NPCとサンラクとのお話 短編集 作:あか丸様
※キャラ崩壊注意
そして俺は兄弟と会うため砂漠地帯に来ていた。
そう、ここはアレクサンドスコーピオンが生息する場所。
「ん?」
サンラクが眺める先、そこにはアレクサンドスコーピオンのレーザーであろうものが光っていた。
「誰かもう戦ってんのか?」
サンラクは目を細めて戦っているものを見る。
「え、はぁ?!ウィンプ?!」
そこには双剣を両手にアレクサンドスコーピオンと戦うゴルドゥニーネの姿。
あちらもサンラクの声に気付いたのか視線をこちらへと向けてきた。
「あっ、バカやろ!」
「えっ?」
ウィンプがアレクサンドスコーピオンから視線を外した一瞬、ウィンプの方にレーザーが飛んでくる。
サンラクはスキルを発動して加速。ウィンプの方へと一気に走る。
「っぶねぇ〜!」
「えっ?」
サンラクはウィンプを抱えてアレクサンドスコーピオンの縄張りからその勢いのまま離れる。
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「で、あそこでお前何してたんだよ」
「何って…修行?みたいな」
「修行だぁ?」
妙だな。このヘタレニーネ。いつの間に格上に喧嘩を売れるようなヴォーパル魂を?
それに修行なんてわざわざアレクサンドスコーピオンに挑まなくても丁度いいやつがいるだろ。
アレクサンドスコーピオンの恐ろしさはこいつが1番知ってるはずだ。
「修行ったって何でアレクサンドスコーピオンなんだよ」
「アンタには関係ないでしょ? アタシは強くなりたいの!」
「そうかよ。だからってNPCのお前がアイツらに挑むのは少し無謀ってもんだぞ。」
「アンタが邪魔しなかったら別に何も問題無かったのよ!」
ウィンプが腕を組み、フンッと鼻をならす。
「そうでござますか。…まぁ、丁度いいや、俺もアイツらと戦うつもりで来たし、戦い方のコツを教えてやるよ。」
「え、ホント?!」
ウィンプの表情がパッと明るくなる。
「そうと決まれば簡易テントを作って…」
よし、行くか。
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俺と兄弟の戦闘を見せた後、ウィンプと兄弟の戦闘を見る。
そういえば、ウィンプはエムル達と違って俺に対しての好感度は結構普通って感じだな。
うん。これぐらいが丁度良い。
戦い方を見てると双剣の構えや立ち回り方を見てると、何か既視感があると思ったらオルケストラや逆位置補正の影との戦いでみたサンラク。つまり俺じゃん。
まぁ、真似されてるって分かったとしても別に嫌な気って訳じゃないから、特に何も言うまい。
ウィンプが負けそうになる度に俺が助けに行きアドバイス。そして戦線復帰。また助けアドバイス。戦線復帰を繰り返した。
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しばらく戦い続けたが結局一体も倒せず、体力も尽きた為かウィンプは俺の横でへたれている。
「ぐッ!くやしいー!!」
「……まぁ、最初はそんなもんだろ。日も暮れてきたし、そろそろ帰ろーぜ。」
「うぅ…。仕方ないわね…。」
サンラクが立ち上がるがウィンプは何故か立ち上がらずサンラクの方を見てニヤニヤしている。
「んだよ。」
「疲れて足が動かない!」
「知らん。」
「海蛇の林檎まで連れていきなさいよ。」
「それは何か、お前を抱えて行けと。却下」
「フンッ、本当は嬉しい癖に。」
「自意識過剰も大概にしとけ。」
サンラクがジト目でウィンプを見ると、ウィンプの表情は驚愕という文字が浮かび上がってきそうな程に驚いた顔をしていた。
えっ、冗談じゃなくて本当に思ってたの?
そういえばコイツがいつもいる海蛇の林檎ではあの変態プレイヤー共がコイツのことチヤホヤしてるから、か?
まさか悪い影響がウィンプに出始めている?
そんな事を考えていると
「アンタが連れっててくれないなら私ここに居るから!」
「あ、そうすか。ならお先に。」
サンラクへとアッパーが叩きこまれ、ズサァと砂を滑る。
「いってェェ!!何すんだよ!」
サンラクが起き上がるとウィンプは腕を組みフンッと鼻を鳴らしている。
「はぁ…………。わったよ。背中に乗せてやる。」
「それでいいのよ。」
そう言ってウィンプはサンラクの背中に乗る。
サンラクは思う。何だこのクソガキは、と。