フロムゲー×他作品クロスオーバー短編集   作:メリケンです。

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シン・ウルトラマン見た後に書いたやつです。
REDの反響凄かったですね。見てないですが。


ブラボ×ワンピ

 モンキー・D・ルフィには、同い年の幼馴染がいた。

 

 そして互いに5歳となった年に、幼馴染は壊れてしまった。

 

 

     ◇

 

 

 フーシャ村は極々小さな村であり、住人は少ない。島の端にあるせいか人の出入りもあまりなく、大抵の必需品は自給自足で賄っていた。

 

 そして小さな村というのは、子供も極端に少ない。事実、ルフィとその幼馴染以外に、歳の近い子供はいなかったのだから。

 であれば、2人が無二の親友となるのは必然であった。

 歩行すら覚束無い頃から共に過ごした。野を駆け山を駆け、食事を奪い合い、時に喧嘩をしながら、毎日のように遊んでいた。稀にルフィの祖父に拳骨を振り下ろされ、しかし最後には3人で声を上げて笑い合った。

 幼馴染と言うよりは、家族と表現した方が良い。そのくらい常に隣にいたし、お互いにそう思っていた。血は繋がらずとも、きっと家族だと。

 

 ルフィが5歳の誕生日を迎えた時、幼馴染はルフィの前で誓ってくれた。これからもずっと一緒にいると。

 幼いルフィは大層喜んだ。幼馴染以外は皆歳上の大人ばかり、唯一の肉親たる祖父も極偶に会いに来るのみ。心のどこかで疎外感を感じていたルフィは、歳の同じ幼馴染を心の拠り所としていた。

 そしてルフィも誓った。ずっと一緒にいる、必ず自分が守ると。

 拙い約束事ではあったが、それでも胸が満たされる思いだった。照れを隠すためにかき込んだチキンの味は、生涯忘れることはないだろう。

 

 そして、幼馴染が壊れてしまった。幼馴染が5歳の誕生日を迎えた翌日だった。

 

 夜がうんと肌寒くなる秋。夕方から誕生日パーティをすべく、住人総出で準備をしていた。子は宝である。ルフィと幼馴染の誕生日は、いつも全員が豪勢に用意してくれる。普段は食べることが出来ないご馳走が楽しみで仕方がないルフィは、摘み食いを恐れた大人により幼馴染を迎えに行く任務を与えられた。

 

 太陽が水平線の彼方へ半分程落ちた頃、ルフィは幼馴染の家のドアを力いっぱいノックした。家と言っても、一日の大抵をルフィと駆け回っている幼馴染にとっては単に寝床という認識だ。故に小さく、幼いルフィのノックでも簡単に響く。

 きっと幼馴染も、自分の誕生日パーティを楽しみにしているだろう。今にドアが開いて、勢い良く飛び出して来る筈だ。

 

 しかし待てど暮らせど、ドアは開かなかった。どころか物音一つすらしない。不思議に思ったルフィは背伸びをしてドアノブを回す。鍵はかかっていなかった。

 勝手知ったる様子でルフィは2階へ上がる。階段は子供が登るには少しだけ急で、ルフィは両手両足を駆使して段差を這った。目指すは寝室。反応がないということは、待ちくたびれて眠ってしまっているのだろうから。

 寝室の部屋も、やはり鍵はかかっていない。勢いをつけてドアを開ける。予想通り布団がこんもりと盛り上がっており、すうすうと寝息が聞こえた。

 

 布団を無理矢理剥がす。そうして起きろと叫べば、幼馴染はおろか、どんな大人だって目が覚める。外にまで聞こえる程の声量でルフィは叫んだ。叫んで、起きる様子のない幼馴染に首を傾げた。

 幼馴染は眠りが浅めである。布団を剥がした時点で飛び起きるのが常であったが、今回ばかりは耳元で叫んでも瞼は閉じられたままだった。

 今度は身体を揺する。頬を引っ張る。頭を軽く叩く。微動だにしなかった。

 

