【運命を】半身を愛でるスレ【変える】   作:レムフィ

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残念ながら愉悦ルフレ視点じゃよ





舞台の上で踊る

 

 

「こちらですわ!ネクロ様ぁ!」

 

アタシめ、アホみたいにはしゃいでやがる。

あたしの未来の姿があんな浮かれポンチなんて決して認めたくないけども、逆の立場なら確かにああやってるなと理解できるこの頭脳が憎い。

 

 

「お初にお目にかかります。こちらはギムレー教団最高司祭のネクロ様!

あぁ、ごめんなさい!我らの教義上、御顔をお見せすることが叶いませんの。」

 

奥の暗がりから、あたしとお揃いのフードに顔を隠した男女が現れる。

クロムもフレデリクもあたしとお揃いってところにすぐ気がついたみたい。うんうん。そういうとこちゃんと拾ってもらわないと!

 

 

「でも、せっかく御足労頂いたんですもの。

ここはアタシの顔だけでお許しくださいまし?」

 

そういって、フードを取るアタシ。

 

 

あはは、奇遇ね?軍師様?なんて嘯きながら人を心底見下した目で笑いかけてくる。我ながら褒めたくなっちゃう腹立たしさだ。

 

 

「あ、あたしと、同じ顔…!?」

 

そう言ってから、気取られないようにクロムを見る。

よかった。ちゃんとショック受けてくれてるみたい。

どちらかというと純粋な驚きが強いみたいだけど、考えれば考えるほど嫌な想像になっていくはずだし、これからが楽しみね。

 

 

向かいに佇むネクロの顔はフェイスベールでしっかり隠されちゃっててこっちから確認は出来ない。

もう、アタシばっかりずるいや!思わず掲示板の方に書き込んだ。アタシには無視された。

 

 

適当に喋って退散していくアタシには声を掛けずに、考え込む素振りを見せておく。

「あの巫…ルフレと同じ顔だと…?」クロムの困惑した声で少し元気が出た。

 

 

 

 

 

アタシの顔見せが終わって、夜。

 

 

「あの巫…あたしと、同じ顔だった……声だってそっくり。

どういうことなの…?あたしは、一体、何者だって言うの……?」

 

誰に聞かせるわけでもないけど、原作通りに呟きながら移動する。

これからファウダーが出てきて親子カミングアウトだから、何者かってところの半分はわかっちゃうんだけどね?

 

 

頭の中で掲示板をチェック。

アタシからの連絡を確認して、訪れる割れんばかりの頭痛。

程なくして魔法陣と共に目の前に姿を表したファウダーがあたしを呼ぶ。

 

 

「呼んだのは…あなた、なの…?

くっ…それにこの頭痛は何?あなたの…仕業なの?」

 

とりあえず原作通りに発言しておくけど、痛すぎてシャレになってない!辛いけど掲示板にも同時接続。

どうやら面白半分で負荷を強くしているらしい、やめてよね!

 

 

「ふっふっ、仮にも一国の王に偉そうな口をきく。

いや、それも親子なれば許すべきことなのかな?」

「い、今…なんて?親…子…?」

 

だけど意地でもこのイベントは乗り越えて見せる。

むしろこれだけの負荷なら顔に出るし、クロムに心労をかけさせるっていう点でちょうどいい。

 

 

「ルフレ!おい、大丈夫か!?」

 

原作通りにクロムが駆けつけてくる。

ファウダーが消えて頭痛が3割減。でもここまでの影響か具合が悪い。

 

 

「今、ファウダーが、あたしを、子供、だって……」

「ということは、ルフレに似ていたあの巫…お前たちは双子、ということか?」

「そうなら、つじつまが、合う…記憶無いほう、が、良かった…な」

 

現時点での情報開示はこれで完了。

 

 

「気にすることはない!お前はお前だ。まずは休め、酷い顔色だぞ…」

 

頭痛すぎて立てなくなっちゃったから、クロムに支えてもらおう。

ほら、クロムは優しいからあたしが寄りかかれば支えてくれる。苦しめば一緒に苦しんでくれる。

なんて、なんて素敵な人なんだろう。

そんなだからアタシみたいなイカれた奴に捕まっちゃうんだぞ!

 

 

掲示板の方で、これからの包囲戦の話が出てる。

正直冗談抜きで具合が悪くて頭も回っちゃいないけど、これくらい出来なきゃルフレの名が廃るし頑張ろう。

 

 

「クロム様、敵襲です。屍兵がこの夜営地を包囲しつつあります。」

「何?包囲だと?」

 

フレデリクからの報告が来た!

 

 

「な、んで。こんな、時に……!」

「すまない、ルフレ…!もう少し耐えてくれよ」

 

あたしを休ませてあげられない悔しさから、歯を食いしばるクロム。

そんなクロムも愛おしくてまだまだ頑張れる!

 

 

「ぐ…包囲なら、指揮官がいる、ハズよ…どこか、全体を見渡せるよう、な……」

「ルフレ!今はいいから喋るな!ここは俺たちだけでなんとかする!」

 

ここの最善は多分、クロムに背負ってもらっての指揮かな。

文字通り荷物を背負い込むことになるのだけど、クロムなら平気だって知ってる。

背負われた背中から戦況を観ると、原作通りに屍兵が展開されているようで安心した。

みんな屍兵への立ち回りは既にわかってるし、今回も問題はないだろう。

 

 

 

 

 

ルキナが間に合わない。

その報告を確認した瞬間、クロムの背中を蹴った。

 

前へ蹴り出す反動で後ろにいるハズの屍兵の方へ突っ込む。

こっちの体制なんて整えてられないけど、相手の体制が整う前にぶつかれば耐える筈!

クロムと一緒に死ぬのも素敵だけど、今はその時じゃあない。

 

焼けるような痛みに、クロムの顔を確認する暇もなく視界が暗転した。

 

 

 

 

 

気が付いたら、ルキナに抱き起こされていた。

今にも泣きそうな顔であたしを呼んでる。

左目の聖痕もしっかり見えちゃうくらいに近くて、それがどうしても愛おしくて、迂闊にもルキナ、と名前を呼んでしまった。

 

 

やっべ、聞こえたかな。

瞬間、ルキナが決壊した。

 

 

「ゔぇえええん!おがあさま!!おかあざまあああ!!!」

 

やらかした。これは完全にやらかした。

リカバリは思い付かないし、掲示板のログにも碌な情報がない。

 

 

とりあえず呑気してるアタシに文句を付けて状況の確認を。

頭は今はちゃんと動いてる。身体は、腕くらいならなんとか。痛み自体は不思議とそんなに感じない。逆にヤバいんだろうなぁ!

ルキナは泣き声の合間に「私も一緒に戦えます」「もう置いていかないで」と怪しい事言ってるし。未来で何したんだアタシは。

 

 

小さな子供みたいに泣くルキナを落ち着かせようと頭を撫でてみた。

やっぱり逆効果で勢いが増した。こんなルキナもかわいいなぁ。

 

掲示板情報で腹部のキルソードに気が付いたけど、今のあたしにはどうしようもない。

ルキナがこのまま抱えててくれることを祈りながら、目だけでクロムを探す。

 

 

少し離れたところからリズの手を引いて走ってくるクロムを見つけた。

 

あは、死にかけたのは初めてだからすごい顔してるね。

 

 

もっともっと色んな顔をみせてよ。

その為ならあたし、どんなことでも出来ちゃうから!

 

 

ね!あたしの運命の人!

 

 

 

 

 





観客目線なのに舞台に立っている厄介な女
掲示板での話し方は余裕が無くなると素が出る感じ
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