キャストリアに転生したが原作を壊してしまった 作:霧ケ峰リョク
書きたい事が多過ぎるとどんどん描写盛っちゃってしまったのだ。
心の中のずんだもんと盛るぺこが言っているのだ。
戦闘描写と不幸はしっかり盛れ、と。
「――――廻時剣はオレの能力を拡張、強化し補正する礼装だ」
ビルの屋上に転がった特殊弾を拾い、綱吉は氷漬けになったXANXUSに説明する。
凍結も全身には及んでいるが全てを凍結したわけではない。そこまでするには時間も出力も足りなかった。
恐らくリングの炎で溶かせるだろう。
自分を射殺すと言わんばかりの形相で睨み付けてくるXANXUSを見ながら、綱吉は特殊弾を口に咥える。
「その効果は適応と時間の巻き戻し。時間が経過すれば喰らった攻撃に対し耐性がついて、ダメージを受けてもそうなる前の時間に戻して身体を元に戻せる。まあ、この二つはセットだから巻き戻すと耐性も戻るし、巻き戻しには結構力を取られるから避けたい事だがな」
特徴的な構えをして零地点突破・改を発動し、特殊弾の中に溜め込まれていた死ぬ気の炎を自分のものにする。
本当にこの技を使えるようになって良かった。
綱吉はそう思いながら口に咥えていた特殊弾を吐き捨てる。
「オレの固有結界を破壊したのも、その針の仕業か?」
「いや、そっちは自前だ。もし、お前が特殊弾を介して使わずに自前の力で展開していたら、ここまで簡単には壊せなかった」
結界術に対し自分はそれなりの含蓄がある。加えて、アルトリア曰く自分は人類初の固有結界の担い手だ。
覚えてすぐの、変な工夫をした固有結界を塗り潰す事は容易い。
尤も、それも時間が掛かったから自信満々に答えられるわけではないし、最後に受けた弾のせいで想像以上のダメージを受けてしまったが。時間回帰をして身体の傷こそ治ってはいるものの、受けたダメージと消費した炎までは戻っていない。
この状態でこれ以上戦闘を継続はしたくない。可能ならば至りたかったが、流石に諦めざるを得ない。
そう思いながら綱吉は再び固有結界を展開しようとする。
「お前の弾から炎は吸収した。全快には程遠いが、これでもう一度固有結界を展開できる。固有結界を展開出来るだけの炎が込められてるのなら、それを吸収すれば再度展開するのもそう難しい事じゃない」
「ド畜生がっ!!」
XANXUSの顔に古傷が浮かび上がり、先程よりも遥かに高出力の炎の砲撃が放たれる。
その攻撃は今の綱吉でも吸収出来ない程の出力で、まともに喰らってしまえばこっちがパンクするだろう。
だが――――。
「本気を出すのが遅すぎたな」
全身の解凍が中途半端な状態で撃った炎弾は綱吉からしたら苦し紛れの攻撃に過ぎず、身を翻して回避する。
「最初からその状態で戦っていたなら、別の結末になっていただろうな」
尤も、それならそれでやりようはあるし、廻時剣の適応が進むまで時間を掛ければ良いだけの話だ。
そう考えながら固有結界を発動しようとする。
「これで終わりだ――――XANXUS」
固有結界、
消耗した分の炎をXANXUSから回収した綱吉は勝負に決着を付ける為、世界を展開しようとする。
綱吉を起点に広がり始めたのを見てXANXUSは憤怒の形相に染まる。
しかし、固有結界が展開される事は無く、綱吉の背中からバリッと何かが裂ける音と共に鮮血が飛び散った。
「はっ?」
敵の固有結界の不発に突然の負傷。
自身の守護者が攻撃をしたのかと一瞬考えるが、綱吉の様子を見てそれは違うと理解する。
何故なら綱吉の背中から、竜を思わせるような、もしくは機械を思わせるような巨大な片翼が血に塗れて生えていたからだ。
正確には背中の皮を突き破っているのだろう。いずれにせよその変化は固有結界とは異なるものであるという事を、XANXUSの超直感が告げている。
「っ、ここで反動が…………しかもここまでか…………」
