ヘイローが『反転』できるようになったので、謎のヒロインごっこを楽しみます。 作:YEBIS_nora
※2月26日の21:10頃、本文の一部内容を修正いたしました。
詳しくはこの後投稿する活動報告をご覧ください。
突然だが。
ボクは先生との雑談やこっそり持ち込んだマンガ、映像作品なんかを通して、様々な『外の世界』の知識を獲得している。
届出もなしに銃を持っていたら逮捕されるだとか。
先生と生徒が恋愛をするのは常識的にアウトだし、下手すると犯罪扱いになるだとか。
『ぬるぽ』と言われたら『ガッ』って返すのが絶対不変のルールであるとか...挙げ始めればキリが無いほどに色々と。
ボクは『外』の文化を学べて楽しいし、先生は『外』とキヴォトスとの常識の違いを擦り合わせられるしで、シャーレ発足当初は仕事中もモモトーク上でもそれはもう頻繁に色々話したものである。
何ならたった今思いついたけど...今後誰かが先生の帰省に着いて行くことになっても、ボクならキヴォトス人目線で的確なアドバイスが出来るかもしれないね☆
さて、どうして急にそんな話をしたのかと言うと...さっきからずっっっっっと続いている
薄暗い空間の中でボクの目の前に立っている____異様なまでの『白』。
人の形をしているくせに、その衣服...恐らく教会の神父さんが着るような法衣の内側に、ちゃんと肉体があるのかすら疑わしい。
人格や自我のある『個人』というより、『役割』そのものが立っているかのような異質な存在感。
...そして。
そんな『異様』や『異質』が、印象として一気に霞んでしまう程に。
顔を覆っている真っ白な仮面が____どぉぉぉぉぉしても『スケキヨ』にしか見えなかった...っ!!!
ぐおおおおおおおおおやっべぇ!!いくら夢の中って分かってても、ここで笑ったらすっごい失礼な気がするっ。
でも一回連想しちゃうと頭から離れないんだよこんちくしょー
なぁ頼むよ、何か喋ってくんないかなこのスケキヨ聖職者さん!今口開けたら笑っちゃうからボクの方から会話始められないんだけど!?
そんな感じで体感2~3分、微かに肩を口元をプルプルさせながらの睨み合いが続いた末...ようやくスケキヨさんが言葉を発してくれた...!
曰く____理解できぬ。
ブゥンッッッッッ!!!!!(吹き出さないよう全力で腹筋に力を入れた時の脳内効果音)
危なっ!あっぶなぁっ!!こんなにも『こっちのセリフだが!?』ってツッコミたくなるセリフ他にある!?
マジでどうなってんのこの夢...普段からアホなこと考え過ぎて、とうとう脳が無意識に『絶対にツッコんではいけないスケキヨ聖職者』みたいな企画をおっぱじめ出したんですの??
......ボクの内心がようやく落ち着きを取り戻し始めたのを察してか、それとも偶々タイミングが被っただけなのか...スケキヨさんは、足音一つ立てずにゆっくりとこちらへ近付いてくる。
あの〜...取り敢えずお互い自己紹介から始めません?ボクは色波サイカっていうんですけど〜...聖職者さん?のお名前も知りたいかなって。名前が分かれば妙な連想もしなくなるというか何というか____いやいや!やっぱ後半部分は気にしないでください...!
____何故?何故?何故?何故?
......あれ、もしやボクの声聞こえてない?もしも〜し!貴方の名前が知〜りたいなって____うぉぉぉぉっ!!?なんか歩きながらシームレスに分身し始めてんだけどこの人!?何か似たような感じで分身する両腕がハサミ状の怪獣とか特撮で見たことあるんだが...!?
____我々の邪魔立てをするような行動を起こしているのだ...■■の使徒よ。
えっ?ごめんいきなり分身するわ取り囲んでくるわで、最後の方全然上手く聞き取れなかったんだけど。
何の使徒だって?ボク別に親みたいな存在と融合して惑星規模の大爆発起こそうとしてる巨大生命体とかじゃないんだが???
...なんて、ふざけていられるのもここまでだった。
____干渉できる時間もここまでか......だが、
ボクの額に、側頭部に...後頭部に。
こちらを取り囲んだ聖職者さん達の人差し指が押し付けられた瞬間...強烈なまでの気持ち悪い既視感に、身体も思考も一気に警戒度を引き上げる。
それは、あまりに奇妙な確信めいた予感。
このまま抵抗しなかったら____在り方を形成する重要な『何か』が、決定的にズレて戻らなくなってしまう...っ!!!
