仮面ライダーAP外伝 Imitated Devil   作:X2愛好家

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AP外伝 特別編、前回のバトルは

変身
変身!ですわー!
SEA
MASQUERADE

ETERNAL
嘗めるなよD.R.V.!

シーゲートアビスッ!!!
お嬢様ボンバァァァァー!!!


特別編 第6話 Sの約束/悪魔は満たされない

中東某国の郊外。

シーこと蛇子、マスカレイドことミレーヌに撃退されたハンドレッド幹部、ソウゲツと唯一残った護衛にしてその筆頭であるメタルドーパントがゾーンのマキシマムで撤退した直後。つい直前まで激闘を繰り広げていた廃工場を遠くに視認できる程度にまで離れた場所。その中空に突如としてマス目のような陣が出現し、そこからエターナルとメタルドーパントが転がり出てきた。

 

「ぐっ、あっ……!」

「うぉっ!……ってぇ……」

 

着地、どころか墜落と言って良い勢いで転がり、その先で変身が解除される二人。当然だ、仮面ライダーのマキシマムドライブを同時に受け、その勢いと衝撃を利用して離脱したのだから。むしろ、ゾーンの空間転移中に変身が解除されなかったのが奇跡と言える。それ程までに二人が受けたダメージは大きいのだ。

 

「派手にやられちまったなぁ……これからどうするよ、坊主」

「坊主って呼ぶな……他の部隊と合流するか、増援を要請して態勢を整えるか。何にせよ、上層部からの叱責は免れないだろうけど……」

「だろうな……ったく、やってらんねぇぜ」

「愚痴っても仕方ないだろ。とにかく戦力を揃えて、次こそは奴らを───」

 

「次なんて無いよ」

 

自分でも護衛の男でもない第三者の声。それが妙に響きながら聞こえたと思えば、周囲を灰色のオーロラに囲まれ視界が暗転する。一瞬の間に中東某国の郊外から、見覚えの無い、されど既視感のある開けた荒れ地に転移させられていたのだ。

 

「今のは……!」

「おいおい、一回のミスで処分かよ……!ちょっと短気すぎやしないかぁ!」

 

「一回?私を失望させたのはこれで四度目だよ」

 

二人から少し離れた位置に別のオーロラカーテン。そこから現れたのは、転移前に聞こえた声と同じ音を発しながら歩いてきた女性。幹部が纏う軍服のような黒い衣類の上に研究者然とした白衣を羽織っている。ソウゲツと向かい合う形で歩みを止め、ややオーバーなジェスチャーを交えて話し出した。

 

「私の作ったエターナルは、誰が使ってもブルーフレアになれるはずなのに……キミはどれだけ待ってもレッドフレア止まり」

「っ……!」

「待て、私が作っただと?……お前、まさかドクトルか!」

「それはキミらが勝手に呼んでいる名だねぇ。仮面ラァーイダとでも発すれば良いのかい?」

 

ニヤリと気味の悪い笑みを浮かべ、これまた大仰に白衣をはためかせ一礼するドクトル。

 

「では改めて自己紹介だ」

 

「私は九十九 光(つくも ひかり)。ハンドレッドの技術主任にして、コピーライダーシステムの基礎設計及び量産基盤を手掛けた天ッ才!だよ」

 

見えないスポットライトにでも照らされているつもりなのか、一段とオーバーアクションを取りつつ名乗ったドクトルこと光。

 

ソウゲツらが知る術は無いが、彼女の顔はハンドレッドが侵攻中の世界に存在している一 光(にのまえ ひかる)に瓜二つだった。

 

「私を知っている、という事は上位幹部かな?私はキミの事を知らないが……はてさて、何処かで会っていたかな?」

「上層部が命令を下す時に割り込んできた女の声がお前だろう」

「……?あー、あの時か。そうなると下級構成員だねキミは。うん、なら知らなくても納得だ。替えの利く有象無象の顔はいちいち覚えていないからねぇ」

「言ってくれるじゃねぇか」

 

【METAL】

 

そう言いながらメタルメモリを起動し、ソウゲツの前に立つ男。完全に一戦交えるつもりの男に対し、光は薄ら笑いを向け、ソウゲツは慌てて制そうとする。

 

「待てシラガネ!」

「どのみち、あの女を倒さねぇと出れねぇんだろうさ。それに、黙って処分されるつもりは無いんだろ?コウヨウと約束したんだろうが」

「それ、は……」

 

「コウヨウ……?あぁ、ルシファーか。アレももうD.R.V.に倒されてしまったみたいだけれどね」

 

光の言葉に衝撃を受けるソウゲツ。そんな彼を下がらせ、シラガネと呼ばれた男はガイアドライバーrexにメタルメモリを挿入。ドーパントと化し、臨戦態勢を取っていた。と、そこに出現する別のオーロラカーテン。光の背後に現れたそれから、新たに二人の女性が出てきた。

 

「連れてきたぜー、って」

「んー……?」

 

