ガンプラオリジナルストーリー 【制作設定小説】 作:LUCIOLE
陸戦型のリックディアスで、某なろうロボットアニメのテレスターレ、リスペクトです。
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ジッ!
「アインからレオン・ベルガー小隊各機、配置に着いたか?」
レシーバーから聞こえる隊長の声は実に穏やかで、これからMS戦をやるとは思えない雰囲気を出していた。
「ツヴァイOK」抑揚の無い冷たい印象の女性の声。しかし少し硬い感じがする。
「ド、ドライもOKです」こちらはまだ幼さの残る少年の様な声で分りやすく緊張していた。
女性の方は新しく受領した新型に慣れていない為の緊張だろうか?何事にも慎重な彼女らしい。ジーディアスの慣熟訓練は終っているのだが実戦は初めてだ。まぁ、それは隊長も同じなのだが。
少年の方は、こちらも新型のディジェの改良機を任された上に、実戦経験そのものが乏しいのだ。
(そりゃ、緊張もするわな。まぁ、俺はディアスに慣れてるし、アイツもディジェの方がまだ慣れてるんだから仕方無い)
「よし、では無線封鎖前におさらいだ。宇宙(そら)では決戦をやってるそうだが俺達の仕事は変わらない」
最近は戦場が宇宙に移ったお蔭でティターンズの動きは減ったが、アクシズの地球圏帰還に呼応したジオン残党の動きが活発になっている。
「旧オデッサ基地に向かう部隊をこの町で待ち伏せする。俺が正面から攻撃して敵を引きつける、お前達は俺の攻撃に合わせて敵を挟撃しろ。なんて事は無い、隠れて後ろから狙って撃つ簡単な仕事だ」
「「了解!」」
「良い返事だ、では暫しプライベートな時間を楽しんでくれ」
そう言うと隊長は無線を切って、持ち込んだミュージックプレイヤーのスイッチを入れ、傍らの編み針に手を伸ばした。
潜伏して小一時間程した時、町の反対側に仕掛けたセンサーの一つが敵の接近を、けたたましく知らせる。
「さて」
編み掛けのあみぐるみをカバンに直し、プレーヤーを止めて同じカバンに押し込めると、一口水を飲んで息を潜めた。
警報が鳴って暫くすると町並みの向こうに動く巨大な人影が見えた。全長約20mの巨人、MS。
旧式のザクⅡ3機、グフ飛行試験型1機、そしてドムトローペンが2機に大型トラックが3台。
「情報通りだな」
モニターを狙撃モードに切り替え、大通りをゆっくり進む敵部隊の後ろに一際大きな影が現れた。
「なんだあれは?」
その姿を照合すると、1つの機体がディスプレイに表示される。
『YMS-16M ザメル』
「骨董市だな・・・しかし」
中身は最新かもと云う可能性を部下の2人は分っているのかと、少し不安になりつつ先頭のドムに狙いを定めた。
ドシュ!
放たれたメガ粒子はドムを貫き、その爆発が戦闘開始の狼煙となった。
トラックを守る様に固まるザクと前方に飛び出すドムとグフ、そしてザメルは射線から敵の位置を割り出し背中のキャノンを展開している。
「遅いな」
2射目がザメルを撃ち抜くと、ジーディアスは移動を開始した。
ビルの後方から地上に降りると、敵の予測進路を大きく迂回して回り込む。
遠くで爆発音が聞こえる。2人は上手くザクを倒してるらしい。
程無くビルの隙間から疾走するドムの姿が見えた。
「真っ直ぐ突っ込んで来るとはね」
迂闊な奴めとドムの後方に回り込むが、そこで一緒に前に出た筈のグフが居ない事に気が付いた。
その瞬間、後方のセンサーが鳴り響く!
「やる!」
背後のビルの陰から飛び出したグフのガトリングガンが唸る。
6本の銃身が高速回転を始め75mmの弾丸をこれでもかとばら撒くグフ飛行試験型。
その攻撃を滑る様に機体を捻り、左腕にマウントされたシールドで防御しつつ後退する。
「愚かな!」
グフのパイロットが自身の役目を完遂した事を確信した。後退したジーディアスの後ろ、踵を返して戻って来たドムトローペンが意表を突いて低いビルを飛び越え、頭上からジーディアスに襲い掛かった。
「獲ったぞ!」
真後ろを取ったドムが逆手に持ったヒートサーベルを突き下ろす。
「甘い!」
素早く、セーフティーを解除、自動攻撃と攻撃指定マーカーのボタンを押すと自動的に動き出したサブアームが迫るドムに照準を合わせビームサブマシンガンの3点バーストが火を噴いた。と同時にビルの側から離れる。
横目で確認すると先程まで居た場所に落ちたドムが爆発を起こした。
「よくもっ!」
完全に勝ったと思ったグフが仲間をやられて怒りに狂う。
ガトリングを撃ちながら突撃してくるグフに対し、シールドで防御しつつショートバズーカと背中のビームマシンガンで応戦するジーディアス。
右に左にと攻撃を躱していたが、ビームマシンガンで右足を撃ち抜かれ、体勢を崩した所をバズーカでガトリングシールドを装備した左腕も吹き飛ばされた。
倒したか?と思った瞬間、グフがバーニアを吹かして飛び掛ってきた。
「まだだーっ!」
右肩のスパイクを突き出し、迫るグフ飛行試験型!がその捨て身の突撃をジーディアスはシールドを突き立てて受け止めた。
バシュ!
シールドの後方から勢い良く排気して、伸縮式のシールドが打ち出されグフの胴体を貫いた。
「すまんな・・・」
そう言い残して、レオン・ベルガー小隊隊長、フーバー・ボナパルトは部下の元へとジーディアスを滑らせた。
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