ガンプラオリジナルストーリー 【制作設定小説】 作:LUCIOLE
ビー!ビー!ビー!
激しく鳴る高度計に俺はハッとなって計器を確認する。
高度は1200を切り、目標地点ももう直ぐ目の前だった。
「こんな時に居眠りとは大物だな」と後ろから声がする。
「すみません!」と後ろを振り返らずに俺は後ろの艦長に答え、自分の職務を全うする為状況を再確認した。
「ザンジバル・モンスター変形開始!」艦長の号令に「ザンジバル。モンスター変形開始!」と復唱する。
第一シークエンス開始!と最初のレバーを引き倒す。すると機体全体から様々に振動が起こり、ザンジバルの背が割れていく!
ゴオン!
取り分け大きな音と振動と共に第一シークエンスが完了した事を告げる緑のランプが点灯する。直ぐ様2本目のレバーを引いて第二シークエンスを開始、ガコンとロックが外れ、主翼が展開し始めた所で第二シークエンスの完了を待たずに第三シークエンス開始のレバーを引いた。
ザンジバル後部に納められた4本の巨大な砲が展開、180度回転しつつザンジバルの後部も折り畳まれる。主翼の展開が終了して、巨大な足となり4本の主砲は機体上部に展開して固定された。
地上到達ぎりぎりで異形の化け物、『ザンジバル・モンスター』は巡洋艦から正にモンスターへと姿を変えたのだ!
「変形完了!逆噴射!ザンジバル・モンスター着陸します!」
「各員、衝撃に備えろ!」と云う艦長命令が轟く。
そして、その3秒後激しい衝撃と共にザンジバル。モンスターは地表へと降り立った。
「着陸完了!」
「よし!各部チェックと同時に主砲発射準備!」
「了解!」各員から返事が帰ってくる。
「7m低反動砲、装填完了!」
「よし!照準合わせ!目標、敵主力部隊及び旗艦ビックトレー!」
「照準よし!」砲手から最後の連絡が来た。
その時、正面に敵MS部隊が現れた。
「艦長!?」
「慌てるな!4mミサイル発射!」
「4mミサイル発射!」
ザンジバル・モンスターの両腕に装備された4mサイズのミサイルが発射され、敵MSを粉砕されていく。
「今だ!主砲発射!」
「主砲発射!」砲手はトリガーを引くとザンジバル・モンスターの装備された口径7mの4連装低反動砲が轟音を上げて発射された。
その衝撃は低反動砲と言っても凄まじく、この巨体を50mも後退させた。
とその時、躁舵手カインの後頭部を衝撃と激痛が走る!
「っ~~~~~~!?」
頭を抱えるカインは涙を浮かべながらゆっくり後ろを振り返った。其処には腕組をしながらこめかみを引き攣らせ教官が立っていた。
「操縦訓練中に居眠りとは大した度胸だな~え、カイン候補生」
「あ、いえ・・・」
「馬鹿者!」ともう1発頭を殴られたカインはその痛みの中、(あれは夢か・・・そうだよな巡洋艦が変形する訳無いよな)と自笑した。
最期まで読んでくれてありがとうございます。
思いっきりネタ回です。
ブックマーク、ご意見ご感想、アドバイス、、突っ込み、疑問等有りましたら気軽にお書き下さい。
作者が喜びます。拡散も勿論喜びます。
よろしくお願いします。
ほんの少しでも
・面白かった
・続きが気になる
と思って頂けましたらブックマークや評価をお願いします。
※無断転載・無断翻訳を禁止します。