一人はレザースタイルで纏めたボーイッシュ、というよりはワイルドな雰囲気を漂わせる茶髪の女性。もう一人は、ハンドレッドの相手をG1-Mildに任せて戦場を後にしたはずのトリニティだった。

 

「シン……私は彼女の生体サンプルを手に入れてこい、と言ったのであって、本人を連れてこいとは言っていないのだがねぇ?」

「こっちの方が手っ取り早いだろ」

「はぁ……分かった分かった、キミの脳筋具合を計算しきれなかった私が悪いよ……」

「ここどこ……?あなた誰?お腹減ってるんだけど……」

「まぁまぁ待ちたまえよ。キミの体質について、ゆっくり食事でもしながら話し合お───」

 

子供のように興味が移りやすいのか、ソウゲツとシラガネを無視して盛り上がる光。好機と見たのか、堪忍袋の緒が切れたのか、シラガネが変身したメタルドーパントがシャフトを振り上げ突撃してきた。そのまま振り下ろされれば光の頭蓋を叩き割るのは確実だったが、硬質な音が響き、光の殺害は未遂に終わった。

 

「なっ!?」

「っぶねぇ……なぁッ!」

「うぉあっ!?」

 

一瞬にして光の前に出たシンがシャフトを蹴り上げ、そのまま弾き返したのだ。いかにタイミングを合わせようが、ドーパントの一撃に生身の人間が対抗するのは難しい。そしてメタルシャフトと打ち合い、ましてや押し切るなど、ただの人間には到底不可能な芸当だ。踏んだ場数の多い戦士、そして怪人と渡り合える上質な装備。シラガネは、シンと呼ばれた女の危険度を最大まで引き上げながらメタルシャフトを構え直す。

 

「お前さぁ、自分がお偉いさんだって自覚持てよ」

「キミが何とかしてくれるだろう?護衛クン。それに今の危機は、キミが私の興味を引くトリニティ嬢を直接連れてきたのが原因だしねぇ」

「ハイハイ、スイマセンデシター」

 

【WAR HORSE】

 

懐から取り出したウォーホースメモリを起動し、腹部をはだけて、既に装着していたガイアドライバーを露出させる。シラガネと同じrexタイプのようだ。

 

「メタルか。硬いから面倒なんだよな……」

 

華奢な女性体から、四本脚を持つ胴体に人型の上半身を備えるケンタウロスのようなドーパントへと変身したシン。これこそがシンの怪人態、ウォーホースドーパントである。

 

「おい、トリ子」

「トリ……私?」

「そこで見てろ、メモリを使った戦いってのを。お前にも関係ある事だからな」

 

どこからともなく馬上槍と直剣を取り出し、それぞれを手にメタルドーパントへと斬り掛かっていくシンことウォーホースドーパント。そんな事よりお腹減ったんだけど、とトリニティは秒で興味を失っていたが。

 

「やれやれ……さて、余計な肉壁が無くなった所で」

「くっ!」

 

【ETERNAL】

 

「こちらも始めようか?」

「変身!」

 

光の言葉を待つ気はさらさら無いらしいソウゲツ。素早くエターナルメモリをロストドライバーに装填し、変身しながら光を潰しに掛かった。が、先手を取られ不利なはずの光は、血気盛んだねぇと余裕の表情。ソウゲツはただの研究者が、使えない手駒の処分にわざわざ出てくるはずがないと警戒したが故の速攻だったのだが、彼の拳撃や蹴りは悉く躱されてしまっている。

 

「もう終わりかい?ならそろそろ、キミの死刑執行書類に最後のサインをするとしようか」

「何を!」

 

光がおもむろに取り出したのは、黒と灰で彩られ、不気味な青い光を放つ宝石があしらわれたドライバー。そしてソウゲツが見た事の無い、されど何故か既視感のある仮面ライダーのバストアップが描かれたカード。

 

「お前は……何なんだ!」

 

「通りすがりの悪魔さ。覚えなくて構わないよ、これから死ぬキミの記憶に価値など無いからね」

 

【KAMENRIDE】

 

「変身」

 

【RE END】

 

灰色のオーロラが光を取り囲み、幾つもの幻影が舞う。それらが光の体に重なっていき、オーロラが無くなった時には既に、光の姿は仮面の戦士に───もとい、仮面を被った悪魔へと変貌していた。

 

世界の破壊者ディケイド。その姿を漆黒に染めたダークディケイドに、彼の旅路を追うディエンド、そして彼へのリスペクトを込めて変身するレジェンドの意匠を混ぜ込んだようなディヴァインアーマー。激情態のように禍々しく変化したディメンションヴィジョン。より兵器としてのデザインが濃くなったライドブッカーガン、リライドライフルを手に降り立った悪魔。

 

仮面ライダーリエンド。

それが彼女のもう一つの名である。

 

「黒い……ディケイド……?いや、レジェンド?」

 

【ATTACKRIDE】

【BLAST】

 

「っ!」

 

ドライバーにブラストのアタックライドを読み込ませて発動したリエンド。分裂するように銃口の幻影が四つ出現し、それぞれがエターナルに向けてエネルギー弾を吐き出した。ゾーンのマキシマムによるワープで回避と奇襲を同時に行う戦法が頭を過るが、相手はハンドレッドの技術主任。手の内は全て読まれているとしても何ら不思議はない。

 

(使うなら必殺のタイミングでしか!)

