ガンプラオリジナルストーリー 【制作設定小説】   作:LUCIOLE

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ザクキャノン・タンクの第二形態です。

実は、GMはGMではなく、旧キットのGMⅡだったりします。


お話は2話目です。


【挿絵表示】



こちらがザクキャノン・タンク、第一、第二形態の制作日記になります。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1964373731&owner_id=19862347


第8話 【ザクキャノン・タンク 第二形態【連邦製ビーム兵器実射実験機】】

 

 そして、10日過ぎにはヴァイスのギプスは取れ、司令官に復帰を報告に行くと直ぐにMSハンガーに行くようにと言われた。

 

 片手でのトイレ掃除と慣れない資料整理にぐったりだったが、それでも前回と違って足取りは軽かった。

 

 しかしMSハンガーに付いたヴァイスは自分の機体の状態を見て、立ち尽くしてしまった。

 

 本来ザクキャノンの名前を象徴する長大なキャノン砲が無いのだ。左後ろから見てるから見えない訳じゃないよな、と前に回るがやはり無い。

 

【挿絵表示】

 

 「それにあのキャノン(キャノンは無いのだが・・・)が抱えてる奴あれは連邦のMSの胴体じゃないのか!?」

 

 ザクの前には頭も腕も無い敵MSの胴体部分が抱えられ、その背中からはケーブルが数本出ていてザクキャノンの背中側へと繋がっていた。

 

 その姿を理解出来ず見上げていたヴァイスに整備班長が声を掛けた。

 

 「よう、やっと完治した様だな」

 

 日に焼けた浅黒い顔に白い歯が目立つ笑顔で班長が手袋を外しながらやって来た。

 

 「班長!?俺のキャノンが・・・」

 

 自分は砲撃の腕を買われているのに、その砲が無いのだ。

 

 「ん?あぁキャノンな、ちょっと外させて貰ってるぜ」

 

 「外させてって・・・」

 

 「大丈夫、ちゃんと直してやるからw ところでよぉ連邦のMS、ビーム砲を持ってたろ?」

 

 項垂れた状態から首だけで班長を見上げる。

 

 「ああ、報告では聞いてたけど、ガンダムだっけ?赤い彗星を退け、ガルマ様を討ったっていう・・・あれが装備してるって資料を読んだ時は信じられなかったけどな」と言って上体を上げ、腰に手を当て溜息を吐く。

 

 「まぁな、本国でも開発はしているが、MSが携帯出来るサイズまで小型化出来てないからな」とボリボリと短い髪の頭を掻いた。

 

 「しかし、連邦のMS、ビーム砲は確かに驚異だったけど噂ほどじゃなかったな」

 

 「多分、量産する為にダウングレードしたんだろう。あとはパイロットの腕だな」

 

 「ガンダムのパイロットはニュータイプなんじゃ?って噂かい」と疑いの表情を見せるヴァイス。

 

 そんなヴァイスに班長は急に声を潜めて「ああ、公式じゃないが青い巨星がやられたらしい」と耳打ちしてきた。

 

 「!?」

 

 驚きの余り固まるヴァイスの背中をバン!と叩いておやっさんは話を続けた。

 

 「で、あれだがな。向こうのビーム兵器の実射試験をしようって訳だ。調べたが手の平から銃へのエネルギー供給が必要でな、しかもザクのジェネレーター出力じゃ動かねぇときた」と手の平を指して説明をしてくれる。

 

 「そこで、敵のMS、GM(ジム)と言うらしいがこいつの本体からビーム発射に必要なエネルギーを得ようって訳さ」

 

 「なるほどね・・・」

 

 「で、当然ザクの手にエネルギーの供給ソケットは無いからな、無理やりケーブルを接続して砲撃の反動に耐えられる様に固定して発射するのに改造中のお前のキャノンが丁度良かったんだよ」

 

 班長の説明に納得しかけたヴァイス。

 

 「まぁ、これで次の定期便で実験データが送れるってもんだ。じゃあ頼むぜ!」

 

 「何がだい?」

 

 「なにがってお前のキャノンだろ、お前が試射するんだよ」

 

 何を当たり前の事をという顔で見る班長。なるほどここに呼ばれた理由はこれか、と頭を掻いたがピタリと動きを止めて班長を見た。

 

 「なんだ?」

 

【挿絵表示】

 

 「これ、爆発とかしない・・・よな?」

 

 不安げなヴァイスの質問に班長は、にやりと悪戯っぽい笑顔を返したのだった。

 

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 

 ガガガ・・・・ッ!重い音でゆっくりと進むザクキャノンタンクはなんとか試射の所定の位置に辿り着いたが、ヴァイスは不満たらたらだった。

 

 「班長!なんだよこれは!?めちゃくちゃ遅いじゃないか」

 

 班長のレシーバーにヴァイスの声が響く。

 

 「だ~っ!うるせいな、仕方無いだろうそれでも急遽出力は上げたんだよ」

 

 「こんなに遅いんじゃいい的だぞ!」

 

 通常の足が無い分機敏性に欠けるタンクにとって速度は命である。通常のマゼラアタックが最速80㎞出るのにこのタンクはがんばっても50㎞そこそこなのだ。

 

 「んなこた~分ってるよ。今は試射さえ出来れば良いんだ!これが終わったらちゃんとしてやるから黙ってテストに協力しろ!あと4発分しか撃てないんだからな、外すなよ!」

 

 負けずにマイクに叫ぶ班長。その迫力に何も言えなくなったヴァイスは渋々「じゃあやるぞ!」と的に照準を合わせるのだった。




最期まで読んでくれてありがとうございます。

明日、最後の3話目を上げる予定です。

砂漠部隊の話はもう少し続きます。 


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