今際望は狂信者にしてマッドサイエンティストであり、探索者である。
先日、リサ・ホルツマンとの通話が原因で無人島で出会った女子高生達に色々バレた。
なんやかんやで望の連絡先を教えることで事態を収束させた。その際のやり取りは割愛する。
望は一条昌宗やアーベル・ホルツマン等に謝罪しつつ、あの子らの行動力ヤバいと多少誤魔化しを加えて説明した。
アーベルは娘のリサが望の自宅を特定していた事実があるだけにそこからバレたと理解した。
なお、昌宗は自宅での詳細を聞いてアーベルの親バカに呆れた。
同居人兼外なる神である豊穣実は女子高生相手に翻弄されている望を愉快に観察しつつ、治癒を使わないで放置すれば良かったかもしれないと思った。
色々とあったが、望は遠藤マリアから親戚の女子高生が原因不明の昏睡状態に陥ったとのことで相談を受けた。
医者に任せろという話なのだが、両親としては原因は知りたいが事を荒立てたくないらしい。
マリアは親戚の娘が学園生活を気に入っていること等を知っていたのもあり、その学園を調査するつもりだった。
なお、沖田イサメ等の無人島の四人組で交流会名目で学園を見学しに行く体裁は整えていた。
望は電話応対しつつその学園を軽く調べたところ、銀の黄昏教団のフランス人女性幹部が学園長をしている事実に気がついた。写真から伺えた容姿は望が見たものより年齢を重ねていた。
ナチスの全盛期前から活動していたらしいので最低70は超えている。
そして、望が会った時には女子高生でも通りそうな程若かった。
嫌な予感がした望は学園長の娘か誰かが親戚の近くにいたことはないかと尋ねた。
親戚の所属する部の部長が孫ということらしい。望は神話案件でなくとも厄ネタと確信した。
望は動揺を隠しつつ、突然彼女らの交流会を断れというのも不自然だと判断した。
望は第三者として調査に参加することを提案した。かなり不味い事案かもしれない。
マリアは望が調査してくれるというのを喜び、その提案に飛びついた。
イサメとリサは望が乗り出すということを聞き、軽く考えていた交流会を警戒することにした。
とはいえ望が無理やりにでも止めない辺り、疑惑程度なのだろうとも思ったので顔に出そうな二人には伝えなかった。
望は学園の過去の航空写真等の歴史や外観を調査したり、カルトの暗殺者の警戒を掻い潜って今回の事件の重要人物となる少女に偶然を装って接触したりした。
望は遠隔地となる学園でこれ程まで行動できたことを豊穣実に感謝した。
夕食を作る為に門の創造を使おうにも、相手は数百年クラスの秘密結社の大幹部である。
実に害する存在である可能性も否定しきれなかった。その旨を実へ報告したところたかが人間如きに遅れを取るとでもいうのかと望にブチ切れた。
そして、一緒に着いていくので好きにしろと言われた。望は実の寛大な心に感謝した。
なお、実は望がいないところでその関係を仄めかし、女子高生達を煽っていた。
望のトラウマに等しいレベルでの隠す配慮を見事なまでにブチ壊した実は満足した。
望の当初の懸念通り、邪神を呼び出す儀式やら延々と続く悍ましい産物がいたのだが、詳細は割愛する。
ただし、全員無事生還し、邪神召喚や過去から続く悍ましい儀式に終止符を打ったことだけは間違いない。
シナリオクリアとして全員1D6と1D10の正気度回復が行われた。
望はPOW60という怪物にはアザトースの呪詛や他の呪文等も何も効果がなく、全員無事とはいえ危ういところだったと反省した。
ちなみに第三者視点では、望の行為はしなくても良い危険に身を投じ、皆の情報を分析し、外部からサポート。
更には細かな情報から怪物の弱点を調べ上げ、ガンメタな対策を施して最終戦には事件背景を含めた説得で儀式を阻止した。
自分には魔術的な保護があるからと他の探索者へ精神分析や説得して殿を買って出て、怪物の攻撃から皆を庇ってかなり負傷していた。
これを全て無償でやっているのだから十分以上に望は活躍していた。
攻撃力はそこまで高くない神話生物の有効打は八回の噛みつきで耐久度16から8まで減少し、発狂は発生しないが合計10もの正気度を失っていた望はシナリオクリアで正気度11回復した。
とはいえ、現状段階では望は心身ともに重症だった。リサ達の応急手当で一応回復しているが、真っ当な病院へは行けないのでヘレナコースである。
そして、状況が混乱している今しか女子校寮へ不法侵入した望が逃げる隙がない。
望は皆へ治療の礼を言い、早く逃げ出すことにした。この儀式が失敗しても銀の黄昏教団は然程重視していないだろうというのは幹部相当がその場に立ち会っていないことからも明らかだったのもある。
「今しか穏便に撤退できないので済まないが、後は任せて良いかな?」
望は久遠達へ後処理をお願いした。大分情けないが女子寮へ成人男性が不法侵入である。