 

フェイントを挟みながらのダッシュでブラストの弾幕を回避しつつ距離を詰める。計五つもの銃口による連射を全弾回避されたリエンドだったが、落胆も失望もなく淡々と次の行動に移っていた。

 

「流石にこの程度は躱せるようだね」

 

【ATTACKRIDE】

【SLASH】

 

リライドライフルのマガジン部がカードポケットとなっているらしく、そこから今度はスラッシュのアタックライドカードを引き抜く。幻影の銃口が消失し、銃剣として取り付けられているナイフにエネルギーが集束していく。

 

「そーれ」

「くっ!」

 

刀身を分裂させ、振り抜いた軌跡にも攻撃力を持たせるリエンドスラッシュ。気の抜ける掛け声と共に斬り掛かるリエンドをいなし、反撃のパンチやキックを繰り出すエターナル。今のところ互いに効果的な攻撃が無いのだが、ソウゲツは光の行動に殺気を感じていなかった。仰々しく、処分だ等と現れておきながら、まるで自分を殺すつもりの無い雑な攻撃。光がズブの素人でないなら目的は一つ。

 

「遊んでいるのか!」

「そうだよ?」

「っ!お前ぇぇぇッ!」

「アッハハハハ!そう怒らないでくれよぉ。前線に立てる機会が少ないから、一度の戦闘が貴重なんだ。可能な限り能力を使いたいのさ。とはいえ、アタックライドだけでは君も私も飽きてしまうねぇ……なら───」

 

やる気の無い動きから一転、鋭い蹴りを繰り出しエターナルと距離を取る。体勢を戻しながら、またリライドライフルからカードを抜いた光。だが、引いたカードはアタックライドではなく、リエンドではない別のライダーが描かれたカメンライドのカード。

 

「そろそろ真骨頂を見せようか」

 

【KAMAENRIDE】

【X GEATS】

 

リエンドライバーに装填されたのは神殺しの黒狐、クロスギーツのカードだった。一瞬にしてドライバー以外の全てがクロスギーツへ置き換わり、左手にはギーツバスタークロスがブレードモードで出現した。

 

「クロス……ギーツ……!」

「これで分かったかな?コピーライダーの基盤を作ったのは私だ、という言葉の意味が」

 

そう、ハンドレッド幹部達が使用している仮面ライダーの力やシステムは、全てこのリエンドのカメンライドを基に作られているのだ。ソウゲツも、同じ幹部である男がクロスギーツに変身する事は知っている。今回の侵攻では、セイヴァーに変身する女幹部と共に上海へと出向いていたはずだ。と思い起こした所でリエンドクロスギーツが動く。

 

「そらそら、余所見している暇は無いよ?」

 

相手を挑発しながら圧倒するメラと近いからなのか、多少は本気を出したからなのか、今とカメンライド前では動きのキレが完全に異なる光。踊るようなステップを踏みつつ接近し、斬撃に銃撃を織り混ぜた本家さながらのトリッキースタイルでエターナルを追い詰めていく。

 

「ぐうっ!?」

 

リライドライフルとギーツバスタークロスによる集中砲火を浴び、膝をつくソウゲツ。その仮面の奥で揺らぐ瞳から闘志は消えていないが、気迫だけでは戦況は好転しない事は本人が最も理解している。打ち合いの中で、密かに右手で保持していたオーシャンメモリに意識を割いているようだ。

 

「次はこれでも使おうか」

 

【KAMAENRIDE】

【SORCERER】

 

また別のカードをドライバーに装填する光。周囲に雷が発生し、黒い暴風が吹き荒れる。リエンドからクロスギーツへ、更にそこから変身したのは金色の魔法使い。

 

仮面ライダーソーサラー。

 

「くっ!」

 

【OCEAN】

【MAXIMUM DRIVE】

 

「おや、いつの間に。ならこちらも」

 

【ATTACKRIDE】

【EXPLOSION】

 

エターナルのオーシャンマキシマムを認識した、リエンドソーサラー返しの一手。エクスプロージョンの魔法をアタックライドで代用発動し、自身の正面に強烈な爆発を引き起こしたのだ。その威力は絶大であり、絶え間ない連続爆破によってオーシャンメモリの水流と拮抗している。

 

「そんな……!T2のマキシマムを……ッ!」

 

「利子を付けてお返しするよ」

 

【ATTACKRIDE】

【REFLECT】

 

エクスプロージョンの爆発とオーシャンの水流の間に発生する魔方陣。それによって水流の向きが不自然に変わり、爆発する水という不可思議な事象がエターナルを襲った。相手の攻撃を反射するリフレクトの魔法だ。

 

「ぐあっ!……くぅっ!まだだ!」

 

【ZONE】

【MAXIMUM DRIVE】

 