____かの『超常』から産まれ落ちたその身で、『在るべき機能』を忘却することは...断じて、許される行いでは無いのだと。
...言葉自体は聞こえていても、頭で内容を理解する前に動いていた。
ヘイロー反転第『四速』...自身が扱える最大出力で、この無機質で不気味な状況から一刻も早く抜け出すために...っ!
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夢の中ではあったものの...ボクの『反転』はイメージ通りの威力を発揮して、霧を払うかのようにスケキヨ聖職者さん達を吹き飛ばし。
目の前の空間に亀裂が入った場面を視認した直後......ボクの意識は覚醒し、見慣れた天井の自室でいつも通りの朝を迎えたのだった。
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△月□□日
む〜ん...今朝はなんとも奇妙な夢を見たぜ。
あまりにも印象が強すぎて、もう夕方の五時なのに、余裕で夢の詳細まで思い出せるレベルだもん。
スケキヨなんて先生が描いてくれたイメージ画でしかビジュを知らないのに、あそこまで細かいディテールを出せてしまうだなんて...ボクらの脳みそは凄いポテンシャルを秘めてるもんだね。
____おっ!なんて考えながら歩いていたら、リンちゃん先輩の背中が見えるではありませんか!お疲れ様です!
今日はお互い、ひっさしぶりの定時退勤ですね!
いや〜!演習終わるまでは全員毎日残業コースを覚悟してたけど、皆で頑張れば全然なんとかなるもんですねぇ!
流石に毎日一斉定時退勤までは出来ないけど、この残業ローテなら演習準備も余裕をもって終わらせられるでしょ!
ん、なんです?____あぁ!そうっすね!あれから二日経ったけど、ミカちゃんとは毎日モモトークで話してますよ!
基本はミカちゃんがどんどん話題を振ってくれるから聞き役が多いですけど、ボクもシャーレの話とか色々してる感じですね。
近々先生も入れた三人のトークルームでも作ろうかって提案したんですけど、『どうせなら、はじめましては直接会った時がいいかな☆』ってやんわり断られちゃって...積極的に聞いてくれるし、てっきりすぐに仮入部してくれるもんだと思ってたんだけどなぁ...。
むんっ!まあ今悩んでも仕方ないし、この後の予定について話しましょうか!
いやいや、なんで首傾げるのさ先輩!せっかくこの時間から自由なんだもん、どこかで美味しいもの食べてから帰りましょうぜ♪
えっ、ボクのオススメ?先輩の行きたいところで全然いいのに!...そう?それじゃあ久しぶりに焼き鳥でも食べ行きますか!
ふっふ〜ん♪期待しててくださいね!そこのお店、塩の焼き鳥しか出してないんだけどその分めっっっちゃ下処理も焼き方も拘ってて美味しいんですよ!
それと焼き飯!鶏肉とジャコが入ってて、それも滅茶苦茶ぜっ、ぴん......で...?
おっとぉ...?どうして急に目が霞む?隣でリンちゃん先輩が何か言ってるけど、全然上手く聞き取れないぞぉ?
何か額から後頭部にかけて締め付けられてる感じもするし...なんならちょっと熱い?冷たい?どっちなんだ?
待ってくれ...ボク今真っ直ぐ歩けてる?てか段々地面が直角90度に起き上がってくるような謎の目の錯覚が...って____ぶえええええええええっ!!!?
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...悲報。
このタイミングで人生トップクラスの高熱を叩き出し、暫くの絶対安静を言い渡される。
フゥン......なるほど、なるほどねぇ...。
...............マジ?
まえがきでも書きましたが、26日の21:10頃に、本文を修正しています。
具体的には、終始ギャグ進行だった司祭を四速で吹き飛ばすシーンを結構真面目な感じに変えています。
最初に読んでくださった皆様、本当に申し訳ございません。
次話のまえがきにも連絡事項として書かせていただきます。
以下、本来のあとがき
今回の反省として、やっぱ色彩ちゃん視点は連投すると非常にくどく感じるのを作者自身滅茶苦茶思い知りました。
この教訓は今後のエピソード構成に活かしていく所存です。
次話から三人称視点で、シャーレ側のエピソードに戻ります!
ちょっと会社に提出するレポートもあるので、今週の土日は更新できない可能性の方が高いです!
なるべく早く更新できるよう頑張ります!