混乱している今しか隠れて撤収できないと説明していた。 実際、このままいると逮捕エンド待ったなしである。
「…ええ、任せなさい!」
久遠は自身の信用65、言いくるめ75を期待されていると感じ取り張り切った様子で言い切った。
「ここまで大事になってみんなごめん…」
マリアは気落ちした様子で謝罪の言葉を述べた。
なお、望の不法侵入の手引をしたのはマリアだったりする。
望が入れないと詰む可能性が高かったので影のMVPである。
「私も甘く見ていました…」
沖田イサメは望が化け物に食い殺されたと思うような光景を思い出して言った。
宇宙からの色との戦いでは一番活躍したイサメだったが、今回は専門外ということもあった。
なお、心理学で誤魔化しを見抜いたり、諸事情を調べたりという細かいところで活躍していた。
「ああ、そうだな」
リサもイサメに協調するように言った。
リサは登攀で夜間の女子寮へ単騎で侵入して、隠れて望が指示するガンメタな対策を仕掛けていた。
総合すれば望的には解決するだけならば多分四人で行けたと思うほどの行動力だった。
実際、全員が『宇宙からの色』という規格外の封印という成功体験から来る失態はあってもシナリオクリアだけならば問題なかっただろう。
豊穣実に煽られてモヤモヤしたのが望の仕事が多くなった根本的な原因である。つまりは実が望がガチで危うくなった理由である。実も他の四人も黙秘するので望は知らないが。
「今回も色々とあったけど、解決したからね?…元気がないと不安になる」
望は本心からそう言った。事実、早く逃げたいが放置して大丈夫かとも思っている。
「…ああ、今度はこちらから出向くのでコーヒーをよろしく頼む」
リサは望の感情を読み取り話を変えた。
望があんまりされたくないことを言うことで気を逸らす作戦である。
「紅茶、マリアージュフレールが良いわ!」
久遠はさらっと高級ブランドである紅茶を挙げた。
望はあるにはあるがと思いつつ、お嬢様の感覚に若干苦笑した。
「じゃあ、私もそれで」「同じく」
イサメとマリアは久遠に乗っかることにした。
…今回の事件後にコーヒーをあえて選ぶのは嫌だった。
二人は高級ブランドとは知らないが、知らないからこそ知っている久遠が選ぶのならば外れないだろうと思い言った。
イサメは後で検索をかけてフランスの老舗の高級ブランドと知ることになるが別の話。
「それくらい元気があるなら大丈夫そうで…ではまたの機会に用意しますよ」
望は気を使わせてしまったと思いつつも、パトカーの音が聞こえてきたので本気で逃げることにした。
紳士の礼をもってお嬢様方の来訪を歓迎することにした。…大丈夫か不安になったが、無理やり引っ込めた。
望は予め用意していた登り口に向かって走り、壁を登攀65で素早く越えた。無事その場から逃げ切った。
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登場人物
今際望
望単体だとほぼ詰む事件だったりする。本物の魔術師が常時いる上に敵対認定されている。
女子寮が舞台なのでそもそも入れない。しかも、対立しているカルト関係者がいた。
故に怪しみつつ、バレない範囲で車椅子探偵をしていたが、最終戦には不法侵入。
居なくなる隙や夜間侵入等の手はあるが、シナリオ当時隠れる39、忍び歩き35の望ではバレる可能性が高い。シナリオ後の正気度77。
神話生物と戦うものではないと理解しているが、有効打足り得る武器や呪文がないと改めて痛感した。キングスポートユーズド等や今までの魔導書に何かないか調べる予定。
普段の研究も大切だが、今年に入って事件に巻き込まれたりするケースがガンガン増えているので優先度順位を上げることにした。
遠藤マリアと他三人
マリアの親戚が原因不明の昏睡状態になり、原因を調査しに来た。
頼れる3人にもお願いし、ついでに望に相談したら手伝ってくれることになったりした。
謎の美少女が煽ってきたりしたが、具体的に何か言うわけでもないので放置したがモヤッた。
シナリオ後の正気度回復により、前回『宇宙からの色』の事件でガリガリ減っていた正気度以上に回復した。
豊穣実
何か望が女子高生達の行動が不安だからと色々調査することにしたらしい。
更には自分に危害を加えるかも知れない団体が絡んでいるなどというのでガチでキレた。
その後、外なる神に何かできるとも望も思っていないが、心配してのことだと脳内を読み取り理解したのでデレた。
望は自分のことを明かさない立ち回りをしているようだが、関係ないと女子高生達を煽ったりした。
そのせいで望がガチでヤバいことになった遠因でもある。今回に関してはその自覚はあり、望に内緒で女子高生達に会ったことを黙っている。
↓今回の背景
シナリオ『しろがねコーヒー』クトゥルフカルト・ナウ収録