 流石に異常だと悟ったルフィは、急な階段を転がって降り、外へ必死に駆け出した。

 幼馴染の誕生日パーティの準備を終え一休みしている大人に縋り付き、大粒の涙を零しながら静かに泣いた。幼馴染が一向に起きない、病気かもしれないと。

 

 ルフィの取り乱す様に、大人は直ぐに彼を抱き上げて酒場へと駆け出した。マキノが経営する、フーシャ村唯一の酒場である。

 大人はルフィをマキノに預けると、他の大人と共に幼馴染の家に向かった。遠くなる足音を聞き、ルフィはとうとう声を上げて泣いた。マキノは嗚咽混じりの状況説明を黙って聞き、黒くてフワフワな彼の頭を撫で続けた。

 

 暫くして村長が酒場にやってきた。病気かもしれないから医者を呼んだ、明日の朝を過ぎた頃に来るだろう、それまでは大人の誰かが傍につくと、涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔のルフィにそう説明した。ルフィが何度も何度も聞き返すのを鬱陶しがらず、丁寧に説明した。

 

 それでも不安は消えない。何をしても微動だにしない幼馴染を見て、死んでしまったのではないかとさえ錯覚したのだ。寝息でさえとても小さく、直ぐにでも止まってしまうのではと恐ろしかった。

 ルフィは村長に、幼馴染の傍に居させてくれと頼み込んだ。しかし村長は首を横に振り、夕食を食べて寝なさいと言い聞かせた。寝返りすら打たない、ピクリともしない幼馴染を目の当たりにし続けてルフィが精神崩壊を起こさないか懸念したためだ。医者が来るまでは大人しくしていてくれと言い付け、しかし診察には立ち会って欲しいと頼んだ。譲歩である。ルフィは漸く泣き止み、すっかり冷えた料理を胃に詰め込んだ。己の涙と共に口に入れたためか妙に塩辛く、美味しくない。通常の半分程度しか食べられなかった。

 

 その日の月は奇妙な程に明るい満月だった。窓から入る光が眩しくて、眠れなかったことを覚えている。

 

 

     ◇

 

 

 翌朝。日の出と共に起き上がったルフィは、真っ先に村長の家に駆け込んだ。

 村長は既に起きており、庭で軽く体操をしていた。挨拶もせず庭に転がって来たルフィを軽く叱り、服の汚れを叩き落とす。腫れた顔を軽く撫でて頷くと、手を繋いで村の出入口まで共に歩いて行った。

 

 30分程待ったところで目の前に馬車が停まり、質素な荷台からよれた白衣の男が降りて来た。挨拶の言葉を述べる男は、間違いなく村長が呼んだ医者である。予定よりも大分早い到着に、村長は感謝して頭を下げた。ルフィもそれに倣う。

 挨拶もそこそこ、ルフィは駆け出したくなる衝動を抑えて医者を幼馴染の家まで案内した。村長から大人しくしていろと厳しく言われているためだ。幼馴染の容態が心配で仕方がないが、医者が来たという事実のお陰か、ルフィの精神はある程度安定していた。

 

 少し歩き、小さな家が見えてくる。村の外れ、そのまた外れ。ポツンと寂しく建つ幼馴染の家からは何故か、中から喧騒が聞こえてきた。

 不思議に思った村長は、医者とルフィの前に出て先行した。大人たちの声が段々と大きくなる。ここまで騒がしくなるとは、一体何が起きたのだろうか。

 

 最悪の場合を想定して、まず最初に村長が家に入ることにした。ルフィと医者に待機を指示する。

 さぁ、開けるぞ。村長が唾を飲み込んでドアノブに手をかけようとした時、派手な音を立ててドアが開いた。蝶番が壊れたような、ガキッという音が耳に入る。随分と乱暴じゃないか、と怒鳴ろうと視線を戻すと、ドアを開けたのは子供だと気づく。

 

 急な階段を付き添いであった大人たちが駆け下りて来た。先程の喧騒は幼馴染が目覚めたための歓喜の声だったのだ。

 ルフィの顔がみるみるうちに明るくなる。悲痛な表情は笑顔を形作り、嬉し涙が勝手に溢れてきた。

 