額の左側から羽と同じように角のようなものが突き破り、流血している綱吉はその場で片膝をつく。
予想外と思いながらも、いつかはこうなると分かっていたような表情をしており、その顔には亀裂が出来ていた。
+++
「おいアルトリア。ツナのあれは何だ?」
内側から得体のしれない何かが突き破って生えてきたものについて、アルトリアに尋ねる。
あのアルトリアが綱吉が自傷するようなものを仕込むとは思えない。
だがこういった得体のしれないものは多分魔術関係だ。リボーンはそう判断してアルトリアの顔を見る。
「…………何で?」
そして、リボーンの予想に反してアルトリアは信じられないものを見る目で見ていた。
「アルトリア、大丈夫か?」
「は、はい。すみません…………」
「それで、取り乱しているところ悪いが聞くぞ。あれは何だ?」
「…………あれの説明をする前に、話さないといけない事があります」
リボーンからの問い掛けにアルトリアは話し始める。
「私はツナに頼まれて心臓にあるものを移植しました。境界竜アルビオン、遥か昔に居た竜種の亡骸から採取した心臓の一部を」
「…………この際、竜なんて生物が実在したのかはおいとくぞ。何でそんな事をした?」
「ツナは固有結界を使える才能がありましたが、何かしらの封印が施されていました。それを少しでもこじ開けて、固有結界を展開する為の回路を作る為に処置を施したんですよ」
「…………成程な」
説明を聞いてリボーンは納得する。
かつて9代目が日本に来日した時、表社会で生きるには不要な力ということで施した封印。
それが巡り巡ってこんな最悪の形で爆発する事になるとは思わなかった。
リボーンはボルサリーノを深く被り運命の無常さに顔を顰める。が、アルトリアは何かに気付いたかのように独り言を呟き始める。
「何で竜種の翼があんな風に…………? 固有結界のペナルティ、はありえるけど心臓に移植したのはかなり昔だ。それに拒絶反応が出ないよう処置したし移植後も暫くは安静にしていた。竜種の因子を宿したのは確かだけど、あんな風に内側から破けるように出てくるのはおかしい。それに、あくまで切っ掛けだったし自分の力で展開できるようになったなら竜種の因子は眠りにつく筈」
ぶつぶつと映像の中で起こった現象を考察するアルトリアの言葉、そして綱吉の様子を見てふとある考えが脳裏に過る。
「眠らせてなかったんじゃねぇのか?」
「――――っ、でも…………そんな自殺するような真似をしても意味が」
「ツナの今の状態。まるで卵から何かが孵るみてぇだな。そう言えば固有結界は世界卵っていうのが関係してるみたいだが、全くの無関係って事はないんじゃないのか?」
それはリボーンが今まで聞いてきた綱吉が扱う固有結界の知識を踏まえての疑問。
魔術に対する知識が無いリボーンでは今の綱吉の状態がどうなっているのか、綱吉が何を考えているのかは分からない。
だが魔術師であるアルトリア・キャスターなら別だ。そして、リボーンからの疑問を受けてアルトリアは何かを確信したような表情をする。
「ツナぁ!! 映像越しでも聞こえているのは分かってます! 今すぐ答えなさい!! 貴方、まさか自分の身体を卵に見立ててるなんて事してませんよね!!?」
今までに見た事が無い焦り、そして怒り顔を浮かべるアルトリアの叫び声。
それを聞いた映像の中の綱吉は口から血を吐き出しながらも笑みを浮かべていた。
『――――流石アルトリア、リボーンも凄いよ…………全部正解だ』
この時のアルトリアの目を見開いた顔を、リボーンは生涯忘れる事が無かった。
+++
――――未来の記憶を受け取った時から、こうする事は決めていた。
アルトリアを助ける為には沢山のモノが必要だった。
時間や道具は勿論、それを行う為に必要なエネルギーもだ。