「その闘志を称えて、とことん付き合ってあげよう。これは本来ソーサラーのカードではないが、ゾーンのマキシマム相手なら最適だ!」

 

【ATTACKRIDE】

【TELEPORT】

 

無数に生成され、空間に固定されるように停止するゾーンメモリのワープポータル。それに対してリエンドソーサラーが発動したのは、光が言った通り本来ソーサラーが使用しないテレポートの魔法。アタックライドで代用発動したそれは、白い魔法使いのテレポートと遜色無い瞬間移動を可能としていた。

 

「おぉぉぉっ!!!」

「ふふっ……!そぉれ!」

 

繰り広げられるワープ合戦。エターナルがリエンドソーサラーの背後を取ったと思えば、即座にテレポートして背後を取り返す。ディースハルバードがエターナルの胸部を捉えたと思えば、ゾーンによってワープし頭上から蹴りを繰り出す。互いに決定打の無い不毛な攻撃の応酬。超常的な光景だが、今それを観客として見ているのは一人だけ。お腹空いたなぁ、と愚痴を溢しながら体育座りをし始めたトリニティだ。ハングリーにスイッチしている今の彼女にとって、このワープ合戦は空腹を紛らわす為の退屈なショーにすぎないらしい。

 

「ハァッ!ハァッ!……くっ……!」

「おや、もう終わりかい?残念だねぇ、私はもう少し遊んでも良かったのだが」

「減らず口、を……!」

 

どちらか、或いは両者の能力が切れたのか、マキシマムドライブとアタックライドを発動する前の位置に戻っている二人。息切れしているソウゲツに対し、光はどこか愉しげに笑っている。

 

次はどれを使おうかなぁ、と鼻歌交じりにライダーカードの内容を思い返し始めたその時。三枚のカードがリライドライフルから飛び出し、リエンドソーサラーの目前に浮遊した。

 

「これは……」

 

「何だ?」

 

「くっ、ふふっ……!アハッ!アッハハハハハッ!そうかそうか!この世界もまた悪魔を求めているという事か!くっふふふ!そう来なくてはねぇ!」

 

三枚のカードを見た光が突如として笑いだす。狂ったように、歓喜を爆発させるように。

 

「せっかくだ!三枚同時に見せてあげよう!今回限りの特別編だよ?しかと目に焼き付けるといい!」

 

【ATTACKRIDE】

【ILLUSION】

 

三枚のカードはそのままに、リライドライフルから引き抜いたのは分身を可能とするイリュージョンのアタックライド。デュープの魔法と同じように分身し、三人になったソーサラーが新たに覚醒したライダーカードを一枚ずつその手に持った。

 

【【【KAMAENRIDE】】】

 

【NIKOLASCHKA】

【GIMLET】

【MARTINI】

 

「仮面ライダー……!?何だその姿は!」

 

「これがこの世界のライダー……」

 

「ニコラシカ」

「ギムレット」

「マティーニ」

 

「世界が求めた仮面ライダー(悪魔の力)だよ」

 

旧シェードが作り出し、愛に目覚めた事でシェードと戦う道を選んだ仮面ライダーG。それと同じ規格を持つ外骨格システム。Gの赤い装甲をそれぞれ銅と銀に染め上げたニコラシカとギムレット、Gの装甲の赤と黒を逆にした上で漆黒のマントを靡かせるマティーニ。今もこの世界各地で戦い続けているニュージェネレーションライダー達を追い詰めた、正真正銘の「悪しき仮面ライダー」。倒れたはずの三体が、リエンドの手によって甦ってしまった瞬間である。

 

「キミでは三対一は厳しいだろう?けれど私はこの三人全てのデータが欲しい。そこで提案だ、今から一人ずつキミを嬲りに行くから耐えてくれたまえ」

 

「ふざけた事を!まとめて来い!」

 

「そうかい。なら遠慮なく」

 

言葉通りに遠慮なく、リエンドニコラシカが一番手として飛び掛かっていく。徒手空拳での戦闘なら負けていないと言わんばかりに迎え撃つエターナル。互いの拳を受け止め、蹴りに蹴りを返し、一瞬の隙を見付けて肘鉄を見舞う。勝てない相手ではない、ソウゲツが勝ち筋を見出だしたのを見計らったように次が飛び込んできた。

 

「ふんっ!」

「ぐっ、うっ!」

 

リエンドギムレットだ。格闘技の型と呼べる構えから攻撃を繰り出していたニコラシカと違い、ギムレットのそれは単純な暴力。凄まじい威力のケンカキックをどうにか防御したソウゲツは、ニコラシカとギムレットがただの色違いでは無いと確信する。

 

(銀の方はパワー型か!なら最後のは……!)

 

「ふぅん……?ニコラシカがテクニックで翻弄するタイプ、ギムレットは純粋なパワー特化……なるほどなるほど?ではマティーニは、っと!」

 

(速い!)