 医者の背から顔を出し、ルフィはガラガラの声で叫んだ。やっと起きたか。寝坊だぞ。寝過ぎだバカ。

 本当はもっと言いたいことがあった。あったが、幼馴染の顔を見て、ルフィは絶句した。村長も医者も同じである。幼馴染の後ろで騒ぐ大人だけが気づいていない。

 

 たった一晩、眠っていただけだ。

 死んだように、と表現したくなる程ではあったが、概ね5歳の子供の睡眠時間にしてはごく普通であるだろう。

 だが実際はどうだ。目の下には真っ黒の隈、眉間には深い皺が刻まれている。表情は抜け落ち、肌も心做しか青白い。

 

 それはまるで、幽鬼のような。

 

「退け」

 

 発せられた声は普段より低い。声だけで人を殺せそうな威圧感が漂う。

 その一言で漸く、後ろの大人も異変に気づいた。凡そ普段の態度からは考えられない程、幼馴染は感情の一切を削ぎ落としている。明朗快活、年相応の元気さを持った幼馴染は一変、戦場を乗り越えた兵士のような薄ら寒い雰囲気を纏っていたのだ。

 

 固まる群集の中、ルフィが真っ先に動き出した。医者を押し退け、足元の石に躓き、駆け、幼馴染の手を握った。

 声をかけなければ。焦燥感だけが心中に広がり、金魚のように口の開閉を繰り返した。だが肝心の声は一切出てこない。口の中は乾くばかりで、想いは言葉にならずに空気として吐き出されるだけ。数秒、そうしている内に、幼馴染は鬱陶しそうにルフィの手を払った。

 

「今更、私の手を握るか」

 

 その目にはっきりと浮かんでいたのは侮蔑の感情だった。

 幼馴染は大人びた口調でそれだけを言って、未だ固まる大人を掻き分け、凛とした足取りで森へと向かって行った。年不相応の、戦士のような歩き方で。

 

 手を払い除けられたルフィの頭には、己の誕生日の光景が浮かび上がっていた。

 

 幼馴染はルフィの前で誓ってくれた。これからもずっと一緒にいると。

 そしてルフィも誓った。ずっと一緒にいる、必ず自分が守ると。

 そうして、手を握ったのだ。

 

 不思議と涙は出なかった。ただ漠然と、己に対する怒りが沸き上がり、だが理由が解らず、それはルフィの記憶に水銀のように溜まっていった。

 

 幽鬼のような、兵士のような、戦士のような。長閑な村の子供を形容するにはあまりにも物騒な言葉は、今の幼馴染によく似合っている。無性に恐ろしくなったルフィは過度なストレスのためその場で気絶し、2日間丸々と魘されていたという。

 

 幼馴染はルフィが寝込んでいる間に、舟を漕いで朝日に向かって行ってしまった。

 

 

     ◇

 

 

 11年経った。

 多くの人との出会いと別れ、苦しみや喜びを経て、ルフィは成長した。

 

 成長の中で得た、果たすべき夢。或いは、その夢の果て。

 

「海賊王に、俺はなる!!!!」

 

 遥か彼方の水平線に向かって両腕を掲げる。簡易的な決意表明ではあるが、ルフィの気を引き締めるのには十分であった。

 

 だた少しだけ、記憶の中に水銀のように溜まった感情があるけれど。

 

 ポケットには1枚の手配書。手に取り出し、後に彼の象徴となる麦わら帽子へ詰め込む。

 

 "『月香』狩人

 DEAD or ALIVE

 懸賞金:20億ベリー"

 

 まだあどけなさを残すその顔は、此方を鋭く睨み付けていた。

 

 

     ◇

 

 

 通算56回目。同じように診療所で目を覚ます。

 55回も跳ね飛ばされた首は何事も無かったかのように存在している。傷跡も残っていない。固いベッドから起き上がれば、下の階から大きな獣の咀嚼音。

 

 近くの椅子に置いてある自筆の手紙、『青ざめた血を求めよ。狩りを全うするために』。書いた覚えのないものだ。

 

 手に馴染んだ得物は、唯一信頼出来るものだ。この場所の生命体は大抵が敵で、自身を殺そうとしてくるのだから。

 

