夜8時、大半の生徒は入学初日の疲れを寮で癒しているであろう頃。俺は深夜の公園にいた。学校の近くにある公園だが遊具はブランコと滑り台だけである。高校生で滑り台というのもなかなか珍しい気もするが大事なのはそこでは無い。
俺がこの公園を選んだ理由はこの時間に監視カメラの目を気にせずに居られる所がここしか無かったからだ。
今日の探索でモール方面と寮への一本道には監視カメラの死角の一切が存在しない事がわかった。茂みなんかを活かせばバレないように出来るかもしれないがリスクがデカすぎる。
そして寮の周りは誰か他の生徒にたまたま見つかる可能性もある。避けるべきだろう。原作でも堀北兄が綾小路にたまたま見つかっていたしな。
後は龍園達がやっていたようなカラオケという手もあるが脅された相手と二人きりでノコノコとカラオケに行く馬鹿は山内以下のやつぐらいのものだろう。軽井沢は山内とは比べ物にならないほど優秀なので無理である。
他にも学校の中にある特別棟にも監視カメラは無いが初日の夜八時に特別棟に行く生徒はあまりにも怪し過ぎる。茶柱辺りに見つかって邪魔をされようものならアウトである。
今後の計画の為に邪魔な奴の代表例がまさに茶柱である。原作の綾小路のように俺も脅される可能性がある。正直下手な他クラスの人間より邪魔だ。何とかして茶柱を無力化、或いは停職にでも追い込む方法ものちのち考えておくとしよう。
元教師として私利私欲を優先するクソ教師はとても不愉快だしな。本能でも理性でも邪魔でしかない。
まぁそんなこんなで場所がこの公園しか無かった。公園の監視カメラは2台あるがどちらも公園のトイレの裏側を移すことは出来ない。その為公園のトイレの裏側にいる分には監視カメラに一切入らずに接触出来るという訳だ。
ちなみに現在俺は2時間前に何に使うんだと言った仏様のマスクを被っており服は無料のTシャツとズボンに履き替えて、手には指紋を残さない為スマホを操作できる手袋を付けている。
見た目は完全に変質者のそれだが軽井沢以外に万が一にも接触をバレないようにする為、そして軽井沢を服従させるまでに身バレさせない為には必要コストだと割り切るしかない。他の人に鉢合わせない事を祈るばかりだ。
「そろそろ時間なんだかな……。」
現在の時刻は19時55分。待ち合わせの5分前である。普通に考えて早いうちに来て相手の様子を見るとか色々身を守る術があると思うのだがそこまで頭は回っていないのだろうか?だとしたら評価を一段階下げてもいいな。
「おっ、来たか?」
5分前ちょっきしに軽井沢は来たらしい。なんとも警戒心の無さそうなラフな服装である。恐らくはあのミニスカもTシャツも今日買った私服なのだろう。Tシャツにはドイツ語で「私は屈しない」と書いてあるが今日俺に屈服させられるとはなんとも皮肉なものだ。
確か原作では羽目を外しすぎてプライベートポイントを他人から借りパクしていた様な気がする。強気な自分を見せる為に金遣いを荒くしているのか元々荒いのかは分からないがついでに強制しておくべきだろう。なんだか俺の中でどんどん軽井沢の評価が落ちてる気がする。
俺は事前に軽井沢の下駄箱に入れて置いたフリーのメールアドレスから軽井沢の端末にトイレの裏に来るように指示を出しておく。もしかしたら軽井沢がメルアドを追加しない可能性もあるが流石にそこまで馬鹿では無いだろう。
軽井沢はケータイを一度確認した後そのままトイレの裏の方へと向かってきているようだ。そのまま軽井沢がトイレの裏の角へ差し掛かったタイミングで俺は軽井沢の腕をこちらへと左手引っ張る。
「えっ……何……。」
軽井沢は訳が分からず混乱しているらしい。いきなり仮面を被った不審者に手を引っ張られたのだから無理も無いが正体不明の人間にメルアドで指示されたのだから警戒ぐらいしておいて欲しいものだ。
