邪教徒の平穏な日常   作:kohet(旧名コヘヘ)

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不気味な本屋とすれ違う狂信者

 

今際望はシュブ=ニグラスの狂信者にして、マッドサイエンティストである。

 

探索者でもある望は久しぶりに感じる異空間に閉じ込められる夢を見た。

 

起床した望は朝のルーティンをこなした後、連絡先を交換した二人へ電話をかけた。

 

夢の中で交換した電話番号は間違いなかったようでお互いの安否を確認できた。

 

 

男性の方は遠方かつ教職ということで機会がないかぎり直接会うことはほぼないだろうが、女性の方は両義大学の学生だったようであった。望は身近な世間話で多少盛り上がった。

 

本庄エレナの事件といい両義大学というところは妙に身近な大学だと望は思った。未来人青年二人も両義大学所属なのだが、望はまだそのことに関して知る術はない。

 

望はシナリオクリアで正気度77に回復した。

 

更に、妖蛆の秘密からINT×3に成功し、『黒い仔山羊の召喚/従属』をようやく覚えた。

 

シュブ=ニグラスの狂信者としては真っ先に覚えても良い呪文である。

…黒い仔山羊はシュブ=ニグラスの仔なのだから。

 

少なくとも豊穣実は今更覚えたのかと思ったりしている。

 

 

 

ともあれ、今際望は11個の呪文を覚えたことになる。

 

しかし、ナイハーゴ葬送歌のような特殊な対象にならば特攻な呪文を除き、戦闘で使える呪文がない。

 

 

ヘレナのような魔術師からすれば今際望は魔力だけ高い人間に区分される存在である。

 

現に望は女子寮での事件の際に本物の魔術師を直接相手にしない立ち回りを強いられていた。

 

 

だが、今際望はマーシャルアーツ49、キック68、組みつき65、こぶし67、ナイフ47に回避42で更にダメージボーナス1D6。

 

望はマッドサイエンティストの癖に肉体言語が異様に強い。

 

…物理攻撃無効以外の相手ならば望が呪文まで使えるのは反則に近い。

 

実際、望を襲撃したニャ…黒子さんの狂信者は不可視が看破された挙げ句に呪文で反撃してきたのに動揺し1ターン動けなくなった。

 

自己保護の創造による8装甲で奇襲を仕掛けても無力化してくる恐ろしい存在である。

 

そんな奴に戦闘で使える呪文を与えてたまるかという神の意思が介在していても不思議ではない。

 

 

望は魔術師でも格闘家でもないと思っている。望は自分が非力な存在だと認識していた。

 

外なる神である豊穣実(POW70)が同居していて大体正攻法で勝てない存在ばかりと遭遇していれば望の認識は誤ってはいない。…常識的に考えればおかしいのだが。

 

 

望は今年に入ってから週間ペースで襲いかかっているような気がする神話体験に対抗すべく、以前魔導書を発見、購入した『キングスポートユーズド』を訪れていた。

 

 

 

相変わらずカビ臭い書店の店頭で30代くらいの男性店主(仮)は客である望を一瞥して本に目を戻した。

 

望は目星に成功し、店主が読んでいる本が『ピックマン画集』であるとわかった。

 

望は前回の『コンゴ王国史』といい、やたら猟奇的な絵が好きな店主だと思った。

 

…オカルト62で成功したが、クトゥルフ神話16に失敗した望はそこまでしか認識できなかった。

 

 

図書館83の半分で成功した望は音楽関連書籍で『バビロン炎上』という本を見つけた。

 

斜め読みした望は正気度1減少し、正気度76となった。

 

1967年ジョサイア・スミスというイギリスの詩人兼音楽家の本であり、幻覚剤等を用いた記述が目立った。

 

望はその記述の中に『冥王星の薬』を発見した。望も取得している呪文である。

 

斜め読みした限りでは戦闘で使える呪文はない。しかし、間違いなく魔導書であった。

 

望は当時の反体制文化の音楽本や薬物に関する書籍を参考資料として購入した。

 

オカルト書籍でそれらしい本を購入した。前回のホルト船長の手記のような物があれば良いと思っているが、そのような偶然はまずないと望は思っていた。

 

 

望はヘレナに魔術を教わる選択肢がふと思い浮かんだが、頭から即座に消した。

 

ヘレナは望に教える対価として間違いなく『アザトースの呪詛』を教えるよう言ってくる。

 

信仰する神シュブ=ニグラスから今際望へ教えられた呪文である。

 

ヘレナが自力で取得するなら別だが、望が勝手に広めるようなことはあってはならない。

 

望は世の中そんな上手くいくわけがないと反省し、地道な研究で解決策を考えることにした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

魔導書他解説

・『ピックマン画集』『コンゴ王国史』

普通の本だが、猟奇的な絵が特徴的な本。具体的には人間の死体。

その手の人や或いはとある神話生物が好んで読む本である。なお、コンゴ王国史は実在する。

 

・『バビロン炎上』

以前魔術解説で紹介した本。夢の薬の製法、シャンとの接触、記憶を曇らせる等の呪文がある。

クトゥルフ神話+2であるが、戦闘で役に立つ呪文は当然ない。

 

図書館半分成功だが、クリティカルではなかったため選出された。

メタ的な解説をすれば前回で望が把握できる範囲での役に立つ魔導書は出たからだったりする。

望ではない第三者が探せば別の角度からまだ出てくる。

望は職業上、コンピュータ技師であって魔術師でもオカルト専門家でもない。

望には図書館ではなくコンピュータ技能で関連書籍を探すという発想がまだない。

 

・オカルト棚にあったフランス語で書かれた本

望のフランス語初期値だが、オカルトは成功し違和感を感じた本。

魔導書かもしれないが、望は全く読めないため信用できる人に翻訳を依頼したいと考えている。

…ヘレナから毟り取られたのですぐには依頼できそうにないのが悩み。

 

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