ヘビー級電波人間の凸凹記   作:厄介な猫さん

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てな訳でどうぞ。


ツノウサギ

バスでロッポンドーヒルズへと到着したショウとスバルは、すぐに近くの建物の陰に隠れるとそれぞれのスターキャリアーを頭上に掲げた。

 

「「電波変換!」」

 

電波変換を行ってオリガ・ジェネラルとロックマンの姿となったショウとスバルは、周波数を調整して上へと昇っていき、そのまま壁をすり抜けて映画館があるショッピングプラザの中へと入る。

ショッピングプラザの中は、ハイドがナツヒとルナの二人を人質にして立て込もっていることもあってか人が居らず、不気味な静けさを発している。

 

「映画館は確か、最上階だったよな?」

「うん。早く委員長たちを……」

『ンフフフフ……ようやく来たか』

 

スバルが最上階を見上げて呟くのを遮るように、相変わらずの変わった笑い声を上げるハイドの声がショッピングプラザに響き渡る。

 

「ハイド!」

「ナツヒ達はどこだ!?無事なんだろうな!?」

『そう慌てることはない……私も彼女達も最初に言った通り、映画館の中にいる。役者も揃ったことだし上演開始と行こう』

 

ハイドは二人の態度を意にも介さない嫌らしさを感じる声色でそう告げると、それに呼応するようにショッピングプラザのあちこちに剣と盾を持った謎の電波体が道を遮るように姿を現した。

 

「あの電波体は一体……?」

『あれは、エランド……』

 

如何にも兵士然とした電波体にショウが訝しんでいると、オリガが驚愕したような感じで呟く。そのオリガの呟きを拾ったウォーロックは厳しい口調で問い質した。

 

『おいジジィ!あのおかしな周波数を発している奴らを知っているな!?知っているならさっさと吐きやがれ!!』

『…………』

 

ウォーロックの鋭い目付きを向けられる中、オリガは無言を貫く。だが、観念したのか、オリガが淡々とした感じで話し始めた。

 

『……エランドは電波変換の素体になれる特殊な電波体だ。だが、エランド以外の電波体が居らぬ以上、その真価を発揮することはあるまい』

「電波体同士が電波変換だって!?」

『そんなあり得ねぇこと……いや、アイツらも以前、単体で電波変換したから不可能じゃないのか……?』

 

オリガがもたらした情報にスバルは驚き、ウォーロックもあり得ないと考えかけるも、似たような前科があったことから考えを改める。

ショウも言葉こそ発していないが内心で驚いていたが、そこでふと、あることを思い出した。

 

「そういえば、お前と初めて会った時にそのエランドを呼ぼうとしてたよな?それって、アイツらのことだったのか?」

『……そうだ』

「……倒して大丈夫なのか?」

『気遣われる程ではない』

 

もしかしたらあれを捕まえたいのではないかとショウは思って問いかけるも、オリガは切り捨てるように言葉を返す。

オリガから許可(?)を得たことで、ショウはバトルカードを発動する。

 

「バトルカード、【コガラシ1】!」

 

ショウは左手をダクトファンに変えると、緑色の竜巻をエランドの一体に向けて放つ。だが、その竜巻をエランドは左手に持つ盾で難なく防いだ。

 

「防御が固ぇ!」

『バカ正直に正面から攻撃するな!凍らせて動きを封じるか、ブレイク性能のある攻撃やカウンターで反撃するのが定石であるぞ!!』

「それを先に言っとけ!バトルカード、【アイスステージ】【ネバーレイン1】!!」

 

ショウはオリガの遅いアドバンスに文句を言いつつも、二枚のバトルカードによるコンボでエランド達を一斉に氷結させて動きを封じる。

 

「バトルカード、【シンクロフック2】!!」

『カーソルロック!』

 

そこに左手をボクサーグローブに変えたスバルが、ウォーロックの補助で凍っているエランドの一体に瞬時に近寄って殴り飛ばす。

バトルカードの効果でエランド達は連鎖ダメージを与えられ、上部の鎧や武具を残して電波の身体のみが消えていく。だが、別の階やウェーブロードの上にいたエランド達が、ショウ達に向けて胸の中央からビームを放った。

 