そのまま俺は左手を離し、軽井沢の鳩尾に腹パンする。軽井沢は一瞬理解出来ない表情をしていたが直ぐに苦悶の表情に変わりそのまま腹を抑えて膝から崩れ落ちていた。声にもならない悲鳴とはまさにこの事だろう。騒がれても面倒なのでそのまま首に手刀を落として軽井沢の意識を刈り取る。
一応周りを確認するが特に人は居なさそうだ。仮に誰かに見られたとしても俺は仮面を付けているし服は制服だ。この学校の男子生徒は無数にいる訳だしバレる事は無いだろう。
俺は気絶した軽井沢を抱き抱えてそのまま多目的トイレへと入った。軽井沢を気絶させてる俺の言う事では無いが女子トイレに入るのは犯罪、男子トイレも誰かが入ってくる危険があるので多目的トイレのが無難だろう。
有名なグルメ芸人も多目的トイレを多目的に使っていたしな。多目的トイレは多目的に使おう。
俺はそのまま洋式の個室トイレの扉を開けて軽井沢を洋式トイレの上に座らせて個室のロックをかける。隣に和式トイレも合ったが流石に良心が痛むし何より俺が嫌だ。
取り敢えず今後の脅迫のためにTシャツを捲り、脇腹の傷の写真を顔付きで取っておく。脇腹の傷は軽井沢のウィークポイントだからな。
暴れられると面倒なのでそのまま軽井沢の右を無料コーナーで手に入れた靴紐で縛り、洋式トイレの横の流すレバーに縛り付けておく。左手は立つ用の持ち手だ。
ちなみに結束バンドだと後が残る上外すのが面倒くさいがその分外れる確率はほぼ0になる。軽井沢の場合は虐めの件で脅しておけばよっぽど暴れる事はないだろうし結束バンドを使う必要も特にないだろう。
目はそのまま横に立てかけて合ったトイレットペーパーをぐるぐる巻きにして塞ぎ、口には自家製タオルを猿轡代わりに括り付けておく。最近はネットでちょっと調べれば猿轡のやり方が出てくるいい時代になったものだ。
足は靴だけ脱がし、そのまま右足に括り付けた紐を荷物用のフックに縛っておき、、左足も一度紐を通してそのまま左手を拘束した持ち手に吊るすような形で拘束しておく。
左手で上手い事左足の拘束を外されると話がややこしくなるからな。絵面だけ見たら完全に襲う1歩手前だが別に襲う要件は無い。
一応軽井沢の体を一通り漁ってみたがボイスレコーダーの類も特に無さそうだ。学生証端末だけパクっておこう。
一通り軽井沢の確認を終えた俺は軽井沢の頬を軽く叩いて起こしてやる。最も軽井沢にとってこれから待っているのは地獄でしかないのだが。
軽井沢は起きたのか腕を動かそうとして…動かなかった。どうやら紐はしっかり結べていたらしい。そして現状を理解する為なのか両手両足と首と口を動かしていた。そろそろ頃合だな。
「起きたようだな。早速だが軽井沢恵。お前が元々虐められっ子で脇腹に傷がある事は知っている。さっき証拠の写真も抑えさせてもらった。」
俺は学生証端末にインストールしたテキストを読み上げるアプリを使って連絡事項を伝える。ヘリウムガスなんて買った日には正体が特定されかねないしその点アプリなら誰でも入れられるからな。後で履歴ごと消せはバレないだろうし完璧だ。
軽井沢はトラウマからか知らないが手足を動かそうとするのをやめて固まっていた。心なしか顔も少し青ざめてる気がする。まぁ俺には軽井沢がどうなろうが関係無い。初期のDクラスは軽井沢含めて大半はガチでゴミ溜めだからな。一度痛い目を見といた方がいいだろう。
「それらをバラされたくなければ今から俺の言う事に従ってもらおうか。従うのならば2回首を縦に振れ。」
勿論NOと言う選択肢はない。ホワイトルームで習ったNOと言う選択肢を用意しない事によって強制力を高めさせる心理テクニックだ。原作で綾小路パパも似たようなのを使ってた気がする。
ちなみに軽井沢は高速で首を縦に二回振ってた。恐ろしく早い首振り、俺でなきゃ見逃しちゃうね。