最低でも星間を航行するだけのエネルギーが必須で、その為にアルトリアに黙って色々やらなくちゃいけない。
肉体を内側から変えるのは凄く痛かったし苦しかった。が、それは耐えられた。
地獄を見る覚悟はしていたし、それ以外の方法が無かったからこれ以外の選択は除外した。
ただ同時にこうも思うようになっていた。自分なんかよりもアルトリアに相応しい人が居るのではないかと、自分みたいなダメツナじゃなく何でも救えるヒーローの方が良いのではないかと。
そう思って思い続けて、やって来たリボーンに死ぬ気弾を撃たれて告白してしまった。
あの時は本当にやらかしたとも思ったが、同時に自分の本心も理解出来た。
――――ああ、やっぱり自分の気持ちに嘘はつけないや。
そのせいで大切なものが増えてしまい、余計に苦しむ羽目になったのも今となっては良い思い出だ。
「この魔術、って言っても魔力じゃなく死ぬ気の炎で行ったから正確には魔術じゃないが…………自分の身体を卵、もしくは繭に見立ててより強力な霊基に再臨する。逆光銀河・創成光年ってわけじゃないけどそれを応用したもの。名付けるなら逆光運河・生命転身ってところかな?」
「…………成程な。イカれてやがる」
「実際その通りだと思う」
零に戻って前提からやり直す、自分の固有結界だからこそ成立してしまった第五の領域。
綱吉は自分がしている行いに思わず苦笑する。アルトリアからは教わらなかった、詳しいところまでは教えて貰えなかった魔法の話。それを未来からの知識で知り、移植したアルビオンの心臓の欠片には常に生命エネルギーを与えて活性化させ即行動に移した。
その結果がこれだ。
「やっぱり、今は戻せないか…………」
どうやら想像以上にさっきのダメージが尾を引いていたらしい。
正直な話、この展開は予想外ではあるがいつかはこうなるとも思っていた。
世界に修正されないように固有結界を身体の内側で展開したり、暴走の危険があると知って固有結界を使ったりもした。骸との戦いで暴走しない運用を覚えてからはそのやり方を使っていたが、流石に連続発動とあの固有結界弾を受けたのは不味かった。
そんな事を考えながら身体を治そうとする。
「流石に今は無理か」
卵は割れたら戻らないが、この状態は時間さえかければ元に戻す事が出来る。
そもそも未完成ではあるが逆光運河・生命転身はまだ完成させてはいけない。
今のままやれば間違いなく心が変質してしまう。そうなる前に第三法で魂を物質化させなければいけない。
そうすれば心は人のまま、アルビオンの力を手に入れられる。
その為にも――――。
「早く、ボンゴレリングを手に入れなくちゃ…………」
未来の自分、未来から送られてきた知識によればあのリングは第三法の領域に踏み込んだ代物だ。
知識の中の自分はそれを破壊したみたいだが、ボンゴレリングがあれば色々と楽になる。
この争奪戦を終わらせるのもそうだが術式に組み込んで、当初の目的通り第三法を手に入れる事も出来る。
氷は殆ど解凍されており、一刻の猶予も無い。
血を流し過ぎた事に加えて羽のせいでバランスを崩してしまい、ふらふらとした足取りでゆっくりと歩みを進める。
その瞬間だった――――猛烈に嫌な予感がして背後を見て、剣を振りかぶったスクアーロが居る事に気付いたのは。
「てめぇの巻き戻しと適応はその頭の針が行ってるってんなら…………それを壊しちまえばもう使えねぇ!!」
怒声を上げながら剣を振るうスクアーロの攻撃に対し、綱吉は防ごうとするが間に合わず廻時剣を両断されてしまう。
頭上に浮かんでいた廻時剣は機能を停止し地面に転がり落ちる。
「っ、
「ぐぅおっ!!?」
綱吉は瞬時に過去の攻撃のみを呼び出し、スクアーロを吹っ飛ばす。
急に放たれた大技にスクアーロは防御姿勢を取る事が出来なかったが、全身を死ぬ気の炎で包んでダメージを軽減する。そして、スクアーロを吹き飛ばすと赤い炎の無数のナイフと雷の槍が同時に綱吉に襲い掛かった。
