今際望は現在正気度76の狂信者であり、探索者である。探索者であるので当然のように神話体験に巻き込まれる。
望は知らないがそもそもの原因は都合が悪い未来を観測したイス人である。イス人が送ってよこした亡き両親の本物の手紙からとある魔導書を巡る戦いが起こり、最終的にはヨグ=ソトースが作り出した次元の裂け目に望は飲み込まれた。
そして、飛ばされた先は空が極彩色に染まる絶海の孤島だ。難破船と思われる船の生き残り数人と共に部品から磁場発生装置を作り、極彩色の空を元に戻し『宇宙からの色』を封印した。
だが、船を解体したので帰る術がなかった。望は割と洒落にならない危機に陥っていた。
メタ的な解説をすれば二回シナリオクリアし、結構減っていた正気度が回復した感じである。
「どうしよう…」
望は敬虔な狂信者である。そして、マッドサイエンティストである。
豊穣の神であるシュブ=ニグラスの狂信者であるが、物質的な意味で生産的呪文や技術が望にはない。
農作物を祝福するなどといった呪文でも使えれば無人島生活でサバイバルして助けを待てるだろうが、望の使えそうな知識は博物学42と天文学6くらいしかない。
辛うじて投擲41と登攀46等の身体能力は人並み以上にはあるが、生物学やサバイバル技能は初期値である。
そして、難破船は修学旅行の最中だったらしく生き残っているのは女子高生4人である。
その内、ドイツ人のハーフと思われる女子高生がサバイバル技能が高かったのだが、宇宙からの色との戦いで戦闘不能に陥ってしまった。
物理学と電子工学が専門家である望並にできるもうひとりの眼鏡の少女も疲労困憊で寝てしまった。他二人は発狂してしまったので精神分析(物理)で眠っている。
医学44ある望はありあわせの道具で戦闘不能になった少女に手術を行い、なんとか全員無事生還したことに喜びつつも未来を嘆いた。
なお、前回のシナリオでは魔導書を斜め読みしただけなので正気度だけ減り、クトゥルフ神話技能の増加はない。一応、POW16以上ある人間が5%の確率で才能が開花する透視の魔術は覚えている。極彩色の空への対処ができたのも透視の魔術のお陰であった。
「豊穣さんの食事用意してない…」
訂正、あまり未来を嘆いていなかった。
信仰する神の娘である豊穣実の食事の用意をしてこなかったのを嘆いていた。
そんな望の前に突然、光る何かが発生した。
狂信者である望は透視の能力に目覚めた結果、生物のPOW(精神力)を認識できるようになっていた。それ故に、誰が来たのか瞬時に悟った。
豊穣実は自分を放置してあちらこちらへ時空間を転移してまくっている望を観測していた。
外なる神に分類される彼女からすればシュブ=ニグラスの夫であるヨグ=ソトースを感知することは比較的容易であり、どこの時間軸のどの場所に転移したのか特定することも容易いことであった。
女子高生といちゃついていないでさっさと戻って食事の準備をしろと思ったが、望が門の創造すら使えないことを思い出し仕方がなく迎えに来た。
なお、不機嫌な実だったが、自分が出てきた瞬間に望が土下座して来たのと、食事の準備を気にしていたので許した。
実は気分が良いので不愉快な女子高生達に治癒をかけた。
なお、この光景をたまたま観測したニャルラトホテプは大爆笑した。
一緒に連れて帰れないかと望が不敬なことを考えていたので強制的に連れ帰った。
その日の祈りの儀式には鳥の手羽先が選ばれ、夕食はホワイトシチュー(鳥の手羽先入り)だった。
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おまけ
・イス人の目的(時空間を統べる種族)
宇宙からの色とかいう環境破壊生物が未来世界で資源を吸い尽くしたので過去で対応できる存在が必要だった。透視能力に開花する人間かつヨグ=ソトースに何故かスルーされる人間が丁度良くいたので利用した。
なお、魔導書を巡る戦いに関してはイス人は関与していない。ヨグ=ソトースを信仰しているカルトである銀の黄昏教団が改変された未来を予知して横入りしてきた。
ちなみに望的には死んだはずの両親からの想いを手紙とはいえ聞けたので真実を知ってもそこまで怒らない。
・四人の高校生
全員POWというか幸運が高く、生還した女子高生達。本来ならば宇宙からの色の被害で死亡する運命だった。
地味に全員APP15以上あるが、顔面偏差値で暴れる大英帝国のアレを見ている望にとってAPPとか飾りでしかない。
全員幸運が高いのと、望が海上保安庁にハッキングをして難破船の位置と情報をその日のうちに送りつけたので数日後に救助された。
なお、彼女達に関して今際望と本名で自己紹介しているのを素で忘れている。
無事救助されたニュースを見て良かったな程度しか思っていない。