リコリス&コマンドガンダム   作:不死身の機動歩兵隊

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第4話「10年後の世界」

西暦2012年

 

テロリストによる電波塔事件から数ヶ月後、アラン機関の支援を受けたアランチルドレンによるロボット工学等のブレイクスルーに成功。

 

西暦2014年

 

完全自律型ドロイドの開発に成功。これを基に様々な分野に特化したドロイドの開発が行われる。

 

同年8月

 

アンドロイドとサイボーグ技術が確立。同時にパワードスーツのブレイクスルーに成功。

 

西暦2017年

 

アンドロイド、サイボーグ技術の開発に成功。同時にロボット社会の始まり。

 

西暦2020年

 

AIとの共同研究による宇宙技術のブレイクスルーに成功。星間航行技術の研究が始動。

 

西暦2021年

 

星間航行技術の研究が完了。次世代型宇宙船の開発を開始。

 

同年10月

 

次世代型宇宙船の開発に成功。同時にスペースコロニー、月面コロニーの研究開発始動。

 

西暦2022年

 

ロボットが人類社会に浸透して約5年。人類とロボット達が共存する世界となった。だがロボットを用いた新たな犯罪やテロの脅威が発生した。これに各国は対応に追われる中、日本は比較的に平和であった。表側では・・・

 

‐東京都○○区‐

 

裏側ではDAによる犯罪やテロを極秘裏に抹殺・消去が継続されているが、DA本部に設置されているAIラジアータの旧式化と並行して老朽化が激化。年々アップデートを行えどバグ等の不具合が多発。これによってテロ及び犯罪防止能力が低下。

また実働部隊であるリコリスの重軽傷者が多発する結果となった。DA上層部は政府にラジアータの後継AIの配備を政府に具申するが、予算等の問題で配備は難航。これによりDAは現存の設備だけでの運営を強いられた。

そして現在、1000丁の銃取引の情報を掴んだDAはファーストのフキが率いるリコリスと別動隊を向かわせる。その中にDA本部に配属となったたきなの姿があった。順調に事が進む中、アクシデントが起きる。

 

武器商人

「仲間をこんなに殺しやがって!10秒だ、そっから出てこいッ!コイツをブッ殺すぞッ!!」

 

エリカ

「・・・ッ!」

 

武器商人側が所持していた初期型パワードスーツに驚愕した隙に仲間のエリカが人質に取られ、身動きが封じられる。それと同時にDA本部では何者かによるハッキングを受けて現場との通信が途切れる。

 

ヒバナ

「フキ・・・」

 

フキ

「命令は待機だ。」

 

ヒバナ

「でもエリカがッ!」

 

隊長のフキと部下のヒバナが話している時、コッキング音が鳴る。その方に2人は顔を向けるとそこにはPKMを構えたたきながいた。

 

‐数秒前 千束、コマンドガンダムside‐

 

たきながPKMを構える数秒前、援軍要請を受けて現場へ現着した千束とコマンドガンダムは先に現場へ駆け付けたミカに連絡を取る。

 

千束

「先生、場所(ポイント)に到着。何時でも行ける。」

 

コマンドガンダム

「こちらも現着。DA本部との通信が途切れたが、またなのか?」

 

ミカ

『その様だ。お陰で彼女らとも連絡ができん。切り込んでくれ、援護する。』

 

千束

「オッケー、でも命大事にね。」

 

コマンドガンダム・ミカ

「『了解。』」

 

そして2人が切り込もうとした瞬間、室内から銃撃音が鳴り響く。

 

‐千束、コマンドガンダムsideEND‐

 

コマンドガンダムと千束が切り込む前にフキはたきなに待てと叫ぶ前に発砲。放たれた弾丸は武器商人とエリカに当たる事はなく、天井に直撃。粉塵が煙となって武器商人の視界を封じる。

 

武器商人

「クソ!前が見えねッ!」

 

たきな

「行きますッ!」

 

フキ

「あッ!?おいッ!!」

 

PKMを持ったまま武器商人の背後に回る。初期型パワードスーツは後ろから着込むタイプが多く、背面が脆い事を知っているたきなはPKMの銃口を押し付け、零距離射撃を行う。零距離射撃を受けた武器商人は背面装甲を貫通されて絶命。

拘束していたエリカを放すと同時に力なく倒れる。それを確認したたきなは銃口を下ろす。そこでふと視線と気配を感じて後ろを振り向くが、窓の外に誰もいなかった。

 

たきな

(視線と気配を感じた筈ですが、気のせい?)

