孤高と孤独。潰すというその真意とは。   作:しるゔぁ

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コンビネーションドライバー

 

 

練習場を平地で木の生い茂っている場所に設定して身体を解していた。

 

『変形の痛みは毎回あるのか?』

 

『いいや、シーズンの最初の1回だけ』

 

以前のデザグラで道長もビーストバックルを初見で使用して痛みに耐えきれなかった。あの悶絶する程の痛みを毎回感じているとなると、使わせたくないと思うのは当然だろう。

 

『じゃあ、今からってことか』

 

『そうだね。流石に毎回だと使いたくなくなる』

 

 

 

〈Set〉

 

『変身』

 

〈BEAST〉

 

〈Mission...Start〉

 

 

一度ライダーに変身するもシールドは取れず身体がバックルに対応する為に変形されていく。

 

見ている分には痛々しい事は何もない。ただバックルの使用者は全身に苦痛が走り声を出さずにはいられない。だがその声も周囲には聴こえていない。

 

数分、その痛みに耐え抜くことができれば_______

 

〈Mission..Complete〉

 

 

『アォーーーーーーーーーーーン!!!!』

 

 

IDコアの狼の情報を元に形成された仮面ライダーヴォルク ビーストフォームへの変身が完了する。

 

 

『……ふん…流石だな』

 

 

変身を終えて間もなく走り出し軽やかに攻撃する様に動き回る。

 

ビーストバックルを使いこなせるのは相棒として申し分ない。むしろ願いを叶えるには必要な力であって、何度もビーストバックルを使用するも猛烈な痛さに耐えきれなかった。

 

『どうした、道長』

 

思いつめる顔をしていたのかベンチに座る道長の前に来て座る。表情は分からないものの声は心配している様子。

 

『いや、何でもない』

 

スパイダーフォンを操作して仮想ジャマトを数十体出現させ、ヴォルクの頬にあたるだろう部分をひとなでしてから立ち上がりゾンビバックルをセットする。

 

〈Set〉

 

『変身』

 

〈ZOMBIE〉

 

ヴォルクの背中に乗りゾンビブレイカーをチャージする。チャージが溜まったのを確認すれば設置したジャマトにヴォルクは一跳びごとに接近する。

 

足元に漂うジャマトはヴォルクの硬く鋭利な爪でビーストクラッシャーを放ち全滅させる。

 

『コンビネーションいくよ!』

 

『最初から無茶すんな!』

 

『いいからいいから!』

 

言われるがままバッファはドライバーからゾンビバックルを取りヴォルクのコンビネーションドライバーにセットする。ヴォルクにゾンビバックルの効果が付与されビーストクラッシャーにバーサークローの効果が追加される。

 

〈BEASTCOMBINATION!!ZOMBIE!!〉

 

『『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!』』

 

〈BEASTZOMBIE!! ABSOLUTE WINNER!!〉

 

 

『よし、コンビ技も問題ないな』

 

『そう、だね、でもちょっと…疲れたかな…』

 

変身が解けるのと同時にナズナは疲労か倒れる。

 

『ふん……最初から無茶するからだ』

 

『あはは…でも、ジャマトはいつ現れるか分からない。慣らせて良かった』

 

バックルの効果によって変形された身体は人型に戻るがバックルの使用者だと分かる一部が残る。ナズナの場合は獣耳と尻尾。それから狼特有の遠吠え。使用者によって一部は異なるんだとか。

 

『帰るぞ』

 

『もーちょっと…』

 

『はぁ……』

 

動こうとしないナズナを抱き抱えて練習場を出た。




ビーストバックルの使用者は背中に現れる第二のドライバー、【コンビネーションドライバー】に背に乗せているライダーのバックルをセットすることでコンビネーション技が発動する。ブーストバックルより威力のある大技である為、使い方によっては絶対的勝者となれる。
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