「それじゃあやる事を説明するぞ。まず軽井沢、お前は明日の昼放課に食堂に行って山菜定食を食べている先輩に接触してもらう。」
軽井沢はそこまで聞いて一度頷く。目も口も塞いだせいでいまいち表情が見れないが理解は出来ているのだろう。
「続けるぞ。先輩と接触出来たらこっそり『先輩達が1年だった時の5月クラスポイントはいくつですか?』と聞くんだ。タダじゃ絶対話してくれないからプライベートポイントを使え。プライベートポイントは後で少し支給しといてやる。」
「んー!んー!」
軽井沢が何やら口をモゴモゴさせている。今になって騒ぐことは無いだろうから大方クラスポイントが分からないとかか。
「口の猿轡を外してやるが騒ぐなよ。騒いだらお前の明日は無いからな?」
念の為に脅しを入れといて猿轡を外すことにした。最悪騒いでも超高速腹パンをいれて黙らせることにしよう。そうしよう。
軽井沢が頷いたのを確認して猿轡を外してやる。なんかはぁはぁ言ってて完全に絵面が目隠しプレイのそれだな……。精神衛生上良くない気がする。
「クラスポイントって何…ですか?」
やっぱクラスポイントの話か、さてどうしたものかな。クラスポイントって名前を出した時点でどうかとは思われるだろうが聡い人間にはここで俺が知っているカラクリが無い事がおかしいと思われかねない。
軽井沢に説明するメリットより最悪クラスポイントって言葉をこっそり聞いたとか言い訳が出来るメリットのがおそらくはでかい筈だ。念には念を入れるべきだろう。
「お前が知る必要は無い。先輩との会話は録音して昼に追加させたメールアドレスに録音したデータと各クラスのクラスポイントをメールで送っておけ。いいな。明日のうちに連絡が無い場合は虐めと脇腹の傷をばらす。」
「わ、わかりました……。」
作戦の問題上バレないようにかつ速度を最優先しなければ行けないため多少手荒だがこうする他無いだろう。
成功確率は分からないが茶柱に目をつけられた場合に一切の作戦が通用しなくなるからな。
仮に軽井沢が茶柱に目をつけられたとしても軽井沢を脅した証拠は無いし情報が漏れて罰則を食らうのは軽井沢であって俺ではない。
軽井沢がどうなろうと俺には関係ない事だ。
「それじゃあ再度意識を刈り取らせてもらう。目が覚めたら拘束は全て解けてる筈だ。学生証端末はチャイルドシートの上に置いておく。いいな?」
俺が呼び掛けると軽井沢は少しの間黙っていた。俺が何か正体がバレるようなミスをしたのだろうか?なんか少し怖くなって来たのでさっさと腹パンしてしまおう。
「あの、きs……ガハッ!」
気絶する間際に何か言いかけてた気がするが多分気の所為だろう。俺はそのまま手足と口の拘束を外して置く。
目はどうせトイレットペーパーだし意識が戻るのが速かった時用に残しておこう。
そのまま俺は軽井沢を放置して多目的トイレを出る。帰り道の監視カメラの時間と照らし合わされたら俺な事がバレてしまうが軽井沢にそんな頭は無い。今日会って確信した、軽井沢はそれなりにバカだ。とは言っても山内当たりとは違い使えるバカなのだが。
俺はそのまま誰にも鉢合わせずに急ぎ足で寮へと帰宅するのだった。
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翌日、軽井沢は学校に来ていたがなんかお腹を抑えてる様子が多かった気がする。腹パンしすぎたかもしれない。
入学2日目だが既に何人かはグループが出来ているらしい。めぼしい所だと平田のハーレムグループと池山内のイケてないグループか。池なのにイケてないとはこれ如何に。ちなみに俺は未だに博士しか話す友達は居ない。
ちなみに今日は学校生活2日目にして5時間目に水泳がある。何度考えてもこの時期に水泳があるのは無人島試験の事を考えてもおかしい気がする。ここ本当に日本か?
