孤高と孤独。潰すというその真意とは。   作:しるゔぁ

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人間型と狼型

 

『皆様、お疲れ様でした。第二ウェーブが訪れるまでご自由にお過ごしください』

 

プレイヤーはラウンジに戻り休息時間に入った。第一ウェーブのスコア結果が表示され道長は唖然としていた。

 

『この俺が…負けた……』

 

1位はナズナ。2位は英寿。道長は三位だった。

 

『お前の相棒は相変わらずとんでもない奴だなバッファ』

 

『ふん……』

 

後ろから声をかける英寿。通りすがりに道長からゾンビバックルをスル。

 

『約束だ。これは貰う。返してほしければコレで俺のスコアを抜いてみせろ』

 

ウォーターバックルを道長に渡しニヤつく。

 

『…ッチ』

 

英寿を睨みつけ視界に入らないナズナを探す。

 

『お前の相棒ならあそこだ』

 

『あ…?』

 

英寿が指すのはカウンター。

 

『何やってんだ……』

 

祢音が抱きつく大型の犬。いいや。狼姿のナズナが撫で回され抱きつかれ死にそうな顔をしていた。

 

『第一ウェーブが終わって戻ってきた途端あの御姿に。何かあったんでしょうか』

 

コンサルジュのギロリはカウンターからでて微笑ましそうにその様子を見ていた。

 

『はぁ……』

 

ラウンジの空気に耐えられない道長は出ていく。ナズナはそれを待っていたかのように動き出しドアが閉まるギリギリにすり抜ける様に通る。

 

『ギロリさん、さっきのワンちゃんなんですか!?』

 

ナズナの事に祢音が飛びつく。ギロリはクスリと笑い祢音の間違いを訂正する。

 

『ワンちゃん…ですか…。蒼月様のIDコアはオオカミです。あれはビーストバックルの使用者特有の効果で、変身をしていなくても人間型とビースト型に自由に姿を変えることができます』

 

『え…じゃあさっきの、お、オオカミって…』

 

『蒼月ナズナ。バッファの相棒だ。そんな事よりいいのか、ナーゴ。お前最下位だが…』

 

『んなっ…。わ、分かってるって、ねぇ、課金とかガチャとかなんかないの!?』

 

焦る祢音はギロリに言うもバックルは実装されていないと言われガッカリする。

 

『金持ちの道楽かよ。欲しいものは何でも手に入るくせに。なんでこのゲームにいるんだよ』

 

妬む様に祢音に噛み付く。黒田奏人。仮面ライダーダパーンに変身する。

 

『んー、お金じゃ買えないものがあるから?』

 

『なになに、デザイアカードになんて書いたの?』

 

黄金屋が興味津々に聞いてくる。

 

『んー。私はぁ、運命の人に出会える世界!白馬に乗って私を連れて行ってくれる王子様!』

 

聞いた黄金屋は一瞬呆気にとられるがノリがいい事もあり祢音にキラキラと手を動かす。

 

『そんな事のために命かけるか…?普通…』

 

『恋はいつだって命がけ、でしょ!』

 

『うざ…』

 

気に入らない様子で悪態をつきながら奏斗はラウンジを出ていった。

 

 




ゲームの活動時間によって配られるデザイアマネー。食事や服装などを購入することができるが、バックルは実装されていない。
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