「うわぁっ!!」

『遠距離攻撃もできるのかよ!?』

「バトルカード、【オロロンハット1】【マヒプラス】!!」

 

エランドからの攻撃でスバルが怯む中、少しの攻撃では仰け反らないショウはブーメランのごとく魔女帽子を放ち、バトルカードの効果も相まってエランド達を一斉に麻痺らせる。

 

「【ボルティックアイ1】【アタック+10】!」

 

エランドの攻撃から立ち直ったスバルも再びバトルカードを使い、エランド達を再度撃破する。

 

『コイツら、雑魚のクセに厄介だな……!』

『随分と弱気だな、珍獣』

『その珍獣呼ばわりは止めろ!クソジジィ!!』

 

ウォーロックとオリガの言い争いにショウとスバルは苦笑しつつも、最上階を目指して進んでいく。

 

「ジェネラル・ダッシュ!」

「ロックバスター!」

 

ショウの防御を粉砕する体当たりで進行上のエランド達を吹き飛ばし、スバルがバスターの連射でトドメを差していく。中には剣を振り上げて反撃しようとするエランドもいたが……

 

「バトルカード、【レーダーミサイル1】!」

「バトルカード、【デスサイス1】!」

 

エランドが剣を振り抜く前にショウがミサイルを放って怯ませ、スバルが鎌を投げ飛ばしてすぐに撃破したことで事なきを得る。

目的地の映画館でハイドが待ち構えていることから、二人はS.A(スター・アドバンス)を使用せずに進んで行く。バトルカードのコンボを駆使してエランド達を倒していき、二人は映画館がある最上階へと辿り着く。

 

「くっ……さすがに数が多い」

『小僧、ここはヘル・ローラーで一気に潰すぞ!!』

「了解だ!ヘル……」

 

オリガの指示にショウは頷いて巨大ローラーを召喚しようとした瞬間、突如全身が燃え上がるように熱くなった。

 

「うぐっ!?」

「ショウさん!?……うっ!?」

 

突然胸を押さえて前のめりに体を踞らせたショウに、スバルは心配して駆け寄ろうとするも、スバルも胸を押さえてその後で踞ってしまう。

 

『グゥウウウ……!!』

『クソッ……!また、オーパーツが暴れてやがる……!』

 

オリガとウォーロックが苦悶の声を上げる中、ショウとスバルは圧倒的な電波のオーラを全身から溢れさせていく。

 

「オーパーツ……?まさか、お前も……?」

「その口振り……ひょっとして、ショウさんも……?」

 

ここで初めて、互いにオーパーツを持っていると知ったショウとスバルは確認し合うように言葉を続けていく。

 

「ああ……港で釣り上げた剣を、オリガが鬼気迫る勢いで身体に捩じ込んでな……」

「ボクの方は、シノビのオーパーツをロックが誤って呑み込んで……」

『珍獣は何でも……グゥゥ、食うのか……!?』

『あれは事故だ……!ジジィのような確信犯じゃねぇし……ウグッ、ジジィの方も……全然制御できてねぇ、だろうが……!!』

『貴様にだけは……言われたくないぞ、珍……獣……!』

『その言葉……そっくり、返すぜ……!』

 

声が苦痛に満ちながらも互いに罵り合うオリガとウォーロック。その二人とは別の声がショウとスバルの耳に届いた。

 

カラダ……カセ!

 

オーパーツの声が二人の耳に届いた直後、二人の意思に関係なく身体が勝手に動き出していく。立ち上がった二人は右手を掲げると、電波のオーラが右手へと集まっていき、ショウは大剣を、スバルは大きな手裏剣をその手に握り締める。

 

ワガ……シュゾク……フッコウ……

 

「「ガァアアアアアアッ!!!」」

 

獣のような雄叫びと共に、電波のオーラで構成されたその武器をショウは薙ぎ払うように振るい、スバルは投げ飛ばして無数に分身させ、攻撃せんと構えていたエランドの集団を鎧と武具を残すことなく容易く殲滅してしまった。

 

「い、今のは……」

「意思に関係なく身体が勝手に動いてた……」

 

完全に別人に身体を動かされた感覚に、ショウとスバルは一種の恐怖を覚えていく。そんな中、オリガとウォーロックが消耗したような声で呟いた。

 

