虹の男と星の娘   作:丸亀導師

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読者の皆様、タグにあるようにこの世界のアムロは、ベルチルのアムロとCCAアムロを足した存在だということを、再度ここに記しておきます。


第十九話

アイはニノからはたかれてから、徐々に変わっていった。日に日に、彼女の光は強くなっていく。B小町の面々もそれを感じ取ったのか、負けず嫌いな彼女達はそれを間近で見て更に光を増していく。

 

たった一年、ただそれだけの期間で彼女達はスターダムを駆け上がっていく、オリコンチャート10位乗ったのはつい最近だったが

それでもこれほどの飛躍をするとは、誰も予想することは出来なかっただろう、各言う俺もその一人だ。

 

彼女の心境の変化は特に最近顕著だ、誕生日を過ぎ彼女は15歳となり、約束の年齢となった。

だが、彼女からのアプローチはない。もしくは俺からのアクションを待っているのだろうか?本人も意識しているみたいだが、表面上の嘘が上手くなったな。

 

彼女の心境の変化は、俺に対する感情からも見て取れる。俺に対する強い憧れと依存が、俺に対する哀れみと愛しさに変化した。本当に何があったのか。

これまでの俺に甘えるだけだった態度から、俺を支えたいと態度に出すことが多くなった。これじゃ、まるでベルのようだな。

 

 

 

 

都内の某カフェテリアで、アイスコーヒーを飲みながら、ショートケーキを一人で食べる。苦味のあるコーヒーに、独特の甘みを持ったケーキは、実に良い風味を醸し出している。絵になるからと、暑くなり始めたこの頃に意外な程に美味しい。

ドラマの撮影中なのに本当に飲んで良いのだろうか、いやそういう演技をして欲しいと言われれば、やるしか無いのだが。

天下のN○Kだからね、逆らう気も起きないよ。

 

[素の貴方を画角に納めたいんですよ、安室嶺って役者を安室嶺が演じて欲しい。これはドラマですけど、ドキュメンタリーでも有るわけですから。それにですよ、俳優の半生をこうやって描いて、皆さんに見せれば貴方の宣伝にもなる。]

 

なんて、言われればこうもなるか。しかし、カメラが既に回っていると言うのに、待ち人来たらずか。

俺の共演者はいったいどこをほっつき歩いているのか、まさかと思うが道に迷ったなんて事はないよな?

 

「お待たせしました。遅くなり申し訳ありません。」

 

神木ヒカル、よくよく縁がある。殺人鬼のような狂った感性を持った彼、それが今日の俺の共演者。

思春期の俺を演じてくれるという彼、確かに身長体格は同じ年齢だった時の俺と同じだ、上手くやればもっと幼く見えなくもない。まだ中学生だったか?

 

随分と雰囲気が変わったな、昔はもっと暗い闇を見ているようだったが今は何も無い、まるで〘別人〙のような…何も無い人なんてこの世に存在するか?だとすればおかしいか?

ニコニコとこちらに顔を向けているが、

 

『お前は誰だ?いや、お前がシラトリか?』

 

『………良くお解りになられましたね。そうです、私がシラトリです。アムロ・レイさん。』

 

俺の過去の名を知っている?やはり、コイツは何かしらの上位の生物か?

 

『ご推察の通り、我々は貴方よりも上です。なに、正体を知ったからと言って、貴方に(・・・)危害を加えるつもりはありませんよ。』

 

『俺にはか、じゃあ俺の関係者に危害を加えるつもりではいるということか?』

 

図星か?なら、ここで彼を殺せばそれは止まるか?その場合、間違いなく俺は、逮捕されて。最悪死刑、軽くても懲役20年以上か?そうなると、苺プロの皆に類が及んでしまう。

 

『まあ、慌てないで下さい。

私は物語の筋書き(・・・・・・)をある程度元に戻そうとしているだけですよ。ある程度と言ったように私も貴方が変えてきた物語を全て否定しているわけではございません。

ですが貴方という異物が、どれほど強大なのか正直見縊っていました。えぇ、まだ軌道修正は可能です。』

 

『何をするつもりだ。』

 

『今はまだ手を出せませんが、いずれまたお会いするでしょう。その時はよろしくお願いします。さあ、仕事の時間ですよ。神木君?起きなさい。』

 

 

その言葉とともに、彼の気配は元の狂人のそれに戻った。それと同時に、俺の背に一筋の汗が流れた。

 

「神木君、行こうか。」

 

「はい!よろしくお願いします。」

 

 

 

〜sideアイ〜

 

「アイ〜まだ〜?」

 

「もうちょっとだけ待って!う〜ん、ちょっと決められないかなぁ〜。」

 

「ちょっとちょっと、遅いよ。まだ決まらないの?」

 

決まる訳無いよね〜ネグリジェなんてそんなの気にしたこと無いもん。

カーテンの向こうがグラグラしてシャッ//って開いた、私まだブラのままなんですけど〜

 

「なんだなんだ?スゲー色気のあるやつじゃん、なんだよ。こういうの好きなのか?安室さん。いい趣味してんじゃん。」

 

「いやいや、アムロはそんな趣味なわけ無いじゃん。ただ、その、ね?誘うのに、こういう格好したほうが良いのかなぁ〜ってさ、色気って大切って言うし。」

 

 

汗がダラダラ背中を伝う〜待ってよ、言い訳させてよ。皆と私服買いに来たのに、ネグリジェ選んでる私を見ないで!