 

まるで電光。一撃の重さこそギムレットには劣るが、その素早さを活かした攻撃は脅威の一言に尽きる。初めて見る「この世界の仮面ライダー」、その能力に対抗すべくソウゲツも手札を一枚切る。

 

【ACCEL】

【MAXIMUM DRIVE】

 

「備えは万全という訳だ?では、マティーニの検証にお付き合い願おうかなぁ!」

 

加速の記憶を内包したT2アクセルメモリをマキシマムドライブし、仮面ライダーアクセルの強化形態であるトライアルにも負けず劣らずのスピードを得るエターナル。ニコラシカとギムレットに一撃を入れ、本気のスピードを出したマティーニを追って拳を繰り出す。

 

「はっ!デヤァ!」

「ふっ、ははっ!そう来るか!」

 

一時的に常軌を逸した加速を得られるアクセルマキシマムと、恒常的に人間を上回る速度を出せるマティーニで打ち合えば、アクセルメモリに軍配が上がる。エターナルのストレートパンチがリエンドマティーニの胸を確実に捉えた。マキシマムドライブによってリミッターが外れた事も相まり、初めて光にまともなダメージが通った瞬間だった。

 

「くっ……ふふっ……!さすがにマキシマムには敵わないか……!けれど、それも常に使える技じゃないだろう?」

「チッ……!」

「受けた分はきっちり返すよ!」

 

【FINAL ATTACKRIDE】

【M-M-M-MARTINI】

 

アクセルのマキシマムが効力切れとなったのと、光がファイナルアタックライドのカードをドライバーに装填したのは同時だった。再びマティーニのスピードを活かしてエターナルの視界から消え、ニコラシカを踏み台にして跳躍。急降下キックをエターナルに見舞った。

 

「がぁっ!?」

「終わりじゃないよ?」

 

更にそのボディを蹴って後方宙返り。予め跳んでいたギムレットと足裏を合わせ、蹴り出される事で再加速しもう一度ジャンプキックの構え。

 

「スワリング電光反転キックだ!」

「なっ、あぁッ……!?」

 

立て直しきれなかったエターナルの胸を捉えたリエンドマティーニの右足。受け身も取れず、二度ほど跳ねて吹き飛んでいくソウゲツ。変身解除にまで至っていないのは、ソウゲツの心がまだ折れていないからか、はたまた光が遊んでいるからか。

 

「ぐっ……あっ、ガハッ……!」

 

「これで終わりにしようか。ついぞキミが到達できなかった力、冥土の土産に見せてあげよう!」

 

【KAMAENRIDE】

【ETERNAL】

 

ニコラシカとギムレットに変身していた分身がリエンドマティーニの元へと戻り、残った本体がカメンライドを発動。最後に見せる姿は仮面ライダーエターナル。それも、ソウゲツが辿り着けなかった大道克己のブルーフレアエターナルだ。

 

「キミがこの世で最後に見る光景だ。しかと目に焼き付けたまえよ?」

 

【FINAL ATTACKRIDE】

【E-E-E-ETERNAL】

 

リエンドライバーに装填されるエターナルのファイナルアタックライドカード。エターナルローブを脱ぎ捨てるのと同時に、何処からともなく多数のガイアメモリが飛来。リエンドエターナルのマキシマムスロットに収まっていく。

 

アクセル

バード

サイクロン

ダミー

エターナル

ファング

ジーン

ヒート

アイスエイジ

ジョーカー

キー

ルナ

メタル

ナスカ

オーシャン

パペティアー

クイーン

ロケット

スカル

トリガー

ユニコーン

バイオレンス

ウェザー

エクストリーム

イエスタデイ

 

24のメモリが胸のマックスジャケット、上腕と太腿のマックスベルトに備わるマキシマムスロットに装填され、右手に保持されたエターナルエッジにエターナルメモリ、そしてリエンドライバーがゾーンメモリの代替となる事でAtoZ 26の同時マキシマムを発動。24本ものメモリのパワーをエターナルエッジとメモリに注ぎ込み、不気味な緑色のオーラを纏わせた。

 

ブラッディヘルブレイドだ。

 

「さぁ、地獄に落ちたまえ!」

 

「……くっ!」

 

「坊主ッ!!!」

 

振るわれる白き死神の大鎌。間違いなく上半身と下半身が泣き別れするであろう一撃が放たれ、放出されたエネルギーの奔流によって斬撃の範囲外にも誘爆。辺り一帯が粉塵に包まれ、視界が塞がれた。

 

「わりぃ、最後の最後に抜かれた」

「見えていたさ。さて、何をしたのかな?」

 

光の元に合流してくるシンのウォーホースドーパント。シラガネのメタルドーパントと交戦していたはずだが、その相手が見当たらない。シン曰く離脱を許してしまったとの事らしいが、はたして。

 

「なん、で……」

 

土煙が晴れた先に居たのはソウゲツただ一人。エターナルのボディはダメージを受けつつも変身状態のままだ。茫然自失となっている彼のマキシマムスロットには、先ほどまで使う素振りすら見せなかったメタルメモリが装填されていた。

 

「メタルのマキシマムを防御に回したか……素晴らしい!見上げた忠誠心じゃあないか!命懸け……いや、文字通り命を捨てて守ってくれるだなんて、良い手駒を持ったものだねぇ!」