『これが、オーパーツの力か……豪快であるが……』

『強烈すぎて、制御が全然できねぇ……』

「嘘だろ!?」

「そんな……こんな時に!!」

 

強大すぎるが故に、制御できない力だと告げたオリガとウォーロックの言葉に、ショウとスバルは焦りを覚える。だが、今はそんな場合ではないことから、フォルダをリロードしてから意を決して映画館の中へと入る。

映画館の中は不気味な雰囲気を発していたが、マテリアルウェーブで作られた廃墟の屋根の上に気絶しているナツヒとルナの姿があった。

 

「ナツヒ!」

「委員長!」

 

ショウとスバルは急いで二人の下へ駆け寄ろうとするも、それを遮るようにシルクハットを被り黒いマントを羽織った人物が姿を現した。

 

「ようやくご到着か。ンフフフフ……いいぞ、脚本通りだ」

「!その声、ハイドか!!」

「委員長たちを返してもらうぞ!!」

 

ショウは声と笑い声から目の前の人物がハイドと確信して睨み付け、スバルは左手のウォーロックをハイドに向けて何時でもバスターが撃てるように構える。

そんな一触即発の雰囲気を放つ二人に対し、ハイドは余裕を一切崩さなかった。

 

「フム、それもよかろう。だが……彼女たち自身はどうしたいと思っているかな?」

 

ハイドが嫌らしい笑みと共にそう告げると、ナツヒとルナは徐に立ち上がった。

 

「ナツヒ……!?」

 

ショウは最初こそ目が覚めたのかと思ったが、ナツヒの目は焦点が合ってないことに気がついて戸惑ってしまう。それはルナも同じで、スバルも同様に困惑を隠せずにいる。

そんなショウとスバルの前で、ナツヒは懐から何かを取り出した。

 

「あれは……古代のスターキャリアー!?」

 

見覚えがあったスバルがそう叫んだ直後、古代のスターキャリアーの画面が光輝く。そのまま強い光が辺りを照らし、すぐに収まると……ナツヒのの隣に全身が白く、頭に小さな角を生やした電波体が佇んでいた。

 

「つ、ツノウサギ……?」

『ジャッカロープ、だと……!?』

 

その電波体―――未確認生物《UMA》の一体であるツノウサギであることにショウは再度困惑してしまう。オリガはツノウサギの姿をした電波体に心当たりがあるのか、その電波体の名前を呟いている。

そんな中、ルナの隣に笛を持った紫の電波体が姿を現した。

 

『オ、オイオイ!勘弁してくれよ!!ありゃ、オヒュカスじゃねぇか!?』

 

ウォーロックが焦りの声を上げた直後、ナツヒはジャッカロープと、ルナはオヒュカスと呼ばれた電波体と身体が重なり合う。

 

「「……電波変換」」

 

抑揚のない声と共に、ナツヒとルナの身体が光に包まれる。

光が消えると、白い装甲に鹿のような角を頭に生やした、兎の姿そっくりの電波人間と、紫を主体とし、下半身が蛇の尻尾となっている電波人間が屋根の上に佇んでいた。

 

「そ、そんな……」

「ハイドテメェ!二人に何しやがった!?」

 

電波変換―――特にルナの今の姿にスバルはショックを受け、ショウは明らかに何かしたであろうハイドに向かって怒りを露に問い質す。それに対し、ハイドは何てことのないように告げた。

 

「なに、大したことはしていない。そちらのお嬢さんには面白い“記憶”が刻み込まれていたから呼び起こし、飛び入り参加のお嬢さんには“力”を与えてやっただけさ。もっとも、眠っている間だからそちらに引っ張られているがね……ンフフフフ!!」

 

ハイドはそう告げると高く跳躍し、マテリアルウェーブの廃墟の上へと立つ。それと入れ替わるように、電波変換したナツヒとルナ―――『ジャッカロープ・ボルト』と『オヒュカス・クイーン』がショウとスバルの前に降り立った。

 

「ナツヒ!しっかりしろ!!」

「委員長!目を覚まして!!」

「「…………」」

 