閑話休題。まぁ何が言いたいのかと言うと朝からそれで意気投合したらしい男子の約半分が池山内を中心にワイワイ騒いでいた。それを見てドン引きしてるのが平田ハーレムの軽井沢グループだ。
ちなみにまだ平田は学校に来ていない。櫛田も来ていないので誰もフォローできず男女グループにはマリアナ海溝並の溝が出来ていた。とは言っても軽井沢は心ここにあらずで篠原が中心になってるみたいだが。
ちなみに俺は勿論まだ池達に誘われていない。まぁいつかは誘われるだろうしスマホで契約書の作り方でも調べておく事にしよう。
「よぉ。お前は確か……虎園だっけ?実は今俺たち、クラスの女子の胸の大きさを賭けようってことになってるんだよ。オッズ表もここにあるんだけどさ。」
そう言いながら山内が俺のところにくるや否や博士から借りたパソコンの画面を見せてくる。全自動のオッズ計算システムに掛け金なんかまで綺麗に乗っていた。才能の無駄遣いである。
「ちなみにこれ見学した場合はどうなるんだ?」
こんなのを見た大半の女子は十中八九見学するだろう。水泳に出るのは原作で水泳部だった小野寺とみんなのアイドル櫛田、いい子ちゃん堀北ぐらいだろうか。
「そん時はかけたやつは負け確定だな。生理とかで出れない場合もあるからな!生理宗教勧誘の予想も大事なポイントだぜ!」
凄い事を満面の笑みで言った山内には女子から射殺すような視線が向けられまくっていた。小声で小野寺と王が絶対休もうって約束してるのが聞こえる。
ちなみに俺以外の賭け事の話し合いをしてる男子は誰も気付いてなかった。だからお前らDクラスなんだよ(クソデカ主語)。
「なるほどな。じゃあ櫛田に5万で。」
今の俺の手持ちは軽井沢に支給した分減って75000プライベートポイントだ。どうせ大半の女子は休むだろうが櫛田が休む訳ないので櫛田に掛けとけばボロ儲け確定だろう。欲しいのは男子からの好感度でも女子からの好感度でも無く小回りが効く端金である。
その言葉を聞いた女子達から俺にも殺意の目線が飛んでくる。初日からどうせ篠原にボロクソに言われてたし今さらだな。あ、でも軽井沢は腹パンな。
「お前話の分かるやつだな!」
池と山内に肩をバシバシ叩かれた。馴れ合うつもりは無いのさっさと消えて欲しい。
ちなみに俺はこのギャンブルに勝てばプライベートポイントは140000とかいうバカでかい額になって帰ってくる。池と山内は長谷部に50000プライベートポイント賭けていた。
俺も言える立場には無いがこいつらバカ過ぎるだろ。原作で金が無くなった原因ってもしかしなくてもこれな気がする。
彼らは満足したのか自分達の席に戻って行ったが女子が凍える世界を発動していた。綾小路は隣の堀北にゴミを見るような目線を向けられていた。知るかバカ綾小路。
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「ふはっはー!ついにこの時が来た、待ち侘びたぞ!」
水泳の授業の始まりと同時に池と山内が舞い上がっている。ちなみに俺ははるか後方である。あんな奴らと同列と思われるのは心外である。櫛田に賭けていた?何の事ですかね。
ちなみにちゃんと昼放課の終わりに軽井沢からは先輩と交渉した音声と2.3年生の1年生5月のクラスポイントが送られてきた。
プライベートポイントは4万持ってかれたらしいが残りは自腹で払う用にメールを返しておいた。賭けに負けたら俺の金は消し飛ぶからな。
ちなみに俺はホワイトルームで泳げなかった事が判明したので見学だ。ホワイトルームを持ってしても救えない程のカナヅチである。
俺はそのまま見学席に向かう。見学席には誰も居ないらしく一番乗りだった。
「うひゃあ! やっぱりこの学校はすげぇなぁ! 街の施設より凄いんじゃね!?」
池が大声でプールの中で叫んでいた。見学席にもよく聞こえるぐらいに大きい声だった。見学席が近いのか池の声が大きいのかは分からないが、池が騒がしいのは間違えないだろう。
「女子は? 女子はまだなのかっ?」
池が大声で叫んだと思ったら綾小路が来てなんかガックリと肩を落としていた。綾小路の声は聞こえないな。
肩を落としたと思ったら次はガグガクプルプルと震え始めた。なんか顔も青い気がする。なるほど分からん。