 

フキ

「おいッ!!どういうつもりだたきな、本部からの命令は待機と言った筈だぞ・・・それにお前の独断専行でエリカが死んでたかもしれないだろッ!!!」

 

そう言うフキの背後にはエリカを心配するヒバナの姿があり、それを見たたきなは内心で良かったと思うと同時に意識を切り替える。

 

たきな

「それについては申し訳ありません。ですがあの場で誰かが動かなければエリカは死んでいました。自分の行動に後悔はありません。処罰を受ける覚悟はあります。」

 

フキ

「~~~ッ、歯を食いしばれッ!!」

 

そう言って退けるたきなにフキは頭を掻き、その言葉と同時に右ストレートを放つ。その後、本部との通信が復旧すると同時に撤収。入れ替わる様に警察のパトカー数台が駆け付ける。

 

ミカ

『終了だ。すぐにその場から撤収してくれ。』

 

千束

「はーい。ってか私ただの走り損ではッ!?」

 

コマンドガンダム

「まぁ、こういう日もあるさ。乗ってくか?」

 

千束

「良いのッ!?じゃあお願い♪」

 

それに合わせてミカは荷物を纏め、コマンドガンダムは千束をお姫様抱っこして現場を離脱。リコリコへ帰投する。

 

‐1日後 DA本部・司令室‐

 

たきな

「転属ですか。」

 

楠木

「指令を無視して作戦を台無しにした責任は重い。我々DAの存在が世間に知られる危険もあった。配属先にリコリスが1人とDA唯一のロボットが1機いる。生意気だが優秀な奴だ。得られるものもあるだろう。」

 

銃取引事件から1日後、楠木から転属命令を受けたたきなは司令室を退室。すると廊下の窓際ではたきなを待っていたであろうエリカと腕を組んで壁に背を預けるフキがいた。エリカはたきなに声を掛け様とするがたきなはそのまま通り過ぎる。

 

助手

「良かったのですか?あの様な・・・」

 

楠木

「たきなのスタンドプレーと言う事にしておく。命令無視は事実だしな。」

 

助手

「ですがあの通信障害は―――「組織を守る為と言う奴だ。」はぁ・・・」

 

楠木

「毒には毒ではないが、お互い、良い刺激になってくれるといいのだがな・・・」

 

たきなの退室後、楠木は助手とそう話す。そしてDA本部をハッキングしたウィザード、ウォールナットと判明。すぐに居場所の特定と抹殺。消えた銃器の捜索を行う。

 

‐数時間後 喫茶リコリコ‐

 

荷物をまとめてDA本部を出たたきなは転属先の喫茶リコリコに到着し、店内へ入る。するとそこには店のカウンター席で付箋が貼られた結婚雑誌に酒瓶を持った中原ミズキがいた。

 

ミズキ

「なーにがアラン・チルドレンよ!!なら私に良い男の1人を支援してみなさいってよッ!」

 

『凡人のやっかみですな。』

 

ミズキ

「んだとコラァッ!!」

 

そしてテレビで放送されている番組の言葉にブチ切れる実に残念な美人である。黙って落ち着いていればいいものを。

 

ミズキ

「誰が残念美人だッ!」

 

聞こえてたのかッ!?ってこっちに干渉するなッ!

 

たきな

「あの・・・」

 

ミズキ

「うおッ!?び、びっくりした。あんた誰よ!?」

 

たきな

「本日配属になった井ノ上たきなです。」

 

ミカ

「おぉ来たか、たきな。」

 

そして話声が聞こえてカウンターに出て来たミカはたきなを見てそう言い、ミズキはDAクビになった事を言うとたきなは「クビではない。」と言う。

 

たきな

「貴女から学べ、との命令です。千束さん。東京一のリコリスから学べる機会を得られて光栄です。」

 

ミカ

「残念だがソレは千束ではない。」

 

ミズキ

「ソレって言うな!それと指さすなッ!!」

 

そこでハッとするたきなにミカではないとミズキがツッコむ。

 

ミカ

「ここの管理者のミカだ。彼女はミズキ、元DA情報部の職員だ。」

 

たきな

「元?」

 

ミズキ

「嫌気がさしたのよ、孤児を集めてリコリスみたいな殺し屋を作るキモイ組織にぃ。」

 

そう言ってミズキは酒を煽ろうとする瞬間、店外が騒がしくなると店のドアが開くと件の千束がとレームガンダム状態のコマンドガンダムが入ってくる。

 

千束

「ただいま~!先生、大変見て見て~食べモグの口コミでホールスタッフに可愛すぎる女の子とカッコいいロボットだって!これ私とコマンドの事だよね!?」

 

コマンドガンダム

「ミカ、頼まれていた新しいコーヒー豆を2袋程買っておいたぞ。」

 

こうして出会った2人のリコリスと1機のロボットによる物語が加速する。

 

第4話END




次回「リコリコの任務」
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