ショウとスバルが二人に必死に呼び掛けるも、二人は何も答えず無言を貫く。

 

「無駄だ。彼女たちが自ら目覚めることはない」

 

ハイドがそう切り捨てた瞬間、ジャッカロープ・ボルトが頭に生えた角を地面に叩きつける。すると、ショウとスバルの足下や周りの床から、まるで樹木のように角が飛び出してきて二人に襲いかかった。

 

「うわぁ!!」

「ぐあっ!!」

 

飛び出した角によって突き飛ばされたショウとスバルはそのまま観客席が並ぶ地面へと激突する。特にショウは巨体ゆえに観客席を破壊してしまう始末だ。

そんな二人に立ち上がる間も与えんと言わんばかりに、オヒュカス・クイーンが手を振るい、配下であろう蛇を何体も召喚して二人に向かわせる。

 

「くっ……バトルカード、【マッドバルカン2】!」

 

スバルは苦痛に顔を歪めながらもバトルカードを使い、左腕に展開したバルカン砲で迫り来る蛇達を次々と撃ち抜いていく。

そんなスバルに、ジャッカロープ・ボルトは姿勢を低くすると、雷を靡かせながら障害物など関係ないと言わんばかりに一直線に突撃してくる。

 

「ぐぅっ!!」

 

観客席や角の壁を吹き飛ばすその突撃を、身体を起こしたショウが身を挺して庇う。ジャッカロープ・ボルトの突撃を受け止めたショウは身体を痺れさせながらも、ジャッカロープ・ボルトの身体を両手で鷲掴みにした。

 

「頼むナツヒ!目を覚ましてくれ!!」

「…………」

 

ショウは必死にナツヒに呼び掛けるも、ジャッカロープ・ボルトは言葉を一切発さない。代わりに、大出力の電撃をショウに叩き込んだ。

 

「ぐぁああああああああっ!!!」

「ショウさ、うわぁ!!!」

 

マトモに高威力の電撃を受けるショウに、『ロックバスター』で牽制していたスバルは顔を向ける。それが隙となり、オヒュカス・クイーンの両目から放たれた光線をスバルはマトモに受けてしまい、その衝撃で吹き飛ばされ地面を転がっていく。

 

「ンフフフフ!いいぞ、まさに私の脚本通りの展開だ!」

 

ハイドがご満悦とばかりに声を上げる中、高威力の電撃を受けたショウは全身からブスブスと煙を発しながら力が抜ける。手の力が緩んだことでジャッカロープ・ボルトはその体躯に似合わぬ身軽さで距離を取り、着地と同時に再び角を地面に叩きつけた。

 

「ぐふっ!」

「あがっ!」

 

地面から飛び出た角に再び突き飛ばされ、ショウとスバルは再度宙を舞う。そこにオヒュカス・クイーンが再度蛇を放ち、容赦なく二人を追撃していく。

 

「「うわぁああああああっ!!」」

 

飛び上がった蛇たちの追撃もマトモに受け、満身創痍に近い状態でショウとスバルは地面に再度倒れる。そんなショウに、オリガが叱責の声を飛ばした。

 

『しっかりしろ小僧!このままではやられるぞ!!』

「分かってる。分かってるけど……ナツヒを傷付けるのは……」

 

ショウもこのままではナツヒを救えないとは分かっている。だが、幼馴染みを傷付けることに強い抵抗を覚えるせいでマトモな戦闘が出来ずにいるのだ。

そんなショウに、オリガは折衷案を提示した。

 

『なら、弱点となる属性を突いて一撃で決めろ!そうすれば、小娘へのダメージは最小限に抑えられる!!』

「弱点となる属性で一撃……本当にできるのか?」

『小娘の電波変換は合意が一切ない、完全な一方的なものだ。故に繋がりは弱く、比較的簡単に引き剥がせる』

 

オリガのその言葉にショウは迷いながらも、意を決したように問い掛ける。

 

「……ナツヒに取り憑いた電波体の弱点属性は?」

『木属性だ。奴……ジャッカロープは電気属性に偏った電波体であるからな』

 

オリガがジャッカロープについて知っていることについては敢えて触れず、ショウは覚悟を決めた表情でジャッカロープ・ボルトへと向かっていく。

 