「……っ!」

 

ドライバーのサイドレバーを引き、リエンドの姿に戻りつつ拍手を送る光。彼女としては本心からの称賛なのだが、人の心が分からない光は自身の言動が他者の地雷を踏み抜いているという事に気付けない。

 

「だまれ……!」

「んん?」

「黙れぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

激昂のままリエンドに殴り掛かるエターナル。シンが前に出ようとするが、それを制し受けて立つ姿勢の光。数秒とせずに互いの間合いへと突入した両者。鋭く重い、されど鈍った怒りの拳や蹴りがリエンドを襲うが、それら全てを涼しげにいなしてみせる光。

 

「そんなに怒らなくてもいいじゃないか。彼の行動は、言わば自分の美学に則った自殺だろう?その死に対する憤怒を私に向けられてもねぇ?」

「黙れッ!黙れ黙れ黙れぇッ!!!」

「人の話は素直に聞くモノだよ」

 

フックを回避し、低くした体勢から繰り出すエルボーがエターナルの腹を捉える。怯んだ所にすかさず突き刺すような前蹴り。強引に距離を作り、リライドライフルからカードを抜く。

 

「そろそろ、今度こそ、本当に。終わりだ」

「くっ!」

 

【FINAL ATTACKRIDE】

 

【ETERNAL】

 

【RE-RE-RE-RE END】

 

【MAXIMUM DRIVE】

 

「ふっ!」

「ウゥアァァァァァァッ!!!」

 

ファイナルアタックライドのカードを巨大化したような幻影が現れ、同時に飛び上がるリエンド。それに追従する形で幻影も動き、エターナルに狙いを定めた。対するエターナルはメタルメモリを抜き、ロストドライバーから外したエターナルメモリをマキシマムスロットに装填。右拳にエネルギーが集まっていき、それをもってしてリエンドを粉砕するつもりのようだ。

 

「ハァッ!」

「グッ……ヴゥ、アァァァッ!!!」

 

激突する二人の必殺技、ディメンションブレイクとブラッディフレイム。互角に見えた打ち合いだったが、終焉は直ぐに訪れた。

 

「ふんっ!」

「がっ!?アァァァ!!!」

 

既に限界を超えていたのだろうエターナルが打ち負け、大きく吹き飛ばされていく。その軌跡にメモリとドライバーの破片を撒き散らしながら。

 

「……ふぅん」

 

「ご、めん……こう……よう、ね……さ……」

 

エターナルとしての姿が解けていき、生身となったソウゲツもまた塵となって消えていく。戦いと呼べるかも怪しい蹂躙劇は光の勝利で幕を閉じた。

 

「さすがに無理だったか。あそこでブルーフレアに覚醒して大逆転!悪魔の科学者を討ち取りハッピーエンド!とはいかなかったな」

「……ままならないねぇ、本当に」

「あん?」

 

リエンドへの変身を解除し、軍服白衣姿に戻る光。こちらも人間態に戻ったシンが茶化すが、当の光はつまらなそうに顔を背けて歩き出していた。

 

(一瞬、青い炎が灯っていた。激昂と生命の危機で覚醒の兆しを見せたのか……?私の見積りが甘かった?土壇場でエターナルメモリが認めた?コピーにも自我が宿ったのか?)

 

口元に手を当てて考え込む。検証すべき推測が次々と脳内を過るが、光が最終的に選んだのは、たらればの棄却だった。

 

もう死んでしまったのだから仕方ない、と。

 

「ねぇ、ご飯は?」

「おぉっと、そうだったそうだった!キミという最っ高に私の興味をそそる存在が居たのだったよ!」

 

いつの間にやらシンを追い越し光の肩に手を掛けていたトリニティ。思考の渦から秒で抜け出し、新たな研究対象に意識を向ける。

 

「では失礼」

「んー?」

 

自分のラボまで待ちきれないのか、何処からともなくスキャナーを取り出しトリニティを調べ始めた。画面に表示される何らかの数値を見る度に、笑みの狂気度が高まっている。

 

「これは……?トリニティ嬢、出産の経験は?」

「さすがにそれ聞くのはどうなんだよ……」

「無いよ?」

「お前も答えるのかよ。恥じらいとかねぇのか」

 

(間違いなく孕んだ事はある。だが言葉通り出産の痕跡が欠片も無い……これは───)

 

「ふっ……ははっ!そうかそうか!食ったか!」

「は?」

 

唐突にとんでもない事を言い出す光。呆気にとられるシンに対し、光は人差し指をシンの唇に当て、つぅっと喉を滑らせ腹で止めるという行動を取る。

 

「ハングリー、ナイトメア、サキュバスの三つでシナジーが生まれているのさ」

「しなじー……?」

「サキュバスで活性化させ、マーキングした細胞が命に変わった瞬間にハングリーが食い尽くす。彼女の身体はそうなっているんだよ。フフッ……!もうマトモな出産どころか受胎もできないねぇこれは!」

「お、おい……それって」

 

