プロット段階でのアイデアが元となっているため、たぶん中途半端で終わります。
少女は泣きながら古い神社の境内に座り、エンエンと声を上げ涙を流す。
少女はランドセルを背負っており、小学生くらいに見えるが、その姿はお世辞にも綺麗とは言い難く、学校でも虐めの対象となっているのだろう。
そんな彼女はただ一人、こんな辺鄙なところに来た理由はただ心の内から泣きたいと、そう思ったからである。
彼女はエンエンと泣き続けるも周囲に人の姿は何も無い。元より古い神社、最低限の補修と地元の祭神というだけで小高い丘の上に奉られていた。
それ故に、立派なものとは言えず神主などいない。
少女は泣き終わると、一人ブツブツと言い始める。お母さんの事、学校の事、友達の事。そしてささやかな夢、お母さんに愛してもらいたい、お母さんを愛したい。そんな夢を一人語る、その姿はきっと傍から見れば不気味で誰もいないが故に、それは知られることはなかった。
少女はいつも辛いことがあると、そこに行っては話をし、そこに行っては話をする。
そんな毎日を一年ほどしたある日のこと、少女にとって思いがけない出会いがあった。
いつものように、話を始めると。後ろからこんな声が聞こえた。
『辛いだろうに、歯がゆいことに俺には君の話を聞くことしか出来ないよ。』
少女はその声を聞くと直ぐ様振り向いた、そこにはあまりにも神社には似つかわしくもない、何か宇宙服のようなものを着込んだ、青い目をした外国人っぽい見た目の男が座っていた。
「ねぇ、貴女はだあれ?神様?」
『神様ね……、当たらずとも遠からずといったところかな?君は、俺が見えるのか?』
少女は「うん」と答えると、ニコニコと彼にいつものように話を始めた。男はその姿に、困ったように目を潜めそれでも彼女の紡ぐその言葉を、ただただ一人?聞き続けた。
それからも少女は事ある事に、彼の元を訪れた。彼の姿はいつも同じ、同じ服しか持っていないの?と、彼女は訪ねた。彼は言った。
『身体がないからね、一番記憶にある通りのものしか出せないのさ。一応もう一つあるが見てみるかい?』
彼はそう言うと己の着ている服を変えてみせた。体表の服だけが変化して、何やらスーツとかブレザーとかそんな感じの服になる。
『これは連邦軍の制服なんだが…解るかい?軍服って?』
「兵隊さんだったんだね?でも、どこの人なの?」
男は困った、地球の上にあるのだからどこの国の人なのかと謂われても、答えようがない。
『そうだね、この星を。この地を護るそんな使命を持っていたのかなって。』
でも、どうしてここにいるの?そう聞かれた男は答えた。
『俺は、アイツ等と約束したんだ。俺がこの地に封じられている間は、この地の者達に手を出さないと。
天から来た、あの女神たち。それ等と交わした古い古い約束だ。一つ話をしたんだ、君の名前を教えてくれないか?何か、君にあげられるかもしれない。』
彼女は答えた
「私の名前は、星野アイ!貴方の名前は?」
『俺の名前はアムロ・レイ、この地を護る単なる幽霊さ。』
名前を教えあった彼女達は、より多くの会話を紡いでいった。いつしか少女は娘となり、大きくそして逞しく成長していった。しかし、ある時彼女は彼にここにはもう来れない事を告げる。
上京するのだという、そしてアイドルになって愛を知るのだと。
彼はいつかは来るだろうと思っていたものが来たのを悟り、彼女にあるものを渡した。
『これは、所謂ドッグタグというものなんだが、俺のエンブレムと君の名前が刻んである。神在月の時に鍛冶屋にお願いして作ってもらったんだ。受け取ってくれないか?』
「ありがとう……わぁ、なにこれ?少し光輝いてるよ!!」
男は告げた、御守だと。これが有ればもしも君の命が危険となった時、助けに行けるかもしれないと。なんとも緩い成約の中、それを言った。
いずれまた会おう、そう二人で誓あいそれから8年という月日が流れた。
〜sideアイ〜
「ふぁ〜〜オファよう〜。ルビー、アクア。」
今日は待ちに待ったドームライブの日、そしてあの人。神木君、この子達の父親が来てくれる日。
ふふ、来てくれるかな?この子達の事を紹介したい。だって父親なんだもん、この子達も喜んでくれるんじゃないかな?
