゃないけれど、これによって今後の部隊編成の幅が更に広がるのかもしれないね。
ところでさっきから探しまくってるんだけど...資料の始めから終わりまで、ネルちゃん先輩の所見が一つも載ってないんだよな...。
最強格からのフィードバックは是非とも欲しかった所だけど...どうしたんだろう?単に所見の提出に間に合わなかったのか、はたまた別の事情があったのか...むん。まあそれは今度会った時にでも聞いてみよう。
てな感じで没頭していたら盛大に腹の虫が鳴ったので...そこでようやく、ボクはPC画面右下のデジタル時計に目を向けた。
うへぇ、もうとっくに正午過ぎちゃってるよ...何ならあっという間に14時を回りそうな勢いである。
ラーメンの気分だったけど、あの手の店は大抵14時に一度閉まっちゃうし...今日は諦めて、ソラちゃんとこのコンビニで弁当を買ってくることにしましょうかね。
そう思い立ち、キャスター付きのイスに座ったまま後ろに下がって立ち上がろうとした瞬間。
____『おっ、
ネットスラング的な表現でなく、文字通り横にぶっ倒れるタイプの横転である...!
うっそ誰!?って声出す間もなく、殆ど床と同じ高さから慌てて後ろに目を向けると...視界が捉えたのは、『仮入部』と書かれたカードキーを首から下げた黒セーラーの黒髪美少女と、ロングスカートのメイド服を着て亜麻色ロングヘアーを後頭部で纏めた新入部員の女の子。
____つまりはイチカちゃんとトキちゃんだった。
何なら二人とも、お腹と口元に手を当てながら床に両膝を付いて小刻みに肩を震わせていた...つまりツボにハマっていやがるのである。
ええい笑うなっ(裏声)!
確かに声掛けられた瞬間に『ポォウッッッッッッッッ!?』みたいな声出ちゃったし?イスに胡座かいた状態のまま飛び上がって
でも自分以外誰も居ない筈の空間でいきなり声掛けられたら誰だって似たようなリアクションするでしょ!?
...出来てたまるかって?そんな馬鹿な...っ。
それよかよぉ、それよかよぉ____ヘイヘイヘイヘイ、トキちゃんよォ!ポーカーフェイスでおもしれーこと言ってくるいつもの感じはどこ行っちゃったのさ!声上げて笑うのだけは必死で堪えてるみたいだけど、それも何時まで持ち
おまけにツボってる状態からさっさと復帰しようと頑張ってるみたいだけどさぁ?口元がず〜っと
イチカちゃんは...うん、ありゃとっくに笑いを抑え込むの諦めてる感じだね。
もう片手でお腹押さえながら
んー?...『お願いですから...っ、これ以上、情報量...っ...増やさないでほしいっす...!』ですって?____ゼハハハハハ!そいつぁもう手遅れでございますわ!!
もう『恥の多い人生』やら『醜態』がどうとか関係ないねぇ!ビックリし過ぎて若干寿命を縮められた(気がする)仕返しに、このまま死なない程度に笑い殺してくれるわー!
...とまあ、そんな感じで。
奇声を発してイスから転げ落ちるところから、ツボって
監視カメラにバッチリ映っていた一部始終を、後日ヴェリタスの面々が悪ノリ全開で編集し...完成したショート動画やbb素材がシャーレ部員や各地にいる友人達の間でオモチャにされる未来など知る由もないまま、ボクは強くて頼もしい新顔ちゃん二人とバカをやりながら親睦を深めるのだった。
『なんか地下生活者みたいな情緒してるよね』とかいう、ブルアカ世界でトップクラスのチクチク言葉。
ごめんなさい、次回投稿はちょっと未定です!
ほとんど書けてるので、なるべく早く出せるよう頑張ります!