憐憫というにはあまりにも暖かくて
※ブロディは別ゲーのキャラです ご指摘ありがとうございました
「大丈夫よ。ほら、こっちにおいで」
そういって差し出された手を、僕は忘れないだろう。
幼くして両親を失った僕らを、仲間の忘れ形見だと守ってくれたひと。
ルキナとマークはもちろん、僕らにも愛を持って接してくれたひと。
僕らに親の暖かみを教えてくれた、僕らのもう一人のかあさん。
自分だって辛いだろうに、そんなの隠そうとして。
僕らの前ではニコニコしてさ、全然平気って顔していろんなこと教えてくれたよね。
教えてくれた内容は全然物騒なんだけどさ、あの時代では必要な事だったし実際役に立ってるし?
なんなら一番活用してるのブレディじゃん!回復の杖で殴りかかるのってどうなの?
あ、流石に他の僧侶さんに怒られたんだ…でもマリアベルさんは褒めてたんでしょ、良かったじゃん!
で!本題なんだけど、あの人は僕達の知っているあのひとじゃない。そんな気がしない?
生きている時代が違うとか、環境が違うとかそう言うのじゃなくてさ、
どこか、ズレみたいなものを感じるんだ。
ここ、本当に僕らがいた世界の過去なのかな?
え?よくわからない?わかりやすい違いはないのかって?
うーん、わかりやすい違いかぁ……。
一番は、あの人の僕らを見る目がどうしても、ね?
僕らを見ていないような、そんな気がするんだよ。
そ、そんなことない?あれぇ……?
ちょ、やめてよ、僕が自意識過剰みたいじゃん!は、恥ずかしくなってきた……。
まあ、知らない人間にいきなり貴方達の子供ですって言われても困るのは当然だし?
オマケに軍を預かる立場なんだ。あの人の采配にみんなの命がかかってる。
そんな人が、そう簡単に他人を信用するなんて良くないし。
ルキナがあれだけ懐いてるんだ、
あの人は僕らの知っているルフレさんと同じ人だ、と思いたいけど……。
……あのひとにはクロムさんが居なかった。
クロムさんへの想いを、僕らに分けてくれてただけだったのかな。
環境が違う。それだけの話、か……。
ていうか!ルキナ!そうルキナだよ!
あの子あんなにルフレさんにべったりだったっけ?
この間ああいう目の女の子に声をかけた時大変な目にあったんだよね…
それこそルフレさんが見てくれてるけど、僕らの方でも気をかけてあげたほうがいいんじゃないかな?
うん。もう既に未来は変わり始めてる。
イーリス聖王国は健在だし、クロムさんにも大きな負傷はないし。
ルフレさんに教えてもらった過去のまま進む保証なんてもう無いんだ。
何が起きても対応出来るように、万全に構えてないとね!
過去にはいなかった僕らが、切り札になればいいのさ。
どうかな、今の結構決まってたと思わない?
さー、張り切って行こうか!
まずはルキナを元気にするところからだね!
子供って親のこと結構しっかり見てるよね