「来たぞ……!」
暫くすると山内が声を上げる。気がつけば見学席には博士と大量の女子が座っていた。オチが見えたぞこれ。
「長谷部が居ないぞ!? 佐倉もだ! 博士、これは一体どういうことだ!? 神はオレたちを手放したのか!?」
池が大声で騒いでいた。醜いヤツである。
「ンゴゴゴゴ!?」
「に、二階だ! 皆、二階を見るんだ!」
なんか下で男子は茶番劇を繰り広げていたがこっちには大量の女子の中に俺と博士が紛れ込んでるなんとも奇妙な光景が繰り広げられていた。
ちなみに博士は女子に囲まれて監視(?)されており隔離されていた。俺にも何人か監視(?)の目が着いている。
後残りの女子は魂が抜けたみたいになってる軽井沢の体調を気遣っていた。闇のゲームにでも負けたのだろう(すっとぼけ)。
ちなみに水泳に参加してた女子はまさかの櫛田と堀北の2人だけだった。やったな、この戦い、俺たちの勝利だっ!
後で懐に14万入るのが確定したので俺は大変嬉しかった。その代償として人として大事な何かを失った気がしないでもないが。
水泳組は綾小路が櫛田堀北と囲まれて話してるせいで嫉妬の視線を浴びて暫くしたら体育の先生が来て霧散して行った。
「よし!お前ら集合しろ!」
体育の先生はこちらにも聞こえるようにするためか大きな声で話している気がする。これならなんかポカしても見学席から聞こえたという言い訳がたちそうだ。
「見学者は……19人か。随分と多いようだが、まあ良いだろう。」
多いどころか過半数、女子なんか一割以下である。
「早速だがタイムを図らせてもらう。個々でどれだけ出来るかを見させてもらう。」
「すみません、先生。俺泳げません!」
「そうか。泳ぎに自信がない者は正直に手を挙げろ。」
山内の威勢のいいカナヅチ宣言に続き。4人の生徒が手を上げた。山内以外の3人はデブモブ、本堂、幸村だったのでお察しな感じだ。
「なるほど、よく分かった。だが安心しろ、夏までに俺がお前たちを泳げるように指導してやるな。」
「えぇー。別に大丈夫ですよ。海とか行きませんし。なぁ池?」
体育の先生の応援に何故か山内は池に話題を振っていた。だが池が答える前に体育の先生が山内の発言を拾ぅ。
「まぁそう言うな。泳げる奴はモテるぞ? それに泳げるようになれば必ず後で役に立つからな。」
結局1年2年の無人島試験でも泳げるメリットはそこまで無かったし役に立った場面がなんかあったとは思えない。もしあったら俺は死にものぐるいでやっていただろう。死にかけにならなったが。
ホワイトルームでの事を俺が黄昏ているとみんな準備運動なんかは終わったらしく、再度集めらていた。
「よし。それでは今から男女別に五十メートルの競泳を行う。種目は自由型だ。」
自由型か……足にプロペラとモーターでもつければ行けるだろうか?いや無意味な仮定だな。
「お前らにやる気が起こるように配慮してある。1位を取得した生徒には俺から特別報酬として五千ポイントをプレゼントしよう。
一年生のお前らの中には、早速ポイントを浪費して残りが少ない者も居るはずだ。どうだ? やる気が出ないか?」
それを聞いて須藤がガッツポーズを作って高円寺が髪を手櫛でといていた。他の奴らはその2人を見ながら諦めムードだった。諦めたらそこで試合終了なので頑張って欲しい。まぁ俺はそもそも参加資格すらないのだが。
「逆に、ワースト一位になった生徒には放課後を使い補習を受けさせるからそのつもりでな。」
池と山内はそれを聞いて発狂していた。こいつらは少しでも長所を増やした方がいいも思う。
「今日参加している女子は2人と少ないが2人ともそれなりに泳げているから、男子と一緒に測定させるとしよう。
人数が21人だから最初に名前が1番早い綾小路だけ泳いで、残りは5人1組で4グループで泳いで貰うことにする。決勝は綾小路と第1グループから1人、残りのグループから1人ずつの4人で行う。」
特に堀北も櫛田も異論はないらしい。
綾小路はそのまま須藤の所に向かいなんか話をしていた。
まずは綾小路が泳ぐ。ここからではタイムは分からないがかなり早いのでは無いだろうか?この頃の綾小路って中央値チャレンジしてなかったっけ?