 1回目は泣き喚くばかりだった。急に成人程までに成長した自身の肉体と初めて感じた殺意に、為す術もなく翻弄された。

 

 2回目は絶望した。我武者羅に殺して殺して殺して、朝を迎えられると思った。そうして目覚めたのが、始まりの診療所。

 

 3回目は抗った。この場所の至る所を駆けずり回り、鍵となる何かがないか探し回った。全て無駄だった。

 

 4回目は無気力だった。しかし僅かな希望は捨てられなかった。覚えた道を辿って全てを殺し、そして裏切られたかのように診療所で目を覚ます。

 

 

 5回目で全てを諦めた。

 

 

 診療所は夕日で真っ赤に照らされている。何かを喰っていた獣の血を払い、市街へと歩みを進めた。

 既に何度も通った道。獣狩りの夜が始まった合図が聞こえ、随分と遠くから獣の咆哮が響いた。

 

 夕方。診療所で目を覚まし。

 夜。獣だらけの市街を駆け抜け。

 深夜。隠された神秘を暴き出し。

 明け方。介錯を受け入れて、朝日を幻視する。

 

 そうして、夕方に戻る。

 

 たかが一晩。然れど一晩。

 悪夢のようにぐるぐると、ぐるぐると。

 

 ふと、柔らかな黒髪を思い出す。

 太陽のように眩しい笑顔で此方を見つめている顔が、遠い過去のように思えてくる。

 だが結局は幻だ。頭を振り払って脳内から追い出す。

 あの時握られた手の感触は、もう忘れてしまった。求め続けたそれを不要と切り捨てて久しい。

 

 うそつき。

 

 自身の中に残る幼い記憶がそう呟く。と、同時に、目の前に巨大な獣。

 

 咆哮によって、脳内は狩りへの歓喜で満たされる。狩りは良い。何もかもを忘れさせてくれる。だが溺れることなかれ、人は人らしく生きなければならないのだから。

 

 夜は決して明けない。例えこの夢から覚めたとしても、それは悪夢にとっての悪夢でしかない。夢は覚めるからこそ夢である。であれば、夢に生きる狩人は現実こそが夢であり、夢こそが現実なのだ。

 

 終わらぬ狩りの、始まりである。

 

 繰り返す悪夢の中で、純真無垢な子供はとうとう優れた狩人と成り果てたのだ。

 

 だから君にだけ、教えよう。

 

 まともであることの、なんと下らないことか!!

 

 

     ◇

 

 

 車椅子をゆっくりと漕ぐ人影が、傍らの大きな人形に話しかける。

 

「首を狩るのは、飽きたな」

 

 人形だ。言葉を解す筈もなく、相槌を打つ訳もない。人形であるのだから。

 だが大きなそれは、自らの足で確りと立っている。2m近い体躯をよく手入れされた服で包み、人影に微笑みを返した。

 

「狩人様。いいえ助言者様。あの子は未だ足掻いております」

「ああ、嗚呼、解っているとも。ヤーナムを駆け回った嘗ての私を幻視する程に。さて今回で何度目だったかな?」

「凡そ、621回目です」

 

 先程首を跳ねた死体が、月光に照らされて消えていった。もう少しすれば悪夢は逆行し、みてくればかりが大人になった子供は、夕焼けの診療所で目を覚ますだろう。

 

「まだ足りんな。私が脳に寄生するにはまだ。もっと瞳が必要だ。あの幼子の思考の次元が低い。もっと、もっと。ああしかし、求め続けるのもいかん。人形、茶を。一服してから神の墓に潜る」

「はい、助言者様」

「あと1000回程繰り返そうか。私よりずっと少ない回数だ。構わんだろう。へその緒は少しずつ馴染んでいる。3本の3本目、その果ての4本目。それは私に新たな啓蒙を齎した。即ち、超次元暗黒への思索である。人形、砂糖は2つ、いややはり1つだ」