「ナイトメアとサキュバスなら淫らな夢を見せて精気を吸い尽くし、ハングリーとナイトメアなら飢餓と悪夢によるストレスで心身共に破壊できる。アッハハハ!我ながら恐ろしいメモリをばら蒔いてしまったものだねぇ!ハンドレッドが侵攻する世界のマーカー代わり程度にしか考えていなかったが、こんな逸材が居る世界だったとは!ミュージアムや街の連中が知ったら悔しがりそうだよぉ。ガイアメモリ三種に完全適合したハイドープなどそうそう見付かるモノじゃない!」

 

知的欲求が止まらなくなったのか、トリニティの手を引いて歩きながら思考が全て言葉に出ている光。興奮のあまり投げ捨てたスキャナーを拾い、光とトリニティを追ってオーロラカーテンを潜るシン。ご飯食べさせてくれるなら何でも良いよ、と特に抵抗する様子の無いトリニティ。

 

こうして、この世界への予期せぬ来訪者は去っていった。後日トリニティだけ戻ってきたのだが、休暇期間中であった事と、ハンドレッド侵攻による混乱が原因でトリニティの失踪には誰も気付かなかったという。そして彼女が新たな力───凶器を手にしていた事も。トリニティ専用に調整された、体内で完全融合しているメモリ能力を無制限にレイズ可能なドライバー。「ガイアドライバーtry」と、三大欲求メモリの剣にして盾となる直接戦闘型のドーパントメモリ、「ヴァルキリーメモリ」を。

 

それが明確な脅威となるのは……また別のお話。

 

 

そして、予期せぬ来訪者は九十九 光と結咲 真(ゆいさき しん)だけではなかった。ソウゲツが最期に案じていたコウヨウ。彼女もまた、もう一人の来訪者によって消滅させられる運命にあったのだ。唯一の救いは、ソウゲツがそれを知らずに逝った事だろうか。

 

 

▽▲▽▲▽▲

 

 

「その声……ドクトル!?何で、アンタがここに居るのよ!」

「私はキミの事を知らないが……はてさて、何処かで会っていたかな?」

 

ソウゲツが光によって倒される場面から少し遡って。

テンサウザーことエクセリオンがその圧倒的な力を見せ付け、ルシファーを撃退した後の事。そのルシファーに変身していた女性幹部、コウヨウが苦し紛れにオーロラカーテンで逃亡した先での出来事。誰が悪い訳でもなく本当に偶然の悲劇。座標も指定せずに転移で逃げた先が、よりによって一 光が療養している秘匿施設だったのだから。

 

「ふぅん……?やはり記憶に無いねぇ。縁、キミはどうだい」

「同じく、ですね。私も会った事はありません」

「縁が知らないなら本当にはじめましてだねぇ」

 

「ふざけた事を……!」

 

《何やら騒がしいですね》

 

そして悲劇は連鎖する。その場に居合わせたのは、光と縁にコウヨウだけではなかったのだ。

 

白い装甲を纏い、同じく白のマントを靡かせ、青い瞳で悪を見据える戦士にして執行者。どこか笑っているようにも見える仮面は、今はコウヨウに向けられている。

 

究極の善意が形を持った存在。

仮面ライダーゼイン。

それが何故か、光と縁の後ろから現れた。

 

「お前は!?」

 

「おや、もう良いのかい?」

《カードの精製は完了しました。貴女の協力に感謝します》

「礼には及ばないさ。ジャスティアの別アプローチを試す良い機会だったしね?」

《では早速テストさせてもらいましょう》

 

「っ!」

 

【LUCIFER】

 

底冷えするようなゼインの無機質な声。或いは音声を聴き、咄嗟にエデンゼツメライズキーを起動したコウヨウ。やらなければ自分がやられる。そう直感的に判断しての行動だった。

 

「変身!」

 

【プログライズ!アーク……!】

【The creator who charges forward believing in paradise.】

【OVER THE EDEN.】

 

《悪意を持って変身する仮面ライダー。相手取るには好都合ですね》

 

変身完了と同時に、サウザンドジャッカーを振りかざして襲い掛かるルシファー。緊張と焦燥の中でも、ゼインの装着しているドライバーにプログライズキーが装填されているのを見逃していなかったのだ。狙うはそこ一点と距離を詰めてくる。

 

対するゼインは、一枚のカードを手にしていた。

 

【ビロト】

 

ちょうど背後に居る縁が変身する仮面ライダービロト。そのバストアップが描かれたライダーカードをドライバー上部にセットし、左側のレバーを引いてから右側に装填されているプログライズキーを押し込む。すると───

 

【執行!】

【ジャスティスオーダー!】

 

呑み込まれるようにドライバー中央へと沈むビロトのカード。排出口から出てきたカードはバラバラに切り刻まれていた。それと同時に、エクイップマントに搭載された射出成型機ビームエクイッパーが、ビロトの使用していたブレードと手足各部のブーストユニットを生成。ゼインに装備させた。

 