やっぱり早かったらしく何やらプールサイドでは歓声が上がっていた。大方須藤の全国平均を当てにしてやらかしたのだろう。
そのまま第二グループは須藤が圧勝していた。まぁ予想通りの展開だろう。
続く第三グループは高円寺の圧勝。第四グループも2位と大差をつけて平田が泳ぎ切っていた。その間綾小路は少し凹んだ顔をしていた。ちなみに最下位は幸村だったらしくプールサイドで膝から崩れ落ちていた。
そして決勝戦。スタートから高円寺と須藤がすごい勢いで泳ぎを進める。平田も少し遅れて着いていき、綾小路が平田と同じぐらいのペースで合わせていた。
そのまま須藤と高円寺は見る人を熱中させるような大激戦をして、そして高円寺が勝っていた。まぁ俺にはどうでもいい事だ。
そのまま水泳の授業はお開きになったらしく、そのまま今日の授業はその場で解散になった。
正直見学席からじゃ何してるかよくわかんなかった。声が聞こえるって大事だな。
俺は女子に〆られてる博士を他所にさっさと教室へ戻り作戦決行の用意をするのだった。
Q堀北と櫛田しか水泳参加してないって流石に変じゃないですか?
Aオリ主が櫛田に5万賭けたことを聞いた櫛田が裏で堀北以外みんな休ませました。堀北は櫛田の言う事を聞かないので参加しています。オリ主は一切気付いてないです。
Q水泳の描写酷くないですか?
A主人公視点なので見学席からじゃあの程度が限界な気がします。別に水泳の描写困ったから見学席送りにした訳じゃないんだからね!
Q学校の監視カメラに変なマスクの人が写ってたら学校が手を打ちませんか?
A学校は多少グレーなやり方も黙認してるので大丈夫だと思われます。原作7巻なんかの龍園が監視カメラをスプレーで塗りつぶした際も音声が入っててもおかしくないのに何も触れてなかったりしてましたしね。(音声取れないタイプのカメラの可能性はある)
Qやけに軽井沢が素直過ぎませんか?
A初期軽井沢は特に平田の後ろ盾も無ければ虐められっ子から脱却して日も浅いので虐められっ子がかなり抜けてないです。結果虐められてた時のように従順になりやすくなってます。
Q主人公が言ってる最悪軽井沢を切り捨てるのはどんなルートですか?
A原作に一番添えたルートだと原作7巻と同じように龍園に黒幕Xを脅された際に黒幕Xが綾小路ではなくオリ主になっており、
軽井沢はオリ主の正体を知らないので龍園に知らないと言うが龍園は匿っていると思い軽井沢をボコボコにして虐められていた事等を学校中に嫌な形で広め回るルートです。
このルートだと軽井沢はCクラスの玩具にされてどん底をさ迷いますがこの作品でこのルートになることは多分無いです。
Q山内と池がギャンブル代いくらなんでも賭け過ぎじゃないですか?
Aオリ主と仲良くなりたい櫛田がオリ主に振り向いてもらう為に水泳で少し張り切ろうとしてそれに女子が少し賛同したのを見た結果池と山内のテンションは原作よりも跳ね上がり沢山賭けちゃいました。
初期池初期山内は頭空っぽなんでこんぐらい普通にやると思ってます。
また他に質問などありましたら感想でお願いします。
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