「……!」

 

ジャッカロープ・ボルトは地面から角を生やしたり、電撃を落として迎え討ってくるが、ショウは攻撃を受けながらもジャッカロープ・ボルトとの距離を詰めていく。

そんなショウに業を煮やしたのか、ジャッカロープ・ボルトは雷を靡かせた突撃をぶちかました。

 

「がはっ!!」

 

ジャッカロープ・ボルトの体当たりに、鋭い角のダメージもあってショウは苦悶の声を上げて息を吐き出す。だが、ショウは右手でジャッカロープ・ボルトを掴み、離れなれないように強く握り締めた。

 

「……!?」

「捕まえたぞ……トリプルバトルカード、【コガラシ1】……」

 

驚きに目を見開くジャッカロープ・ボルトに構わず、ショウは三枚の【コガラシ1】を発動する。手持ちの技には弱点属性を突ける攻撃はなく、高威力のバトルカードもない。故に、組み合わせ次第では強力な攻撃に変化するS.A(スター・アドバンス)の発動を狙ったのである。

 

その賭けであったS.A(スター・アドバンス)狙いの三枚のバトルカードの使用は、三枚同時に発動して左腕を三つのファンを一纏めにした巨大なダクトファンへと形を変える。

新たなS.A(スター・アドバンス)の発動に成功させたショウは、押し付けるように左腕のダクトファンを突き付け、発動させる。

 

「スター・アドバンス……【リーフストーム】」

 

その瞬間、左腕のダクトファンから一直線に緑色の竜巻が巻き起こる。その緑色の竜巻はジャッカロープ・ボルトを瞬く間に呑み込んだ。

 

『……キュイイイイイイイ!!!』

 

ジャッカロープ・ボルトが悲鳴を上げると同時に、元となった電波体のジャッカロープが引き剥がされるように吹き飛んでいく。それによってジャッカロープ・ボルトの姿がぶれ、宿主にされていたナツヒの姿へと戻る。

右腕で気絶したままのナツヒを引き寄せると、ショウはそのまま【リーフストーム】をジャッカロープに当て続けていく。そしてジャッカロープは、弱点属性の高威力の攻撃を受け、そのまま消滅していった。

 

『今だ、スバル!!』

「ゴメン、委員会……スター・アドバンス、【フレイミングローラー2】……」

 

そのすぐ近くで、スバルも炎属性のS.A(スター・アドバンス)を至近距離で発動し、オヒュカスとルナの分離を試みたようだ。

【モエリング2】三枚によって発動したS.A(スター・アドバンス)【フレイミングローラー2】は、取り憑いていたオヒュカスを弾き出すように進んでいき、オヒュカスとルナを分離させる。

 

『……ァアアアアアアッ!!』

 

ルナから引き剥がされたオヒュカスは悲鳴を上げ、そのまま炎のローラーによって焼き尽くされるように消滅していった。

二体の電波体……ジャッカロープとオヒュカスが倒されたにも関わらず、高見の見物をしていたハイドは余裕を崩すことはなかった。

 

 

 




《ジャッカロープ・ボルト》
電波体『ジャッカロープ』が宇津木ナツヒと強制的に電波変換した電波人間。
その姿は未確認生物の一種、ツノウサギにそっくりであり、角の壁や雷撃、素早い動きで敵を翻弄し、殲滅する。
技は地面から角を樹木のように生やして残り続ける『ホーンウォール』。雷を靡かせつつ、障害物を破壊しながら一直線に突撃する『ライトニング・ストライク』。高威力の雷撃を至近距離で放つ『ワイルドサンダー』。
女性の面影?欠片もありません。

《【リーフストーム】》
【コガラシ】系のバトルカード三枚で発動する、一直線に緑色の竜巻を放つスター・アドバンス。使用者は車田ショウ。
ゲーム性能的には威力50の10段ヒット。範囲も一直線でカウンターが狙い易い。

《【フレイミングローラー2】》
【モエリング2】三枚で発動するスター・アドバンス。使用者は星河スバル。
名称から【フレイミングローラー1】の強化版。強化されるのは単体の威力である。
元ネタはエグゼのプログラム・アドバンス【グレートヨーヨー】。
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