今回の事件にニャルラトホテプは無関係
今際望は現在正気度67の狂信者の探索者だ。治療に2ヶ月程かかる不定の狂気を発症している。
メタ的な解説をすればシナリオクリアで正気度は回復したが、不定の狂気は治らない。
現在の望のSTR10、CON7である。これは回復して元に戻るが、最低二ヶ月は安静にしていなければならない。
最も不幸なのは大英帝国の恥であるヘレナ・ノートンに五百万円の借金をしてしまったことだが、望が回復すればなんとでもなった。
現在の望のPOWは34というあり得ない値になっているが、彼は心身ともに傷を負っていた。
原因は望の対神話生物の攻撃手段の非効率性と意地である。今回の事件の主犯に関して望は放置できなかった。
きっかけは無人島で出会った女子高生達に自己紹介で本名を言ってしまい特定された事だ。
望が精神分析(物理)した長髪の娘は名家、ハーフの子は軍事的にヤバい家の子であった。
極彩色の空が皆を殺したという彼女らの証言は警察等では同級生がほぼ全員亡くなった精神錯乱だろうとしてスルーされた。
だが、両家の親達が事件の原因を独自で調査していると娘たちの証言していた人間が実在していた。
同時に隠蔽されていた海上保安庁へ行われた謎のハッキングも望の能力なら出来るだろうと判明した。
娘たちは自分たちを助けたというが、保護者達からすれば娘たちを不幸にした元凶ではないかと疑った。
優秀なエンジニアである今際望は化学又は核兵器を開発していたのではないかという感じである。
件の無人島は神話生物を封印してなお、ガイガーカウンターが反応しまくっていた。
今際望は狂信者であるが日常生活でボロを出すような男ではない。というかバレても大抵無害である。
クトゥルフ神話的事情を知らない保護者達が徹底的に望を調べていると、別の事件が発生した。
娘らの高校周辺で今度は変死体が発見された。具体的にはSTR(筋力)やCON(体力)が0の遺体が続々発見された。
目撃者の証言をまとめるとAPP18(世界最高峰のイケメン)の男と会話していたと思ったらそのまま倒れてしばらく経ち死亡したということだった。
望はこの事件に関係ないのは取り調べしていた側が一番理解していた。
何故、どうやって無人島から消えたのかは謎だったが、人類が理解できない範疇の事件の前には些細なことだった。
保護者達はこのままでは再び悲劇が起きてしまうと判断し、望に事件解決を依頼した。
それを聞いた望はそういうのは警察か探偵に頼めよと思った。はっきり言ってしまうと望は神話生物に対抗できる程の存在ではなかった。
無人島の事件後、望は『門の創造』を実から教わった。望が夕飯を作るために帰ってくるようにという神格にしてはみみっちい理由であった。
門の創造は使用者のPOWを消費することで別の場所、別の次元、別の世界へ移動する門を創造できる呪文である。
なお、シュブ=ニグラスが気に入った相手に教える呪文の一つでもある。望は別の呪文を教わっていた。
望は合計すると7つの呪文を覚えたことになるが、物理的攻撃が効かない類いの神話生物に対抗できる呪文はシュブ=ニグラスから教わった呪文だけであった。
望はAPP18の謎の男を調査することにした。神の娘である豊穣実には申し訳ないが、助けた相手が死ぬかもしれないというのは正気度76の望には目覚めが悪かった。
今際望はシュブ=ニグラスと出逢う前から狂信者としての片鱗を見せていた。
正気度が80より上がることはないのはある種の狂気的な情熱が原因であり、シュブ=ニグラスは一切関与していない。
だからこそ、日常に潜む悪意が今際望という男の核に触れてしまった場合、それが誰であろうとも望はあらゆる手を使う。
豊穣実が危惧していた類の存在、それは外なる神である彼女からすれば取るに足らない神話生物だった。
普段の望ならば自分に出来る範囲で収めるに留めた事件は彼の逆鱗に触れてしまった。
今際望にどちらかが死ぬまで戦うのを辞めない選択肢を取らせた神話生物は絶対に殺すという愚かな選択肢を取らなければ、神話的事情に関して何も知らない探索者でも比較的容易に解決できる部類の相手だった。