「
自身に向かって来る攻撃に対し綱吉は自身を覆うように翼で前に出し、莫大な出力の死ぬ気の炎を纏わせて防ぐ。
魔力を生み出す竜の炉心、それが綱吉の肉体と一体化した事で変質したのか魔力の代わりに死ぬ気の炎を生み出す炉心と化している。しかし、それは今の綱吉の身体にとっては耐えきれない程の出力であり、身体に走っていた亀裂が広がった。
自分の炎では間に合わず、咄嗟に炉心に流し込んで溢れた炎を使った事が仇になった。
その事実に綱吉は苦悶の呻き声を上げながらXANXUSの方に視線を戻す。
彼の周囲には完全破壊したゴーラ・モスカ以外のヴァリアー側の守護者が勢揃いしていた。
「10代目!!」
「ツナっ!!」
自身を呼ぶ声と共に、綱吉の周囲に守護者達も現れる。
気絶したランボやクローム髑髏と名乗った少女――――否、その身体に憑依し顕界した六道骸も含めてだ。
全員エデンリングを武器に変えており、先の試合では見せてなかった者達も使っている。
隼人は弓に変えた双剣、骸は持ち手が伸びた剣のような穂先をした槍、恭弥は愛用しているトンファーに装着したエッジだった。
「おや、沢田綱吉。貴方大分グロッキーな事になってますが大丈夫ですか?」
「心にも思ってないだろ…………割と辛いけど問題は無い」
槍を手に持つ骸の軽口を流しつつ、心配する親友達に大丈夫と告げる。
とはいえ、こんな有様を見せられてそんな戯言をほざいても信じられるわけがなく、了平の晴れの炎による治癒が行われる。
傷口が痒く感じるが戦闘で負った傷は治っていくが、内側から出現した羽や角の根本からは血がまだ出ている。
それでも、少しはマシになった。
「過ぎた力は身を滅ぼしますよ」
恭弥から向けられる殺気だった視線をどこ吹く風と言わんばかりに骸はニヤニヤとした顔で見つめている。
「お前が言える台詞かよ。一応言っておくけど、もしあの時オレの身体を乗っ取ってたらお前がこうなってたぞ」
「残念ですが僕は痛みを感じませんので」
「魂に干渉するから痛覚とか関係無しに最悪魂が吹っ飛んでたと思う」
「…………そんな状態でよく生きてますね貴方」
「暴走しないように制御してたからな」
世界に修正されないように身体の内側で固有結界を展開し、竜の炉心から得られた炎で自己補完しながら制御して来た。
それが崩れたのは以前の骸との戦いで固有結界を外部に展開した時だ。
あの時も暴走の危険性があったが何とか暴走せずにすみ、以降は独自に回路を作って安定して展開出来るようになったから問題は無かったが。それでもさっきの内側で固有結界が発生するという異常事態と時間回帰による負担でダメになってしまったが。
「それよりも、まだ戦闘は終わっていない」
互いの守護者が揃った事で睨み合い、最初に相対した時のように一触触発の状況。
自分が居ないところで何があったかは分からないが、守護者のリングはそれぞれ三つずつ分かれている。
「ボス!」
「てめぇらは他の連中を相手にしろ! 沢田綱吉はオレがカッ消す!」
気遣う守護者達をXANXUSは一喝し、解凍が済んだ身体で前に出る。
仲間を気遣っての事ではない。ただ勝てるのは自分だけしか居ないと超直感が告げていたからだ。
そして、それは綱吉も同じだった。
「笹川先輩…………もう大丈夫です。XANXUSはオレが倒します」
「そんな様で本当に大丈夫なの?」
恭弥が綱吉を見下ろしながら呟く。
この人に限って心配は無い。最初から最後まで口にした通りの意味なのだろう。
そもそもの話、並盛町を戦闘の舞台に変えた事を怒っている。
本音では今すぐにでもXANXUSに攻撃を仕掛けたい筈だ。
だが、それでも――――。
「あいつは、オレが倒さなくちゃいけないから」
今この場でXANXUSと戦えるのは自分一人だけ。