アイドルになればファンを愛せると思った。
心の底から愛してるって言いたくて、愛してるって嘘を振り撒きてきた。
母親になれば子供を愛せると思った。
私はまだ、この子達に愛してるって言ったことがない。
その言葉を口に出したら、それが嘘だって気づいてしまったら、そう思うと怖いから。
そういう事を考えてたら、
「ねぇ、アイ。いつも付けてるそれって誰から貰ったの?」
私が忘れたくない人、ずっと私の話を聞いてくれた人。私を応援してくれた人。その人はきっと人じゃないけど、そんな人から貰ったそれを、ルビーとアクアに言ってもいいのかな?
「これはね…昔、神社の境内でね?神様から貰ったものんだよ?これは、御守りでね?私の夢をずっと支えてくれたんだ、だからね?落ち着いたら、皆でその神社に行きたいなって思ってるんだ。二人も行ってみたいでしょ?私の故郷に。もし会えたら二人の分も貰いたいな。」
私を支えてくれた、ずっと見守ってくれるって肌見放さず持っていた。だからこうして、私は幸せを掴む一歩前までこれたんだ。
ピンポーン
というチャイムがなる
「あ、佐藤さんかな?」
私はこの後思ったんだ、ドアチェーンはこういう時の為にあるんだって。
ドアを開けると、見覚えのない人が花束を持って立っていた。
神木君の、知り合いかな?そう思ったのも束の間、私のお腹に何かが当たって………弾けとんだ。
タグが強く光り輝いて、男を反対側へと吹き飛ばした。
男は身体を強く打ったんだと思う、私は一瞬呆然として急いで扉を締めて鍵をかけた。
男が起き上がったのかドンドンと家の扉を、猛烈に叩く。
アクアが警察に電話しろというので、私は警察に電話して佐藤さんにも連絡をした。
その時だ、扉付きを叩いていた男が叫びを上げた。男の声は信じられないものを見るかのようだった。
扉の下からすごい綺麗な、緑色の光が溢れている。
『君はこの子達に何をしようとしたのかな?』
聞き慣れた声がした、昔の上京する前に私が最後に聞いた声が。
「護りに来てくれたんだ…」
『お前をここに放ったやつは…そうか、そいつなんだな?ありがとう、殺人未遂だが警察が来るだろうから大人しくしていると良い。
さて、共犯者に会いに行こうか?』
そんな声を言ったあと、光は止んだ。
私は、死ななかった。もしも、あの時彼が来なかったら私はたぶん死んでただろう。
もしも、死んでしまったらアクアにもルビーにも愛してるって言えないから、今言ってしまおう。私は本当に自分が無傷なのか、解らないから。
「アクア・ルビー。愛してる、こんな時にしか言えなくてごめんね?この言葉は絶対嘘じゃない。」
あの人にお礼を言わなきゃな。私を救ってくれた、そのお礼を。
今作の設定
アムロ・レイ
アクシズ・ショックの影響で時空間を跳躍してしまい、νガンダムと一体化してしまった。
機体素材がサイコフレームに置き換わってしまった為に、ジェネレーター関係なく動き回ることが出来る。
神話の時代、国津神としてアイの故郷にいたが、天津神との戦いで善戦するも多くの仲間が破れたことを知り、戦いに終止符を打つために、その地に封じられた。
巨神神話、〘白き巨神〙として語られる。
尚神無月には出雲に行くし、何なら加護を与える事だってする。
星野アイ
星見の一族の生き残り。血は薄れ、自らの指名すら忘れてしまった一族。かつて巫女として巨神の言葉を紡いだ。