「はい、助言者様」

「我が身は既に幼年期を脱した。だが少しだけ、きっかけが足りない。月の魔物が齎した啓蒙では、私はこの悪夢より現実を夢見るのみ。そう思えば、別に寄生先は誰でも良かったがな。あの幼子が偶然瞳に入ったから選んだが、あれの幼馴染の、えっと、なんだったかな、黒髪の、猿?でも良かったがな。まぁいい。人形、確か戸棚にクッキーもあったな?出してくれ」

「はい、助言者様」

 

 白い湯気と共に、紅茶の良い香りが人影の鼻腔を刺激する。気分が少しだけ良くなった。紅茶は良い。だが多量摂取することなかれ。

 戸棚のクッキーは人形の手作りだ。人影の気分はまたもや少しだけ良くなる。人を脱して久しいが、僅かに残った人間性が歓喜しているのだ。

 

 熱い紅茶をぐっと呑み込む。本来であれば口内を火傷するものだが、人影は既に熱さも味も感じない。進化の過程で感じる器官をなくしたのだ。

 それでも嘗ての真似事をするのは、自身は確かに人間であったのだという証明のためだ。全て無駄に終わろうとも、今なお悪夢を駆けるあの子供のように足掻いた自身がいたのだと。

 

 人影、もとい、月の香りの狩人。

 或いは、上位者のこども。神のなりそこない。神秘を冒涜するもの。

 

 上位者の幼年期は脱した。今は少年期だ。青年となれば狩人は生命の冒涜者として真に完成する。だが至るには、少しだけ足りない。

 

 だからこそ、赤子を求めたのだ。

 

「さて、休憩は終わりだ。9kに行ってくる。9kv8xiyi。私の好きな言葉です」

「行ってらっしゃいませ、助言者様」

「あの幼子が来たら、いつも通り知らぬ存ぜぬを貫き通したまえ。私は幼子が来るまで形状変化を狙い続ける」

「分かりました、助言者。貴方の眠りが、有意なものでありますように」

 

 月の香りの狩人は、視界の端に蒼く広がる海を見る。自由を求めるには些か狭いが、知見を広げるにはうってつけだ。

 子供が寄生先として完成すれば、いよいよ瞳で直接見ることが出来るのだ。凪いだままの心中が僅かにさざめき、形ばかりの笑顔を貼り付けながら、神の墓へと消えていった。

 

 さあ、幼子よ。上位者の赤子となるべき存在よ。青ざめた血を求めたまえ。終わらぬ狩りに身を窶したまえ。

 

 恐ろしき悪夢を、齎すために。

 

 




・幼馴染

 上位者(神)となった月の香りの狩人に偶然目をつけられ、繰り返す悪夢に引き摺り込まれた被害者。悪夢の中では狩りのしやすさを重視し成人の姿へと変えられ、しかし精神面は5歳のまま、獣や上位者と殺し殺されを何千回も繰り返した。
 助けを求めても誰も応える筈がなく、結果として全てに絶望し、狩りの腕だけを磨き、万物を殺し尽くす殺戮者となった。
 悪夢から覚めても、悪夢は終わる事がなかった。


・モンキー・D・ルフィ

 一晩寝ていた幼馴染が豹変し、拒絶されて絶望した被害者。幼馴染の一言で、幼馴染が助けを求め続けていたことを察し、応えられなかったことに深く後悔している。出来る筈ないのにね。
 概ね原作通りの性格だが、ほんの少しだけ水銀のように溜まった感情があるだめ、ふとした時にネガティブになる。そして原作より人の感情の機微に聡くなる。


・月の香りの狩人/少年期の上位者

 全ての元凶たる加害者。海が広がるワンピ世界を、夢越しではなく直接見たいなぁと思ったために幼馴染を悪夢に拉致・監禁・改造する。その後、幼馴染の脳に寄生しワンピ世界に顕現。じわじわと世界に狂気を侵食させる。
 悪夢の中でしか不死になれないため、ワンピ世界に戻ってきた幼馴染は不死ではない。しかし狩人が脳に寄生しているため、仮に幼馴染が死んでもこいつが生き返らせる。終わらぬ悪夢。




 こんなん誰がハッピーになるねん。私しかいないわ。
 ここまでお読み下さりありがとうございました。それでは皆さん、良い悪夢を。
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