超直感がそう告げているのなら戦わなければいけない。多少の無茶は当然で、死ぬ気で戦う必要がある。
何を言われようがこの決意は譲らない、暗にそう伝えるも仲間達は納得していないのかまだ何かを言おうとする。
その時だった――――。
『行かせてあげてください』
音声機器からアルトリアの声が聞こえたのは。
『こうなったツナは何を言ったって止められないですから』
音声越しでも伝わるのは信頼と言うよりは一種の諦めとも言うべきか、仕方ないと言わんばかりの口調だった。
「アルトリア…………」
『一応言っておきますけど許してはいませんから。勝手に変な事をして、私に黙って事を進めて危なくなって…………精神にも影響出てるの分かってます?』
「え、えっと…………一応まだ大丈夫」
『全然大丈夫じゃありません。竜種特有の傲慢さが目立ってます。いや、ツナって譲れないところがあるといつもこんな感じだからあまり大差ありませんけど…………』
「ご、ごめん」
『謝ってますけどやめませんよね? なら謝らなくて良いです。納得はしてませんので後で少し話しましょうか』
「…………はい」
間違いなく怒っている、かなりぶちぎれている。
その事実に綱吉の顔色は真っ青になる。
『ツナ、必ず勝って戻って来て下さい』
「――――分かった」
綱吉は故意に暴走させ、もう片方の翼を背中から突き破って生やす。
自分で自分を傷付けるような真似をしたせいで友人達からは驚愕の表情を浮かべ、アルトリアに至っては『言ったそばから無茶をして』と言っているが、綱吉は気にせず新たに生えた翼を動かし確かめる。
両翼は問題無く動かす事が出来、出力は安定していないがさっきよりも違和感なく動かす事が出来る。
「よし…………」
その場から一瞬でXANXUSまで距離を詰め、思いっきり殴り飛ばす。
拳が当たった際、人間の身体から出るものとは思えないような固い音と共にXANXUSの身体は一瞬で視界から消失し、遠くの方に離れたビルの中へと突っ込んだ。
「皆! 後は頼んだ!!」
ヴァリアー側の守護者の相手を仲間達に頼み、綱吉はビルの中へと突っ込む。
固有結界の発動は不可能、肉体の負荷もかなり重い、折角覚えた零地点突破はあの出力の前では有効打になるとは言えない。加えて炉心から溢れた死ぬ気の炎を使えば身体が崩壊するというのに竜の要素が多くなった身体からは勝手に溢れて来る。
このままではただ無駄に力を散らしているだけで戦闘不能になってしまう。なら、その無駄に溢れて来る力を無駄にしないようにすれば良い。
脳が損傷した場合、他の部位が損傷した部位を補うという話があるように筋系、血管系、リンパ系、神経系を参考に全身に死ぬ気の炎を流す特殊な回路を製作する。
激しい痛みが全身を襲うがそんなもので屈するならこんな事にはなっていない。
即座に回路を製作し、更に加速する。
「残り5分…………それまでにXANXUS!! 死ぬ気でお前を倒す!!」
製作した回路に炉心の炎を回し、上昇した身体能力のまま刃を突き立てようとする。
だがXANXUSも黙って攻撃を受けるわけがない。
「やってみろ――――カスがっ!!」
残り5分という制限時間をただ逃げ回り自滅するのを待つ事を選ぶ等、XANXUSの誇りが許さない。
XANXUSは自身の身体から無数の獣を出現させ空間を満たし、全ての獣達から憤怒の炎を解き放つ。
その衝撃によってビルが倒壊、するよりも先に二人は脱出し宙を目指す。
壊れ行くビルから二つの炎は空高く飛び上がり、摩天楼の群れを見下ろしながら向き直る。
――――残り時間、4分30秒。
大空戦インフレするって言ってました。
その理由はどんだけ守護者戦やっても大空のボス二人だけで他六人を叩きのめせるからです。
まぁ、悪竜現象を自ら望んで引き起こしてる奴とそれと真正面から戦える奴だもの。普通はついていけないよ。