初期構想のひとつです
流石に子世代みんな死んじゃうのは可哀想だったのでやめた√
「ルキナ、まだソレと親子ごっこを続けていたの?
おかあさんはアタシだって、ずうっと言ってるじゃない!」
「…いいえ。お母さまは、そんな顔で私を嘲ったりしない!
この世界の未来を照らすために、ここであなたを倒す!」
強い意志の篭った声で言い返すルキナ。
前回の邂逅での狼狽えぶりが嘘のように凛とした佇まいで、彼女は一切の迷いなくギムレーへ剣を向けた。
しかし。
「もー!ダメだよ、ルキナ!おかあさんにそんなこと言っちゃ!」
「おかあさんに剣を向けるのも良くないな。これは没収だ」
いつの間に距離を詰めたのかシンシアに抱きつかれ、ジェロームに剣を取り上げられた。
「えっ…?」
唐突な出来事に困惑するルキナ。
当たり前だ。最後の戦いの火蓋が落とされると言う時に、平時となんら変わらない声音で抱きつかれれば、虚もつかれよう。
「あー疲れた!器のおかあさんてば人使いが荒いんだから!
私たちがいくら優秀だからって、ちょっと頼り過ぎじゃない?」
「その通りなのです!おかあさん直々のお願いじゃなかったら、無視してぜーんぶ食べちゃってたところですよ!」
「そ、そのとおりよ…!皆殺し、我慢するの大変だったんだから…!」
ルキナの後ろから、次々と声がかけられる。
なんて事ない歩調で隣を通り過ぎていく未来の仲間たちに、誰も動けない。
「これでようやく家族ごっこから解放されるね、あー恥ずかしかった」
「ごっこは少し言い過ぎですよ。血縁自体は確かにあるんですから」
「けどよぉ、実感が無さ過ぎてなぁ……やっぱり俺らのおかあさんは一人だけだな」
ひとり、またひとり。
背中を預けていたはずの仲間たちが、邪竜の元へ、倒すべき悪魔の元へ。
「あとはマークだけ?まあ、マイペースなあの子なら仕方ないかしら。」
「ま、迷子になってたりしないよな……?やっぱり探しに行くべきだったんじゃ……」
「ふっ……俺たちは選ばれし希望の戦士……!おかあさんの元へ必ず集う定めにあるんだ、問題無いってずっと言ってるだろ?」
気が付けばルキナと共に未来からやってきたハズの子供たちが、ギムレーを中心に整列していた。
「もう。ルキナは一番お姉さんなんだから、あんまり我儘をいってはダメでしょう?家族の情けで、もう一度だけチャンスをあげる。
──貴女が立つべき場所は、どちらなのかしら?」
13対の瞳が、ルキナを射抜く。
「……どういう、こと。オマエ、子供達に何をしたの!?」
「どうもこうもないわ?この子達を育てたおかあさんはアタシってだけよ?
ふふ、頑張って育てて良かったわあ!これが貴女の言う絆ってヤツ?」
「これだけの戦力の駒が、ノーリスクで手に入るわけないじゃない!
この子達に頼れば頼るほど、貴女のリソースは削られていたってこと。
アタシが手塩にかけて育てた子供達。とっても頼りがいのある便利な駒だったでしょ?」
屍王にかまけないでちゃんと「駒」の育成をした世界線。
子世代に頼り過ぎてるとここの全員離反で詰みます。
子世代全員撃破で発狂"は"してないマークが参戦予定。
もちろんルキナだけ何も知らない。かわいそうに!