「…………」

「どうしたんだい?そんな怖い顔をして」

「目の前で自分の顔が描かれたカードを裁断されて、気分の良くなる人間は居ないと思いますが?」

「フフッ……まぁ大目に見てくれたまえよ」

 

ギリッと音が聞こえる程に、光の機械式車椅子の押し手を強く握っている縁。振り返ってその顔を見れば、明らかに不機嫌になっている。そんな縁をまぁまぁと宥める光。下らないやり取りをしている内に、ゼインvsハンドレッドルシファーは佳境を迎えていた。

 

「馬鹿、な……!?」

《この程度ですか。ならば終わりにしましょう》

 

【ジャスティスパニッシュメント!】

 

ブレードを持ち替え、ドライバー右側のプログライズキーを再度押し込む。その操作によって手足のブーストユニットが展開。ビロトの最大稼働スキルが発動した。

 

《……フンッ!》

 

一気にルシファーへと加速して一太刀、返す剣で二太刀と凄まじい速度で連続斬りが叩き込まれていく。サウザンドジャッカーも取り落とし、もはや為す術の無いルシファーが膝をつきかけた瞬間。最後の一斬、13回目の斬撃が横薙ぎで放たれた。

 

超高速の13連撃、本来はビロトの最大稼働スキルであるGODEATH13だ。

 

「あっ……かっ、は……!」

 

今度こそ地に膝をつき、ルシファーの装甲が解除されながら倒れ込むコウヨウ。虚ろになった瞳は今ここに居ない誰かを映し、弱々しく伸ばされた手はこの場の誰でもない者へと向けられていた。

 

「そ……げ、つ……ご、めん……ね……わた、し……たちの、らく、えん……つ、くれ……な、かっ……」

 

そして、弟と同じように塵となって消えた。そんなコウヨウに何の感慨も抱かないまま、ゼインは歩き出す。

 

「もう行ってしまうのかい?」

《成すべき事がありますので》

「そうかい。達者でね」

《そちらも、道を違えない事を祈っていますよ》

 

そう発して何処へともなく去ったゼイン。その背を見送った縁は光に疑念を溢す。本当に良いのか、と。光がゼインに提供したのは、現行で稼働している───適合者によるフィードバックが進んでいるジャスティアライダーの戦闘データ。つまり、20枚近くのカードをゼインが手にした事となる。

 

それに対する光の答えはこうだ。

敵になるならそれもまた一興だ、と。

それに、ハンドレッドとやらのお陰で新しいデータも手に入っている。ゼインに渡したのは一つ手前のバージョンだと。

 

戦いはまだ終わらない。




悪魔は笑う。

【九十九 光】
ハンドレッド技術主任の女性。
AP世界の一 光を基幹存在とした平行同位体。
臓器や筋肉など、身体のありとあらゆる部分が脆弱なのは変わらないが、一 光がジャスティアドライバーで生命維持をしているのに対して、九十九 光はアポロガイスト(ディケイド版)が用いていたパーフェクターを胸に埋め込んで生命維持を行っている。ストレートに他者の命を利用している為か、車椅子で移動する一 光と異なり普通に歩行するなど、パーフェクター稼働中は身体強度が上がる模様。
コロコロと興味が移る子供のような性格。
その技術力は並みの世界では一丸となっても敵わない程で、ハンドレッドのコピーライダーシステムは彼女が根幹設計・量産をしている。

ハンドレッドが侵攻する世界の選定として、無作為に様々な世界のアイテムをばら蒔いている。AP世界のトリニティが三つものメモリを宿したのは、九十九 光が原因と言える。

【仮面ライダーリエンド】
九十九 光が造り出したカメンライドシステム。
ダークディケイドにディエンドとレジェンドの意匠を足し、ディメンションヴィジョンが激情態のような禍々しい形状となっている。
ハンドレッドライダーのベースはリエンドのカメンライドであり、幹部達が変身するライダーは全てリエンドも変身可能。使用するのは主にダークライダーやネガライダーのカード。
必殺技はカードの幻影を突き破りながら飛び蹴りを叩き込む「ディメンションブレイク」。

【結咲 真】
九十九 光の護衛兼助手。
基幹世界における亜灰 縁に該当する人物だが、縁とは逆に肉体労働を得意としている。
かつては将来有望な陸上選手だったが、事故に遭って両足を膝から切断。選手生命を完全に絶たれた上に、仲が良いと思っていた友人達からは嘲笑され、事故も自分を潰す為だったと知り絶望。自ら命を絶とうとした所で、手駒を探していた光に拾われ今に至る。既にクラスメートや事故を起こしたドライバー、犯人に復讐しており、その手は血で汚れている。現在は光が作ったガイアメタル製の義足を着けて生活している。

戦馬の記憶、ウォーホースメモリに適合。
本来は二足歩行の馬の怪物になるはずだが、真の適合率が高い事と、ガイアメタル製義足を装着している事から機械と怪物の脚を持つケンタウロスのような姿へと突然変異した。
ドーパントとしての能力は、「物資や武器の輸送に使われていた」という記憶から「様々な武器を生成して武装できる」というもの。
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