 

「良いじゃん、清楚に見えるお前に紫のネグリジェ。ギャップがあってさ、きっとアイツも喜ぶんじゃねぇの?私が保証する。」

 

「サキちゃんってさ、男性経験あるってこと?」

 

何皆ポカーンとした顔してるの!そういう事を言うってことはそういう事だよね!

 

「お前さ、逆に聞くけど私が無いように見えるか?ま、無いけどな。ハッハッハッ!逆にニノは既に致してるって話だけど。」

 

「この際だから貴女たちを信じて特別に話すけど、実は幼馴染と少しだけね、別に誰だって良い訳じゃないし、アイにとっての安室さんがそうであるように私も心から好きだと言い切れる男としかそういうことはしないわよ。言うまでもないけど、このことは他言無用よ。それに避妊はきちんとやってるから。」

 

「嘘ーそんなの聞いたこと無い!」

 

う~ん、頭グルグルする。ニノちゃん、すっごく手が早いんだね。

 

「まあ、ゆっくり選べば?ここ、政治家や芸能人といった世間に顔が知られている偉い人御用達のお店だから口は固いらしいのよ。貴女が一番安室さんの嗜好知ってるんだから。私の経験から言って男が興奮するのは、貴女の場合完全なギャップ狙いで行きなさい?そうすれば上手く行く筈、だから大胆にね!」

 

「じゃじゃあ、ブラとパンツも一緒に買っちゃおうかなぁー」

 

 

 

 

……

 

なんで、こんな恥ずかしいの買っちゃったんだろ。

私の目の前ベッドに置かれてるのは、

〘紅桔梗色〙の短めのスケスケシースルーネグリジェ

〘壺菫色〙のカップレスブラとオープンショーツ

物凄く大胆!どう見てもヤリたいです!って主張するような格好。

これじゃあ逆にドン引きされるかも!

 

我ながらどうして、こんなのを買ったんだろう。

やっぱりあれかな、私って口車に載せられやすいのかな?将来詐欺とかにあったら嫌かも。

って、そうじゃない。今日アムロが帰ってくるからってそれで、皆で具材を買いに行ったはずなのに、どうしてこれじゃあ

「メインディッシュは私!」

ってことじゃん。

そろそら帰って「ただいま」来た!

 

「お帰り、お風呂まだ沸かして無いからさ先にご飯でも良い?」

 

ハァハァ、落ち着け、落ち着けよアイ。ここで色々考えると駄目だ。

 

「そうか、解った。今日の料理はなんだい?」

 

「今日は給料日だったから少し奮発しました!

愛知県産のアサリを使った炊き込みご飯。

長芋と青のりのフライ。

蟹玉豆腐のとろみスープ。

アボカドと長芋とレタスのオリーブサラダトマト添え

です!

それと、赤ワイン」

 

おお、という声を出してくれた。良し!

 

「随分と美味しそうじゃないか、こんなに良いのかい?」

 

「勿論、未来の旦那様だもの。それに、明日からお休みでしょ?」

 

凄い喜んでくれてる、なんか申し訳ない気持ちが出てくるかも。

二人で食べるのは久し振りだけど、アムロと一緒に食べるのはやっぱり美味しいな。

さてと、食べ終わったら片付けなきゃね。

 

「もう、お風呂沸いてると思うから、少し休んだら先に入ってて。」

 

「手伝わなくても良いのかい?」

 

「アムロは、片付けるの苦手でしょ?それに、今はそういう気分なの。」

 

アルコール入ってるから、多少頭の回転遅くなってるからまだ誤魔化せる。

〜20分後〜

 

「ありがとう、少し横になるよ。お休み」

 

「私もお風呂入ったら電気消しちゃうからね?」

 

 

シャワー と聞こえる音、身体を念入りに洗い。ムダ毛がないかもきちんと見て、準備完了。

その後、1度自分の部屋に戻ってダミーのパジャマを脱いで今朝買った物に着替える。息を整えて、廊下を歩きドアをノックする

 

Knock Knock「アムロ入るよ。」

 

「うん?上着を着るから少し待っていて…どうしたんだい?」

 

恥ずかしい、顔が紅潮しているのがわかる。

アムロはベッドから足を出して座っている。普段からパンツ一枚で寝てる、私の姿を見て興奮するなら…ひと目で解るはず。ほら、ね?

 

「ねぇ、アムロ。昔の約束、覚えてる?15歳になったら、家族になってくれるっていうの。」

 

私はゆっくりとした足取りでアムロに近づく、左手をあるに伸ばすとアムロもそれを掴んでくれる。

 

「私ね、今もアムロと家族になりたいって思ってるの。だからね?」

 

片膝をアムロの膝に乗せてアムロの右耳に口を近づける。

 

「私に、家族の印を刻んで?私を貴方のものにして?アムロ」

 

「あぁ、良いよアイ」

 

そう言うと私を抱き寄せてキスをする。初めてしたあのキスよりも、より深く深く。

息が出来ないんじゃないか、唇を話すと息が自然と肺に流れる。私は押し倒される。

 

何もかもがとても気持ちが良い、何度も何度も気をやり。いくつもの光が弾ける。自分と彼の境目が解らなくなるほどに、彼のものがあるのが普通であるかのように。彼の種が私の中に満ちていく。

 

いつの間にか眠っていたのだろう、私の身体はベタベタだ。フラフラする、身体の奥には未だに違和感と彼の種がある場所を摩る。

こうして私と彼は名実ともに家族になった。

 

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